ヒトであること_身心論
ヒトであることに向き合う
ヒトであることの核心部を捉えたい
「本の森:問いを知識へ」において私は、人間についての本のジャンルを「人間1 身体(・脳)・心・行動」と「人間2 思考・思想・生活・文化」に分け、それを「方法論」(「言語・論理・数学」、「情報・IT・AI・コード」、「哲学」、「問い・問題解決・創造・リサーチ」、「システム論」)の観点から分析することにした。
ヒトであることは、このような多様な「要素」から構成され、分析することができるということだ。
このような混沌とした情報世界の中で、どのようにすれば「ヒトであること」の核心部を捉えることができるのだろうか。
人間についての本のジャンルと方法論
- 20 人間1 身体(・脳)・心・行動
- 21 人類・文明
- 22 身体・病気・老化・健康
- 221 身体
- 222 病気・医療
- 223 老化と死
- 224 健康論
- 225 登山・運動
- 226 ヨガ・瞑想
- 23 脳・認知・心理
- 231 脳
- 232 認知
- 233 心理
- 24 行動
- 241 行動科学
- 242 行動実践論
- 30 人間2 思考・思想・生活・文化
- 31 学習・読書・思考
- 311 観察・記憶
- 312 学習・教育
- 313 読書
- 314 思考・メンタルモデル
- 315 知識・教養
- 32 思想・宗教・人生論
- 321 仏教
- 322 東洋思想
- 323 ストア派
- 324 キリスト教・宗教
- 325 人生論
- 326 様々な思想
- 33 生活・仕事
- 331 生活
- 332 仕事
- 34 文化
- 341 日本文学
- 342 外国文学・SF
- 343 美術・音楽・芸能
- 344 遊び・ゲーム・趣味
- 345 文化論
- 31 学習・読書・思考
- 10 方法論
- 11 言語・論理・数学
- 111 言語
- 112 論理
- 113 数学
- 12 情報・IT・AI・コード
- 121 情報論
- 122 パソコン・IT
- 123 AI
- 124 コード・プログラミング
- 13 哲学
- 14 問い・問題解決・創造・リサーチ
- 141 問いとアイデア
- 142 問題解決
- 143 創造
- 144 知的生産
- 155 リサーチ
- 15 システム論
- 11 言語・論理・数学
ヒトは等身大の存在である
私は、これからいささか長くなることが予想されるこのコンテンツ作成の旅にあたって(このサイト「知的生産の学習実験室&未来の法律事務所」全体の問題でもある)、少し横道に逸れるが「 ヒトは等身大の存在である」ことに言及しよう。
これから取り上げる多くの本やその中のアイデアや思想について、私は多くの「珍説愚説」(場合によっては罵詈雑言)を述べるだろうが、私が年齢を重ねて一番よかったと思うのは、多くのアイデアや思想が述べられ展開された玉石混淆の成果物は、すべて先人の肩に乗りうまくいかないことにイライラしながら巨人ならぬ等身大のヒトが苦労しながら提出したものであることが理解できたということである。どのような場面でも(罵詈雑言を浴びせかけていても)、私の「珍説愚説」は、そのことだけは忘れず「微苦笑」を絶やさないようにしよう。
ただ、今、多くのネットでのやりとりは、その等身大のヒトが消え、実態を伴わない罵詈雑言と情報の無内容な空中戦だけになっていることが多い。
私やあなたとやり取りするのは、等身大であるヒトなのである(ネットだと、Chat Botのことも多いので問題だが)。
ヒトである私の世界へのアプローチ
「ヒトは等身大の存在である」というのは、日常的な場面でのごく常識的な指摘に過ぎないが、では等身大のヒトが存在する世界は私の心的世界でどのように現れているのかということが、私が最も興味を持っている問題である。要は世界はすべて私の心的世界の中に存在するのではないかということである。
