知的生産論
知的生産論とその周辺
私は知的生産について「知的活動を通じて新しい情報を生み出し、それを社会に役立てることを目指すものとでも考えればいいだろうか。要は、問いが生み出す知識・問題解決・創造と考えればよいだろう」とした。
したがって「知的生産」そのものは、「 アイデアをカタチにする_創造論」(「山ある日々:問題解決と創造_実践論」に掲載した)とその内容はほぼ重なるし、また「思考」や「学習」の項目とも重なる点が多い。
そこで、重複についてはあまり意識せず、このページでは、「知的生産の技術」とこれをフォローする数冊、及び「知的」を題する「知的生産」・「知的創造」・「知的生活」に関わる本を適宜取り上げて紹介・検討し、「知的生産」を多角的に検討できるフレームを設定しよう。
※目次・要約の作成作業は、順次行う。ただ各「目次と要約」の文章量が多いので、余り掲載する本が多いと作成・閲覧時の動きに不都合が生じそうなので、適宜、分散して紹介したい。
「知的生産の技術」とその周辺
ここでは、梅棹の「知的生産の技術」とそのフォローワー3冊、及びエンジニアから見る「エンジニアの知的生産術」、身体を射程に入れた「脳の外で考える」、大学での学修に関わる「アカデミック・スキルズ」を取り上げて紹介しよう。
なお「<>の目次と要約」を掲載する場合の「要約」は機械的に作成したものであり、おって「Mのコメント」を付して「<>を読む」として投稿するようにする。
<知的生産の技術:梅棹忠夫>を読む
<知的生産の技術とセンス:堀 正岳>の目次と要約
書誌 知的生産の技術とセンス 知の巨人・梅棹忠夫に学ぶ情報活用術:堀 正岳; まつもと あつし
各章と全体の要約
各章の要約
はじめに
現代は情報の大海であり、インターネットやクラウドを通じて膨大な情報にアクセス可能な時代である。しかし、情報環境の進化に知的生産が追いついているか疑問であり、知的生産の技術やその源流を再考する必要性が高まっている。梅棹忠夫の『知的生産の技術』は、情報革命を予見し、個人の情報との付き合い方を解説した書籍であり、現代においてもその考え方はデジタルツールに応用可能である。情報の取捨選択を他人任せにするのではなく、生の情報と向き合うことの重要性が強調されている。
第1章 そもそも「知的生産の技術」とは?
梅棹忠夫は、生態学、文明学、民族学、情報学など多岐にわたる分野で功績を残し、大阪万博の企画や国立民族学博物館の初代館長を務めた人物である。彼の情報力は現代でも活用できる点が多く、探検家としての姿勢、すなわち現場に足を運び、丁寧に記録し、整理・繋ぎ合わせることでアイデアを形作る手法は、ビジネスにおけるイノベーションにも応用可能である。『知的生産の技術』は40年以上読み継がれており、単なるノウハウに留まらず、教育や社会のあり方まで考えさせられる内容となっている。梅棹は「知的生産」という言葉を新たに創り出し、「考えることによる生産」と定義した。情報を扱う道具が進化する現代において、情報の消費に陥らず、「自分」が生み出す情報を重視 することが重要である。知的生産とは、誰もが新しい情報を生み出し、体系化し、新しい価値を生み出すことであり、その第一歩は「考えて(文章を)書く」ことにある。
第2章 「知的生産の技術」を支えたツール
梅棹が知的生産のために活用したツールとして、京大型の情報カード がある。情報をカードに記録し、検索用の記号を付けておくことで、情報の整理と活用を容易にした。カードには一つのトピックだけを記述し、後から並べ替えたり、自由に組み合わせたりすることで知的生産に活用した。また、思考をまとめるために「こざね」(小札)というツールも使用した。こざねは、カードを参照しながら単語や短い文章を書き出し、並べ替えて論理的な関連性を元に組み合わせて使用した。現代ではデジタル環境が整い、検索や記録が容易になったが、恵まれた環境を使いこなせているか疑問も残る。
第3章 今は知的生産のための〝センス〟を磨く時代
現代は、パソコンやスマートフォン、インターネットといった知的生産のための強力な武器を手に入れている。しかし、デジタルにはデジタルの限界があり、知的生産の道具の多くはデジタルなものに置き換わっていくべきだと考えられる。デジタルツール(例:Evernote)の利点 として、場所を取らない、検索が容易になる、共有が容易になる、などが挙げられる。一方で、手書きの資料を取り込むには手間がかかる、自由な並べ替えが不得意などのデメリットもある。デジタルツールを使いつつ、その限界を理解し、他のツールとの組み合わせで克服を図ることが重要である。
第4章 「情報」をインプットする場所はどこなのか?
情報インプットのセンスとは、どんな情報を選択し、どのように探してくるか ということである。梅棹は「発見の手帳」を作り、日々の好奇心を記録することで情報インプットのセンスを養った。情報を記録するのではなく、初めて世界を目にしたような驚きや好奇心を持って自分の「発見」を書き留めることが重要である。現代においては、文章を書く時間がない場合に、写真を一枚撮影しておくなど、記録方法を拡張してもよい。Evernoteを「発見の手帳」として活用し、情報を整理・蓄積することで、知的生産に役立てることが提案されている。書斎を設け、自分の情報フィルターで選び出した書籍や情報を集めることも重要である。
第5章 何をインプットしていくか?
情報をインプットする際には、ニッチに目を光らせる ことが重要である。テーマ的に細分化されたニッチもあれば、情報に対する反応の仕方によるニッチもある。また、創造的読書 を行い、著者との対話を通じて自分の思想を開発・育成することが重要である。自分の興味や関心に基づいて情報を選択し、蓄積することで、知的生産のヒントを得ることができる。紙のノートや情報カードも、デジタルツールと併用することで、その価値を高めることができる。
第6章 情報をどうアウトプットしていくか?
現代は誰もがアウトプットしなければいけない時代であり、ブログやソーシャルネットワークなど、知的アウトプットのプラットフォームは多様化している。アウトプットの際には、自分の「声」を持ち、リミックス することが重要である。単純に情報を発信するだけでなく、自分の視点や解釈を加え、新しい価値を生み出すことが求められる。また、コンスタントにアウトプットを続け、ログを蓄積することで、自分の専門分野を確立し、フォロワーとの信頼関係を築くことができる。
第7章 世界に+(プラス)の影響を与えるために
知的生産とは、世界に対して小さな+(プラス)を積み重ねていくことである。インプットとアウトプットの循環を続けることで、知的生産に必要なセンスが磨かれていく。梅棹は、この素養の原点が登山にあったと振り返っている。登山は、プロジェクトに求められる要素が詰まっており、リーダーシップやフォロワーシップを学ぶことができる。また、専門に縛られず、幅広い分野に関心を持つことが重要である。
全体の要約
本書は、梅棹忠夫の『知的生産の技術』を現代に合わせてアップデートし、知的生産の本質や具体的な方法を解説したものである。知的生産とは、情報をインプットし、自分なりの解釈や視点を加えてアウトプットすることで、世界に小さなプラスの影響を与えること である。そのためには、好奇心を大切にし、日々の発見を記録し、デジタルツールを有効活用することが重要である。また、自分の専門分野に固執せず、幅広い知識や経験を取り入れ、多様な視点を持つことが求められる。知的生産は、単なる知識の蓄積ではなく、社会に貢献するための手段であり、そのプロセスを通じて自己成長を促すものである。
詳細目次
はじめに
第1章 そもそも「知的生産の技術」とは?
梅棹忠夫とはどんな人物だったのか?
40年以上読み継がれる『知的生産の技術』とは
「知的生産」という言葉は梅棹先生が生み出した
誰もが新しい情報を生み出すために
現代に求められる「考えて書く」技術
「知的生産の技術」は今も活かせる
第2章 「知的生産の技術」を支えたツール
すべてを同じフォーマットで記録「京大型カード」
「京大型カード」とはどんなカードなのか
京大型カードに何をどのように書く?
思考を筋道立てる「こざね」
日本語をタイプするのも一苦労だった時代に
『知的生産の技術』に書かれていないこと
先の見えない時代にこそ求められる「知的生産」
第3章 今は知的生産のための〝センス〟を磨く時代
デジタルの限界をどう克服するか?
道具は変わっても本質は変わらない
すべての基本はフィールドワーク
巨人の肩に乗る
3極モデルでセンスを磨く
個人のセンスってなんだ?
