The World(ザ・ワールド)_への道標
書誌_The World(ザ・ワールド) 世界のしくみ:リチャード・ハース

短い紹介と大目次
短い紹介
本書は、世界の主要地域やグローバルな課題について、歴史的背景と現代の動向を包括的に解説している。特に、19世紀以降の中国と日本の近代化の対照的な道のりや、第一次・第二次世界大戦後のヨーロッパの再建、冷戦時代のキューバ危機などの転換点、そして現代における非感染性疾患(NCD)やサイバー空間のガバナンスといった地球規模の挑戦を重要なテーマとしている。本書は、秩序と無秩序の間の絶え間ないバランスというヘドリー・ブルの国際社会論の枠組みを用いて、各地域やグローバルな領域で生じる出来事の原因と影響を読者に理解させることを目的としている。
大目次
- まえがき
- 第1部 身につけておきたい歴史知識
- 三十年戦争から第一次世界大戦勃発まで(1618年-1914年)
- 第一次世界大戦から第二次世界大戦まで(1914年-1945年)
- 冷戦(1945年-1989年)
- 冷戦後の時代(1989年-現在)
- 第2部 世界の地域
- ヨーロッパ
- 東アジア太平洋地域
- 南アジア
- 中 東
- アフリカ
- アメリカ大陸
- 第3部 グローバル時代
- グローバル化
- テロと対テロ作戦
- 核拡散
- 気候変動
- 移民・難民問題
- インターネット、サイバースペース、サイバーセキュリティ
- グローバルヘルス
- 貿易と投資
- 通貨と金融政策
- 開発・発展
- 第4部 秩序と無秩序
- 主権、民族自決、勢力均衡
- 同盟と連合
- 国際社会
- 国家間の戦争
- 国内情勢不安と国内紛争
- リベラルな世界秩序
一口コメント
もっぱら政治秩序から世界をみているが、まずはここから。ただこれだけでは何もわかったことにならない。
要約と詳細目次
世界の構造と力学:現状分析ブリーフィング
要旨
本書は、現代世界を形成する主要テーマ、歴史的背景、地政学的力学、そしてグローバル課題を統合的に解説するものである。市民、専門家、政策決定者が現代世界の複雑さを理解するために必要な「グローバル・リテラシー」の獲得を目的としている。
分析の核心は、世界を歴史、地域、グローバル課題、秩序と無秩序の力学という4つの相互に関連する側面から理解することにある。歴史的分析では、ウェストファリア条約による主権国家システムの確立から、二つの世界大戦、冷戦の二極構造を経て、多極で複雑な冷戦後の時代へと至る変遷を追う。特に、第一次世界大戦後の懲罰的和平が第二次世界大戦の原因となった教訓や、核抑止が冷戦を「熱戦」にしなかったメカニズムが重要な洞察として示される。
地域別の分析は、世界の不均一性を浮き彫りにする。東アジア太平洋は著しい経済成長を遂げたが、中国の台頭と地政学的リスクの増大に直面している。ヨーロッパは統合の成功モデルであったが、経済停滞、ポピュリズム、ロシアの脅威により将来は不透明である。中東は紛争、エネルギー資源、宗教が絡み合う最も複雑な地域であり続け、南アジアはインドの成長と印パ間の核を背景とした緊張が共存している。
グローバル課題の分析では、気候変動、サイバーセキュリティ、核拡散、テロ、パンデミックなど国境を越える脅威が相互に影響し合い、既存の国際ガバナンスはその速度と規模に追いついていないと指摘する。これらは、一国で解決できない相互連結性の時代を象徴している。