私が「残された日々」において、私の心に現れる内的環境、外的環境(要は「世界」)と向き合い、そこでの問題解決と創造に挑もうとするとき(換言すれば「残された日々」を生きようとするとき)に、その基盤(プラットフォーム)となる「ヒトである私の世界」はどのように捉えたらいいだろうかとい問題である。
私がヒトであることは、まずは生物であること、進化する過程で脳・神経系を獲得し、その機能として、知覚・感覚・認知過程を有し、表象と言語により思考するようになったこと、思考についてはクリティカル・シンキングから捉えることが有益そうなこと等については共通理解が得られるであろう。
ヒトである私の世界の捉え方
諸派の奮闘
「残された日々」において成立している、私の心に内的環境、外的環境として現れる「世界」をどう捉えるべきかについての議論は混沌としていて、整理するのがむつかしい。
哲学者は、認識論、存在論を語るが、決定的に「現実」という素材が不足している。
自然科学者は、素材をまとめるという方向での思考力に欠ける。
認知学者(知覚・心理学者も含む)は情報世界というフィールドはいいのだが、その素材の把握と全体をまとめる思考力に欠ける。
その間隙を「現象学者」(間主観性論者)、「共同主観性論者」、「身心論者」(アフォーダンス、オートポイエーシス)等が駆け抜けるが、どうも蛸壺化し決定打にはならない。
「唯識3年俱舎8年」派も侮れないが、現代の科学的成果にどう位置付けるか。
情動域<情報・行動>世界論
これについて私も前々からいいフィールドの設定はないかなあと考えていて、「情動域<情報・行動>世界」というのが現時点での仮説である。
「情報世界」という表現は、たしか松岡正剛にもあったが、私の心に現れる内的環境、外的環境を詰め込むには、いささか軽すぎる。
そこで情報世界に行動世界を対置し、それらは、情動のコントロール下にあるというアプローチである。
ただこれだけではどうしようもないので、生命、微生物、神経系、動物、行動、脳、進化、認識、思考、意識等々について網羅的にかつ縦横無尽に記述・検討している<情動と理性のディープ・ヒストリー: 意識の誕生と進化40億年史:ジョセフ・ルドゥー>を「手掛かり」として検討を進めたい。
書誌 情動と理性のディープ・ヒストリー: 意識の誕生と進化40億年史
著: ジョセフ・ルドゥー
「ヒトであること」のページ構成を考える
これについて私は次のような構成を考えており、それぞれかなり多数の本を配置する予定である。ここでは最初の項目の「生物としてのヒト-放送大学で学ぶ」の本だけ掲記しておこう。その他のページは、
このページはすべて、下位のページにしよう。
- 生物としてのヒト-放送大学で学ぶ
- 初歩からの生物学(放送大学):二河成男/加藤和弘
- 運動と健康(放送大学):関根紀子
- 生物環境の科学(放送大学):加藤和弘
- 生命分子と細胞の科学(放送大学):二河成男
- 生物の進化と多様化の科学(放送大学): 二河成男
- 植物の科学 3訂版 (放送大学):塚谷 裕一、荒木 崇
- 動物の科学(放送大学):二河成男
- 比較認知科学 (放送大学):藤田 和生(編著)
- 人体の構造と機能 人体の構造と機能及び疾病A 改訂版 (放送大学):坂井 建雄/ 岡田 隆夫
- 疾病の成立と回復促進 人体の構造と機能及び疾病B 改訂版 (放送大学):岡田忍/ 佐伯由香
- 神経・生理心理学 (放送大学):髙瀨 堅吉
- 知覚・認知心理学(放送大学):石口彰
- 総合人類学としてのヒト学(放送大学):高倉浩樹
- 進化:生物としてのヒト
- 「生物としてのヒトー放送大学で学ぶ」の補足
- ヒトの進化
- 人類史
- 身体・病気・老化・健康・運動
- 身体
- 病気・老化・健康・運動
- 運動実践論
- 脳と心の構造と機能
- 脳の構造
- 脳神経科学・認知科学・心理学・意識
- 心の世界の哲学
- 脳の雑知識