センスこそがフィルター
キュレーションには弱点がある
「売り場を見る」ではもう不十分
インプットからアウトプットへ
第4章 「情報」をインプットする場所はどこなのか?
好奇心が磨くインプットのセンス
梅棹先生の「発見の手帳」
自分を情報のフィルターとする
クラウド時代の情報カード「Evernote」
Evernoteで作る「発見の手帳」
情報は整理せずに分流する
第5章 何をインプットしていくか?
ウェブとのつきあい方とキュレーション
フィルターバブル問題
書籍によるインプットと、電子化による新しい読みの可能性
電子書籍時代の読む技術
知的生産の現場としての書斎
情報インプットの流れ
名詞的なニッチと、形容詞的なニッチ
変わる紙のノート、情報カードの役割
あなた自身がフィルターになる日
第6章 情報をどうアウトプットしていくか?
誰もがアウトプットしなければいけない時代
アウトプットへのハードルが下がった
これだけある知的アウトプットのプラットフォーム
「声」を持った発信と、リミックス
リミックスを加速する発想法
コラボレーションを可能にするサービスたち
ログの生み出す力を享受しよう
こつこつとコンテンツを提供できるサービス「note」
知的アウトプットの輪を広げる
わけの分からないことに身を投ずる
第7章 世界に+(プラス)の影響を与えるために
世界に+(プラス)の影響を与えるための素養
登山で磨かれた知的生産のためのセンス
専門に縛られない
たった一人で世界を変える
一人の熱意が伝染する、活動の拠点を持つこと
かけがえのない人材になろう
逆境を手なずける
梅棹先生が私たち=未来に託したテーマ
おわりに
梅棹忠夫・略年表
参考文献
<自分をクリエイトする入門知的生産の技術:久恒啓一>の目次と要約
書誌 自分をクリエイトする入門知的生産の技術:久恒啓一()
詳細目次
まえがき
第1章 テーマ発掘力 自分の興味、関心を掘りあてる
1 なぜテーマ発掘力が必要か
テーマは自分の内側にある一つのテーマを追い続けるためらわずにテーマを決めるテーマをもつと情報感度が抜群に高まるいいテーマが優れた知的生産物を生むさまざまなテーマを考える
2 テーマ発掘力をつけるにはどうしたらいいか
まず自分の足元を掘るテーマは大きすぎないほうがいい社会性のあるテーマをもつテーマはテーマを呼ぶビジネスマンは一ポスト一テーマ
第2章 情報力 自分に役立つ情報を、早く正確に収集する
1 なぜ情報力が必要か
自分のテーマにそった情報が大切朝が早い人は情報力に優れている自分独自の視点が情報力を育てる情報の世界はギブアンドテイクすべての仕事が情報力と結びついている情報操作の能力を磨け
2 情報力をつけるにはどうしたらいいか
情報を貪欲に求める異質な情報を大切にする人に会うことで情報へのカンは磨かれる知的臆病を排除する定点を定めて観測、観察する大数と長期趨勢から自分の軸をもつ情報の世界を変えるパソコン通信データベース情報を自由自在に使いこなす
第3章 対話力 コミュニケーションによって自分の考えを熟成させる
1 なぜ対話力が必要か
すべての知的生産は対話から始まる優れた人物同士の対話のしかけ他人との対話から発想を飛躍させる仕事にも不可欠な対話力図解で対話する交渉時に生きる対話力自分とのコミュニケーションが最も難しい対話力の三段階
2 対話力をつけるにはどうしたらいいか
講師との対話の方法パソコン通信で対話力を高める話しながら考えをまとめていく相手の考えをじっくり聞く相手を選ぶことも大切
第4章 要約力 情報のポイントをできるだけ上手に圧縮する
1 なぜ要約力が必要か
情報のポイントをまとめる情報の圧縮技術を身につけよう情報は深く処理してこそ意味がある同じ形に圧縮する
2 要約力をつけるにはどうしたらいいか
要約には三つのレベルがある新聞の見出しにみる要約の技術人となりを要約する本の内容を短文で表現する究極の要約——図読の技術
第5章 コンセプト力 着想を構想にまでまとめあげる
1 なぜコンセプト力が必要か
着想を構想にまでまとめあげる全体に一つのメッセージ性をもたせるコンセプトは混乱を回避する明快なコンセプトが活力を生む一つの方向にベクトルを絞りこむ
2 コンセプト力をつけるにはどうしたらいいか
最初の意志を貫き通す組み合わせる習慣をつける言葉のイメージを膨らませる会社づくりのコンセプトに学ぶ
第6章 アナロジー力 比喩を使って対象の本質を類推し、暗示する
1 なぜアナロジー力が必要か
実り豊かな発見の方法『文明の生態史観』にみるアナロジー
2 アナロジー力をつけるにはどうしたらいいか
誰にでもわかる表現をする身近な対象で説得力をもたせる異なる分野にヒントを求める自分の得意な領域に引きこむ他の分野に置き換える生物に置き換える新たな仕組みから発想を広げる
第7章 編集力 情報を整理して、新たな意味をつくりだす
1 なぜ編集力が必要か
新たな意味をつくりだす編集作業には魔力がある
2 編集力をつけるにはどうしたらいいか
社内報は社員の意識を方向づける全体をデッサンする関連性を追求する異質な情報を組み合わせる情報の集中は意識の集中から始まる時代の波がしらを編集する編集力をビジネスに応用する人間関係に編集力を活かす自分の気持ちを編集してみる編集の視点でタウンウォッチングするスケジューリングに編集力を活かす自分を表現する編集力論よりデータ
第8章 シナリオ力 さまざまな事実を関係づけ、仮説を立てる
1 なぜシナリオ力が必要か
関係を見極めた仮説づくりビジネスの成功の鍵を握るシナリオ力自分で書いたシナリオがあるか誰がどんなシナリオを描いたか
2 シナリオ力をつけるにはどうしたらいいか
世の中の動きからシナリオ力を鍛える大小両方の視点をあわせもつ個人に着目する過去と未来を連結させる出版企画でシナリオ力を鍛える二つ上の職位でシミュレーションする優れたシナリオに学ぶ
第9章 図解力 ビジュアルな形で自分の考えを表現する
1 なぜ図解力が必要か
ビジュアルコミュニケーションの時代図解コミュニケーションの威力図解はマンダラである図脳=右脳を鍛える鳥の視点をもつ図解力が高まることの三つのメリット知的生産者が語る「図解力と知的生産の関係」
2 図解力をつけるにはどうしたらいいか
いい図解を眺める仕事の場で図解を使う自分の仕事を図解する
第10章 文章力 疑問や問いかけに対する答えを文章で表現する
1 なぜ文章力が必要か
文章力とは答案作成力自分の主張が伝わることが大切
2 文章力をつけるにはどうしたらいいか
文章を書くには設計図が必要簡・明・短・薄の文章を書く「だ・である」調か、「です・ます」調か読み手の顔を思い浮かべながら書く新聞の文章に学ぶ忘れてはいけない5W1H接続詞に注目する構文を単純にする迷った時は改行する見出しで自分の主張を再確認する読み手に信頼を与える文章の秘訣〝外圧〟を利用するテープ起こしで文章力を磨く人に読んで批評してもらう
各章と全体の要約
各章の要約
まえがき
第1章 テーマ発掘力 自分の興味、関心を掘りあてる
1 なぜテーマ発掘力が必要か
テーマは自分の内側にある一つのテーマを追い続けるためらわずにテーマを決めるテーマをもつと情報感度が抜群に高まるいいテーマが優れた知的生産物を生むさまざまなテーマを考える
2 テーマ発掘力をつけるにはどうしたらいいか
まず自分の足元を掘るテーマは大きすぎないほうがいい社会性のあるテーマをもつテーマはテーマを呼ぶビジネスマンは一ポスト一テーマ
第2章 情報力 自分に役立つ情報を、早く正確に収集する
1 なぜ情報力が必要か
自分のテーマにそった情報が大切朝が早い人は情報力に優れている自分独自の視点が情報力を育てる情報の世界はギブアンドテイクすべての仕事が情報力と結びついている情報操作の能力を磨け
2 情報力をつけるにはどうしたらいいか
情報を貪欲に求める異質な情報を大切にする人に会うことで情報へのカンは磨かれる知的臆病を排除する定点を定めて観測、観察する大数と長期趨勢から自分の軸をもつ情報の世界を変えるパソコン通信データベース情報を自由自在に使いこなす
第3章 対話力 コミュニケーションによって自分の考えを熟成させる
1 なぜ対話力が必要か
