学習論
私は「残された日々」とは、家住期(学生期のあと、30歳から60歳ないし70歳ぐらいまでだろうか)とその後に死を迎えるまでの林住期を考えていることは、他でも指摘した。
そうすると「学習論」は、主として学生期の問題とされることが普通であるから、「残された日々を生きる」家住期、林住期では、余り問題にならないのではないかと考えたりすると、学習マニアの絶好の「反撃」の対象となる。家住期、林住期こそ、読む・学ぶが重要なのだと。
しかし、家住期は時間のやりくりが大変だという問題があり、林住期は記憶力が…という問題がある(「人生後半の戦略書」は、これを「流動性知能から結晶性知能へシフトチェンジする」と美しく表現しているが。)。重要だと言われてもそれだけでうまく行くわけではない。
読むは措くとして、オンラインでの学びはそれなりに隆盛を極め、「読む・学ぶ」の前提となる「問い」についても誰もがググったり、生成AIのプロンプト作りに熱中しているではないか。
一方、読むについては、私も含めて本が読めなくなったのではないか(本屋が次々に潰れつつある中では反論は難しいだろう。もっとも昔から本屋で売れるのは雑誌だけだと言われてはいたが。)。
あれこれの状況の中で、学生期で終わりにした人も多いであろう「読む・学ぶ」を、家住期、林住期の中でこそ盛り上げていくのは、結構の極みである。
誰もが少なくても学生期には、「読む・学ぶ」を実行してきたから、それぞれ一家言あるし、軽々に踏み込むと収拾が付かなくなるので、取り上げる本はできるだけ少なくしよう。それに本を書いて「私は、読める、学べる」などと自称することは結構恥ずかしいことだ。それを気にも掛けない、付き合いたくない本、独自路線を行くマニアックな本も多い。
なおこの固定ページは少し前に作成し網羅的でもなく、他のコンテンツとダブル本もあるが、「学習総論」であり、各分野の「学習各論」は「残された日々を生きる」、「百花繚乱の学習園」として作成するので、各論の作成状況を睨みながら本コンテンツに手を入れることとし、以後の記述はそのままにしておく。
投稿の紹介
この領域の素材はたくさんあるが、取り急ぎ、各分野からこれまでの私の投稿から一つずつあげておこう。ただ、それぞれ癖のある投稿になっているので参考までに。
読む 読書メモを作る
問う 今求められる問いと質問
基本書
なお、これらのまとめとも言える「知的生活」についても、最後に取り上げよう。
学習論の基本書
当面学習論の基本書は、以下のとおりとする。追って増補する。
Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ :アーリック・ボーザー
- イントロダクション
- ダーツの実験 「究極のサバイバルツール」 体系的アプローチ
- Value 第1章 価値を見いだす
- 意味を自ら発見する
- 学びを自ら「作り上げる」
- 探索する
- 「知的努力には伝染性がある」
- 意味とは学ぶこと
- 言語の摩滅
- マインドセットの大切さ
- MET研究
- Target 第2章 目標を決める
- 短期記憶の容量の小ささ
- 知識は学習の土台
- 学習にコンフォートゾーンはない
- 思考の質を上げる
- 思考についての思考──そして情動
- 感情管理の必要
- 自己効力感
- 学習は難しくて当たり前
- Develop 第3章 能力を伸ばす
- モニタリング 外部からのフィードバック 苦労の本質と反復 「検索練習」 脳の可塑性 間違いの心理
- Extend 第4章 発展させる
- マイルス・デイヴィスの傑作 学習の発展としての議論 応用の必要性 「ハイテック・ハイ」 人に教えるという学習方法 不確実性の価値 「多様性は人を賢くする」 疑問の大切さ
- Relate 第5章 関係づける
- システム思考 「最大の認知上の障害」仮定思考 ハッキング 視覚的アプローチ アナロジーの価値 問題解決のスキル
- Rethink 第6章 再考する
- 過信 直感型思考と熟慮型思考 評価する必要性 自分に分かっていないことを知る 分散学習 内省の必要 静かな時間 「こぶし」実験 無限のプロセス
- エピローグ ツールキット 参考文献・原注
ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング
- 第1章 MITに行かずにMITの学生より短期間で学ぶ
- ▼私の最初の挑戦「MITチャレンジ」ーー専門化・高度化する時代のための新しい勉強法
- ▼たった3ヶ月で外国語をマスターするーー次々に語学が習得できる非常識なアプローチ法
- ▼クイズ番組で20万ドルを勝ち取った男の戦略と分析ーー「集中的な学習」が不可能を可能にする
- ▼最低賃金から億万長者にーーウルトラ・ラーニングでヒットゲームをつくったバロンの話
- ▼MITチャレンジとその後ーー私は「スキル習得のための万能薬」を見つけた
- ▼さまざまなウルトラ・ラーナーたちーー個性的な学習者たちから見つけた共通の原則
- 第2章 ウルトラ・ラーニングが「あなたの価値」を高める
- ▼ウルトラ・ラーニングが私たちの人生を豊かにするーー奇抜だが非常に実用的なメソッド
- ▼「中流」というライフスタイルが送れる時代は終わったーー常に学習することが要求される現代社会
- ▼大学に通うコストの高まりーー役に立つかわからない授業を受ける意味はあるのか?