- 身心論
- 身心論
- 春木身体心理学
- 山鳥神経心理学
- 西垣基礎情報学
- 統合情報理論
- 自由エネルギー原理
ピックアップ
ただこれだけでは芸がないので、この項目では以上の趣旨に添って放送大学教材から「初歩からの生物学」と「知覚・認知心理学」を選んで目次を掲記しよう。よく読み込んで頭に入れたいと思う。挙げ始めれば切りがないが、2冊に絞ることに意味があるだろう。
なお放送大学の教材は市販されている。放送大学に入学して(1年間2万円ぐらいで)ネット配信も利用できる。
2書の目次を見てもらえれば分かるが、一般的な内容なので、類似の内容の書籍も多々ある。放送大学教材に距離を感じる人もいるかもしれないので、「若い読者に贈る美しい生物学講義―感動する生命のはなし:更科 功」、「心は何でできているのか 脳科学から心の哲学へ (角川選書):山鳥 重」の2冊を挙げておこう。これらは私の愛読書でもある。
放送大学2書
<初歩からの生物学:二河成男>の目次
- 1 生物学の世界
- 1.1 生物学の対象
- 1.2 生物学の探究
- 1.3 生物学の方法
- 1.4 科学と技術
- 1.5 科学と倫理
- 1.6 まとめ
- 2 生物の特徴
- 2.1 生物が持つ特徴
- 2.2 自己複製
- 2.3 代謝
- 2.4 環境応答
- 2.5 細胞と区画化
- 2.6 生物の集団
- 2.7 生物と環境
- 2.8 まとめ
- 3 多様な生物の世界
- 3.1 地球に生息する多様な生物
- 3.2 生物の大分類
- 3.3 生物の何が多様なのか
- 3.4 まとめ
- 4 地球環境の多様性と生物
- 4.1 生物の多様性をもたらすもの
- 4.2 水域の生物
- 4.3 地中の生物
- 4.4 気候と生物
- 4.5 地形と生物
- 4.6 環境の安定性と生物
- 4.7 生物が作り出す環境
- 4.8 いろいろな生活様式
- 4.9 まとめ
- 5 生物の誕生と進化
- 5.1 生物の起源
- 5.2 生物の進化と多様化
- 5.3 生物進化の証拠
- 5.4 進化の仕組み
- 5.5 まとめ
- 6 細胞〜その成分と構造
- 6.1 細胞とは
- 6.2 細胞を構成する要素
- 6.3 細胞内の分子
- 6.4 原核細胞と真核細胞
- 6.5 細胞分裂
- 6.6 まとめ
- 7 自己複製と個体発生
- 7.1 自己複製
- 7.2 個体発生
- 7.3 生物のからだに見られる階層性
- 7.4 まとめ
- 8 代謝の役割
- 8.1 代謝とは何か
- 8.2 化学反応の触媒:酵素
- 8.3 代謝と酵素
- 8.4 ATPの合成
- 8.5 光合成によるグルコースの合成
- 8.6 まとめ
- 9 感覚と応答
- 9.1 感覚,神経,脳,応答
- 9.2 感覚
- 9.3 神経による伝達
- 9.4 中枢神経系
- 9.5 筋や臓器による応答
- 9.6 植物の光受容と応答
- 9.7 まとめ
- 10 DNAと遺伝情報の流れ
- 10.1 DNAの構造
- 10.2 何が生物の性質を変えるか
- 10.3 DNAの遺伝情報からタンパク質を形成
- 10.4 まとめ
- 11 個体群〜同種の個体の集まりと個体間との関係
- 11.1 生物現象における階層性
- 11.2 個体群とは
- 11.3 個体群の属性
- 11.4 個体数の変化の様子
- 11.5 メタ個体群
- 11.6 まとめ
- 12 生物群集〜相互作用する個体群の集まり
- 12.1 生物群集とは何か
- 12.2 個体群の集まりとしての生物群集
- 12.3 生物群集全体の属性の検討
- 12.4 生物群集はどう変化するか−環境条件と生物群集の関係
- 12.5 生物群集はどう変化するか−個別的か連続的か
- 12.6 生物群集の時間的な変化
- 12.7 まとめ
- 13 生態系〜生物群集とその環境から成るシステム
- 13.1 生態系とは何か