すべての知的生産は対話から始まる優れた人物同士の対話のしかけ他人との対話から発想を飛躍させる仕事にも不可欠な対話力図解で対話する交渉時に生きる対話力自分とのコミュニケーションが最も難しい対話力の三段階
2 対話力をつけるにはどうしたらいいか
講師との対話の方法パソコン通信で対話力を高める話しながら考えをまとめていく相手の考えをじっくり聞く相手を選ぶことも大切
第4章 要約力 情報のポイントをできるだけ上手に圧縮する
1 なぜ要約力が必要か
情報のポイントをまとめる情報の圧縮技術を身につけよう情報は深く処理してこそ意味がある同じ形に圧縮する
2 要約力をつけるにはどうしたらいいか
要約には三つのレベルがある新聞の見出しにみる要約の技術人となりを要約する本の内容を短文で表現する究極の要約——図読の技術
第5章 コンセプト力 着想を構想にまでまとめあげる
1 なぜコンセプト力が必要か
着想を構想にまでまとめあげる全体に一つのメッセージ性をもたせるコンセプトは混乱を回避する明快なコンセプトが活力を生む一つの方向にベクトルを絞りこむ
2 コンセプト力をつけるにはどうしたらいいか
最初の意志を貫き通す組み合わせる習慣をつける言葉のイメージを膨らませる会社づくりのコンセプトに学ぶ
第6章 アナロジー力 比喩を使って対象の本質を類推し、暗示する
1 なぜアナロジー力が必要か
実り豊かな発見の方法『文明の生態史観』にみるアナロジー
2 アナロジー力をつけるにはどうしたらいいか
誰にでもわかる表現をする身近な対象で説得力をもたせる異なる分野にヒントを求める自分の得意な領域に引きこむ他の分野に置き換える生物に置き換える新たな仕組みから発想を広げる
第7章 編集力 情報を整理して、新たな意味をつくりだす
1 なぜ編集力が必要か
新たな意味をつくりだす編集作業には魔力がある
2 編集力をつけるにはどうしたらいいか
社内報は社員の意識を方向づける全体をデッサンする関連性を追求する異質な情報を組み合わせる情報の集中は意識の集中から始まる時代の波がしらを編集する編集力をビジネスに応用する人間関係に編集力を活かす自分の気持ちを編集してみる編集の視点でタウンウォッチングするスケジューリングに編集力を活かす自分を表現する編集力論よりデータ
第8章 シナリオ力 さまざまな事実を関係づけ、仮説を立てる
1 なぜシナリオ力が必要か
関係を見極めた仮説づくりビジネスの成功の鍵を握るシナリオ力自分で書いたシナリオがあるか誰がどんなシナリオを描いたか
2 シナリオ力をつけるにはどうしたらいいか
世の中の動きからシナリオ力を鍛える大小両方の視点をあわせもつ個人に着目する過去と未来を連結させる出版企画でシナリオ力を鍛える二つ上の職位でシミュレーションする優れたシナリオに学ぶ
第9章 図解力 ビジュアルな形で自分の考えを表現する
1 なぜ図解力が必要か
ビジュアルコミュニケーションの時代図解コミュニケーションの威力図解はマンダラである図脳=右脳を鍛える鳥の視点をもつ図解力が高まることの三つのメリット知的生産者が語る「図解力と知的生産の関係」
2 図解力をつけるにはどうしたらいいか
いい図解を眺める仕事の場で図解を使う自分の仕事を図解する
第10章 文章力 疑問や問いかけに対する答えを文章で表現する
1 なぜ文章力が必要か
文章力とは答案作成力自分の主張が伝わることが大切
2 文章力をつけるにはどうしたらいいか
文章を書くには設計図が必要簡・明・短・薄の文章を書く「だ・である」調か、「です・ます」調か読み手の顔を思い浮かべながら書く新聞の文章に学ぶ忘れてはいけない5W1H接続詞に注目する構文を単純にする迷った時は改行する見出しで自分の主張を再確認する読み手に信頼を与える文章の秘訣〝外圧〟を利用するテープ起こしで文章力を磨く人に読んで批評してもらう
全体の要約
本書は、知的生産の技術を身につけるための10の能力について解説している。これらの能力は、テーマ発掘力、情報力、対話力、要約力、コンセプト力、アナロジー力、編集力、シナリオ力、図解力、文章力である。
テーマ発掘力は、自分の興味や関心を掘り起こし、知的生産の基盤を築く。テーマを持つことで情報感度が高まり、優れた知的生産につながる。情報力は、必要な情報を迅速かつ正確に収集する能力であり、独自の視点を持つことが重要である。対話力は、コミュニケーションを通じて考えを深める力であり、図解を活用することで効果的な対話が可能になる。要約力は、情報のポイントを圧縮し、本質を理解する力であり、図読の技術が究極の要約として紹介されている。コンセプト力は、着想を構想にまとめ上げ、明確なメッセージを伝える力であり、最初の意志を貫き通すことが重要である。
アナロジー力は、比喩を用いて対象の本質を類推する力であり、異なる分野からヒントを得ることが推奨される。編集力は、情報を整理し新たな意味を創り出す力であり、情報の関連性を追求し、異質な情報を組み合わせることが重要である。シナリオ力は、事実を関係づけ仮説を立てる力であり、ビジネスの成功に不可欠である。図解力は、ビジュアルな形で自分の考えを表現する力であり、右脳を活性化し、全体像を把握するために重要である。文章力は、疑問や問いかけに対する答えを文章で表現する力であり、自分の主張が正確に伝わる文章を目指すべきである。
本書は、これらの10の能力をバランスよく身につけることで、知的生産性を高め、仕事や学習における成果を最大化することを目指している。各章では、具体的な方法や事例が紹介されており、読者は自身のスキルアップに役立てることができる。
<知的生産とその技術Classic10選:倉下忠憲>の10選
- 『知的生産の技術』(梅棹忠夫)
- 『考える技術・書く技術』(板坂元)
- 『「知」のソフトウェア』(立花隆)
- 『知的生活の方法』(渡部昇一)
- 『本はどう読むか』(清水幾太郎)
- 『本を読む本』(J・モーティマー・アドラー, V・チャールズ・ドーレン)
- 『思考の整理学』(外山滋比古)
- 『アイデアのつくり方』(ジェームス W.ヤング)
- 『発想法』(川喜田二郎)
- 『理科系の作文技術』(木下是雄)
<イシューからはじめよ:安宅和人>の目次と要約
目次
ISSUE DRIVEN
はじめに
優れた知的生産に共通すること
悩まない、悩んでいるヒマがあれば考える
ニューロサイエンスとマーケティングの間
序 章 この本の考え方──脱「犬の道」
常識を捨てる
バリューのある仕事とは何か
踏み込んではならない「犬の道」
「圧倒的に生産性の高い人」のアプローチ
根性に逃げるな
コラム 「噛みしめる」ことを大切にしよう
第1章 イシュードリブン──「解く」前に「見極める」
イシューを見極める
相談する相手をもつ
仮説を立てる
「スタンスをとる」ことが肝要
何はともあれ「言葉」にする
言葉で表現するときのポイント
よいイシューの3条件
条件① 本質的な選択肢である
条件② 深い仮説がある
条件③ 答えを出せる
イシュー特定のための情報収集
考えるための材料を入手する
コツ① 一次情報に触れる
コツ② 基本情報をスキャンする
コツ③ 集め過ぎない・知り過ぎない
イシュー特定の5つのアプローチ
通常のやり方ではイシューが見つからない場合
アプローチ① 変数を削る
アプローチ② 視覚化する
アプローチ③ 最終形からたどる
アプローチ④ 「So what?」を繰り返す
アプローチ⑤ 極端な事例を考える
第2章 仮説ドリブン①──イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
イシュー分析とは何か
イシュー起点でストーリーを組み立てる
STEP 1 イシューを分解する
意味のある分解とは
「事業コンセプト」の分解
イシューを分解する「型」
型がないときには「逆算」する
イシューを分解する効用
分解してそれぞれに仮説を立てる
コラム MECEとフレームワーク
STEP 2 ストーリーラインを組み立てる
事業コンセプトのストーリー
脚本・ネームづくりと似ている
ストーリーラインの役割
ストーリーラインの2つの型
第3章 仮説ドリブン②──ストーリーを絵コンテにする
絵コンテとは何か
絵コンテづくりのイメージ
