情報へのアクセスとリサーチ

2025-02-18

様々な情報源にアクセスしリサーチする

様々な情報源にアクセスしリサーチする方法をまとめておこう。
リサーチする前提には、当然、問いがある。「リサーチ論」で挙げる本は緻密なリサーチ方法を展開しているが、つまらない「問い」のために力を尽くすのは空しい。
若干の正規表現を頭に入れるだけで格段に検索の効率が上がるので冒頭に備忘メモを入れておこう。

検索のための正規表現備忘録

正規表現(せいきひょうげん、英: Regular Expression)は、文字列に対するパターンマッチングを行うための式です。主にテキスト検索や置換、検証などに使用される。正規表現を使うことで、特定のパターン(例えば、メールアドレスや電話番号、特定の単語など)を簡単に検出したり、置換したりすることができる。
(参考)サルにもわかる正規表現入門

正規表現の基本構文

  • .: 任意の1文字(改行以外)
  • ^: 行の先頭
  • $: 行の末尾
  • []: 文字クラス。例えば、[abc]abcのいずれか1文字にマッチ。
  • |: OR(または)。例えば、abc|defabcまたはdefにマッチ。
  • *: 直前の文字が0回以上繰り返す場合にマッチ。
  • +: 直前の文字が1回以上繰り返す場合にマッチ。
  • ?: 直前の文字が0回または1回にマッチ。
  • (): グループ化。パターンの一部をひとまとめにする。

リサーチ総論

リサーチ総論基本3書として、次の3冊を取り上げ、その目次と要約ないし概要を挙げておこう。いずれも詳細な目次があるので、1は詳しめの要約を載せるが、2,3は簡単な概要に止める。

リサーチ総論基本3書

  1. スキルアップ! 情報検索―基本と実践 新訂第2版 :中島玲子、安形輝、宮田洋輔(日外アソシエーツ )
  2. 実践 自分で調べる技術:宮内泰介,上田昌文 (岩波新書)
  3. 調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス :小林昌樹(皓星社)