- 13.2 生産
- 13.3 消費
- 13.4 分解
- 13.5 窒素の循環
- 13.6 リンの移動
- 13.7 まとめ
- 14 ランドスケープ〜生態系を越えて起こる生物現象を理解する枠組み
- 14.1 なぜランドスケープか
- 14.2 ランドスケープとは何か
- 14.3 生態系を越えて起こる現象
- 14.4 まとめ
- 15 人間活動と生物のかかわり〜生物の利用
- 15.1 はじめに
- 15.2 生物由来の物質の利用
- 15.3 タンパク質の利用
- 15.4 細胞の利用
- 15.5 遺伝情報の利用
- 15.6 生物の利用
- 15.7 まとめ
<知覚・認知心理学:石口彰>の目次
- 1 知覚・認知心理学の概要−「考える」ことの科学−
- 1.感覚・知覚・認知
- 2.「考える」こと
- 3.「意識的に考える」ことの事例と特徴
- 4.「無意識的に考える」ことの事例と特徴
- 5.「考える」ことの基本システム−情報処理システム−
- 2 知覚・認知の神経的基盤−脳が考える−
- 1.情報の伝達
- 2.神経系の構造
- 3.活動電位の発生と伝達・伝導
- 4.脳の構造と機能
- 3 知覚・認知心理学の研究法−「考える」ことをいかに科学するか−
- 1.「科学する」とは
- 2.「行動実験」的方法
- 3.「脳神経生理学」的方法
- 4.「神経心理学」的方法
- 4 感覚のしくみ
- 1.環境を知るために
- 2.視覚
- 3.聴覚
- 4.その他の感覚
- 5 知覚のしくみ
- 1.個人が経験する「世界」とは
- 2.脳における視覚情報処理
- 3.視覚によるモノの知覚
- 4.知覚の恒常性
- 5.トップダウン処理
- 6.行為と知覚世界の関係
- 6 注意のしくみ
- 1.注意とは
- 2.注意の分類
- 3.注意の古典的理論
- 4.注意のコントロール
- 5.視覚的探索と特徴統合理論
- 6.マルチタスキングと処理資源説
- 7.注意と見落とし現象
- 8.注意と脳
- 7 記憶のしくみ
- 1.記憶のプロセス
- 2.記銘と忘却
- 3.記憶の分類と脳
- 4.記憶の神経メカニズム
- 8 日常の記憶
- 1.覚える工夫・思い出す工夫
- 2.何を覚えているのか,何が思い出されるのか
- 3.なぜ記憶は変容するのか
- 9 推論のしくみ
- 1.推論の様式
- 2.演繹的推論
- 3.帰納的推論
- 4.非形式的推論
- 10 問題解決と熟達化
- 1.知覚・認知心理学で扱う問題解決
- 2.古典的研究
- 3.問題解決の方略とその特性
- 4.類推による問題解決
- 5.問題解決と熟達化
- 11 判断と意思決定
- 1.判断と意思決定を科学する
- 2.確率と価値の判断
- 3.合理的意思決定−規範理論−
- 4.人間の意思決定の実際と記述理論
- 12 知覚・認知と言語
- 1.言語と心理を扱う領域
- 2.言語の性質
- 3.言語の産出
- 4.言語の理解
- 5.言語と思考
- 6.言語と脳
- 13 知覚・認知と感情
- 1.感情の基礎
- 2.感情が知覚・認知に及ぼす影響
- 3.認知が感情に及ぼす影響
- 14 知覚・認知の発達
- 1.発達初期の神経ネットワーク
- 2.知覚における熟達化
- 3.「考える」システムの発達
- 15 知覚・認知の障害
- 1.高次脳機能障害とは
- 2.知覚・注意の障害例
- 3.言語の障害例
- 4.記憶・感情の障害例
愛読書2書
放送大学教材の代わりに、私の愛読書でもある次の2書を挙げよう。
<若い読者に贈る美しい生物学講義:更科功>の目次
- はじめに
- 第1章 レオナルド・ダ・ヴィンチの生きている地球
- 『モナ・リザ』を描いた理由
- 地球の中に血管がある?
- ノアの大洪水が原因?
- 岩石が上昇するメカニズム
- なぜ地球を生物と考えたのか
- 第2章 イカの足は10本か?