- ▼テクノロジーが拓く学習の新しいフロンティアーー学習の効率を高められるかどうかはあなた次第
- ▼ウルトラ・ラーニングでキャリアアップーーウルトラ・ラーニングが適用できる3つの分野
- ▼ウルトラ・ラーナーたちを駆り立てた原動力ーー「仕事での成功」だけを目指しても続けることはできない
- ▼才能とは何かーテレンス・タオの場合ーー私たちに天才の真似はできるのか?
- ▼戦略や学習法によって凡人でも圧倒的な成果を出せるーーどんなスタート地点に立っているかは関係ない
- ▼ウルトラ・ラーニングのための時間を見つけるーーカスタマイズして自分なりの学習計画を立てる
- ▼ウルトラ・ラーニングの価値についての議論ーー誰でも習得可能な手法なのか?
- 第3章 ウルトラ・ラーナーになる方法
- ▼誰でも「優れた学習者」になれるのか?ーー「普通の人」を「ウルトラ・ラーナー」に変える実験
- ▼ウルトラ・ラーニングの第1ステップーー「どうやって学べばいいのか」を把握する
- ▼準決勝進出、そしてキャリアチェンジへーー継続すれば新しいスキルは必ず身につく
- ▼ウルトラ・ラーナーになるためには?ーー私が見つけた9つの原則
- 第4章 【原則1】メタ学習 最初に地図を描く
- ▼メタ学習とは何か?ーー1つ目の原則「学習について学習すること」
- ▼メタ学習の地図が持つ力ーーウルトラ・ラーニング・プロジェクト成功のカギを手に入れろ
- ▼どうやって地図を描くか?ーー「メタ学習準備」と「メタ学習スキルのストックを増やす」という2つの方法
- ▼「なぜ」「何を」「どうやって」を決めるーー「メタ学習準備」は3つの質問に分解して考える
- ▼「なぜ」に答えるーー実利のために学ぶのか、興味のために学ぶのか
- ▼「何を」に答えるーー「概念」「事実」「行動」に分けて学習対象を把握する
- ▼分析結果から地図を描くーーボトルネックを見つけて学習の効率を上げる
- ▼「どうやって」に答えるーー「ベンチマーク」と「強調/除外法」
- ▼どの程度まで計画すべきか?ーー「良い準備」をするための2つの指針
- ▼メタ学習の長期的なメリットーーウルトラ・ラーニングを繰り返すほどメタ学習の能力が上がる
- 第5章 【原則2】集中 ナイフを研ぎ澄ます
- ▼第1の問題:集中を始められない (先延ばしする)ーー「先延ばしにしようとしている自分」をまず認識する
- ▼第2の問題:集中を維持できない (気が散る)ーー集中力を失ってしまう原因は3つある
- ▼第3の問題:適切な集中ができないーー「興奮レベルの最適化」で理想的な集中状態をつくる
- ▼集中力を改善するーー気を散らしたいという衝動は、それに抵抗するたびに弱まる
- 第6章 【原則3】直接性 一直線に進む
- ▼直接取り組むことの重要性ーー「講義を受ける」よりも「試験問題を解く」ことに時間を割け
- ▼「転移」が起こらないという学校教育の残念な事実ーー教育機関での学習はあまりにも「間接的」だ
- ▼「直接性」で問題を解決するーー自分の学習をデザインする前に絶対に知っておくべきこと
- ▼「転移の問題」を回避する方法ーー「より深い知識」を得ることが転移を促す
- ▼どうやって直接学ぶか?ーーウルトラ・ラーナーたちが採用している4つの戦術
- ▼ウルトラ・ラーナーは直接学ぶーー新しいことを学ぶときは、得た知識を使う状況をイメージする
- 第7章 【原則4】基礎練習 弱点を突く
- ▼学習の化学反応ーー全体のパフォーマンスを左右する要素を特定する
- ▼基礎練習と認知負荷ーー1つのスキルに「一点集中」して能力を伸ばす
- ▼「直接から基礎練習へ」アプローチーー「直接学習」と「基礎練習」の間を行き来するのが有効