基本3書の目次と要約ないし概要

  • まえがき
  • 第Ⅰ章 情報検索 基本編
    • 1.情報を検索するとは
      • 情報検索とは
      • 情報検索は楽しい
      • なぜ欲しい情報が見つからないのか
      • 何を調べたいのかはっきりさせる
      • 適切な検索語を選ぶ
      • 適切な情報源を選ぶ
      • 選んだ情報が適切か評価する
      • 情報の信憑性を確かめる
      • 幅広く、柔軟に探す
    • 2.データベースと検索の仕組み
      • データベースの仕組み
      • 論理演算子と検索式
      • 自由語と統制語
      • 検索語のさまざまな表現方法
      • フィールドごとの検索
    • 3.データベースには得意分野がある
      • 情報検索の種類
      • 事実検索
      • 文献検索
      • 書誌事項検索
      • 主題検索
      • 所在(所蔵)検索
      • 全文検索
      • 検索機能別に見た情報検索の種類
      • データベースの使用条件に注意する
    • 4.サーチエンジンの使い方
      • Webの情報を探す
      • Webページかホームページか? Webページの呼び方
      • サーチエンジンの概要
      • 基本的な検索方法
      • サーチエンジンの強み
      • 検索対象の絞り込み
      • Webページを表示する仕組み
      • ロボット型サーチエンジン
      • ディレクトリ型サーチエンジン
      • サーチエンジンの限界
      • 適合度順出力
      • 検索オプション
      • 便利な検索機能
      • 情報の信憑性
      • 高度な検索方法を知りたい場合の情報源
    • 5.検索には戦略がある
      • 検索戦略とは
      • 検索目的の明確化
      • データベースの選定
      • 検索語の選定
      • 検索式の作成
      • 検索の実行
      • 検索結果の評価
      • 精度と再現率
      • 検索条件の調整
      • 検索経過の把握
      • PC Tip PC作業もスキルアップ!検索時間を短縮しよう!
      • a 右クリックは頼りになる
      • b ショートカットキーを使いこなそう
      • c マウスはやっぱり便利
      • d ブックマークをうまく使おう
  • 第Ⅱ章 情報検索 実践編
    • 1.図書を探す
      • 図書とは
      • 図書の分類
      • 図書を主題で検索する
      • 完全一致で短いタイトルの図書を検索する
      • 特定の著者の図書を検索する
      • 特定の資料を所蔵している図書館を検索する
      • 図書を購入・入手する
      • 外国での所蔵を探す
    • 2.雑誌記事を探す
      • 雑誌記事とは
      • 雑誌記事を検索する
      • 特定の著者による記事・論文を検索する
      • 電子ジャーナルを検索する
      • Google Scholarで記事・論文を検索する
      • 雑誌論文を入手する
      • 雑誌タイトルの変遷を調べる
      • 専門データベースを使って検索する
    • 3.新聞記事を探す
      • 新聞とは
      • 代表的な新聞の有料データベースと無料サイト
      • 新聞の有料データベースと無料サイトの違い
      • 新聞記事の構成要素
      • 紙面レイアウトや掲載面の特徴
      • 一連の報道を総合的に見たい
      • 複数の新聞の記事を参照しよう
      • 総合ニュース配信サイトで記事をまとめて読む
      • リサーチ・ナビ「新聞をさがす」
      • 新聞記事の書誌事項の書き方
    • 4.統計情報を探す
      • 統計情報とは
      • 政府統計で消費支出の最近の動向を知りたい
      • 政府統計の総合ポータルサイト
      • リンク情報を活用する
      • 都道府県や国外の公的統計情報を探す
      • 民間統計を探す
      • 統計関係の図書を探す
      • 統計の基本から活用方法について知りたい
      • 統計情報利用上の注意点
    • 5.公的な資料、法律、判例を探す
      • 公的な資料とは
      • 行政情報の総合ポータルサイト
      • 法令を探すー法令検索
      • 判例を探す
      • 行政機関等のWebサイトを探す
      • 刊行物・公表資料を探す
      • 政府刊行物の調べ方
  • 第Ⅲ章 情報検索 応用編
    • 1.転置索引ファイル
      • 検索語と索引
      • ストップワード
    • 2.形態素解析とNグラム
      • 形態素解析
      • Nグラム
      • 形態素解析とNグラムの比較
    • 3.忘れられる権利
      • Web上での個人情報流出の怖さ
      • 「忘れられる権利」とは
      • 日本と欧州での「忘れられる権利」
    • 4.リンク・リゾルバ
      • メディアの多様化と検索
      • リンク・リゾルバとは
      • リンク・リゾルバの使い方
    • 5.まとめて探す? 個別に探す?
      • まとめて探す
      • ディスカバリーサービス
      • ディスカバリーサービスの注意点
    • 6.引用文献検索
      • 引用と引用文献検索
      • 引用文献索引データベース
    • 7.査読論文
      • 査読制度
      • 分野による査読制度の状況の違い
      • 査読論文の検索
    • 8.「調べ方案内」を活用する
      • 上手な調べ方をお手本にしよう
    • 9.Webの検索に向かない情報
      • ググっても見つからない情報がある
      • 古い情報は見つけにくい
      • 書籍や論文の中身は見つけにくい
    • 10.情報収集にSNSを活用しよう
      • SNSを活用した情報収集
      • ハッシュタグ検索
      • フィルターバブルに気をつけよう
  • 第Ⅳ章 検索裏ワザ お役立ち情報編
    • 1.フィールド別に検索しよう より的確に調べる
      • 詳細検索の存在に気づこう
      • 詳細検索はほぼ検索式通りに検索できる
      • 簡易検索は論理和になっている
      • サーチエンジンでも検索フィールドの指定ができる
    • 2.検索語の数はひかえめに 検索漏れを減らす
      • 検索語をたくさん使うデメリット
      • 効き目のある検索語を見極める
    • 3.より広く適したものを探す 論理和や上位概念の活用
      • 別の言い方をカバーする
      • 同義語・類義語をあらかじめ調べておく
      • 表記ゆれへの対応
      • 通称・愛称・集団語などの別称を見つける
    • 4.ゆるやかに探してキュッと締める 制限検索の有用性
      • 見回しながら情報を絞り込んでいく
      • 検索結果の絞り込み機能を使う
      • 専門性で絞られた中をゆるやかに探す
    • 5.ソレじゃないのを探したい 論理差で検索ノイズを減らす
      • 検索ノイズを除いて精度を高める
      • NOT検索を使う方がいい場合
      • NOT検索を使う時の注意点
    • 6.ないと思えば見つからない 結果はクールに眺めよう
      • 思い込みをなくして、検索結果をよくチェックしよう
      • どんな形の情報なのか想像してみる
      • 情報を選び取る
      • スニペットを活用しよう
      • ページ内検索
    • 7.フィードバックの活用 検索に使える言葉を見つけよう
      • フィードバックの手法を活用する
      • 検索したいのに名前がわからない
      • 画像の類似検索を使う
      • フィードバックでギャップを埋める
    • 8.オリジナル情報は早い!正確! Web情報で原典にあたる
      • Webで正確な最新情報を探す
      • 出典をたよりに最新情報を調べる
      • 加工済データにはタイムラグがある
      • URLが変更になっていた場合
      • 孫引きの不確実性
      • 情報のひとり歩き
      • まとめサイトやフェイクニュース
    • 9.失われたWebページを求めて Webアーカイブを使ってみる
      • Webページの儚さ
      • サーチエンジンのキャッシュ
      • Webアーカイブ
      • 個々のページのアーカイブ
      • Webアーカイブによるリスク
    • 10.日本語だけに頼らない 英語は英語で検索しよう
      • 急がば回れ
      • 日本語翻訳までのタイムラグに注意
      • 日本語では得にくい情報
      • 日本語インタフェースの落とし穴に注意
    • 11.機械翻訳を使いこなす 英語を橋渡しに翻訳