最終的に本書は、世界を秩序を維持しようとする力(主権の尊重、同盟、国際法、経済相互依存)と、無秩序へと向かわせる力(過激なナショナリズム、国内紛争、大国間競争)との継続的な緊張関係として捉える。第二次世界大戦後に米国主導で構築された「リベラルな世界秩序」は、中国の台頭、ロシアの挑戦的行動、米国内の孤立主義的傾向により深刻な挑戦に直面している。未来は、米中間の新たな冷戦、多極的な無秩序、あるいは国際協調の再構築といった複数の可能性の岐路にある。
1. グローバル・リテラシーの必要性
現代社会、特に米国では、高等教育を受けた若者でさえ自国と世界に関する基本的な知識を十分に持たないまま社会に出るという問題がある。本書の執筆動機は、この「グローバル・リテラシー」欠如への強い懸念にある。
- 市民としての意思決定: 外国で起きる事象が自国に大きな影響を与える時代において、グローバル・リテラシーは市民が政治家や専門家の主張に惑わされず、健全な判断を下すために不可欠である。貿易、安全保障、気候変動、人権といった問題に関する個人の意見形成が、国家と世界の関係性を形作る。
- キャリアと経済的利益: グローバル化の進展により、国境を越えて活動できる人材は政府、ジャーナリズム、ビジネス、NGOなどで求められている。世界人口や経済生産高の大部分が国外にあるため、外国市場への理解は経済的成功に直結する。
- 本書の目的: 読者が国際関係の「会話ができる」レベルに到達することを目指し、世界の基本的仕組み、歴史的背景、主要課題を理解するための基盤を提供する。
2. 歴史的文脈:現代世界を形成した4つの時代
現代の国際関係を理解するには、その形成過程をたどることが不可欠である。本書は17世紀以降の歴史を大きく4つの時代に区分して分析する。
2.1. 主権国家システムの誕生(1618年~1914年)
- ウェストファリア条約(1648年): 三十年戦争を終結させ、他国の領土を尊重し内政に干渉しない「主権国家」の原理が確立された。
- ヨーロッパ協調: ナポレオン戦争後のウィーン体制(1814–15年)は、大国間の勢力均衡を通じて約1世紀にわたりヨーロッパの相対的平和を維持した。
- ヨーロッパ以外の動向: 中国はアヘン戦争などで「百年国恥」の時代に入り、日本は明治維新で近代化と帝国主義の道を歩んだ。米国は南北戦争を経て大国へと台頭した。
- 第一次世界大戦への道: 19世紀後半のドイツ統一とその後の野心拡大が勢力均衡を崩した。ナショナリズムの高まり、複雑な同盟関係、指導者の誤算が重なり、ヨーロッパは戦争へと突入した。
2.2. 二つの世界大戦の時代(1914年~1945年)
- 第一次世界大戦(1914–1918年): 近代兵器による未曾有の犠牲(兵士の死者約900万人、負傷者約2100万人)を出し、「すべての戦争を終わらせる戦争」と呼ばれたが、戦後処理の失敗が次の大戦の火種となった。
- 戦間期の失敗:
- ベルサイユ条約: ドイツに過酷な賠償と責任を課す内容が、国民の憤懣と過剰なナショナリズムを煽り、ヒトラー台頭の土壌を作った。
- 国際連盟: 米国の不参加と主要国の意思不足により集団安全保障機能を果たせず、日本の満州侵攻やイタリアのエチオピア侵攻を阻止できなかった。
- 世界恐慌(1929年): 経済混乱は各国の政治を不安定化させ、保護主義を助長し、ファシズムの台頭を助けた。
- 第二次世界大戦(1939–1945年): ドイツと日本の野心は既存秩序内では達成不可能であり、宥和政策の失敗の後、世界は再び戦争へと向かった。この戦争はホロコーストにおける約600万人のユダヤ人を含む数千万人の命を奪った。
- 戦後処理の違い: 第一次大戦後と対照的に、第二次大戦後はドイツと日本が明確に敗北を認識し、占領を通じて民主主義国家へと転換し、国際秩序に組み込まれた。