STEP 1 軸を整理する
分析の本質
定量分析の3つの型
分析表現の多様さ
原因と結果から軸を考える
分析の軸を出す方法
STEP 2 イメージを具体化する
数字が入ったイメージをつくる
意味合いを表現する
STEP 3 方法を明示する
どうやってデータを取るか
コラム 知覚の特徴から見た分析の本質
第4章 アウトプットドリブン──実際の分析を進める
アウトプットを生み出すとは
いきなり飛び込まない
「答えありき」ではない
トラブルをさばく
2つのトラブル
トラブル① ほしい数字や証明が出ない
トラブル② 自分の知識や技では埒が明かない
軽快に答えを出す
いくつもの手法をもつ
回転率とスピードを重視する
第5章 メッセージドリブン──「伝えるもの」をまとめる
「本質的」「シンプル」を実現する
一気に仕上げる
ストーリーラインを磨き込む
3つの確認プロセス
プロセス① 論理構造を確認する
プロセス② 流れを磨く
プロセス③ エレベータテストに備える
チャートを磨き込む
優れたチャートと磨き込みのコツ
コツ① 1チャート・1メッセージを徹底する
コツ② タテとヨコの比較軸を磨く
コツ③ メッセージと分析表現を揃える
コラム 「コンプリートワーク」をしよう
おわりに 「毎日の小さな成功」からはじめよう
謝辞
要約
各章の要約
はじめに
本書は、ビジネスパーソンや研究者が日々の仕事や研究で直面する問題の本質を捉え、知的生産性を向上させるためのヒントを提供することを目的としています。知的生産活動の目的地となるイシューを明確にすることで、活動が迅速に進み、混乱を予防できると著者は述べています。
序章:この本の考え方──脱「犬の道」
本書では、「悩む」ことと「考える」ことの違いを明確にすることが重要であると指摘します。 「悩む」とは、答えが出ないという前提で考えるフリをすることであり、「考える」とは、答えが出るという前提で建設的に考えを組み立てることです。 仕事においては、「悩む」ことは無意味であり、「考える」ことに集中すべきです。 「イシュー度」と「解の質」という2つの軸から仕事のバリューを評価し、「イシュー度」の低い仕事にいくら取り組んでもバリューは上がらないとします。 「犬の道」と呼ばれる、大量の仕事によって右上の領域に行こうとするアプローチは避けるべきであり、まずは「イシュー度」を上げ、その後に「解の質」を上げていくという右回りのアプローチを推奨しています。
第1章:イシュードリブン──「解く」前に「見極める」
生産性とは、どれだけのインプット(労力と時間)で、どれだけのアウトプット(成果)を生み出せたか。 プロフェッショナルにとって、バリューのある仕事とは何かを明確に意識することが大切。 「イシュー度」の高い問題に絞り込み、解きやすさではなく「イシュー度」の高い問題から取り組む。 そのためには、上司や指導教官に相談し、本当に今答えを出す価値のあるものは何かを判断してもらう。 そして、具体的な仮説を立てることが重要であり、「やってみないとわからない」という言葉は避けるべき。 良いイシューの条件として、本質的な選択肢であること、深い仮説があること、答えを出せることの3つを挙げています。
第2章:仮説ドリブン①──イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
イシュー分析とは、イシューの構造を明らかにし、サブイシューを洗い出すとともに、分析のイメージづくりを行う過程。 イシューを「答えを出せるサイズ」にまで分解し、分解したイシューを「サブイシュー」と呼ぶ。 イシューを分解するときには「ダブりもモレもなく」砕くこと、そして「本質的に意味のある固まりで」砕くことが大切。 ストーリーラインとは、イシューとそれに対する仮説が正しいとすると、どんな論理と分析によって検証できるか、という最終的な姿から前倒しで考えること。 ストーリーの流れは、必要な問題意識・前提となる知識の共有、カギとなるイシュー、サブイシューの明確化、それぞれのサブイシューについての検討結果、それらを総合した意味合いの整理。
第3章:仮説ドリブン②──ストーリーを絵コンテにする
イシューを分解して並べたストーリーラインに沿って、必要な分析のイメージを並べていったものが絵コンテ。 絵コンテづくりでは、「どんなデータが取れそうか」ではなく、「どんな分析結果がほしいのか」を起点に分析イメージをつくる。 分析では適切な「比較の軸」がカギとなり、どのような軸で何と何を比較するとそのイシューに答えが出るのかを考える。 定量分析においては、「比較」「構成」「変化」という3つの種類しかない。 軸の整理が終われば、次は具体的な数字を入れて分析・検討結果のイメージをつくっていく。 そして、どうやってそのデータを取るのか、という方法を明示することが重要。
第4章:アウトプットドリブン──実際の分析を進める
最終的に同じイシューを検証するための分析であっても、それぞれには軽重があり、もっともバリューのあるサブイシューを見極め、そのための分析を行う。 イシューからはじめる、という姿勢で各サブイシューについて検証するときには、フェアな姿勢で検証しなければならない。 正面から正式な数字が取れなくても、大体どの程度の規模感かがわかればサブイシューに答えが出るという場合であれば、フットワークで情報を稼ぐというやり方も有効。 自分の知識や技では埒が明かなくなることへの対処法は、人に聞きまくる、または期限を切って見切りをつけること。 停滞を引き起こす要因は丁寧にやり過ぎることであり、1回ごとの完成度よりも取り組む回数(回転数)を大切にする。
第5章:メッセージドリブン──「伝えるもの」をまとめる
検討報告の最終的なアウトプットは、ビジネスではプレゼンテーション、研究では論文というかたちをとることが多い。 受け手に意味のある課題を扱っていることを理解してもらい、最終的なメッセージを理解してもらい、メッセージに納得して、行動に移してもらうことが理想。 ストーリーラインの構造を磨き込み、具体的には論理構造を確認し、流れを磨き、エレベータテストに備える。 優れたチャートが満たすべき条件は、イシューに沿ったメッセージがあること、(サポート部分の)タテとヨコの広がりに意味があること、サポートがメッセージを支えていること。 チャートの磨き込みでは、1チャート・1メッセージを徹底し、タテとヨコの比較軸を磨き、メッセージと分析表現を揃える。
おわりに:「毎日の小さな成功」からはじめよう
著者は、本書で紹介した考え方を実践し、知的生産性を高めることで、毎日の仕事や研究における小さな成功を積み重ねていくことを推奨しています。
全体の要約
本書は、知的生産性を高めるための方法論を、イシューという概念を中心に展開しています。 まず、**「犬の道」に陥らず、取り組むべき問題、すなわちイシューを見極めることの重要性を説いています。「イシュー度」と「解の質」を意識する、仮説を立てる、といった基本的な考え方を提示します。 次に、イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる、絵コンテを作成する、という具体的な分析手法を紹介します。 ストーリーラインは、イシューに対する仮説を検証するための論理的な流れを示すものであり、絵コンテは、そのストーリーラインを視覚的に表現したものです。 さらに、実際の分析を進める上での注意点や、アウトプットをまとめる際のポイントを解説しています。 分析においては、フェアな姿勢を保ち、多角的な視点から検証を行うことが求められます。 また、アウトプットは、受け手にメッセージが明確に伝わるように、シンプルでわかりやすい表現を心がける必要があります。 最後に、本書で得た知識を実践し、日々の仕事や研究における小さな成功を積み重ねていくことの重要性を強調しています。 本書は、知的生産における本質を理解し、効率的かつ効果的な問題解決を目指す全ての人にとって有益な一冊と言えるでしょう。
<エンジニアの知的生産術:西尾泰和>の目次と要約
書誌 エンジニアの知的生産術──効率的に学び、整理し、アウトプットする
詳細目次
本書公式ページ
はじめに 謝辞