      • 英語以外の言語で書かれたページを使う
      • 機械翻訳機能を利用する
      • 機械翻訳を使いこなす
      • 翻訳精度が高いDeepL翻訳
      • 機械翻訳を使ってよりこなれた外国語文を作る
    • 12.あの言葉で見つけたい 図書を全文検索する
      • 図書の本文で探したい
      • その他の機能
      • Googleブックスの注意点
    • 13.誰のために調べるのか 代行検索のポイント
      • 母と子の会話
      • 情報検索のプロのやり方
      • 母と子の会話(改良版)
    • 14.検索は何をもって成功なのか? 検索評価の観点
      • 検索が成功したかを判断する基準
      • どれだけ期待通りだったか
      • どれだけ目新しかったか
      • どれだけ役に立ったか
  • 各章の要約
    • 第Ⅰ章 情報検索 基本編
      • 第Ⅰ章「情報検索 基本編」は、情報検索の初心者に向けて、その基本的な概念、必要な心構え、そして具体的な手法の土台を築くための章である。情報検索とは、コンピュータを用いてデータベースに蓄積されたデータや情報から、必要なものを取り出す行為であると定義し、それは単に検索語を入力するだけでなく、結果を自身で判断し、利用可能な情報源の範囲を理解する必要があると説く。情報検索は楽しいものでありながら、なぜ欲しい情報が見つからないのかという疑問に対して、思いつきの検索語の乱用、早期の諦め、深みにはまること、不適切な情報源の選択、そして検索目的の見失いといった要因を指摘する。
      • 効果的な情報検索の第一歩として、何を調べたいのかを明確にすることの重要性を強調する。目的とする情報の主題や範囲(時期、対象、種類など)を具体的にイメージし、メモに書き出すことを推奨する。これにより、検索中に軌道修正を行い、当初の目的から逸れることを防ぐ。他者のために検索を行う場合も、事前の確認とメモの共有が不可欠であると述べる。
      • 次に、適切な検索語の選び方について解説する。原則として単語で入力し、システムが解釈しやすいように組み合わせるのが基本である。ただし、作品タイトルや固有名詞の場合は、そのまま入力する方が有効であるとする。全文検索の仕組みに触れ、検索対象の情報にどのような言葉が使われているかを想像し、情報の種類に応じて検索語を使い分けることの重要性を説く。表示された検索結果から新たな検索語を見つけ、再検索するフィードバックの手法も有効であると示唆する。
      • さらに、適切な情報源の選択が重要であると指摘する。検索語が適切であっても、情報源が異なれば結果は得られない可能性があり、コンピュータによる検索に固執せず、印刷物や専門家への相談も視野に入れるべきであると述べる。図書館のレファレンスサービスは、専門的な知識と技能を提供してくれる有益な情報源であると紹介する。安易な検索に頼らず、自ら考え、他者に尋ねることも重要であり、情報検索を通して未知との遭遇を楽しむ姿勢を勧める。
      • 章の後半では、情報検索を進める上での検索戦略の必要性を説く。単純な検索であれば問題はないが、複数の検索語を組み合わせたり、段階的に調べる場合は、計画的なアプローチが不可欠であるとする。本格的な検索戦略については後述するとしつつも、スムーズな検索のためのコツとして、目的の明確化、検索語の選定、情報源の考慮などを挙げる。
      • また、データベースと検索の仕組みについても解説する。データベースは、情報を蓄積し一元管理するものであり、リレーショナル型データベースの基本的な構造(テーブル、レコード、フィールド)と、複数のテーブルを結合(JOIN)する概念を紹介する。論理演算子(AND、OR、NOT)ベン図を用いて視覚的に解説する。論理積(AND)は複数の条件を全て満たすものを抽出し、検索結果を絞り込む。論理和(OR)は少なくとも一つの条件を満たすものを抽出し、検索結果を広げる。論理差(NOT)はある条件を満たすが別の条件は満たさないものを抽出する。論理演算の優先順位を制御するための括弧( )の利用も重要であると指摘する。検索質問をシステムが解釈できる形にしたものを検索式(クエリ)と呼ぶことを説明する。
      • 自由語と統制語の違いについても解説する。自由語は自然な言葉で検索できる利点があるが、多義語や同義語の問題により、検索ノイズや検索漏れが生じやすい。一方、図書館やデータベースでは、概念と語を一対一に対応付ける典拠コントロールが行われており、統制語を用いることでより正確で網羅的な検索が可能になる。著者名典拠の例も挙げる。ただし、統制語は新しい言葉に対応するまでに時間がかかるという欠点もあるため、自由語との使い分けが必要であるとする。
      • 検索語のさまざまな表現方法として、フレーズ検索(""で囲む)による語順の指定、完全一致検索による部分一致の排除などを紹介する。中間一致が一般的な検索方法であることも説明する。これらの表現方法はシステムによって対応状況や指定方法が異なるため、マニュアルやヘルプの確認を促す。
      • 最後に、フィールドごとの検索の重要性を説く。簡易検索は一つの検索ボックスで幅広い検索が可能だが、詳細検索ではタイトル、著者、件名などのフィールドを指定することで、より正確で効率的な検索が実現できるとする。情報要求が明確な場合は詳細検索の活用が肝要であると強調する。
    • 第Ⅱ章 情報検索 実践編
      • 第Ⅱ章「情報検索 実践編」図書、雑誌記事、新聞記事の探し方について、実践的な知識とテクニックを提供する。
      • まず、図書を探すための基礎知識として、図書とは何か、その分類(主題別、形態別、記録形式別、用途・対象別)について解説する。図書館では主題によって分類され、日本十進分類法(NDC)が用いられていることを紹介する。図書を主題で検索する方法、完全一致による短いタイトルの図書の検索方法、特定の著者の図書を検索する方法、特定の資料を所蔵している図書館を検索する方法、図書を購入・入手する方法、外国での所蔵を探す方法などを具体的に説明する。された項目(件名標目、著者標目など)を用いた正確で網羅的な検索、複数の図書館の蔵書をまとめて検索する際の総合目録(CiNii Booksなど)の利用、購入のための書店や古書店の目録の検索などを推奨する。
      • 次に、雑誌記事を探す方法について解説する。雑誌とは何か(逐次刊行物、継続資料)、一般雑誌と学術雑誌(ジャーナル)査読制度の重要性などを説明する。雑誌記事を探す際には、雑誌のタイトルやISSN、記事のタイトル、著者名などの書誌事項を用いる。CiNii Articlesなどの記事索引データベースや、記事の本文に直接アクセスできる全文データベース、電子ジャーナルの利用方法を紹介する。特定の著者による記事・論文を検索する際の注意点や、著者検索(CiNiiなど)の利用、完全一致検索のテクニックなどを解説する。雑誌タイトルの変遷を調べる際には複数の情報源を参照することの重要性を指摘する。
      • 続いて、新聞記事を探す方法について解説する。新聞の種類(一般総合紙、専門紙、全国紙、地方紙など)、日刊紙における版の違い、縮刷版の特性などを説明する。代表的な新聞の有料データベース(聞蔵ビジュアルII、ヨミダス文書館など)無料サイト(朝日新聞デジタルなど)年鑑も有効であるとする。複数の新聞の記事を参照することの重要性、特に意見の対立がある報道においては異なる論調の新聞を比較検討することを推奨する。総合ニュース配信サイトの利用も提案する。論文やレポートで新聞記事を引用する際の書誌事項の書き方についても触れ、無料サイトやニュース配信サイトのURLは永続性がないため、可能な限り新聞紙面の情報を引用すべきであると注意喚起する。
      • 最後に、統計情報を探す方法について解説する。統計情報の重要性、公的機関による統計データの公開状況、政府統計の総合窓口(e-Stat)の利用方法を具体的に説明する。主要な統計データの探し方、総務省統計図書館などの専門図書館の紹介、統計の基本や活用方法を学ぶための情報源(なるほど統計学園、リサーチ・ナビなど)を案内する。統計情報利用上の注意点(調査項目の変更、概念や定義の違い、期間の解釈、引用・転載時の出典明記など)を挙げ、統計データを上手に活用するための留意点を強調する。
    • 第Ⅲ章 情報検索 応用編
      • 第Ⅲ章「情報検索 応用編」では、より専門的かつ高度な情報検索の知識とテクニック、そして情報探索の新しい潮流について解説する。
      • まず、検索の高速化を支える技術として、転置索引ファイルの仕組みを解説する。逐次検索との比較を通して、転置索引ファイルが索引語とそれが出現する文書のIDを記録することで、効率的な検索を実現することを説明する。日本語のような膠着語から自動的に索引語を抽出する方法として、形態素解析とNグラムの二つの手法を紹介し、それぞれの特徴と仕組みを解説する。また、検索効率を高めるために、検索しても意味がない、あるいは検索結果を過剰にする語をあらかじめ除外するストップワードの概念を説明する。
      • 次に、形態素解析とNグラムについて詳しく解説する。形態素解析は、文を意味を持つ最小単位である形態素に分割し、品詞や活用などを判別・付与する処理であり、複雑なアルゴリズムと辞書に基づいて実行されることを説明する。一方、Nグラムは、文字列をn文字ずつの文字で機械的に区切るより単純な方法であり、ユニグラム、バイグラム、トライグラムなどの種類があることを紹介する。同じ文字列に対する形態素解析とNグラムの結果を比較し、それぞれの特徴と検索結果への影響(網羅性、検索ノイズ)について考察する。
