法とルール– category –
-
残された日々を生きる_支援法務
周りの支援を求める 「残された日々を生きる」ことを支援する法務という枠組みを考えてみよう。 これは「残された日々を生きるという視点_人生論」、「残された日々の行動を変革する_行動論」に基づいた日々を送りつつも、現在や将来の問題や紛争を抱えている場合について、弁護士としてできることをフォローしようという趣旨である。 ただ... -
会社設立登記をオンラインでする
何をするのかをよく見極めよう 今般、私も発起人に入るDXやITを業とする小規模会社の設立をすることになったので、印紙代の節約のためと設立会社の業務内容からしてできないとはいいづらいので、大分前に導入されたはずの「オンラインでの設立登記」をしようと考えたのだが……そこは深い闇夜の中の巨大な迷路であった。 登記手続というのは、... -
企業集団における内部統制制度
序論 内部統制制度は子会社には重荷のことが多い 上場企業と連結計算書類を作成している子会社(の一部)は、親会社が、金融商品取引法(金商法)の内部統制報告書を作成し、監査法人の監査を受けて届け出て、公開するのに対応し、その内部統制制度の整備・運用について、親会社(の主として内部監査室)から評価され、監査法人の監査を受け... -
法とルールの基礎理論Ⅱ 方法としての哲学
方法としての哲学 実定法学から「法とルール」を眺める場合、「哲学」は役に立たないと思われていることは間違いないだろう。哲学が自然科学を含む諸学を論じていた時代には、法則とか、道徳、正義とかも含意する「法」に関する哲学は大きな地位を占めていたが、現代では「法哲学」は余り相手にされない。しかし、「法とルールの基礎理論」を... -
法とルールの基礎理論Ⅰ ルール論(暫定版)
取り上げる基本書 ルールズ・オブ・プレイ ゲームデザインの基礎 :ケイティ・サレン, エリック・ジマーマン(Amazonにリンク)はじめての言語ゲーム:橋爪大三郎 ルールに従う 社会科学の規範理論序説:ジョセフ・ヒース 課題設定 法とルールの基礎理論(法、規範、ルールが何であり、どのように機能するのか等)を「法」の考察から始める... -
ようこそ-未来の法律事務所へ 旧稿
「弁護士村本道夫の未来の法律事務所」は、非力を顧みず私が独力・自力で、企画、作成、発信しています(私の自己紹介は「弁護士紹介」を、このWeb全体の簡単な紹介は「HOME」や「事務所案内」をご覧ください)。 「未来の法律事務所」というサイト名は事務所名ではなく、私がかろうじて存在しているかもしれない未来-2052年に法律事務... -
法とルールの基礎理論・序説
「法とルールの基礎理論」でどんな問題を解決するのか これまで「法とルールの基礎理論」、「法とルールの基礎理論の本まとめ読み」という記事を作成してきたが、いずれも「入口」の前に佇む風情に止まっている。 そもそも私はなぜ「法とルールの基礎」を考察しようとするのかの確認から始めよう。 基礎法学の学者であれば、「学問」、あるい... -
法とルールの基礎理論ⅢのⅠ 法文を読む
法文を読む 「法とルールの基礎理論」についてあれこれを検討を始める前に、まず法律とはどのようなものかについておおよその見通しを得るため、少なくても現在施行されているわが国の法令の文章(法文)については、読み慣れる必要があるだろう。法令がわかりにくいという場合、当該法令が対象とし何らかの規制をしようとしている「世界」そ... -
AI時代の弁護士業務
この論稿の紹介 この論稿「AI時代の弁護士業務」は、「法の支配」(2020年4月号)に掲載されたが、その内容は「固定頁」で適宜バージョンアップしていく。 はじめに-AI時代を迎えて 1 「AI時代の弁護士業務」を考える ⑴本稿の趣旨 編集部から私に与えられた課題は「AI時代の弁護士業務」である。これは、最近頻繁にメディア... -
行政訴訟における訴訟類型の選択-裁判所に却下させない
この論稿の内容 この論稿は「予防訴訟と仮救済制度が問題となった事件」ということで執筆したものであるが、行政訴訟において問題となるどの訴訟類型を選択すればいいのかという「訴訟類型の選択」について網羅的に検討したものとなっているので、参考になると思い、掲載する。現時点では、まだほとんど元の原稿のままであるが、「訴訟類型の...