第 1 章 新しいことを学ぶには
学びのサイクル
情報収集 モデル化・抽象化 実践・検証
サイクルを回す原動力:やる気
生徒としての学びと大学からの学びの違い 教科書が与えられる 学ぶ時間はどれくらいあるか? 学ぶお金は誰が出すのか? 逆風
やる気を維持するには? ゴールは明確に チュートリアルはゴールを近くする
Column SMART criteria
大学に入りなおすべき? もっと気軽な方法
良い参考書を見つけるコツ
紙の参考書を選ぶコツ 大学の講義の参考図書に選定されている 正誤表が充実している 改訂されている・ロングセラーである
情報収集の3つの方法
知りたいところから 遅延評価的勉強法 「そんなの必要ないよ」YAGNI原則 Matzのソースコードの読み方 知りたいところから学ぶための前提条件 目標が明確化されている 目標が達成可能である 大まかに全体像を把握している 大雑把に Column 見つける力は10年後も必要か? 1,000ページ以上ある資料も、目次はたった6ページ ソースコードを段階的に読む ドキュメントの大まかな構造 英語の論文の大まかな構造 民法の地図 Column 民法マップの抜粋 片っ端から 写経というテクニック 数学 時間を区切ろう 写経は補助輪 再び写経を必要とするとき
抽象とは何か
抽象・abstract モデル・模型 モジュール 相互作用を制限する 重要でない部分を隠す=重要な部分を抜き出す モデル・ビュー・コントローラ パターンの発見 デザインパターン Column パターンに名前を付けること なぜ抽象化が必要か? パターンの発見による一般化
どうやって抽象化するか
比較して学ぶ 「同じ」と「違う」の間に注目 たとえ話 違いに注目 歴史から学ぶ パターン本から学ぶ
検証
作って検証 解説も作ることの一種 試験で検証 検証の難しい分野
まとめ
第 2 章 やる気を出すには
やる気が出ない人の65%はタスクを1つに絞れていない
絞るためにまず全体像を把握しよう Getting Things Done:まずすべて集める 全部集めて、そのあとで処理をする どうやってタスクを1つ選ぶのか 部屋の片付けと似ている まず基地を作る タスクが多すぎる Column 緊急性分解理論
「優先順位付け」はそれ自体が難しい
タスク 並べることの大変さ 1次元でないと大小比較ができない 不確定要素がある場合の大小関係は? 探索と利用のトレードオフ 不確かなときは楽観的に リスクと価値と優先順位 重要事項を優先する 「通知された」は「緊急」ではない 価値観はボトムアップに言語化する Column 7つの習慣 優先順位を今決めようとしなくてよい
1つのタスクのやる気を出す
タスクが大きすぎる 執筆という大きなタスク タイムボックス 集中力の限界 ポモドーロテクニック 見積り能力を鍛える 分単位で見積もるタスクシュート時間術 Column PDCAサイクル 計測し、退け、まとめる
まとめ
第 3 章 記憶を鍛えるには
記憶のしくみ
海馬 海馬を取り除かれた人 Morrisの水迷路 記憶は1種類ではない
記憶と筋肉の共通点
信号を伝えるシナプス シナプスの長期増強 まず消えやすい方法で作り、徐々に長持ちする方法に変える
繰り返し使うことによって強くなる
Column 海馬では時間が圧縮される
アウトプットが記憶を鍛える
テストは記憶の手段 テストをしてからさらに学ぶ 自信はないが成績は高い 適応的ブースティング テストの高速サイクル
知識を長持ちさせる間隔反復法
忘れてから復習する ライトナーシステム 問題のやさしさ 知識を構造化する20のルール Anki 難易度の自動調節 教材は自分で作る Column 知識を構造化する残り15のルール 作る過程で理解が深まる 個人的な情報を利用できる 著作権と私的使用のための複製
まとめ
第 4 章 効率的に読むには
「読む」とは何か?
本を読むことの目的 娯楽はスコープ外 情報を得ることが目的か? 情報伝達の歴史 一次元の情報を脳内で組み立てる 本の内容だけが理解を組み立てる材料ではない 「見つける」と「組み立てる」のグラデーション 「読む」の種類と速度
あなたの普段の読む速度は?
読む速度のピラミッド ボトルネックはどこ? 速読の苦しみ 続けられるペースを把握する 読まない 読まずに知識を手に入れる
1ページ2秒以下の「見つける」読み方
Whole Mind System
❶準備 ❷プレビュー ❸フォトリーディング ❹質問を作る ❺熟成させる ❻答えを探す ❼マインドマップを作る ❽高速リーディング 5日間トレーニング
フォーカス・リーディング
速度を計測しコントロールする 見出しなどへの注目 Column 時間軸方向の読み方
1ページ3分以上の「組み立てる」読み方
哲学書の読み方
開いている本・閉じている本 外部参照が必要な本 登山型の本とハイキング型の本
1冊に40時間かけて読む
棚を見る 読書ノートに書きながら読む わからないことを解消するために読む
数学書の読み方
わかるの定義 わかることは必要か?
読むというタスクの設計
理解は不確実タスク
読書は手段、目的は別
大雑把な地図の入手 結合を起こす 思考の道具を手に入れる
復習のための教材を作る
レバレッジメモを作る Incremental Reading 人に教える
まとめ
第 5 章 考えをまとめるには
情報が多すぎる? 少なすぎる?
書き出し法で情報量を確認 質を求めてはいけない 実践してみよう 100枚を目標にしよう 100枚目標のメリット 重複は気にしない
多すぎる情報をどうまとめるか
並べて一覧性を高くする Column 書き出し法の実例 並べる過程で思い付いたらすぐ記録 Column ふせんのサイズ 関係のありそうなものを近くに移動 KJ法の流れ グループ編成には発想の転換が必要 グループ編成は客観的ではない グループ編成は階層的分類ではない 既存の分類基準を使うデメリット Column フレームワークによる効率化 事前に分類基準を作るデメリット 分類で負担を減らすメリット 関係とは何だろう 類似だけが関係ではない NM法は対立関係に着目する 話題がつながる関係 束ねて表札を付け、圧縮していく 表札作りのメリット・デメリット 表札を作れるグループが良いグループ ふせんが膨大なときの表札作り 「考えがまとまらない」と「部屋が片付かない」は似ている Column 表札とふせんの色 Column 知識の整合性 束ねたふせんをまた広げる 文章化してアウトプット
社会人向けチューニング
ステップの省略 中断可能な設計 A4書類の整理法
繰り返していくことが大事
KJ法を繰り返す 繰り返しのトリガ インクリメンタルな改善 過去の出力を再度グループ編成 電子化
まとめ
第 6 章 アイデアを思い付くには
「アイデアを思い付く」はあいまいで大きなタスク
アイデアを思い付く3つのフェーズ
耕すフェーズ 芽生えるフェーズ 育てるフェーズ
先人の発想法
Youngのアイデアの作り方 川喜田二郎の発想法 Otto Scharmerの変化のパターン 芽生えは管理できない
まずは情報を収集する
自分の中の探検
言語化を促す方法
質問によるトリガ フレームワークのメリットとデメリット 創造は主観的
身体感覚
絵に描いてみる
たとえ話・メタファ・アナロジー
NM法とアナロジー Clean LanguageとSymbolic Modelling
まだ言葉になっていないもの
暗黙知:解決に近付いている感覚
Column 二種類の暗黙知
違和感は重要な兆候 Thinking At the Edge:まだ言葉にならないところ 辞書との照合 公共の言葉と私的な言葉 KJ法も違和感に注目
言語化のまとめ
磨き上げる
最小限の実現可能な製品
誰が顧客かわからなければ、何が品質かもわからない 何を検証すべきかは目的によって異なる
U曲線を登る
他人の視点が大事
誰からでも学ぶことができる
タイムマシンを作れ
Column 知識の分布図
再び耕す
Column 書籍とは双方向のコミュニケーションができない
まとめ
第 7 章 何を学ぶかを決めるには
何を学ぶのが正しいか?