2.3. 冷戦の構造(1945年~1989年)
- 二極対立: 第二次世界大戦後、米国(民主主義・資本主義)とソ連(共産主義)がイデオロギー的に対立し、40年以上にわたる優位争いを展開した。
- 封じ込め政策: 米国はトルーマン・ドクトリンやマーシャル・プランで西側を支援し、ソ連の拡張を封じ込める戦略をとった。
- 代理戦争と危機: 冷戦はベルリン封鎖、朝鮮戦争、ベトナム戦争、キューバ危機などで多数の危機を経験した。
- 「熱戦」にならなかった理由:
- 核抑止: 相互確証破壊(MAD)が大国間の直接衝突を抑止した。
- 軍事均衡: NATOとワルシャワ条約機構のバランスがヨーロッパの安定に寄与した。
- 軍備管理と外交: SALTやSTARTなどの条約や首脳会談が対立の制御に貢献した。
- 冷戦の終結: ソ連経済の構造的欠陥、帝国維持コストの過大、ゴルバチョフの改革失敗が重なり、1989年のベルリンの壁崩壊と1991年のソ連崩壊で冷戦は平和裏に終結した。
2.4. 冷戦後の世界(1989年~現在)
- 新たな時代の幕開け: 冷戦終結直後は米国の単独覇権の下で平和と民主主義が拡大するとの楽観論(「歴史の終わり」論)が広がった。1990年の湾岸戦争は国連を中核とする多国間主義の成功例と見なされた。
- 新たな危機:
- 民族紛争: 旧ユーゴスラビアやルワンダの紛争と虐殺は「保護する責任(R2P)」という概念を生んだが、その適用は限定的であった。
- 国際テロ: 2001年の9.11は非国家主体によるグローバルな脅威の時代を告げた。
- 金融危機: 2008年の金融危機は世界に波及し、経済格差を拡大させ、ポピュリズム台頭の土壌を作った。
- 大国間競争の再燃:
- 米ロ関係: NATO拡大やプーチン政権の政策により関係は悪化している。
- 米中関係: 経済的相互依存から、貿易摩擦、技術覇権争い、地政学的対立へと変化し、新たな冷戦の可能性が指摘されている。
- グローバル課題の深刻化: 気候変動、サイバーセキュリティ、宇宙開発競争など、国際協調が追いつかない課題が山積している。
3. 世界の地域別ダイナミクス
世界は均質ではなく、各地域が独自の歴史、文化、地政学的課題を抱えている。
| 地域 | 主要な特徴と動向 |
|---|---|
| ヨーロッパ | 統合から不透明性の時代へ。戦後はNATOとEUを通じて平和と繁栄を達成したが、近年は経済成長の鈍化、ブレグジット、ポピュリズムの台頭、ロシアの再興に直面し、未来は不透明である。 |
| 東アジア太平洋 | 経済の奇跡と地政学的リスク。驚異的な経済成長で世界の経済的中心の一角となったが、中国の軍事・経済的台頭、北朝鮮の核開発、南シナ海や台湾を巡る領有権問題などの火種を抱える。 |
| 南アジア | 人口大国と核の緊張。インドの経済成長が地域を牽引する一方、印パのカシミール紛争は核によって深刻化しており、アフガニスタンの不安定が地域に影を落としている。 |
| 中東 | 永続する紛争と混迷。エネルギー供給の要である一方、国家間・国内紛争、宗教対立、テロが絶えない。アラブの春は多くの国で内戦や権威主義の復活をもたらし、現在はイランとサウジアラビアの対立が新たな緊張軸となっている。 |
| アフリカ(サブサハラ) | 成長と課題の混在。経済成長と民主化が進む国もあるが、深刻な貧困、急激な人口増加、統治能力の欠如、国内紛争などの課題が残る。大陸としてのポテンシャルは大きいが実現は不確実である。 |