      • 忘れられる権利については、Web上での個人情報流出の危険性を背景に、自己の個人情報の削除を求める権利の概念、日本と欧州における考え方の違いについて解説する。
      • リンク・リゾルバは、多様化するメディア環境において、電子ジャーナルなどの文献へのアクセスを容易にするための仕組みであり、その機能と使い方を説明する。
      • まとめて探すための手段として、複数のデータベースを統合的に検索できるディスカバリーサービスを紹介し、その利便性と注意点(検索漏れ、ノイズ)について解説する。個別にデータベースを検索する場合との使い分けの重要性を強調する。
      • 学術文献を探す上で、文献間の関係を利用する引用文献検索の概念を解説する。先行研究を引用することで形成される引用関係、被引用関係、共引用、書誌結合といった概念を図を用いて説明し、これらの関係を利用した検索方法を紹介する。引用文献索引データベースの利用についても触れる。
      • 学術論文の質を保証する査読制度について、その目的とプロセス、分野による違いを解説し、査読論文の検索方法を紹介する。
      • 「調べ方案内」は、情報検索のスキル向上のための貴重な情報源であり、上手な調べ方をお手本にすることの重要性を説く。
      • Webの検索に向かない情報として、古い情報、書籍や論文の中身、整理・体系化されていない情報などを挙げ、Web検索の限界について言及する。
      • 情報収集の新たな手段として、SNSを活用した情報収集を紹介する。企業や公的機関の公式アカウントからの情報取得、ハッシュタグ検索による特定のテーマに関する情報の効率的な収集方法を解説する。ただし、SNSの利用においては、個人の嗜好に基づいて情報が偏るフィルターバブルのリスクに注意する必要があると警鐘を鳴らす。
    • 第Ⅳ章 検索裏ワザ お役立ち情報編
      • 第Ⅳ章「検索裏ワザ お役立ち情報編」では、情報検索の効率と精度を向上させるための実践的なテクニックや、検索結果の評価、トラブルシューティングなど、より高度な活用方法を提供する。
      • まず、フィールド別に検索することの有効性を解説する。多くの検索システムに用意されている詳細検索のインターフェースは、検索項目(タイトル、著者など)を個別に指定できるため、より的確な検索が可能になる。一方、簡易検索は、入力された検索語を複数のフィールドに対して論理和で検索するため、手軽に使える反面、検索ノイズが生じやすいと説明する。サーチエンジンでも検索フィールドの指定ができる場合があることを示唆する。
      • 検索語の数はひかえめにすることの重要性を説く。論理積(AND)検索で検索語を増やしすぎると、目的の情報が切り捨てられ検索漏れにつながる可能性がある。効き目のある検索語を見極めること、特定性や限定性の高い語を不用意に使わないことが重要であるとする。
      • より広く適したものを探すためには、論理和(OR)上位概念の活用が有効であると解説する。同じ意味や物事でも異なる言い方(同義語、類義語、略称、愛称、俗語など)が存在するため、それらを網羅的に検索するために論理和を用いる。表記ゆれへの対応も重要であり、候補となる表記を列挙して検索する必要がある。事前検索によって同義語や類義語を調べておくこと、概念の上下関係(上位語、下位語、関連語)を意識して検索語を組み合わせることを推奨する。
      • ゆるやかに探してキュッと締めるという考え方を紹介する。最初から多くの検索条件を設定するのではなく、少ない検索語で広範囲に検索した後、検索結果の絞り込み機能を利用したり、条件を追加したりして徐々に絞り込んでいくことで、情報を取りこぼすことなく効率的に探せる。
      • ソレじゃないのを探したい、つまり検索ノイズを減らすためには、論理差(NOT)検索が有効であると解説する。同音異義語や多義語の除外、不要なキーワードを含む検索結果の排除に役立つ。ただし、NOT検索を使いすぎると、本来は適切な情報まで除外してしまい検索漏れにつながる可能性があるため、注意が必要であると警告する。フィードバックをしながらAND検索やOR検索と組み合わせて総合的に利用することの重要性を強調する。
      • ないと思えば見つからないという心理的な側面にも触れ、思い込みをなくして検索結果をよくチェックすることの重要性を説く。サーチエンジンのスニペットを活用して、各ページの内容をプレビューし、検索語がどのように一致しているかを確認することを推奨する。検索語にすべき語がわからない場合は、周辺情報や類似の情報からフィードバックの手法を用いて徐々に核心に迫っていく方法を紹介する。画像の類似検索も有効な手段の一つとして提案する。
      • オリジナル情報は早い!正確!原典にあたることの重要性を解説する。新聞記事や論文の出典をたよりに、より新しい情報や詳細な情報を入手する方法を示す。加工済みのデータにはタイムラグがあるため、可能な限り最新の原情報を参照すべきであるとする。URLが変更になっていた場合の対処法、孫引きの不確実性、情報のひとり歩き、まとめサイトやフェイクニュースへの注意喚起を行う。
      • 失われたWebページを求めて、Webアーカイブを利用する方法を紹介する。Webページの儚さ、サーチエンジンのキャッシュの活用、個々のページのアーカイブの方法、そしてWebアーカイブ利用によるリスクについても触れる。
      • 日本語だけに頼らないで、英語は英語で検索することの有効性を説く。日本語翻訳までのタイムラグ、日本語では得にくい情報、日本語インタフェースの落とし穴に注意する必要があると指摘する。機械翻訳を使いこなし、英語を橋渡しに翻訳する方法、DeepL翻訳のような高精度の翻訳サービスの利用、機械翻訳を使ってよりこなれた外国語文を作るテクニックを紹介する。
      • あの言葉で見つけたい時に、図書を全文検索する方法を紹介する。青空文庫やGoogleブックスなどのサービスを利用して、著者やタイトルだけでなく本文から図書を探す方法を解説する。
      • 誰のために調べるのか、代行検索のポイントについて、母と子の会話例を基に、依頼者の情報要求を正確に把握するためのプレサーチインタビューの重要性、双方の思い込みのずれを防ぐためのコミュニケーション、レファレンスサービスの活用などを解説する。
      • 最後に、検索は何をもって成功なのか?、検索評価の観点について解説する。検索が成功したかを判断する基準として、適合性(relevance)、新奇性、有用性を紹介し、それぞれの意味と重要性を説明する。検索システムの性能評価には適合性が主に用いられること、新奇性や有用性は利用者の状況によって変わることを示す。
  • 全体の要約
    • 本書「スキルアップ! 情報検索―基本と実践 新訂第2版」は、現代社会において不可欠なスキルである情報検索について、その基礎から応用、実践的なテクニック、そして最新動向までを網羅的に解説する書籍である。初版刊行後のインターネット社会の変化に対応し、情報源の見直しやスマートフォン、SNSを活用した情報探索方法を新たに取り入れている。情報検索が苦手な初心者から、より高度な検索スキルを習得したい読者まで、幅広い層を対象とし、平易な言葉遣いを心がけつつも、具体的な例を豊富に用いて、読者が欲しい情報を的確に見つけ、様々な情報源を自在に活用できるようになるための一助となることを目指している。
    • 第Ⅰ章「基本編」では、情報検索の基本的な考え方、検索に必要な心構え、情報源の種類、検索エンジンの仕組みと使い方、そして検索戦略の立て方を解説する。検索語の選び方、データベースの仕組み、論理演算子の使い方、自由語と統制語の違い、フィールド検索の重要性など、情報検索の基礎となる知識を習得する。
    • 第Ⅱ章「実践編」では、具体的な情報源として図書、雑誌記事、新聞記事の探し方に焦点を当て、各種データベースの特性と利用方法、効果的な検索テクニックを解説する。図書検索における分類や総合目録の活用、雑誌記事検索における記事索引や全文データベースの利用、新聞記事検索における有料データベースと無料サイトの使い分けなど、実践的な情報探索スキルを習得する。
    • 第Ⅲ章「応用編」では、検索の高速化を支える技術(転置索引、形態素解析、Nグラム)、忘れられる権利、リンク・リゾルバ、ディスカバリーサービス、引用文献検索、査読論文、SNSを活用した情報収集など、より専門的かつ高度な知識や新しい情報探索の方法を紹介する。情報検索の裏側にある技術や最新の動向を理解することで、より深い情報探索が可能になる。
    • 第Ⅳ章「検索裏ワザ お役立ち情報編」では、検索効率と精度を向上させるための具体的なテクニック、検索結果の評価方法、情報源の信頼性判断、トラブルシューティングなど、実践的な活用方法を提供する。フィールド別検索、検索語の数の調整、論理和や論理差の活用、Webアーカイブの利用、多言語検索、機械翻訳の活用、代行検索のポイント、検索成功の評価基準など、より効果的な情報検索を実現するためのノウハウを習得する。
    • 全体を通して、本書は情報検索の技術的な側面に留まらず、目的意識の重要性、適切な情報源の選択、効果的な検索語の選定、そして検索結果の批判的評価といった、情報リテラシーの根幹となる考え方を丁寧に解説している。読者が情報検索のスキルを向上させ、情報社会において主体的に情報を活用できるようになることを目指した、実践的なガイドブックであると言える。