- ▼基礎練習を設計する際の戦術ーー基礎を身につけるための5つのワザ
- ▼「創造」と「想像」を引き出すーー「やらされる基礎練習」と「自分からやる基礎練習」は全然違う
- 第8章 【原則5】回想 学ぶためにテストする
- ▼ラマヌジャンの才能ーー「解説のない数学の教科書」が天才を育てた
- ▼「思い出す」が最強の戦略だったーー「回想」は非常に強力な学習ツール
- ▼学習のパラドクスーー「受動的な復習」は長期記憶を形成しない
- ▼「困難な回想」がより学習効果を上げる?ーー学習直後より時間を置いてからテストする方が効果的
- ▼テストは勉強を始める前にやった方がいい?ーー先行テスト効果で「検索」の機能を強化する
- ▼何を思い出すべきか?ーー頭の中に一定量の知識がないと、難しい問題を解決することはできない
- ▼回想を練習する方法ーー学習に「思い出す」を組み込むための5つの戦術
- ▼ラマヌジャン再考ーー「回想」が偉人たちの才能を伸ばした
- 第9章 【原則6】フィードバック パンチから逃げない
- ▼ウルトラ・ラーニングとこれまでの学習法を分けるものーー即時性、正確性、厳しさのあるフィードバックを求めろ
- ▼フィードバックの逆効果ーーマイナスの影響を与えるフィードバックに気をつける
- ▼どんなフィードバックが必要か?ーー「結果フィードバック」「情報フィードバック」「修正フィードバック」
- ▼フィードバックの種類に関する補足ーーウルトラ・ラーナーはフィードバックの取捨選択が上手い
- ▼最適なタイミングはいつなのか?ーーなるべく早くフィードバックを受けて間違いを認識する
- ▼フィードバックを改善するーー学習の質を高めるフィードバックを得るための4つの戦術
- ▼感情的になってはいけないーーネガティブなフィードバックには「慣れ」が大切
- 第10章 【原則7】保持 穴の開いたバケツに水を入れない
- ▼ナイジェル・リチャーズの秘密ーー「隠された記憶術」をわずかな手がかりから探る
- ▼なぜ、覚えるのは難しいのか?ーー私たちが忘れてしまう3つの理由
- ▼どうすれば忘却を防げるか?ーー記憶の4つのメカニズム「間隔反復」「手続き化」「過剰学習」「記憶術」
- ▼忘却との戦いに勝利するーー優れた努力と戦略があれば記憶力は上げられる
- 第11章 【原則8】直感 構築を始める前に深掘りする
- ▼ファインマンの秘密を解き明かすーー数学と物理学に対する驚異的な直感の仕組み
- ▼魔術師の心の中ーー最初から「本質」にフォーカスして「核心」に直接切り込む
- ▼どうやって鋭い直感を手に入れるか?ーー「質の高い直感」のための4つのルール
- ▼ファインマン・テクニックーー「説明深度の錯覚」を回避する
- ▼直感の謎を解くーーファインマンの最も偉大な才能とは「執拗な練習」と「遊び」を結びつける能力
- 第12章 【原則9】実験 安全地帯の外に出て探求する
- ▼ゴッホはどのように絵画を学んだのか?ーー「天才ではなかったゴッホ」の才能の磨き方
- ▼熟練するにつれて「実験の重要度」が増す理由ーー習熟するほど「教えられる人」がいなくなる
- ▼実験の3つのタイプーー学習リソースと方向性とスタイル
- ▼「実験マインドセット」で学習するーー成長できると信じ、すべての可能性を探る
- ▼どのように実験するか?ーー効率的に実験するための5つの戦術
- ▼「自分にとってのベスト」を見つけるーー原則の間にあるトレードオフを超える
- 第13章 最初のウルトラ・ラーニング・プロジェクト
- ▼【ステップ1】リサーチする
- ▼【ステップ2】スケジュールを立てる
- ▼【ステップ3】計画を実行する
- ▼【ステップ4】結果を評価する
- ▼【ステップ5】学んだ知識をどうするか?
