問題解決と創造の実践:山ある日々

2023-03-20

作成の経緯

どういうコンテンツにしたいのか

「問題解決と創造」などという大それた名称のコンテンツを作り始めて大分時間が経ったが、、何を目指し、どういう内容にするのかが、いつまでたってもなかなか落ち着かない。 次々とランダムに目に入ってくる面白そうでかつ重要と思われるKindle本をクリティカルに読んで紹介していくこと、様々な領域の「問題解決」に資することを着地点にすること、検討する対象を、自然と環境、人、企業、政府の4要素及びこれらの相互作用からなる社会や世界の5領域に分類することは、おおよそ決めていた。

ただし手許にあるKindle本とR本を睨みながら買い足し(ついでにいうと、R本は事務所移転時に大半を処分してしまったので、R本の買い足し足しには二の足を踏んでしまう。)、重要と思う本の詳細目次を作成しつつ、5領域について、更にその細項目、詳細項目を作成・分類し、かつ重要と思われる本をそれに帰属させていくことは、際限のない作業であった。しかし5領域の項目立てと帰属する本を整理することは、「問題解決」の前提となる必須の作業と思われたので、飽きもせず、暇な時間を見つけては延々と作業を続けてきたが、いつまでたっても完成しない(最近、本の分類は日本十進分類法によるべきで任意の分類をすべきではない、という指摘を見てなるほどと思ったが、ただここでは図書館のように本の分類自体が目的ではない。)。 しかし、やはり必然性、少なくても一貫性のない分類は完成するはずがないし、しかも私は「問題解決と創造」の各領域を考察する基礎資料を充実させたいのであって、本を分類すること自体に大した意味はない。この泥沼はそろそろ脱しなければならない。

それとここで足踏みをしていると、文献探しとその整序に止まって、「問題解決と創造」の実践などあの世の話になってしまう。まずは、私にとっての「問題解決と創造」を始めなければ。

そこで今回、このコンテンツは、「問題解決と創造」を支える本の整理を中心とする「問題解決と創造の知識篇:本の森」と、それと並んで「問題解決と創造」を実行してみようとする「問題解決と創造の実践:山ある日々」に分けてまとめようと思う。後者については、最近、「プチ創造_日々の創意工夫」としてまとめ始めていたので、とりあえずこれまでの「問題解決_世界の複雑な問題群」と併置しよう。足りないのは、「組織_人の相互協力」だ。

問題解決と創造

ところで「問題解決と創造」の、「問題解決」と「創造」の関係はどう考えればいいのだろうか。「創造」は「問題解決」の一部であるとして通り過ぎてもいいのだが、とりあえずここでは、「問題解決」の「問題」を「目標と現状のギャップ」ととらえ(これは、ハーバート・A. サイモンが、言い出したらしい。)、「問題解決」は具体的な「目的」「目標」を想定して、「入力」や「制約条件」をコントロールすることで「出力(現状)」を変えることと捉えることとし、「創造」とは、当初の「目標」は漠然としているが、解決するプロセス(思考やアイディア)、あるいは結果としての「出力」が新しいものと整理しよう。 私が気に入っている「創造はシステムである~「失敗学」から「創造学」へ:中尾政之)は、「創造とは、自分で目的を設定して、自分にとって新しい作品や作業を、新たに造ること」と定義し、これは上記の「問題解決」と「創造」のうち、「自分にとって(特に「目的」)」ということに焦点を当て、しかも解決プロセス(思考やアイディア)はTRIZを、「出力」は「モノ」を想定する、主としてモノ作り論である。 しかしこのままでは混乱するので、この中尾創造説は、上記の一部であるとして強いて区別せずに扱い、ここでは「自分にとって」「新しい物事や事態」を実現することを「プチ創造」(問題解決も含む)と名付けよう。「プチ創造」は自分にとって新しければいいので、日々の創意工夫そのものである。 社会・世界の「複雑な問題群」の解決は事柄の性質上極めて困難であり、モノや芸術分野の「創造」はとりあえずそれに取り組む者の課題である(従って、多くの人にとっては、受容の対象である。)が、「プチ創造」は、私やあなたの日々の課題である。次項に、今日時点(2023/03/19)での私の「プチ創造」を掲記しておく。