  • 第1章 調べるということ
    • 1 調べよう
      • 世界は複雑
      • 調べて解決への道を考える
      • 調べることはむずかしくない
    • 2 調べることで、何をめざすのか
      • 何をめざす調査か
      • 市民による調査はなぜ有効か
      • 水俣病の経験
      • 専門家の知識も利用する
      • 調査をデザインする
      • 困難を克服し、実践へ
  • 第2章 文献や資料を調べる
    • 1 文献・資料調査とは
      • 多様な「調べ方」と文献・資料調査
      • 紙媒体かネットか
      • 本か論文か
    • 2 雑誌記事・論文を調べる
      • 国会図書館サーチ
      • 国会図書館から雑誌記事・論文のコピーをとりよせる
      • J-STAGEで論文PDFを手に入れる
      • 学術機関リポジトリデータベースIRDB
      • 雑誌記事・論文を図書館で探す
    • 3 本を探す
      • 本は探しにくい?
      • 国会図書館サーチ
      • CiNii Books
      • 本の中身から調べる──Google Books
      • 図書館で本を探す方法
      • 公立図書館を調べる──カーリル
      • 司書にたずねてみる
      • 実際に国会図書館に行ってみる
      • 専門図書館もある
      • 大切な本の「奥付」
      • ネット書店とネット古書店
    • 4 新聞記事を調べる
      • 情報の宝庫、新聞記事を生かす
      • 新聞記事データベースの活用
      • 地方紙の魅力
      • 業界紙が役に立つ
    • 5 統計を調べる
      • 統計の探し方
      • 私たちにとっての統計
      • 政府統計の読み方
      • e-Statを使ってみる
      • 政府統計以外の統計
    • 6 資料を探す
      • 図書館にない資料とは
      • 行政の資料
      • その他の文字資料
      • ネット上の情報
    • 7 書かれていることは真実か
  • 第3章 フィールドワークをする
    • 1 なぜフィールドワークが必要か
      • 知りたい情報は書かれていない
      • 自分たちの認識を問う
    • 2 フィールドワークの多面的な意義
      • 考え方の枠組みが壊れる
      • 学びの場としての機能
      • フィールドワークの技法は複合的
      • 調査のプランを立ててみる
    • 3 誰に聞くのか?
      • 行政の人に聞く
      • 話す側の「フレーム」を意識する
      • テーマのキーパーソンを探す
      • 何人に聞けばよいのか
    • 4 聞き取りの基本
      • 相手に合わせたアプローチ
      • 一~二時間が標準
      • もっと具体的に
      • 受容的に聞く
      • フレキシブルに聞く
    • 5 メモと録音
      • どんなメモ帳を使うか
      • 考えながらメモを取る
      • メモをまとめる
      • 録音する
      • ICレコーダーやスマホの録音アプリ
      • 文字起こし
      • 文字起こしの方法(1)音声データをまるごと起こす
      • 文字起こしの方法(2)丸めながら起こす
      • 文字起こしの方法(3)内容のみを起こす
    • 6 聞いた話は正しいのか?
      • 一次情報vs二次情報
      • 相互作用としての聞き取り
    • 7 観察する
      • 聞くだけがフィールドワークでない
      • 体験のなかで気づく
      • 観察したことをノートに書いてみる
    • 8 アンケート調査
      • アンケート調査は量的調査
      • 無意味なアンケートはしない
    • 9 調査倫理
      • 宮本常一「調査地被害」
      • 調査は特権ではない
      • お礼状を送る
  • 第4章 リスクを調べる
    • 1 なぜ自分でリスクを調べるのか
      • リスクにさらされている私たち
      • 生活者の視点が大事
      • 現状をよりよくするために
    • 2 課題設定と文献調査
      • 課題を設定してみる
      • 過去の文献を調べる
      • 図書館を利用する
      • 文献検索サイトを利用する
      • PubMed
      • Bibgraph
      • Google Scholar
      • 専門論文の読み解き方
      • 勉強したことがない分野の「勉強」法
      • 英語文献を読む技術
      • 最新の学問動向のフォロー
      • 専門家にたずねる
      • テレビのドキュメンタリー番組を利用する
    • 3 自分で測定する
      • 測定の前のフィールドワーク
      • どのような計測がなされているかを知る
      • 計測器を知り、手に入れるために
      • 計測器を適切に使う
      • 測定値の扱いに注意する
      • 正確度と精度
      • 有効数字、較正
    • 4 統計データを利用する
      • 統計を活用する
    • 5 リスクを推し量る──統計学、そして疫学の考え方
      • データの特徴をつかみ、「違い」のあるなしを判別する──統計学の考え方
      • リスクの大きさを計算し原因を特定する──疫学の考え方
      • コホート研究と症例対照研究
      • 二つのグループの比較、交絡因子
      • ハザード比とリスク比
      • 九五%信頼区間とP値
  • 第5章 データ整理からアウトプットへ
    • 1 フォルダによる整理
      • フォルダとインデックス
      • すぐに見返せるように
      • 電子データはどう整理するか
      • 紙の資料を電子データ化する
      • クラウドストレージを利用する
    • 2 表やカードにしてデータと対話する
      • データと対話する
      • 数値データをグラフや表にする
      • 文字データを表にする
      • 文字データをクロス表にしてみる
      • カードにする
      • ある語りからの四枚のカード
      • キーワード化
    • 3 KJ法によって体系化する
      • KJ法とは何か
      • 実際にやってみる
      • 別の整理をしてみる
      • IdeaFragment2
      • 座標軸で考える
    • 4 アウトプットする
      • 論文という基本形式
      • アウトラインをつくる
      • 出典を示す
      • 論文はどこで発表するのか
      • プレゼンテーション
      • 説得力を増す方法
    • 5 共同で調べる
      • 研究資金はどうするのか
      • 一人ではなく、自分「たち」で調べるメリット
  • あとがき
  • 参考文献
  • 参考サイト
  • 著者略歴
  • 学術情報の探索: 学術機関リポジトリデータベースIRDB、図書館での雑誌記事・論文検索、CiNii Books、Google Scholarなど、学術情報を効率的に探すためのツールを紹介。
  • 書籍情報の探索: 国会図書館サーチ、カーリル(公立図書館検索)、ネット書店・古書店の活用、図書館司書への相談など、書籍を探すための様々な方法を提示。大切な本の奥付の重要性も指摘。
  • 新聞記事情報の探索: 新聞記事データベースの活用、地方紙や業界紙の魅力、明治~昭和前期の官報の新聞紙としての利用など、新聞記事を調べるためのヒントを提供。
  • 統計情報の探索: 政府統計(e-Stat)、その他の統計情報源、統計データの読み方、リスク評価における統計学・疫学の考え方(コホート研究、症例対照研究、ハザード比、リスク比など)を解説。
  • 資料探索の多様性: 図書館にない行政資料やその他の文字資料、ネット上の情報など、多様な情報源の存在とアクセス方法を紹介。
  • 情報の真偽の検証: 一次情報と二次情報の区別、情報の多角的な検証の重要性を強調。
  • フィールドワークの意義と方法: 書かれていない情報を得る、自分たちの認識を問う、考え方の枠組みを壊すなど、フィールドワークの多面的な意義を説明。聞き取り調査(対象者の選定、基本、メモと録音、情報の正確性)、観察、アンケート調査の方法、調査倫理について解説。
  • リスク調査: リスクにさらされている現状をよりよくするために、過去の文献調査、自分で測定する方法(計測器の利用、測定値の扱い)、統計データの利用、統計学・疫学の考え方を活用したリスク評価の重要性を説く。
  • 検索キーワードの工夫: 単純なキーワードだけでなく、類義語、関連語、より具体的なキーワードを試すことで、検索の精度を高める方法を解説。検索結果の重複にも注意を払う。
  • 「ですから、やはり宮城県の水産業に関する記事・論文を探したいときに、単純に「宮城県 水産業」と入れるだけではダメなのです。可能性のありそうな語句をいろいろ入れてみて、なるべくとりこぼしのないように検索することが重要です。」