- ▼ウルトラ・ラーニングの代替策ーーウルトラ・ラーニング以外の2つの戦略
- ▼生涯を通じての学習ーーウルトラ・ラーニングにチャレンジしよう
「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性 (ちくまプリマー新書):信原幸弘
- はじめに
- 第一章 覚える
- 1 丸暗記
- 2 身体でも知る
- 3 「まなぶ」と「まねぶ」
- 4 体験して学習する
- 第二章 わかる
- 1 意味を理解する
- 2 知識と真の理解
- 3 視覚的な表現と操作可能な表現
- 4 直観の正体
- 第三章 状況を把握する
- 1 計画とその限界
- 2 状況に応じて行為を決める
- 3 関連性をつかむ
- 4 場の空気を読む
- 第四章 人間特有の知とは何か
- 1 徳
- 2 真理の探究と課題の解決
- 3 批判的思考とは何か
- 第五章 機械がひらく知の可能性
- 1 自己認識と他者理解はどう変わるのか
- 2 架空と現実の違いがなくなるのか
- 3 拡張する心
読書論
本を読む本 (講談社学術文庫):J・モーティマー・アドラー, V・チャールズ・ドーレン
- 日本の読者の皆さんへ モーティマー・J・アドラー
- 第一部 読書の意味
- 1 読書技術と積極性
- 積極的読書
- 読書の目的!知識のための読書と理解のための読書
- 「読む」ことは「学ぶ」ことである—「教わること」と「発見すること」との違い
- 教師のいる場合、いない場合
- 2 読書のレベル
- 3 初級読書—読書の第一レベル
- 読みかた学習の諸段階
- 段階とレベル
- 高等教育と読書
- 4 点検読書—読書の第二レベル
- 点検読書1—組織的な拾い読み、または下読み
- 点検読書 2—表面読み 読書の速度 目の動き 「理解すること」
- 5 意欲的な読者になるには
- 積極的読書への四つの質問
- 本を自分のものにするには
- 書きこみの方法 読
- 書習慣を身につける
- 多くの規則から一つの習慣へ
- 1 読書技術と積極性
- 第二部 分析読書|読書の第三レベル
- 6 本を分類する
- 分類の重要性
- 書名から何がわかるか
- 理論的な本と実践的な本
- 理論的な本の種類
- 7 本を透視する
- 構想とプロット—本の統一 アウトラインをつかむ
- 読む技術と書く技術
- 著者の意図を見つける
- 分析読書の第一段階
- 8 著者と折り合いをつける
- 著者の使う言葉に注意する
- キーワードを見つける
- 専門用語と特殊な語彙 単
- 語の意味をつかむ
- 9 著者の伝えたいことは何か
- 文および命題
- キー・センテンスを見つける
- 命題を見つける
- 論証を見つける
- 著者の解検討検討する
- 10 本を正しく批評する
- 学ぶことの効用
- 修辞の役割
- 判断保留の重要性
- けんか腰はよくない
- 反論を解消する
- 11 著者に賛成するか、反論するか
- 思いこみと判断
- 著者の主張は、果たして妥当か
- 論証は、果たして完全と言えるか
- 分析読書の第三段階
- 12 読書の補助手段
- 「経験」の役割
- 他の本から手助けを得る
- 注釈書や抜粋
- 参考図書の使いかた
- 辞書の使いかた
- 百科事典の使いかた
- 6 本を分類する
- 第三部 文学の読みかた
- 13 小説、戯曲、詩の読みかた
- 文学を読むとき、してはならないこと
- 文学を読むための一般法則
- 小説の読みかた 戯曲の読みかた
- 抒情詩の読みかた
- 13 小説、戯曲、詩の読みかた
- 第四部 読書の最終目標
- 14 シントピカル読書—読書の第四レベル
- シントピカル読書における点検の役目
- シントピカル読書の五つの段階
- 客觀性はなぜ必要か
- シントピカル読書の実例—進歩の観念について
- シントピコンとその利用法
- シントピカル読書の原理について
- シントピカル読書のまとめ
- 15 読書と精神の成長
- 良書が与えてくれるもの
- 本のピラミッド
- 生きることと精神の成長
- 14 シントピカル読書—読書の第四レベル
- 日本人の読書
- 訳者あとがきにかえて
読書とは何か 知を捕らえる15の技術:三中信宏
- プロローグ ──世界は本に満ち溢れている
- 第1章 知のノードとネットワーク ──読書は探検だ
- 1・1 手にする動機、読み通す技術
- 1・2 文字空間とその可視化──インフォグラフィックスの視点から
- 1・3 狩猟者としての読者──本を読む冒険の心構えは何か?
- 1・4 読書の往路──読み跡を「ノード」として刻む
- 1・5 読書の復路──ノードをつなぐ「ダイアグラム」
- 1・6 書き手と読み手を隔てるもの──「わからない」は罪深いか?