プチ創造_日々の創意工夫

    創意工夫・知的生産をめぐる基本の本
        アイデアのつくり方:ジェームス W.ヤング
        創造はシステムである~「失敗学」から「創造学」へ:中尾政之
        知的生活の設計―「10年後の自分」を支える83の戦略:堀 正岳
        ライフハック大全 プリンシプルズ (角川新書):堀 正岳
        エンジニアの知的生産術 -効率的に学び、整理し、アウトプットする:西尾 泰和
        ルで鍛えるアルゴリズム>
        <「こつ」と「スランプ」の研究 身体知の認知科学 (講談社選書メチエ)>
        創造力の本
    自然を経験する
        自然を経験する・総論
        自然を観察する
        歩く・走る・登山する
        自然を視聴する
    日常生活の技能 
        シャワー修理
        花と野菜を育てる_家庭菜園
        インコを飼う
    日常・自然とつながる俳句の世界
        素十の一句(365日入門シリーズ):日原傳 R
        楽しい孤独:大谷弘至
        俳句の世界
        人工知能が俳句を詠む ―AI一茶くんの挑戦― :川村秀憲, 山下倫央, and 横山想一郎
        歳時記+景色
        暦を理解する
        鳥と虫の鳴き声
        名句鑑賞
        虚子
        子規
        芭蕉・蕪村・一茶
        俳句への様々なアクセス
        自然を経験する
        近現代詩歌 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 :池澤夏樹, 穂村弘, and 小澤實
    百人一首と短歌
         小学生のまんが百人一首辞典 改訂版 学研プラス 神作光一 
        いつでもどこでも百人一首/早引き事典(有帆堂古典ライブラリー) 有帆堂出版 天瀬 豊人 
        百人一首(新潮文庫) 新潮社 安東 次男 
         和歌文学の基礎知識 (角川選書) :谷 知子
    ユーモアと滑稽
        科学で読み解く笑いの方程式:欲求神経学研究センター 小林亮
        笑わせる技術~世界は9つの笑いでできている~(光文社新書):西条みつとし
        なぜあの人のジョークは面白いのか?―進化論で読み解くユーモアの科学:ジョナサンシルバータウン 未購入
        ユーモアは最強の武器である―スタンフォード大学ビジネススクール人気講義:ジェニファー・アーカー;ナオミ・バグドナス
        The Complete Short Stories by Mark Twain - Delphi Classics (Illustrated) (Delphi Parts Edition (Mark Twain) Book 13):Twain, Mark
        Mark Twain: The Complete Novels:Twain, Mark
    パズル・ゲームをする
        宇宙を解くパズル 「真理」は直観に反している (ブルーバックス):カムラン・バッファ
        パズルで鍛えるアルゴリズム力 (Japanese Edition):大槻 兼資   
        爆速! アルゴリズム―毎日の生活がみるみるうちに変わる (Japanese Edition):アリ・アルモッサウィ
        頭の体操 BEST (Japanese Edition):多湖 輝
        頭の体操 BEST2 (Japanese Edition):多湖 輝
        頭の体操 第1集~パズル・クイズで脳ミソを鍛えよう~ (光文社知恵の森文庫):多湖 輝  
        代数を図形で解く 直感でわかる数学の楽しみ (ブルーバックス):中村義作; 阿邊恵一
        パズルでひらめく 補助線の幾何学 “魔法の補助線”を見つけよう (ブルーバックス):中村義作
        解ければ天才! 算数100の難問・奇問 たかが算数 されど算数 (ブルーバックス):中村義作
        間違いさがしパズル傑作選 楽しく思考の盲点をつく65問 (ブルーバックス) :中村義作; 阿邊恵一
    調べる
        実践 自分で調べる技術 (岩波新書):宮内泰介、上田昌文
        スキルアップ! 情報検索―基本と実践 新訂第2版:中島玲子、安形輝、宮田洋輔
        記者のためのオープンデータ活用ハンドブック:熊田 安伸
        記者のための裁判記録閲覧ハンドブック:ほんとうの裁判公開プロジェクト
        武器としての情報公開 ──権力の「手の内」を見抜く (ちくま新書):日下部聡
        調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス:小林昌樹     
        真実をつかむ 調べて聞いて書く技術:相澤冬樹 未購入  
    読書する
        本を要約する手段
        R本を読む
        Kindle本を読む
        Kindle本の管理
    外国語を学ぶ
        ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング    
        脳が認める外国語勉強法:ガブリエル・ワイナー
        7カ国語をモノにした人の勉強法 (祥伝社黄金文庫):橋本陽介
        語学はやり直せる! (角川oneテーマ21):黒田 龍之助
        20ヵ国語ペラペラ ――私の外国語学習法 (ちくま文庫):種田輝豊
        語学の天才まで1億光年(集英社インターナショナル):高野秀行
        マルチリンガルの外国語学習法 (扶桑社新書):石井 啓一郎 
        脳がワクワクする「語学勉強法」:茂木健一郎
        英語×IT ITツール活用で英語力10倍へ: 対訳コーパス、辞書、自動翻訳、校正、同時通訳、文字起こし:白辺 陽 
        自動翻訳大全 終わらない英語の仕事が5分で片づく超英語術:坂西 優; 山田 優
    数学を学ぶ
    5ソフトをマスターする
        WordPress
        Obsidian
        Typora
        Dynalist 
        Notion
    日々の情報とデジタル技術の運用
        パソコンソフト
        プログラミング
        パソコン内の情報の整理
        DVDとCD、AUDIALの整理
        DVDを整理する
        再生ソフト
        画像を加工して利用する
    身のまわりを整理する
    健康と運動  
        毎日の運動と健康
        スロージョグ
        毎日でなくてもいい
        頭の健康