| アメリカ大陸 | 米国の支配と国内の脆弱性。米国が圧倒的影響力を持ち、国家間の大規模な地政学的対立は比較的少ないが、メキシコや中央アメリカ、ベネズエラなどでは犯罪、統治能力の欠如、経済問題といった深刻な国内課題が存在する。 |
4. グローバル時代の主要課題
現代世界は、どの国も単独では解決できない国境を越えた課題によって特徴づけられる。
- グローバル化: 技術進歩により人、モノ、資本、情報が前例のない規模と速度で国境を越える。成長を促す一方、雇用喪失、経済格差拡大、文化的アイデンティティへの脅威といった負の側面も伴う。
- テロと核拡散: アルカイダやISISのような非国家主体によるテロはグローバルネットワークを通じ拡散している。北朝鮮やイランの事例が示すように、大量破壊兵器が新たな国家や主体に拡散するリスクは依然高く、NPT体制には限界がある。
- 気候変動: 化石燃料の燃焼による温室効果ガス排出は地球温暖化、海面上昇、異常気象の頻発を引き起こしている。これは人類の生存に関わる危機だが、パリ協定等の国際的取り組みは各国の利害対立により十分な成果を上げられていない。
- サイバースペース: インターネットは経済と社会の中心となったが、選挙介入、知的財産窃盗、重要インフラへの攻撃などサイバー攻撃の脅威は増大している。効果的な国際ルールやガバナンスはまだ不十分である。
- 移民・難民問題: 経済的機会を求める移民と、紛争や迫害から逃れる難民・国内避難民の増加は人道的危機であると同時に、受け入れ国の政治的・社会的緊張を高める。
- 貿易・投資・金融: 世界経済は自由貿易と国際投資で成長したが、保護主義の台頭が恩恵を脅かしている。米ドルが事実上の国際通貨であることは安定に寄与する一方、米国の金融政策が世界に与える非対称的影響という問題を包含する。
- グローバルヘルス: 平均寿命の伸長など進歩は見られるが、新たなパンデミックのリスクや生活習慣病など非感染性疾患(NCD)の増加といった課題に直面している。
5. 世界秩序の現状と未来
5.1. 秩序と無秩序の力学
世界の現状は、秩序を形成しようとする力と無秩序に向かわせる力の間の動的バランスとして理解できる。
- 秩序を支える要素:
- 主権の尊重: ウェストファリア以来の、他国の領土と内政を尊重する基本原則。
- 勢力均衡と抑止: 大国間のパワーバランス、とりわけ核抑止が大規模戦争を防いできた。
- 同盟: NATOのような集団安全保障体制が加盟国の安全を保障してきた。
- 国際機関と国際法: 国連、WTO、IMFなどがルールに基づく相互作用の枠組みを提供している。
- 経済相互依存: 貿易や投資による結びつきが、紛争のコストを高めることで平和を促進する可能性がある。
- 無秩序を助長する要素:
- 過激なナショナリズム: 自民族中心主義の再燃が国際協調を阻害し、対外的攻撃性を高める。
- 国内情勢の不安: 脆弱国家や失敗国家はテロの温床や難民発生源となり、地域の不安定化を招く。
- 大国間競争: 台頭する大国(中国)と既存大国(米国)との緊張は、歴史的に戦争リスクを高める(いわゆる「トゥキュディデスの罠」)。
5.2. 「リベラルな世界秩序」の危機
第二次世界大戦後に米国が主導して構築した、民主主義、自由貿易、多国間協調を特徴とする「リベラルな世界秩序」は現在深刻な挑戦に直面している。
- 外部からの挑戦:
- ロシア: ウクライナ侵攻や欧米の選挙介入など、国際ルールを意図的に破壊しようとする行動が見られる。
- 中国: 経済力を背景に独自の秩序観を提示し、南シナ海などで国際法を無視する一方的行動を取ることがある。
- 内部からの浸食:
- 米国の役割変化: イラクやアフガニスタンでの長期戦と国内分断により、国際的リーダーシップへの意欲が低下している。
- ポピュリズムの台頭: グローバル化や移民への反発として、ナショナリズム的・ポピュリズム的な動きが国際協調体制を内側から揺るがしている。
5.3. 結論:未来への展望
現代世界は歴史的転換点にある。考えられる未来のシナリオは複数存在する。
- 新たな冷戦: 米中間の経済的、技術的、地政学的対立が激化し、世界が再び二つの陣営に分断される。
- 多極的な無秩序: どの国も効果的なグローバル・リーダーシップを発揮できず、地域紛争やグローバル課題が悪化する「悪化の時代」。
- リベラルな秩序の再構築: 米国や同盟国がリーダーシップを再確立し、新たな課題に対応するために国際機関やルールを改革・強化する。
どの未来が現実となるかは不透明だが、一つ確かなことは、気候変動やパンデミックなどのグローバル課題への対応能力が21世紀の平和と繁栄を左右する重要な鍵であるという点である。
- まえがき
- 第1部 身につけておきたい歴史知識
- 三十年戦争から第一次世界大戦勃発まで(1618年-1914年)
- ヨーロッパ以外
- 戦争への道
- 第一次世界大戦から第二次世界大戦まで(1914年-1945年)
- 終戦とその直後の経緯
- 戦争への道(ふたたび)
- 第二次世界大戦
- 冷戦(1945年-1989年)
- 主な試練:ベルリン、朝鮮半島、キューバ
- 対立の制御
- 冷戦の冷却
- 冷戦後の時代(1989年-現在)
- 冷戦後の危機
- 冷戦後の試練
- 地域的な展望
- 三十年戦争から第一次世界大戦勃発まで(1618年-1914年)
- 第2部 世界の地域
- ヨーロッパ
- 歴 史
- 経済的課題と政治的課題
- 地政学
- 今後の見通し
- 東アジア太平洋地域
- 歴 史
- アジア経済の奇跡
- 地政学
- 今後の見通し
- 南アジア
- インドとパキスタン
- 歴 史
- 地政学
- アフガニスタン
- 今後の見通し
- 中 東
- 歴 史
- イランとイラク
- アラブの春
- 今後の見通し
- アフリカ
- 歴 史
- 地政学
- 経 済
- 人と社会
- 政 治
- 地域機関
- 今後の見通し
- アメリカ大陸
- 歴 史
- 現代の問題
- ヨーロッパ
- 第3部 グローバル時代
- グローバル化
- テロと対テロ作戦
- 核拡散
- 気候変動
- 移民・難民問題
- インターネット、サイバースペース、サイバーセキュリティ
- グローバルヘルス
- 貿易と投資
- 自由ではない貿易
- 貿易交渉
- 投 資
- 今後の見通し
- 通貨と金融政策
- ドルの時代
- 開発・発展
- 第4部 秩序と無秩序
- 主権、民族自決、勢力均衡
- 民族自決
- 勢力均衡と抑止
- 同盟と連合
- 国際社会
- 民主主義
- 経済相互依存
- グローバルガバナンス
- 国際法
- 国家間の戦争
- 戦争の原因と種類
- 戦争の頻発と今後の見通し
- 国内情勢不安と国内紛争
- 国内情勢不安と国家失敗の原因
- 政策対応
- リベラルな世界秩序
- 主権、民族自決、勢力均衡
- 謝 辞
- さらなる学びのために
- 原 注
Mのコメント(言語空間・位置付け・批判的思考)
ここでは、対象となる本の言語空間がどのようなものか(記述の内容と方法は何か)、それは総体的な世界(言語世界)の中にどのように位置付けられるのか(意味・価値を持つのか)を、批判的思考をツールにして検討していきたいと思います。ただサイト全体の多くの本の紹介の整理でアタフタしているので、個々の本のMのコメントは「追って」にします。