  • はじめに
    • 本書はどんな人に向くか  
    • こんな人に向く  
    • 本書で使う言葉について  
    • チップス(ティップス)  
    • レファレンス=参照  
    • レファレンスとリサーチの違い  
    • NDL(国立国会図書館)  
    • DB(データベース)  
    • 参照する相手  
    • あたる相手が大切だ――然るべき参照相手を探すには  
    • 然るべき他者→本やDBといった工具(ツール)  
    • 専門家は専門外のレファレンスができない  
    • レファレンスを専業とする仕事→司書  
    • レファ司書の強み――学際、未知、その他  
    • とりあえずググればよくなったが……  
    • Googleにも使い方があろうかと  
  • 第1講 「ググる」ことで、我々がやっていること ──世界総索引でアタリをつける
    • Googleならではの役割とは?  
    • アタリ(見当)をつける  
    • 昔の職人的レファレンサーは新聞を全部読んでいた  
    • その先へつなぐ者――Googleならではの役割  
    • Googleがやってくれないこと――専門的ツールをどのように引くか  
    • 専門的ツール類の一覧  
  • 第2講 答えを出す手間ヒマを事前に予測する ──日本語ドキュバースの三区分
    • 主題と時間と空間と  
    • レファレンスの難易度表  
    • 戦後の文献世界  
    • 戦前の文献世界  
    • 前近代の文献世界  
    • 文献残存率と基本構造は呼応する  
    • 日本語空間(≒国)について  
    • こんなことを考えたきっかけ  
  • 第3講 現に今、使えるネット情報源の置き場 ──NDL人文リンク集
    • 大きい書誌DBはネットでタダで見られる 
    • リンク集があるといいなぁ……  
    • NDLの人文リンク集を知っておくと便利  
    • NDL人文リンク集の利点  
    • 現に使える――リンク切れが少ない  
    • とっさに選べる――多すぎない  
    • NDCさえ知っていればどこへでも飛べる 
    • 実際に見てみよう――例えばマンガ研究 
    • 人文リンク集の工夫  
    • 便利ツールというジャンル  
    • リンクが踏めない項目がある―― 一見、欠点に見えるが  
    • 人文リンク集の弱点  
  • 第4講 ネット上で確からしい人物情報を拾うワザ
    • 人物調査の三類型  
    • 無名人の調べはケモノ道だが、半有名人の調べは?  
    • 限定的有名人の「限定」がキモ――どの時代、どのジャンルかをGoogleブックスで  
    • 半有名人用のレファ本もあるが……。  
    • 契約DBと無料DB  
    • 試しに使ってみる――ある図書館員の没年は?  
    • 人名事典としてわかる要素  
    • 英語がわかれば、外国の日本人データを使って  
    • もう一つチップスを――典拠で拾ったデータからググり直してみると、さらに確からしい情報がゲットできる 
    • NDL典拠「使用上の注意」  
    • 戦前データの多くは「常識読み」  
    • 生没年が付かなくなった  
    • 出典欄が人物文献に    
    • 関連するレファ本、同様のDB  
    • 収録人数がケタ違い→半有名人の調べにピッタリ 
    • 補記(司書向け)  
  • 第5講 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ
    • 「未知文献」を見つける方法がある  
    • 本の中身をコトバに    
    • 「件名」はコントロールされた特殊なキーワード  
    • 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ  
    • 例えば徳川家康の小説  
    • 例えば、東ローマ帝国を舞台にした小説  
    • 日本では?  
    • でも、実際にはなんかヘンテコ  
    • 件名が付与されていない図書のデータがある  
    • 求める事柄の件名を見つけるには2つ方法がある  
    • 求める件名をどうやって見つけるか  
    • タイトル中の自然語から件名を見つける方法  
    • 細目の不備をどう補うか  
    • 細目にあたるコトバをキーワード欄に足して引き直す  
    • 典拠から細目付きの一覧を見てみると……  
    • まとめ  
    • メモ(玄人向け)  
  • 第6講 明治期からの新聞記事を「合理的に」ざっと調べる方法
    • 新聞紙のこと  
    • 記事を検索する手段は2つ  
    • 新聞DBの引き方  
    • DBは戦後の三大紙にそれぞれある  
    • 記事データの構成  
    • 広告も記事として引ける――ただしデータ構成の断層に注意  
    • 事例でわかる「概念索引法」の得失  
    • 新聞集成を引く   
    • 新聞集成とはレファ本の一種  
    • 新聞集成の系統  
    • Cの記事索引――国会図書館の目次DBにあり  
    • (元祖)新聞集成のデジコレ版  
    • スクラップブック由来の新聞DBを  
    • 新聞記事文庫(神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ)    
    • 明治〜昭和前期の『官報』も新聞紙DBとして使える  
    • 『官報』は昭和前期まで新聞紙でもあった  
    • まとめ    
  • 第7講 その調べ物に最適の雑誌記事索引を選ぶには
    • 本は今、わりあいと見つかる  
    • 記事はまだまだ難しい  
    • 余談:事項索引やら語句索引やら  
    • 元祖雑索の硬直性と、代わりに出てきた民間の雑索  
    • 雑索にはそれぞれ採録年代の範囲と得意ジャンルがある  
    • 採録年代がまず大切  
    • 得意ジャンルが次に大切  
    • 何から引くべきか――大学や図書館にいればざっさくプラスからか  
    • 事例1:【文学】戦前の作家、藤澤清造についての文献を集めたい  
    • 事例2:【生活分野】「ファースト・シューズ」という風習について、その起源・由来を知りたい  
    • 応用――全文検索との掛け合わせ  
    • おまけ――論文集の論文を引く  
    • 記事扱いされない広告記事  
    • 最後に  
    • 【付録】主要雑誌記事索引のURLと操作上の注意点  
  • 第8講 索引などの見出し語排列で落とし穴を避ける
    • インデックスをちゃんと引けてる?  
    • 見出しなんて五十音順に決まってる!……ん?  
    • いろはの順番は我々には……  
    • 電話帳式  
    • 字順排列(letter-by-letter)と語順排列(word-by-word)  
    • 百科事典排列vs.国語辞典排列――長母音カウントの有無 
    • 濁音(「゛」「゜」)は後回しだったり  
    • 戦前の本にある「活字を組んだ順」のもの  
    • さいごに 
  • 第9講 Googleブックスの本当の使い方
    • はじめに
    • 日本人にとって「使い物に」なったのは2006年から  
    • 新しくって著作権OKの本は説明しませぬ  
    • 1995年以前の著作権未処理のものが重要  
    • 引けるのは図書、雑誌  
    • 読むのには使えない。一部しか見えず、テキストに前後入替がある  