- 科学は大きな川のように
- 一〇〇パーセント正しい演繹
- 一〇〇パーセントは正しくない科学
- 第3章 生物を包むもの
- 生物とは何か
- どんな膜で仕切ればよいか
- 細胞膜にはドアがある
- 細胞膜は何十億年も進化していない
- 第4章 生物は流れている
- 私たちと自動車が似ているところ
- 私たちと自動車が似ていないところ
- 生物の体は物質の流れ
- 生物は平衡状態ではない
- 生物は散逸構造である
- なぜ生物は散逸構造なのか
- 第5章 生物のシンギュラリティ
- 人類は人工知能に滅ぼされる?
- 怠け者の発明
- シンギュラリティとしての自然選択
- 自然選択は生物の条件
- 第6章 生物か無生物か
- 代謝をしない生物はいるか
- 複製を作らない生物はいるか
- 仕切りのない生物はいるか
- 地球の生物は富士山のようなもの
- 第7章 さまざまな生物
- ミドリムシは動物か植物か
- 分類と系統の違い
- マイアの考え
- 細菌やアーキアの多様性
- 細菌やアーキアは下等な生物という偏見
- 第8章 動く植物
- 虫を捕まえるハエジゴク
- 植物の神経?
- 植物はどのくらい長生きか
- 植物の年齢の測定法
- 生きているときから樹木の大部分は死んでいる
- 第9章 植物は光を求めて高くなる
- 生きるためにはエネルギーが必要
- 葉緑体の起源
- 高くなる植物
- なぜ裸子植物は高くなれるのか
- 第10章 動物には前と後ろがある
- 前とは何か
- 受精卵から成体へ
- 体の外側と内側
- さまざまな動物
- 高等な動物も下等な動物もいない
- 第11章 大きな欠点のある人類の歩き方
- 人類の二つの特徴
- 人類以外に直立二足歩行をする生物はいない
- 直立二足歩行の利点
- 直立二足歩行の欠点
- 第12章 人類は平和な生物
- 人類は平和な生物
- 昔は人類は狂暴な生物だと思われていた
- 仮説を検証するにはどうするか
- 直立二足歩行の利点と一夫一妻的な社会
- オスが子育てに参加
- 進化で重要なのは子どもの数
- 第13章 減少する生物多様性
- 肉食獣に食べられることも必要
- 多様性が高いと生態系は安定する
- ヒトは地球に何をしてきたか
- なぜ生物多様性を守らなければならないか
- 第14章 進化と進歩
- そんなにヒトは偉いのだろうか
- ダーウィンではなくスペンサー
- トカゲはヒトより優れている?
- ヒトは進化の最後の種ではない
- 「存在の偉大な連鎖」を超える進化
- 第15章 遺伝のしくみ
- 積み重ねが大切
- 生物の遺伝情報
- タンパク質はDNAの塩基配列から作られる
- DNAの塩基配列以外の遺伝情報
- 第16章 花粉症はなぜ起きる
- 農業をする昆虫
- 抗生物質はなぜ細菌だけを殺すのか
- 真菌の生えたハエ
- 数十億ともいわれる抗体の種類
- なぜ抗体の種類はこんなに多いのか
- 花粉症はなぜ起きるか
- 第17章 がんは進化する
- 細胞がたくさん集まっても多細胞生物にはならない
- がんは多細胞生物の中の単細胞生物
- がん細胞が免疫にブレーキをかける
- がん細胞をどこまでも追いかける
- 第18章 一気飲みしてはいけない
- アルコール量の計算
- アルコールは体中に広がる
- アルコールは脳を麻痺させる
- なぜ子どもはアルコールを飲んではいけないのか
- 第19章 不老不死とiPS細胞
- 若さへの憧れ
- 幹細胞とは何か
- ES細胞の課題
- クローン羊の誕生
- 体細胞を初期化したiPS細胞
- おわりに
- 参考文献
<心は何でできているのか:山鳥重>の目次
- プロローグ
- ボストン病院の「チャイナタウン」
- 3つの「なぜ」
- こころは、外からのぞきようがない
- 脳とこころの違い
- 考える私=「こころ」の3つの性格
- こころを「こころの言葉」で解きあかそう
- 第1章 脳とこころの研究の歴史
