構成1_情報総論・情報学
このページでは、「情報総論」、及び情報学を「基礎情報学」、「教養情報学」として、それぞれの「基本書」を掲載する。
「情報総論」は、基本的な「人間論」として大きな広がりを持つが、ここでは「情報と秩序」、「NEXUS」に代表させる。あとは高校の課程に入った「情報Ⅰ」、「情報Ⅱ」とそれをフォローする大学教養学部での「情報」を取り上げる。情報Ⅱは、デジタルのテキストがないので、目次だけを掲載する。情報論への入り口としてはこれで十分だろう。
「基礎情報学」は、西垣徹さんの提唱にかかる分野で、5書は多いが、どうも散逸するので、参考のために基礎情報学4書掲載し、「こころの情報学」を追加する。「基礎情報学入門ー生命と機械をつなぐ知」は高校の「情報」で使用されることを意識した本である。
「教養情報学」という分野があるわけではないが、翻訳で「教養としての」と題されたアメリカの大学で用いられている3書を掲載する。
これでいっぱしの初中級情報通と言えるだろうが、ここはじっくり勉強していこう。
情報総論
- 情報と秩序 原子から経済学までを動かす根本原理を求めて:セザー ヒダルゴ
- NEXUS 情報の人類史 上(人間のネットワーク)下(AI革命) :ユヴァル・ノア・ハラリ
- 教養としての「情報Ⅰ」―大学入試導入で変わるITリテラシーの基準:松尾 康徳
- 情報Ⅱ(日本文教出版)
- 情報 第3版:山口泰
基礎情報学
- 基礎情報学ー生命から社会へ:西垣通
- 続基礎情報学ー「生命的組織」のために:西垣通
- 新基礎情報学ー機械を超える生命:西垣通
- 生命と機械をつなぐ知ー基礎情報学入門:西垣通
- こころの情報学:西垣通
教養情報学
- 教養としてのデジタル講義
- 教養としてのコンピューターサイエンス
- 教養としてのAI講義
以下、順次作成できたものから掲載する。


教養としての「情報Ⅰ」―大学入試導入で変わるITリテラシーの基準:松尾 康徳
情報Ⅱ(日本文教出版)

基礎情報学 生命から社会へ:西垣通
続基礎情報学 「生命的組織」のために:西垣通
新基礎情報学 機械を超える生命:西垣通
基礎情報学入門 生命と機械をつなぐ知:西垣通
こころの情報学:西垣通

構成Ⅱ_AI・生成AIの整理・理解へ
AI論
私は2020年4月号の「法の支配」に「AI時代の弁護士業務」という論考をまとめ(もとの投稿は「AI時代の弁護士業務(法の支配No.197)」)、その時点でのAI論について詳細に検討している。そこでは「BERT」に注目しているし、「デジタル化して収集した生情報、法情報を、弁護士の頭の替わりに(ないしこれに加えて)パソコンで稼働させるプログラムによって整理、思考、判断し、結論を表現することを可能とするIT技法の開発が急務である」としており、今の生成AIを彷彿とさせるとしても、あながち言い過ぎではないだろう。
そして最後のまとめとして「そもそもAIを研究・開発することの目的は何だろうか。「便利」になるなどということの優先度は極めて低い。AIによって世界(人と情報・自然・人工物の動的関係)そのものが大きく変容する中で、持続可能な世界を築くことを最優先すべきことは当然であるし(気候変動、環境破壊、資源枯渇、原発事故、兵器の暴走、自然災害、疫病、地方衰退、インフラの壊滅等、AIが問題を整理し解決に役立つことが期待されている分野は山ほどある)、その中で人間の生存が、意味や価値に充たされることが重要である。AI法がその方向を目指しているかどうか。自動運転車が、そこいら中を走り回る必要があるのだろうか。」としており、今もその指摘を変える必要性を認めない。
そこで、上記の論考に少し手を加えた「AIとは何か」をここに掲載し、併せて同論考で言及した参考文献を掲載してこう。