名称が変転する

もともとこのコンテンツは「問題解決と創造」という名称であったが、それだけでは全方位に愛想を振りまいているようで、焦点の定まらないコンテンツ名だと思っていた。認知科学では、思考を「推論」、「問題解決」、「意思決定」に分類することがあるが(例えば「教養としての認知科学:鈴木宏昭」の「第5章 思考のベーシックス」。その根拠は把握できていない。)、思考のプロセスを、「問題解決」のために「推論」し「意思決定」することだと考えれば、「問題解決」が知の世界の中の一つの大括りであることは間違いない。 しかし、「問題解決」論は、往々にしてそれだけでは貧しい一本調子の理屈になりかねない。それを現実的で妥当なものに留めるのは、事実や論理に依拠する様々な引っかかり=教養(リベラルアーツ)としての「学び」といえるだろう。そしてこれとは別に、人の世では(あるいはすべての生命でも)、何事に依らず「好奇心」がすべての出発点である。教養としての「学び」は様々な事象についての評価の定まった知、好奇心から生まれるのは縦横無尽の新しい事象に対する知といえるだろう。そこで「問題解決と創造」を「<好奇心と学び>を<問題解決の知>へ」に変更してみた。しかし、気に入らない。「創造」は逃せないという思いが沸いてきた。
今こまでやっていることは「問題解決と創造」を支える基本的な思考、資料となる本を整備することだから、「問題解決と創造の知識篇:本の森」とし、 それとは別に当面は「プチ創造_日々の創意工夫」と「問題解決_世界の複雑な問題群」から構成される「問題解決と創造の実践編:山ある日々」という項目を立てることにしよう。「本の森」や「山ある日々」はなくても良さそうだが、このWebの最初の作成時から、呟いていたので、副称として活かすことにしよう。

Posted by murachan54