- 1 古代人の考えた脳とこころ
- 「聖なる病」は湿気が原因──ヒポクラテス
- 思考力・理解力は「空気」の中にある
- たましいは3つある──プラトン『 ティマイオス』の心理学
- 神の脳
- たましいの入った「からだ」──アリストテレス『霊魂論』
- たましいには種類と段階がある
- 精神ガスと「たましいの住み処」──医師のプリンス、ガレノス
- 脳の3つの部屋
- 脳は奇形的臓器である──古代中国の医学
- 「あって、ないもの」──インド古代学説『般若心経』
- 2 ガルからブローカへ
- 骨相学 は「 心 の学」だった
- 大脳局在論
- ガルを読んでいた森鷗外
- 500本を超える論文を著したブローカ
- 「タン、タン」としか言わない失語症者ルボルニュの脳
- 3 脳と進化
- 脳が進化し、こころが進化する──神経学の父、ジャクソン
- 神経活動と心理現象──未解決の「共存の原則」
- 神経構造の不安定さが、こころを出現させた
- 知性はどのように生まれたか──スペンサーの進化論
- こころの科学の行方
- 1 古代人の考えた脳とこころ
- 第2章 脳の仕組み
- 1 脳の階層構造
- あいまいな脳
- ニューロンの発見
- 1000億のニューロンたち
- 人差し指で何かを指すとき、脳では何が起きているか
- 「見る」のニューロン
- 感覚と運動はどうつながっているか
- 2 脳の進化論
- 神経哲学者ヤコブレフの脳システム
- マクリーンの「三位一体脳」
- 脳の正確な理解には、進化論と階層構造が欠かせない
- 1 脳の階層構造
- 第3章 脳とこころの関係
- 1 百家争鳴の「脳とこころ」問題
- What is mind?」「Never mind.」
- はかばかしい答えは出ないが、考えないわけにもいかない
- 2 こころと脳の6つの関係
- 「こころと脳は別もの」
- 「脳がこころを作り出す」
- 「こころと脳は対応して働く」
- 「こころは脳の進化に伴って創発する」
- 「こころは脳の副産物」
- 「こころと脳は同じ1つのもの」
- ハイゼンベルクの「こころ」
- 「こころ・脳同時生起論」と「こころの創発説」の共通点
- 1 百家争鳴の「脳とこころ」問題
- 第4章 こころは知・情・意
- 1 こころはどう考えられてきたか?
- こころの「3分割説」──ベイン 夏目漱石『草枕』の「こころ」
- 2 3分割説はどこから?
- 哲学者カントも「知情意」3分割論を支持していた
- 情意3分割論を日本に定着させたのは正岡子規?
- 日本近代心理学の最初の学者、元良勇次郎
- 正岡子規と夏目漱石は「こころ」をめぐって議論したか?
- 「知・情・意」から、「情・知・意」へ
- 1 こころはどう考えられてきたか?
- 第5章 情の世界
- 1 もっとも確実で、もっとも曖昧なもの
- 感情とは、カタチを作らない経験
- リッシンベンとシタゴコロ──古代中国の感情表現
- 2 情動表出と情動性感情
- こころの状態が外へ表れたものが情動
- ヒトと動物の表情を観察したダーウィン
- 犬が怒っているのがわかるのはなぜか?──侮蔑と威嚇
- 3 情動の病理
- 病的笑いと病的泣き
- 多幸状態
- 病的怒り
- 破局反応
- 無関心反応
- うつ状態
- 静穏状態/無感情状態
- 過剰情動
- 情動表出と情動性感情の異常はどこから?
- 4 感覚性感情
- 感覚とは、身体末端に始まる感情である
- 感覚は6つある
- クオリアは、「自分しか経験できないもの」のこと
- 5 感覚性感情の病理
- 何も見えていないのに、見えていると言う──アントン症候群
- 聞こえていないが、こころの中では「聞こえている」と感じる
- 感覚性感情は脳のどこから生まれる?
- 痛みと苦しみが連続するのはなぜか
- 6 背景感情 眠らない「こころ」
- 今日の自分と昨日の自分がつながっていると感じるのはなぜ?