- 1・7 既知から未知へ──〝アブダクション〟としての読書行為
- 第2章 読書術(基本篇) ──大技と小技のあれこれ
- 2・1 【完読】足元を見よ、メモを取れ、時々休め
- 2・2 【速読】自己加圧ナッジの術
- 2・3 【猛読】アウェイな読書のトラブルシューティング
- 2・4 【拾読】読み尽くさない
- 2・5 【熟読】深読みにハマらない
- 第3章 読書術(応用篇) ──冒険と危険は紙一重
- 3・1 【難読】先入観で分類しない
- 3・2 【精読】読書ノートをつくりこむ
- 3・3 【数読】言葉として数式を読む術
- 3・4 【解読】外国語の壁を越えて
- 3・5 【図読】パラテクストの絵を読む
- 第4章 読書術(発展篇) ──読み終わらない本のためのパヴァーヌ
- 4・1 【復読】読者としてアップグレードする
- 4・2 【休読】途中で撤退する勇気と決断
- 4・3 【歩読】移動読書に終わりなし
- 4・4 【積読】積み上げれば漂う香気
- 4・5 【未読】未来の境界知に触れる
- エピローグ ──一期一会の読書人生
- コラム1 〈探書三昧〉本を狩りに 行く
- コラム2 〈怪書三昧〉本が呼びに来る
- コラム3 〈崩書三昧〉壊れる本、壊す本
- 謝辞 文献リスト
- 参考
難解な本を読む技術(光文社新書):高田明典
- はじめに
- 第1章 基本的な考え方
- この章のはじめに
- 「わかる」ということ
- 翻訳の問題
- 「閉じている本」と「開いている本」
- 「外部参照」が必要な本とそうでない本
- 「登山型」の本と「ハイキング型」の本
- 本のシーケンスパターン
- 「批判読み」と「同化読み」
- この本の基本方針
- 読書にかかる時間
- 第2章 準備
- この章のはじめに
- 本の選択
- 「棚見」の技術
- 興味に従って分野を細分化する
- ネット検索という方法
- 本の「タイプ」を決める
- 購入する本を決める
- 読む「態度」を決める
- 第3章 本読みの方法⑴ 一度目:通読
- この章のはじめに
- いつ読むか・どこから読むか
- とりあえず通読する
- 読書ノートの「外形」を作る
- メモをとりながら通読する
- 読書ノートは「いつ」とるか
- 本のタイプを推測する
- 「通読」だけで十分な本もある
- まったくわからない・つまらないとき
- 第4章 本読みの方法⑵ 二度目:詳細読み
- この章のはじめに
- わからなさを「感じ取る」
- わからなさの理由を考える
- 対処法1 用語の理解が不十分である場合
- 対処法2 論理関係の理解が不十分である場合
- 対処法3 問題の理解が不十分である場合
- 対処法4 著者の主張を図にする必要がある場合
- 開いている本の読み方
- どうしてもわからないとき⑴──いったん諦める
- どうしてもわからないとき⑵──誰かに聞く
- 第5章 さらに高度な本読み
- この章のはじめに
- 得た知識をより大きな知識の構造の中に位置づける
- 「読まない」読書による情報収集
- テーマに関する地図を作る──「包括読み」・「縦断読み」
- テーマに沿って読んでいく──「系統読み」
- 著者の著作全体の地図を作る──「著者読み」
- 著者と同じ頭になる──究極の同化読み
- 批判読み
- 他分野や他の本との関連の地図を作る──「関連読み」・「並行読み」
- おわりに──思想を「生かす」ということ
- 付録1 読書ノートの記入例
- ドゥルーズ『襞』ウィトゲンシュタイン『青色本』ウォーフ『言語・思考・現実』アダン『物語論』
- 付録2 代表的難解本ガイド
- デリダスピノザウィトゲンシュタインソシュールフロイトフーコーラカンドゥルーズナンシージジェク
学習への手掛かり
ここは、様々な学習の各論的なフィールドになります。総論・方法論となる「読み方・学び方」は、「学習論(読む・学ぶ)」で検討します。また「情報へのアクセスとリサーチ」も、学習の入口です。
学習園の構成
追って、以下のような情報を集め、「百花繚乱の学習園」にします。1~3は、「今から学び始める方法-オンライン講義と読書」で検討しています。4は弁護士以外アクセスできません。
- 放送大学講義で学ぶ
- Great Course Plusで学ぶ
- Udemyで学ぶ
- 日弁連研修(法律学)
- 法とルールの基礎理論
- PCソフト覚書
- スマホアプリ覚書
- AI語学教室
- 高校までに学ぶこと
- 数学教室
- 自然科学教室
- 社会科学教室
「自然と文化を経験する」、「生成AIと共に」とその下位ページも「百花繚乱の学習園」と重なるでしょう。