    • 誤変換たくさん!  
    • だから結局、本の現物に戻らないといけない  
    • 事例:「全米が泣いた」というフレーズの初出はいつか?  
    • フレーズ検索を使う  
    • ツールバーで期間「20世紀」を選ぶ  
    • 一覧はおしまいのほうから見る  
    • 一覧も漫然と見るのではなく、次の一手を見つけるように見る  
    • Googleブックスに関するその他のチップス  
    • まとめ  
    • メモ(玄人向け)  
  • 第10講 NDL次世代デジタルライブラリーは「使える」
    • その注意点とともに
    • 「次ぎデジ」  
    • 次ぎデジはデジコレ全文データとは違うもの  
    • (当面は)戦前期全文DBとして「使える」  
    • 初出の調査で使える――「立ち読み」の初出例  
    • 次ぎデジのチップスいろいろ   
    • 文字の正規化  
    • 年代ソート  
    • 他のコマのテキスト  
    • ルビ  
    • 日本の学問が全部書き変わる?  
    • 思いつき――官報が全文DB化されたなら  
  • 第11講 「として法」――目的外利用こそ玄人への道
    • 知識分野1つあたり150冊のレファ本があるけれど  
    • レファ司書のレゾン・デートル  
    • 「として法」事例いろいろ  
    • 要するに  
    • ジェネラルなツールのスペシフィックな使い方  
    • 他ジャンルに転用して使えるツールに気を配る  
    • コメント(玄人向け)  
  • 第12講 答えから引く法
    • レファレンサーは苦手なことばかり聞かれる  
    • 頼朝佩刀の銘は?  
    • 答えから引く方法  
    • 考察  
    • 〈答えから引く法〉の欠点  
    • 〈わらしべ長者法〉や〈要素合成検索法〉でフォローする  
    • ウィキペディア日本語版はサブカルチャー項目で使える  
    • 過渡期の終焉?――NDLのデジコレがいよいよ真価を?  
  • 第13講 パスファインダー(調べ方案内)の見つけ方
    • ある日の会話      
    • パスファインダーってナニ?  
    • パスファインダーの要素  
    • 「書評を見つけるには」というパスファインダーがあるとして  
    • ある種の分類でディレクトリ的に格納されているのだが……  
    • 分類が付いているものは、そこから再検索  
    • パスファインダーを見つけるには→実は簡単な方法が  
    • その主題のパスファインダーがない場合  
  • 第14講 レファ協DBの読み方 レファレンス記録を自分に役立つよう読み替える
    • はじめに  
    • うまく広まらなかったレファレンス業務  
    • レファ協は司書が回答するQ&Aサイト  
    • 「同じことは、二度と聞かれない」―― 一回性の再現性は?  
    • 事例:「大明堂(だいめいどう)という出版社について」  
    • Questionの読み替え  
    • 一段階抽象化法(固有名詞の普通名詞化)  
    • Answerの読み方  
    • 「1)大明堂という出版社について」の部分  
    • 1)の補足1回答の論理的な穴を埋めてみる  
    • 1)の補足2回答の時代的制約を考える  
    • 「2)大明堂の創業者、神戸文三郎(かんべ・ぶんさぶろう)ついて」の部分  
    • 「その他調査済み資料」  
    • 事案を事例として読む(まとめ)  
    • 求める事例の見つけ方  
    • 同じ魔法が使えるようになるために 
    • あとがきに代えて
    • 「当たり前」を超えて  
    • 私が「創案」した部分  
    • まだあるチップス  
    • 類書ないし先行文献について  
    • 技法の名付けの問題  
    • 呪文の詠唱  
    • 魔術の天才は  
    • 個々のツールを憶えこむのが技法ではない  
  • コラム
    •  コラムA 紹介したサイトのURLについて  
    •  コラムB 本当にNDL「秘伝」なの? ──本書タイトルについて(1)  
    •  コラムC 「レファレンス」か「リファレンス」か? ──本書タイトルについて(2)  
    •  コラムD 「〇〇の文献がない」と述べる文献を見つけること  
    •  コラムE おまえはただの現在にすぎない ——インターネットDBの採録年代を測る  
    •  コラムF レファレンス・チップスを開発するヒント(玄人向け)  
    •  コラムG 「見当たりません」という言い方(玄人向け)  
  • 日本語ドキュバースの三区分: 戦後、戦前、前近代の文献世界を時間軸で捉え、それぞれの文献残存率と基本構造の違いを理解することの重要性を説く。
  • NDL人文リンク集: 信頼性が高く、NDC(日本十進分類法)を知っていれば広範な情報源にアクセスできるNDL人文リンク集の利点と弱点を解説。
  • 人物情報調査: 無名人、限定的有名人、半有名人の調査方法の違い、Googleブックス、人名事典、契約DB・無料DBの活用、NDL典拠の注意点などを解説。
  • 未知文献の発見: 「件名」という特殊なキーワードを活用して、見たことも聞いたこともない本を見つける方法を、徳川家康や東ローマ帝国を舞台にした小説の例を挙げて説明。タイトル中の自然語のキーワードを細目の代わりに検索するテクニックも紹介。
  • 「そう! 件名で検索すれば〈見たことも聞いたこともないが、読みたい本〉を見つけることができるのだ。」
  • 雑誌記事索引の選択: 採録年代、得意ジャンルを考慮して、調べ物に最適な雑誌記事索引(元祖雑索、民間の雑索、ざっさくプラス、J-STAGE、Web OYA bunkoなど)を選ぶ方法を、具体的な事例を通して解説。全文検索との組み合わせの有効性も示唆。
  • 索引の見出し語排列の注意点: 五十音順だけでなく、いろは順、電話帳式、字順排列、語順排列、長母音の扱い、濁音の扱いなど、様々な排列方式が存在することを理解し、索引を適切に引くための注意点を解説。
  • Googleブックスの活用: 1995年以前の著作権未処理の書籍・雑誌の検索に有効だが、閲覧には現物確認が必要であること、誤変換が多いことなどを指摘。フレーズ検索のコツ、一覧の見方などを解説。
  • NDL次世代デジタルライブラリー (次ぎデジ): 戦前期全文DBとしての有用性、初出調査での活用、文字の正規化、年代ソートなどのチップスを紹介。Googleブックスとの比較も行う。
  • 「として法」: 既存のツールを本来の目的とは異なる方法で活用するテクニック(例:百科事典として国語辞典を引く、特許DBを戦前器物画像DBとして引く、警察統計を出版統計として引くなど)を多数紹介し、レファレンスの玄人への道を示す。
  • 「ジェネラルなツールのスペシフィックな使い方」「他ジャンルに転用して使えるツールに気を配る」
  • 答えから引く法: 苦手な質問に対して、一番厚いレファレンスブックから調べる、類推するなどの方法を紹介。わらしべ長者法、要素合成検索法などのテクニックも提示。Wikipedia日本語版のサブカルチャー項目での有用性も示唆。
  • パスファインダー (調べ方案内) の見つけ方: NDLリサーチ・ナビにあるパスファインダーの活用方法、主題からの検索の難点、パンくずリストからの再検索などを解説。主題のパスファインダーがない場合の対処法も示唆。
  • レファ協DBの読み方: レファレンス協同データベースの活用方法、質問の読み替え(一段階抽象化法)、回答の読み方、事例としての読み方などを解説し、過去のレファレンス記録を自分の調べ物に役立てる方法を示す。