- 私の記憶だけれど、自分の経験という「感じ」がしない
- 1 もっとも確実で、もっとも曖昧なもの
- 第6章 心像の世界
- 1 「知る」を知る
- 「知る」の原義は日時計の柱
- 猫が鳴いている──「心像」という経験
- 「知る」とは、心像の生成
- 心像とは、こころが経験するカタチ
- 匂いにもカタチがある
- 2 知覚性心像
- 構造からみると心像には3種類ある
- 色も大きさも明暗も分かるが、形が見えない──知覚型視覚失認
- 部分は見えるけれど、統合できない──統合型視覚失認
- 形は見えるけれど、意味が分からない──連合型視覚失認
- 心像経験にも段階がある
- 3 超知覚性心像
- 「バナナを見た」はいかにして成り立っているか?
- 観念と概念はどうちがう?
- 「カタチ度」の高い知覚性心像、低い観念性心像
- 鍵の「意味」が分からない
- 観念性心像は脳のどこから創発するか?
- 4 言語性心像
- こころを占領する言語性心像
- 革命的言語学者、ソシュールの言語論
- 5 時間要因から心像を考える
- 心像は動き続けている
- 心像は過去の経験にのって創発する
- 過去・現在・未来が折り重なった「今・ここ」
- 創像──もっとも大切なこころの働き
- 1 「知る」を知る
- 第7章 意志の働き
- 1 意志が生まれるところ
- 行動を制御するこころの働き
- 刺激と反応
- 反射には意志はない
- 感情と行動
- 泣くから悲しいのか、悲しいから泣くのか
- 意志と行動
- 感情は制御できないが、心像は制御できる
- 心像創発が、意志が生まれる前提になる
- 運動を支配する意志
- こころを支配する意志──注意を向けるということ
- 妄想・錯乱・混濁とは、どんな状態か?
- 2 人生を生きる力
- 意志は、未来を「創像」する
- 尖った鉄棒が頭蓋骨を貫通したフィニアス・ゲージ
- 「彼は、もはやゲージではなかった」
- フィニアス・ゲージ症候群
- Kさんという患者さん──記憶依存行動
- 前頭前野は「未来を創像する器官」
- 1 意志が生まれるところ
- 第8章 意識と情・知・意
- 1 もうひとつの「こころ」
- 睡眠意識という問題
- 引き延ばされ、不明瞭な、うっすらとした思い
- 意識を覚醒させる網様体
- 2 行動形式に反映される意識状態
- 意識は外部へ行動化される
- 大江健三郎が描いた「覚醒」の過程
- こころと意識はどうちがう?
- 感情が感情に気づき、心像が心像に気づく
- 意識は、こころの舞台
- 中枢神経系と、「識・情・知・意」
- 3 神経心理症状が理解しやすい
- 「中枢」というブラックボックスでは解決しない
- 壊れたこころは、心像生成過程を逆行する
- 4 子供の心理発達も理解しやすい
- 発達を反復する──すべての心理事象は、「展開」である
- 「言葉」と「モノ」が分化する
- こころは、もっとも純化された生命の姿
- 1 もうひとつの「こころ」
- エピローグ
- 引用文献
思考2書
最後に直接この項目ではないが、思考することについて、頭の風通しをよくするために、「より良い思考の技法 クリティカル・シンキングへの招待:菊池 聡」、「思考力改善ドリル:植原亮」の2書を挙げよう。
<より良い思考の技法:菊池聡>の目次
- 1 クリティカル・シンカーになろう
- 1.より良い思考としてのクリティカル・シンキング
- 2.クリティカル・シンキングの諸側面
- 3.クリティカル・シンキングの世界を探求する
- 2 実践1 社会統計データを読む
- 1.調査データ自体にかかるバイアスサンプリングの失敗
- 2.正しく測定できているのか
- 3.相関と因果関係の理解
- 4.研究例 国際比較・地域比較にもとづく統計の落とし穴
- 3 実践2 インターネット情報を評価する
- 1.インターネットとメディアリテラシー
- 2.極端に走るインターネット情報と分断される社会
- 3.インターネット情報の活用をめぐって
- 4 論理的・合理的に考える
- 1.合理的とはどういうことだろうか
- 2.論理学と推論の基礎分類