数学の正しさ
科学と数学の正しさの違い
意思決定の正しさ
繰り返す科学実験と一回性の意思決定 事後的に決まる有用性 過去を振り返って点をつなぐ
自分経営戦略
学びたい対象を探す探索戦略
Column 選択肢の数が意思決定の質にもたらす影響
探索範囲を広くする
知識を利用して拡大再生産戦略
卓越を目指す差別化戦略
他人からの知識の獲得はコストが安い 他人から得た知識は価値が低い 卓越性の追求
かけ合わせによる差別化戦略
ふたこぶの知識 連続スペシャリスト 新入社員の戦略案
組織の境界をまたぐ知識の貿易商戦略
知識を創造する
索引
各章と全体の要約
各章の要約
第1章 新しいことを学ぶには
この章では、正解のないことをどう学ぶかについて考察する。暗記ではなく、状況に応じた応用ができるようになるため、学びのサイクルを回す方法を詳しく解説する。学びのサイクルは、「情報収集」「モデル化」「検証」の3つの要素から構成されており、それぞれを深掘りする。情報収集は、情報を集めて並べるイメージであり、モデル化は、集めた情報を土台に新しい箱を積み上げていくイメージである。検証は、脳内モデルを実際に使って結果を観察し、その正しさを確認する。抽象的な概念を学ぶ際には、具体的な情報を土台として積み上げることが重要であり、土台なしに抽象的な知識だけを学ぼうとしても、情報を丸暗記しただけになってしまう。また、学びのサイクルを回すには、「やる気」が不可欠であり、第2章ではやる気を維持する方法について解説する。中学生までの受動的な学び方から、大学生以降に求められる能動的な学び方への転換が重要であり、社会人になると学ぶための時間やお金が限られるため、より強い「やる気」が必要になる。
第2章 やる気を出すには
この章では、やる気を高い状態に維持する方法について、12,000人以上のデータに基づいて解説する。学びのサイクルを回すためには、「やる気」という原動力が必要である。やる気を維持するためには、目標を明確にし、タスクを細分化してゴールを近くすることが重要である。また、達成感や楽しさ、他者からの注目・称賛などの報酬を得ることも、やる気を維持する上で重要となる。部屋の片付けを例に、全体を片付けるのが難しい場合は、まず「基地」を作ることで達成感を得て、それを維持・改善に使う方法を紹介する。タスク管理においても、「今日やること」に集中することで、同様の効果が得られる。ポモドーロテクニックやタスクシュート時間術などの時間管理術を活用し、自分が何にどれくらいの時間を使っているかを把握することも、効率的な学習につながる。
第3章 記憶を鍛えるには
この章では、脳というハードウェアの仕組みや、学び方に関する実験結果、そしてソフトウェアによって可能になった記憶を効率良く定着させる方法について解説する。海馬は、新しい情報とその情報を整理するための地図を学習するときに重要な役割を果たす。シナプスの結合を強化するためには、短期的な集中的な学習よりも、時間をおいて繰り返し学習することが効果的である。また、睡眠も記憶の定着に重要な役割を果たす。記憶カードを作成する際には、理解できないことを学ぼうとしないこと、問題を可能な限りシンプルにすることなどが重要である。
第4章 効率的に読むには
この章では、知識があなたの中に入ってくるプロセスを掘り下げる。速読術に過度な期待を寄せるのではなく、現実的な視点を持つことの重要性を説く。音読の速度や視覚の限界速度を基準に、人間の情報処理能力の限界を理解する。読書の価値は、「本の著者の力」×「あなたの経験値」×「あなたのビジネス力」「開いている本」と「閉じている本」の違いを意識し、著者が想定している知識を読者が持っているかどうかを考慮する必要がある。また、「登山型」と「ハイキング型」の本の違いを理解し、それぞれの読み方を変える。読書ノートを作成し、読書体験を記録することで、理解を深める。
第5章 考えをまとめるには
この章では、文章などから大量に情報が見つかったあと、どうやって考えをまとめていくかについて解説する。書き出し法を用いて、思いつく限りのアイデアを書き出す。この段階では質を求めず、量を重視し、書くことに対する心のハードルを下げることが重要である。書き出したふせんを机の上に並べて一覧性を高め、KJ法を用いてグループ編成を行う。グループ編成は主観的なものであり、客観的であろうとしすぎないことが重要である。アイデアを思い付くプロセスを、「耕すフェーズ」「芽生えるフェーズ」「育てるフェーズ」の3つに分解し、それぞれのフェーズにおけるポイントを解説する。
第6章 アイデアを思い付くには
この章では、アイデアが生み出されるプロセスを掘り下げる。新しいものの創造は主観的であり、客観的な説明を求めすぎると、創造性が阻害される。身体感覚や個人的なメタファを駆使して、誰も見たことのないものをたぐり寄せることが重要である。KJ法は、情報を耕し、芽生えやすい環境を整えるための有効な手法である。また、MVP(Minimum Viable Product)の概念を紹介し、小さく実験して徐々に改善することの重要性を説く。
第7章 何を学ぶかを決めるには
この章では、何を学ぶべきかという問いについて考察する。学ぶことは知的生産なので、何を生産して価値を得るかという経営戦略として解釈できる。数学と科学の正しさの違いを解説し、意思決定における正しさは、事後的に決まる有用性によって判断されると述べる。探索戦略と知識の拡大再生産戦略を紹介し、社会人には今やっている仕事の効率化を学ぶことが重要であると説く。また、他人から得た知識は価値が低いため、複数の情報源から学び、独自の組み合わせを生み出すことが重要である。組織の境界をまたぐ知識の貿易商戦略を紹介し、組織間の情報流通を起こすことで価値を生む方法を解説する。
全体の要約
本書は、エンジニアの知的生産術について、効率的な学習、記憶、読書、思考、アイデア創出、そして何を学ぶかを決めるかという、知的生産に関わる様々な側面を網羅的に解説したものである。 本書の特徴は、単なるテクニックの紹介に留まらず、知的生産の本質や、それを支える脳の仕組み、心理学的な要素、そして経営戦略的な視点など、多角的な視点から考察を加えている点である。 著者は、知的生産のプロセスを様々なたとえ話や図解を用いて分かりやすく解説し、読者が自身の知的生産のスタイルを確立するためのヒントを提供している。 特に、学びのサイクル(情報収集・モデル化・検証)「やる気」の維持についても重点的に解説し、目標設定、タスク分割、報酬の活用など、具体的な方法を紹介している。 記憶術に関しては、脳の仕組みを踏まえ、効率的な記憶方法や記憶カードの作成方法を解説している。 読書術に関しては、速読術に過度な期待をせず、批判的な視点を持つことの重要性を説き、読書ノートの作成や本の読み方のタイプ分けなど、独自の読書術を展開している。 思考術に関しては、KJ法などの情報整理術を紹介し、アイデアを思い付くプロセスを段階的に解説している。 そして、何を学ぶかを決めるかという問いに対して、数学と科学の正しさの違いを例に挙げ、意思決定における正しさは事後的に決まる有用性によって判断されると述べている。 さらに、知識の拡大再生産戦略を提唱し、社会人には今やっている仕事の効率化を学ぶことが重要であると説いている。 著者は、本書を通じて、読者が自身の知的生産性を高め、より創造的な活動を行うためのサポートを目指している。 }
<脳の外で考える:>の目次と要約
詳細目次
はじめに
人間の脳には限界がある
「脳の外」で考える方法は教えられてこなかった
「脳の外」のリソースを活かして思考を深めよう
第1部 体で思考する
第1章 感覚を使う
結果を出すトレーダーに共通するある要素
学校で教えられないからこそ、個人差が大きい内受容感覚
内受容感覚は鍛えられる
意識よりもはるかに優秀な無意識
頭で理解するより前に体が答えを知っている
意識だけに頼っていたら損をする
ボディスキャンが内受容感覚を高める
感情にラベルをつければ恐れや不安は抑えられる
認知バイアスが内受容感覚を邪魔している
体からの信号を感じて、認知バイアスから自由になる
賢い決断を下すのに役立つ、内受容感覚ジャーナル
レジリエンスが高い人の方が、内受容感覚も鋭い
