医療機関の法務
医療機関の法務へのアクセス
医療機関の法務は、医師や医療法人が関係する医療分野の法律問題を集めたものである。様々な要素が混在するし、医療分野は、行政が主導し、国民の誰もが多かれ少なかれ関係し国民が負担する膨大な資金が投入されることもあって、次々と新しい法律問題が生じるから、その最新の動向を注視する必要がある。ただし基本をしっかり押さえることも重要だと思う。
医療機関の法務実務書・体系書
一覧
①「医事法講義」(著者:米村滋人)
②「病院・診療所経営の法律相談」(田辺総合法律事務所)」
③「税理士が見つけた医療法人設立・運営の失敗事例55」(辻・本郷税理士法人)
④「医療訴訟のそこが知りたい」(日経メディカル編)
⑤「医療訴訟のここがポイント」(日経メディカル編)
⑥「医療と法を考える」(著者:樋口範雄著)
⑦「続・医療と法を考える」(著者:樋口範雄著)
⑧「メディカルサービス法人をめぐる法務と税務」(著者:佐々木克典)
⑨「開業医のためのクリニックM&A」(著者:岡本雄三)
簡単なコメント
医療機関の法務に関する制度全般を概観するのには、①「医事法講義」(米村滋人著)が新しく適切だろう。各別の問題への対応として、②「病院・診療所経営の法律相談」(田辺総合法律事務所)」、③「税理士が見つけた医療法人設立・運営の失敗事例55」(辻・本郷税理士法人)を紹介しておく。
その他、「医療訴訟」になりそうな場合、なった場合の問題も深刻だ。④「医療訴訟のそこが知りたい」、⑤「医療訴訟のここがポイント」を必要に応じて参照し、そのような場合の対応を考えたい。
医療分野は「専門職」の分野で、単純な「規制」で済むわけではない。アメリカ法の樋口範雄さんの⑥「医療と法を考える」、⑦「続医療と法を考える」は基本から考えるための必読書だと思う。
更には、MS法人の問題について、⑧「メディカルサービス法人をめぐる法務と税務」(佐々木克典)、M&Aの問題について、⑨「開業医のためのクリニックM&A」を紹介しておく。これらも新しい重要問題である。
また、持分なし法人への移行問題、医療分野の個人情報保護法の問題、医療事故調査制度の現状等についても、把握しておく必要がある。追って。紹介したい。
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