- 3.ロジカル・シンキングのツール
- 5 クリティカル・シンキングと哲学的懐疑
- 1.ギリシャ哲学におけるクリティカル・シンキング
- 2.懐疑主義の源流
- 3.近代の懐疑主義
- 6 誤った論法を知る
- 1.日常の推論を誤謬から分析する
- 2.論理のすり替えによる誤謬
- 3.クリティカル・シンキングへ応用する
- 7 認知心理学から,人の推論プロセスを知る
- 1.基礎:認知と情報処理モデル
- 2.直観を裏切る確率推論
- 3.確率をめぐる難問
- 4.人の直観のエラーを防ぐために
- 8 認知バイアスを克服する1
- 1.4枚カード問題からのメタ認知
- 2.確証バイアスをめぐって
- 3.さまざまな認知バイアス
- 9 認知バイアスを克服する2
- 1.クリティカル・シンキングとステレオタイプ思考
- 2.社会的出来事に関する帰属のバイアス
- 3.社会の中でどのように認知バイアスとつきあっていくべきか
- 10 クリティカル・シンキングと社会
- 1.クリティカル・シンキング(批判的思考)が支える高次リテラシー
- 2.市民リテラシーを支えるクリティカル・シンキング
- 3.クリティカル・シンキングの展開:人工知能の活用と叡知
- 11 社会学からのクリティカル・シンキング
- 1.社会問題とはなにか
- 2.社会問題の構築主義
- 3.社会統計をめぐるクリティカル・シンキング
- 4.社会学における,良い思考法
- 12 実践3 詐欺や悪質商法に強くなる
- 1.身近な脅威 詐欺・悪質商法・霊感商法
- 2.説得と態度変容の心理学
- 3.カルト・マインドコントロールの心理技法
- 4.騙される心とクリティカル・シンキング
- 13 実践4 防災減災とリスク認知を知る
- 1.自然災害リスクと正常性バイアス
- 2.リスク認知のゆがみを考える
- 3.災害へのクリティカル・シンキング
- 14 実践5 心理学と科学を考える
- 1.科学的エビデンスの規準を考える
- 2.科学と再現性の危機
- 3.科学のように見えて科学ではない疑似科学
- 15 実践6 充実した「学び」のために
- 1.メタ認知と自己調整学習
- 2.学習方略と防衛的悲観主義
- 3.社会の中で「学び」「考える」
<思考力改善ドリル:植原亮>の目次
- はしがき
- 第Ⅰ部 ウォーミングアップ
- 第1章 スキーマとその呪縛
- 第2章 主張や言動の一貫性
- BOX1 4つのイドラ
- 第Ⅱ部 直観と熟慮
- 第3章 二重プロセス理論
- 第4章 人物像??代表性バイアス
- 第5章 計算にまつわる直観と熟慮
- 第6章 ニュース性と利用可能性バイアス
- 第7章 メディアと情報
- BOX2 知覚ーパレイドリア
- 第Ⅲ部 因果関係
- 第8章 因果関係の基本
- 第9章 因果関係を正しく把握する(1)―別の原因
- 第10章 因果関係を正しく把握する(2)―原因と結果が逆
- 第11章 因果関係を正しく把握する(3)―単なる相関関係との混同
- 第12章 因果関係―まとめの問題
- BOX3 行動の原因をまちがう―他人と自分
- 第Ⅳ部 対照実験とその周辺
- 第13章 対照実験―条件をそろえる
- 第14章 対照実験の構造
- 第15章 プラシーボ効果
- 第16章 サンプルの偏りとランダム化対照実験
- 第17章 基礎比率を無視するな
- 第18章 対照実験とその周辺―まとめの問題
- BOX4 自然実験
- 第Ⅴ部 推論
- 第19章 演繹
- 第20章 帰納
- 第21章 仮説演繹法
- BOX5 推論や論証にまつわる誤りのいろいろ
- 第Ⅵ部 科学という営み
- 第22章 科学と反証可能性
- 第23章 非科学・疑似科学(1)-予言
- 第24章 非科学・疑似科学(2)-反証逃れの構造
- 第25章 非科学・疑似科学(3)-態度の問題
- 第26章 共同事業としての科学
- 第27章 総合的・応用的な問題
- BOX6 知性的徳
- 練習問題の解答・解説・類題 類題の解答・解説
- 使用文献一覧 ・ブックガイド
- あとがき・索引