軍人、消防士、警察官が実践するマインドフルネス瞑想
過剰反応を避けるのに有効な「シャトリング」
脳ではなく、体が感情を生み出している
緊張をワクワクと捉え直すだけで成果が上がる
体内の感覚に気づくと感情をうまく扱える
ボトックス注射を受つと他者の感情に鈍感になる
人とのつながりを強化するために体の能力を伸ばす
心拍数を脳に勘違いさせて、感情を自在に作る
第2章 動きを使う
人類は、動くことで進化してきた
スタンディングデスクで生産性が上がる
デジタルの世界に抜け落ちた手触り感
カーネマンが見つけた散歩の効用
終業後や休日ではなく、仕事のスキマ時間に運動する
村上春樹が実践する空白のランニング
俳優も動きがなければ、せりふを忘れてしまう
覚えたい内容と動きを結びつけると記憶に刻まれる
体を動かすと、理解度も深まる
動きをうまく活用すれば思考力も高まる
斬新な体の動きで深い学びを得る
ロールプレイをするだけで学習理解が深まる
ウォーキングがアイデアを生む
歩きながら授業をすることの驚くような効用
第3章 ジェスチャーを使う
ジェスチャーは不確かな未来に現実味を与える
なぜ人々はジェスチャーを軽んじてきたのか
私たちは口ではなく、手で会話している
親の年収によって子どもの語彙力は変わる
親の指差しと子どもの頭脳の関係
言葉よりもジェスチャーを見よ
科学者はジェスチャーをどう活用しているか
ジェスチャーは、本人の深い理解を促す
書き言葉、話し言葉よりジェスチャーが学びを深める
オンライン上で手の動きを聞き手に見せる効果
ジェスチャーを促すとテストの結果が良くなる
ジェスチャーを使って表現するから理解が深まる
聞き手も、話者のジェスチャーをうまく活かせる
ジェスチャーは外国語の学習にも役に立つ
仮想空間でもジェスチャーは有効に機能する
ジェスチャーは脳の負荷を軽減する
第2部 環境で思考する
第4章 自然環境を使う
ニューヨークのセントラルパークを訪れてホッとする理由
人間が美しいと感じる環境の正体
うつ病に効果がある自然の中のウォーキング
自然の中を歩くだけで、集中力や思考力が高まる
最短距離ではなく、自然の多い道を案内する地図アプリ
都市でも自然の多いルートを選ぶことはできる
自然の中のフラクタル構造が、人間を落ち着かせる
フラクタル模様を見ると、考える力が上がる
自然は大きな効果のある「薬」になる
職場や学校でも、屋内に植物があると集中力が高まる
グーグルも気づいていた自然光を浴びる効用
学校の周辺に緑が多い方が生徒の成績は良くなる
短時間でも、自然を見ると集中力や注意力が高まる
自然を見ると人間は自制的になる
自然の中に入ると人間はクリエイティブになる
畏怖を抱くことで、人間は社会的かつ利他的になる
宇宙飛行士が地球を見て感じた強烈な一体感
第5章 建物の空間を使う
建物や内装が脳にどんな影響を与えるのか
人の思考や行動に大きな影響を与える空間
人類はなぜ壁や個室を求めたのか
現代の職場には一人で考える個室がない
人との交流がインスピレーションを生む
オープンな職場の「音」が思考を妨害する
他者の視線を感じると仕事に集中できなくなる
プライバシーが守られたときに創造性を発揮する
プライバシーのない職場では会話が減る
「自分の場所」だと思えるとパフォーマンスが上がる
コミュニケーションから遠ざかることも大切
修道院こそ、もっとも理想的な建築物である
自分を保つために、書斎には自分らしいモノを飾ろう
ムダのないオフィスでは、むしろ生産性が下がる
空間が、偏見や排除を表現することもある
「自分も活躍できる」と思う部屋を作ることの重要性
オンライン上でも帰属意識を高めた空間は作れる
天井が高い場所にいると、人は思考が広がる
無機質で何の情報もない場所では目的を見失う
第6章 アイデアの空間を使う
空間を活用して記憶する力は、誰もが持っている
人間は場所と感情を紐づけて記憶する
空間と関連づければ記憶力は倍になる
空間を利用して心を拡張させる
ベストセラー作家が実践する空間に脳を拡張する方法
思考を形にして外に出すと、より壮大な発想ができる
ビジネスの世界でも活用される概念地図
『マイノリティ・リポート』があまりにリアルだった理由
大きなディスプレイでパフォーマンスが向上
小さなディスプレイを使うと知的能力が枯渇する
日常の詳細な日誌が、ダーウィンを進化論へ導いた
メモを取るだけで、出来事を深く処理できる
何かを注意深く観察することの効用
イラストに描き出すことで学びが深まる
目と手の「会話」が新たな発見を生む
描き出すことで、さまざまな角度から観察できる
手を動かさなければ生まれなかった世紀の発見
モノをいじりながら考えることの効用
ノーベル賞受賞の研究者だって「頭の外」で考える
第3部 人と思考する
第7章 専門家と思考する
学校版徒弟制度で落弟者が減った
患者をまねることで学びを深める研修医
患者をまねた方が、共感力や理解力が養われる
教育の中心的な役割を果たしてきた模倣
産業化と印刷機が模倣に対する評価を変えた
模倣よりも独自性が評価される
ビジネスの世界で成果を出すには、まねに徹する
ZARAが成功した背景には、模倣があった
ビジネスでは、「素早い二番手」の方が成功する
模倣には圧倒的な創造力が必要である
航空業界をまねして投薬ミスを減らした医療業界
模倣者がイノベーターのように称賛される時代に
ジョブズだって、最初は模倣からスタートした
模倣できなければ、人類は今ほど繁栄しなかった
模倣の「手本」がある方が、創造性は高まる
論文や法律文書も、模倣することでうまくなる
専門家は、手順を丁寧に分解して教えるといい
特徴を大げさに伝えた方が、初心者は理解する
エキスパートの情報整理術を伝えて、学びを深める
エキスパートの視線や触覚をまねて学ぶ
第8章 仲間と思考する
仲間と議論することで知性は深まる
社会的な交流をしているとき、脳は独特の処理をする
人は、人間を相手にする方が脳が活性化する
人間は社会的に思考しているときが一番深く考えている
人は人間関係について考えると、途端に賢くなる
ティーンエイジャーに、効率的に学ばせるには
教えることは人間の本能にインプットされている
人は、他者に教えることでより深く学ぶ
人に教えるとセルフイメージが上がる
教えることでコミュニティに溶け込める
なぜ人間は、自分の考えに甘いのか
議論をすることがアカデミー賞受賞作を生んだ
対立が、学びに対するモチベーションを高める
人間はみな、生まれながらの議論好き
物語があると、人はより正確に理解を深められる
物語を知ると、人は脳内で登場人物の追体験をする
看護師同士の語り合いが医療技術を高めていく
噂話が組織の生産性や効率性を高める
成果を出すには「暗黙知」に精通すること
第9章 グループで思考する
舵を失った船内で起こった分担作業
現代のさまざまな難題に、一人で向き合えるか
怪しげだと評価されてきた「集団心」
同調して動くと、人は無意識に協力的になる
「ミツバチスイッチ」が入ると、人は超社交的になる
行進の軍事訓練が与える不思議な一体感と興奮
行動や感情をともにすれば集団の結束力は高まる
集団でいる方が注意やモチベーションは高まる
人間は、赤ちゃんのころから他者と同じモノを見ていた
集団志向が強まれば、チームは大きな成果を出せる
一緒にトレーニングを受けると集団志向は高まる
「脱出ゲーム」で組織のサイロ化を防ぐ
感情を共有すれば集団のパフォーマンスは上がる
辛いものを一緒に食べると結束力が強くなる
テクノロジーを駆使して集団志向を高めていく
ゲームの力で同僚との絆を深める
人は集団で思考するほど賢くなる
学問の世界では、チームで書いた論文が急増している
どうすれば集団の声を最大限聞き出せるのか
相手の言葉を言い換えて理解を深める
集団認知がうまくいく「共有アーティファクト」
誰がその分野に詳しいかがわかっていればいい
トランザクティブメモリがグループを強くする
お互いのトランザクティブメモリになる
まとめ
心を拡張できれば、知性や才覚を発揮できる
抽象的な思考を具体的に落とし込んで考えよう
データより体のシグナルに注目してみよう
社会的な関係性に紐づけると理解しやすくなる
脳がパフォーマンスを出せる状況を作り出そう
動かせる図形が心を拡張してくれる
「脳の外」のリソースの不平等にどう向き合う?