リサーチ各論

リサーチ総論をふまえ、各分野の情報にアクセスし、リサーチするための各論書として、次の7冊を挙げておく。ここに目次と要約を載せると情報量が多くなるので、追って下位項目とする。

  1. 記者のためのオープンデータ活用ハンドブック:熊田 安伸(新聞通信調査会)
  2. リーガル・リサーチ:いしかわ まりこ、藤井 康子、村井 のり子(日本評論社)
  3. ビジネス・リサーチ:佐藤 郁哉(東洋経済新報社 )
  4. 武器としての情報公開─権力の「手の内」を見抜く :日下部聡(ちくま新書)
  5. 記者のための裁判記録閲覧ハンドブック :ほんとうの裁判公開プロジェクト(新聞通信調査会)
  6. ずるい検索 賢い人は、「調べ方」で差を付ける: 江尻俊章(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))
  7. 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意 :佐藤優(SB新書)

私のリサーチ情報源

私が利用するリサーチの情報源を挙げよう.。2はかなりの広がりがある。3の国立国会図書館は最近新たなデジタル化が利用可できるようになったようだが、本ページ作成時点(250396)ではフォローしていない。必要な情報は追記しよう。

  1. Kindle本・R本の一覧分類表とそのDoc・PDFを利用する
  2. NotebookLM,Gemini 1.5 pro withDeep Reseach
  3. 放送大学図書館を利用する
  4. 弁護士会図書館を利用する
  5. 国立国会図書館を利用する
  6. 放送大学で学ぶ
  7. Udemyを学ぶ
  8. 日弁連研修を学ぶ
  9. The Great Cource Plusを学ぶ
  10. 弁護士ライブラリー・判例秘書を利用する
  11. 松岡千夜千冊を活用する
  12. 週刊東洋経済デジタル情報
  13. 日経新聞デジタル情報

Posted by murachan54