- 岡嶋裕史「いまさら聞けないITの常識 」(日経新書:2019年7月)(岡嶋IT)
- 松尾豊「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」 (角川EPUB選書:2015年2月)(松尾人工知能)
- Newton別冊「ゼロからわかる人工知能 基本的な仕組みから応用例、そして「未来まで」(Newton Press:2018年5月)(Newton人工知能)
- 合原一幸等「人工知能はこうして創られる」(ウエッジ:2017年9月)(合原人工知能)
- 淺井登「はじめての人工知能 増補改訂版 Excelで体験しながら学ぶAI」(翔泳社:2019年2月)(淺井人工知能)
- 尾原和啓「アルゴリズム フェアネス もっと自由に生きるために、ぼくたちが知るべきこと」(KADOKAWA:1020年1月)(尾原アルゴリズム)
- 柴原一友等「続AIにできること、できないこと すっきり分かる「最強AI」のしくみ」(日本評論社:2019年11月)(芝原最強AI)
- 川添愛「働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」」(朝日出版社:2017年6月)(川添人工知能)
- マックス・テグマーク「LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ」(紀伊國屋書店:2017年(原書))(テグマーク・LIFE3.0)
- ニック・ボストロム「スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運」(日本経済新聞出版社:2014年(原書))(ボストロム・スーパーインテリジェンス)
- バイロン・リース「人類の歴史とAIの未来」(ディスカヴァー・トゥエンティワン:2018年(原書))(リース・人類の歴史とAI」)
- 新井紀子「AIに負けない子どもを育てる」(東洋経済新報社:2019年9月)(新井AI)
- 新井紀子等「人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」: 第三次AIブームの到達点と限界 」(東京大学出版会:2018年9月)(新井プロジェクト)
- ジョージ・ウェスタ―マン等「一流ビジネススクールで教えるデジタル・シフト戦略 テクノロジーを武器にするために必要な変革」(ダイヤモンド社:2014年(原書))(ウェスタ―マン・デジタルシフト戦略)
- プレジデント社経営企画研究会「Why Digital Matters? ~“なぜ”デジタルなのか~」(プレジデント社:2018年12月)(プレジデント社デジタル)
- 稗方和夫等「システム思考がモノ・コトづくりを変える デジタル・トランスフォーメーションを成功に導く思考法 」(日経BP社:2019年1月)(稗方システム思考)
- リチャード・サスカインド等「プロフェッショナルの未来 AI、IoT時代に専門家が生き残る方法 」(朝日新聞出版:2015年(原書))(サスカインド・プロフェッショナルの未来)
- 山本龍彦等「AIと憲法」(日本経済新聞出版社:2018年8月)(山本AI)
- Kevin D. Ashley「Artificial Intelligence and Legal Analytics: New Tools for Law Practice in the Digital Age」(CAMBRUDGE UNIVERSITY PRESS:2017年)(Ashley・Legal Analytics)
- 佐藤健・新田克己・Kevin D. Ashley「人工知能の法律分野への応用について」(信山堂「法と社会研究 4号」所収:2019年5月)(佐藤・新田応用)
- 野村直之「AIに勝つ! 強いアタマの作り方・使い方 (日本経済新聞出版社:2019年6月)(野村AI)
- 田中豊「法律文書作成の基本[第2版]」(日本評論社:2019年7月)(田中法律文書」)
- 小塚荘一郎「AIの時代と法」(岩波新書:2019年11月)(小塚AI法)
- 西垣通等「AI倫理-人工知能は「責任」をとれるのか」(中公新書ラクレ:2019年9月)(西垣AI倫理)
生成AIの整理と理解
ここでは「初歩的生成AI論」と「研究者の生成AI論」を分けて検討しよう。おおよそ対象とする本は決まっているので速やかに記事を作成しよう。