各章と全体の要約
各章の要約
はじめに
人間の脳の限界を指摘し、「脳の外で考える」 ことの重要性を提唱。従来の教育が脳内での思考に偏重している現状を批判し、身体、環境、他者との協働など、脳外のリソースを活用することで思考力を高める 方法を提示する。
第1部 体で思考する
第1章 感覚を使う
内受容感覚(体内の感覚)の重要性を強調。内受容感覚を磨くことで、無意識の知識を活用し、より賢明な決断を下せるようになる. ボディスキャン瞑想などのマインドフルネスの実践が、内受容感覚を高める効果的な方法として紹介されている。感情にラベルをつけたり、体からの信号を感じることで、認知バイアスから自由になる。
第2章 動きを使う
体を動かすことが思考力や理解力を高める ことを解説。スタンディングデスク、散歩、ランニングなどの運動が生産性や学習効果を高める。認知能力が必要な作業前に体を動かす ことで、脳が最適に働く状態を作り出す。
第3章 ジェスチャーを使う
ジェスチャーが思考、記憶、学習を促進する ことを説明。ジェスチャーは言葉を補強するだけでなく、抽象的な概念を理解しやすくし、脳の負荷を軽減する。オンラインでのコミュニケーションにおいても、ジェスチャーの効果は有効である。
第2部 環境で思考する
第4章 自然環境を使う
自然環境が集中力、思考力、創造性を高める ことを検証。自然の中を歩くことや、フラクタル構造に触れることが、精神的な健康に良い影響を与える。職場や学校に植物を置いたり、自然光を取り入れたりすることも有効である. 畏怖の念を抱くことで、人間は社会的かつ利他的になる。
第5章 建物の空間を使う
建物や内装が思考や行動に与える影響について考察。プライバシーが守られた空間は創造性を高め、「自分の場所」だと思える空間はパフォーマンスを向上させる。オープンな職場はコミュニケーションを阻害し、集中力を低下させる可能性がある。
第6章 アイデアの空間を使う
空間を活用して記憶力や思考力を高める方法を提示。場所と感情を紐づけて記憶する ことを利用し、「記憶の宮殿」 などのテクニックを紹介。概念地図を作成することで、思考を視覚化し、新たな洞察や発見につなげることができる。
第3部 人と思考する
第7章 専門家と思考する
専門家の知識やスキルを模倣することで、学びを深める ことを解説。専門家の視点や触覚を真似る ことや、手順を丁寧に分解して教える ことが、初心者の理解を助ける。特徴を大げさに伝える ことで、初心者が見るべきところをわかりやすくする。
第8章 仲間と思考する
仲間との議論や交流が知性を深める ことを強調。社会的な交流 を通じて、脳は独特の処理を行い、より深く考える。人に教えることで、自分自身の理解も深まる。物語を通じて情報を共有することで、より正確な理解を促す。
第9章 グループで思考する
グループで思考することで、個人の総和を上回る成果を上げられることを示す。行動や感情を共有 することで集団の結束力が高まり、共同注意や共通のモチベーションが生まれる。トランザクティブメモリ(誰が何を知っているかを把握するシステム)を構築することで、グループの力を最大限に引き出すことができる。
まとめ
心を拡張できれば、知性や才覚を発揮できる。情報を頭の中から外に出したり、体や空間を活用したり、他者と協力したり することで、思考力を高める。認知面で心地の良い状況 を作り、脳がパフォーマンスを出せるようにする ことが重要。
全体の要約
本書は、人間の思考能力を最大限に引き出す ための技法を、最新科学の知見に基づいて解説している。従来の脳内での思考に偏ったアプローチでは、人間の潜在能力を十分に活かせないとし、身体、環境、他者との連携を通じて思考力を拡張する方法を提案する。
本書は3つの主要な部で構成されており、それぞれ異なる側面から思考の拡張について論じている。
第1部「体で思考する」 では、身体的な感覚や動きが思考に与える影響 に焦点を当てる。内受容感覚を磨くことで、無意識の知識を活用し、より賢明な決断を下せるようになる。マインドフルネス瞑想やボディスキャンが、内受容感覚を高める効果的な方法として紹介されている。また、体を動かすことが思考力や理解力を高めることを解説し、スタンディングデスク、散歩、ランニングなどの運動が生産性や学習効果を高めると述べている。さらに、ジェスチャーが思考、記憶、学習を促進することを説明し、ジェスチャーが言葉を補強するだけでなく、抽象的な概念を理解しやすくし、脳の負荷を軽減すると述べる。
第2部「環境で思考する」 では、自然環境や建物の空間、アイデアの空間が思考に与える影響を探求する。自然環境が集中力、思考力、創造性を高めることを検証し、自然の中を歩くことや、フラクタル構造に触れることが精神的な健康に良い影響を与えると述べている。また、建物の空間については、プライバシーが守られた空間は創造性を高め、「自分の場所」だと思える空間はパフォーマンスを向上させると述べる。さらに、アイデアの空間を活用して記憶力や思考力を高める方法を提示し、場所と感情を紐づけて記憶することを利用した「記憶の宮殿」や、思考を視覚化し新たな洞察につなげる概念地図などのテクニックを紹介する。
第3部「人と思考する」 では、他者との関わりが思考に与える影響を考察する。専門家の知識やスキルを模倣する ことで、学びを深めることができると述べる。仲間との議論や交流が知性を深めることを強調し、人に教えることで自分自身の理解も深まると述べる。さらに、グループで思考することで、個人の総和を上回る成果を上げられることを示し、行動や感情を共有することで集団の結束力が高まり、共同注意や共通のモチベーションが生まれると述べる。トランザクティブメモリ(誰が何を知っているかを把握するシステム)を構築することで、グループの力を最大限に引き出すことができると述べる。
本書は、「拡張した心のためのカリキュラム」とも呼べる原則を提示し、情報を頭の中から外に出したり、体や空間を活用したり、他者と協力したりすることで、思考力を高めることができると結論づける。また、認知面で心地の良い状況を作り、脳がパフォーマンスを出せるようにすることが重要だと強調する。本書は、読者に対し、脳を単独で働かせるのではなく、身体、環境、他者との連携を通じて、より効果的に思考し、問題解決や創造的な活動に取り組む ことを勧めている
<アカデミック・スキルズ:湯川武>の目次
目次
アカデミック・スキルズ(第3版) 大学生のための知的技法入門:湯川武; 横山千晶; 近藤明彦
目次
第3版の出版にあたって
第1 章アカデミック・スキルズとは
1. アカデミック・スキルズとは
2. 「知」とは、「教養」とは
3. 「知」と「教養」を伸ばす
4. 問いを立てる――研究の出発点
5.研究テーマの三箇条
6. 出発にあたって知っておくべき大切なことがら
第2章講義を聴いてノートを取る
1.大学の講義の特徴とノート・テイキング
2.何のためにノートを取るか
3. ノートを取ることは「人間観察」でもある
4.具体的なテクニック
5.良い聴き手となるために
第3章情報収集の基礎――図書館とデータベースの使い方
1.情報に対するアカデミックな態度
2.文書資料の種類、特徴、利用法
3. ウィキペディアについて
4.資料検索の方法――データベース活用法
5.文献一覧をつくる
6.文書以外の情報収集――実地調査、データ収集
第4章本を読む――クリティカル・リーディングの手法
1.本を読み始めるにあたって
2.批判的・論理的思考
3. クリティカル・リーディング(批判的読解)とその練習
第5章情報整理
1.記録することの大切さ
2.紙と情報機器を駆使したノートの作成方法
3.情報カードのつくり方の一例
4. レポート、プレゼンテーション作成準備の 最終段階:アウトラインをつくる
5. KJ法について
第6章研究成果の発表
1.研究のアウトプット
2.学問的問いとは何か
3.明晰かつ論理的であること ——論理を曇らせる禁じ手について
4.デジタル情報技術とアカデミック・スキルズについて
第7章プレゼンテーション(口頭発表)のやり方
1. プレゼンテーション(口頭発表)について
2. プレゼンテーションのツール
3. その他の大切なこと
第8章論文・レポートをまとめる
1.論文・レポートを書くとは
2.引用の仕方、注の付け方
附録書式の手引き
知的生産・知的創造とその周辺
知的生産、知的創造と題する本は多く、目移りがする。今大事なのは生成AIなので、ここでの検討はほどほどにしよう。
<SECOND BRAIN セカンドブレイン:ティアゴ・フォーテ>の目次と要約
- 知的生産ワークアウト
- 京大・鎌田流 知的生産な生き方
- 現場主義の知的生産法
- <観察力を磨く:エイミー E ハーマン>の目次と要約(知覚力・観察力が世界を拓く)
- <知覚力を磨く:神田 房枝>の目次と要約(知覚力・観察力が世界を拓く)
- 観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか
- 考えるということ 知的創造の方法
- 外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~
- 知的生産術:出口治明
- 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意 (SB新書)
- 知的戦闘力を高める 独学の技法
- 思考を耕すノートのつくり方 自分の知的道具を手に入れる
- 「超」創造法 生成AIで知的活動はどう変わる?
- 知的創造の条件─AI的思考を超えるヒント
- 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ
知的生活とその周辺
- 自分の時間―1日24時間でどう生きるか:アーノルド・ベネット
- 自分を鍛える!―「知的トレーニング」生活の方法:ジョン・トッド
- 新版 ハマトンの知的生活 (三笠書房 電子書籍)
- 終生 知的生活の方法~生涯、現役のままでいるために~ (扶桑社BOOKS新書):渡部 昇一
- 知的生活の設計―「10年後の自分」を支える83の戦略:堀 正岳
- 知的生活とその周辺
- 自分の時間―1日24時間でどう生きるか:アーノルド・ベネット
- 自分を鍛える!―「知的トレーニング」生活の方法:ジョン・トッド
- 新版 ハマトンの知的生活 (三笠書房 電子書籍)
- 終生 知的生活の方法~生涯、現役のままでいるために~ (扶桑社BOOKS新書):渡部 昇一
- 知的生活の設計―「10年後の自分」を支える83の戦略:堀 正岳