書誌と一口コメント
書誌_スキルアップ! 情報検索―基本と実践 新訂第3版 :中島玲子

一口コメント
要約と目次
要旨
本書「スキルアップ!情報検索―基本と実践 新訂第3版」は、情報検索を初めて学ぶ学生から体系的な知識を求める社会人までを対象とした、実践的なガイドである。単なる情報源の紹介に留まらず、情報検索の「考え方」に主眼を置く。デジタルトランスフォーメーション(DX)や生成AIの台頭により情報環境が激変する現代において、信頼できる情報を「手早く、広く、きちんと探す」スキルと、情報の信憑性を見極める能力の重要性が増していると説く。
本文書は以下の主要な洞察を抽出・整理したものである。
- 体系的な検索戦略の重要性: 本書は、思いつきで単語を入力するのではなく、「検索目的の明確化」「データベースの選定」「検索語の選定」「検索式の作成」「結果の評価と調整」という一連の体系的な検索戦略を立てることの重要性を強調している。
- 情報源と検索技術への深い理解: データベースの仕組み(レコード、フィールド)、論理演算子(AND, OR, NOT)、統制語と自由語の違い、各種検索手法(フレーズ検索、トランケーション)などの技術的基礎を理解することが、検索の精度と再現率を高める鍵であると解説する。
- 情報タイプに応じた実践的アプローチ: 図書、雑誌記事、新聞記事、統計、公的資料など、情報タイプごとに最適な情報源(OPAC, CiNii, 新聞データベース, e-Gov, e-Stat等)と検索アプローチが異なることを具体的に示し、それぞれの特性を活かした効率的な検索方法を詳述している。
- 現代的トピックと高度な検索技術: デジタルアーカイブ、電子書籍、リンク・リゾルバ、引用文献検索といった現代的な情報資源の活用法や、忘れられる権利やフィルターバブルといった情報社会の課題にも言及し、読者の知識を深化させる。
- 実践的な「裏ワザ」と心構え: 詳細検索の活用、検索語の絞り込み、論理和(OR)による網羅性の確保、原典にあたることの重要性、機械翻訳の賢い利用法など、即座に実践できる具体的テクニックを提供し、検索の効率と質を向上させるヒントを多数収録している。
結論として、本書は情報過多の時代を生き抜くための必須スキルとして情報リテラシーを位置づけ、その基礎理論から応用技術までを網羅した、包括的かつ実践的な手引書である。
本書の核心と目的
本書は情報検索の初学者や、これまで体系的に学ぶ機会がなかった社会人を主な対象としている。単に各種情報源を網羅的に紹介するのではなく、情報検索における思考プロセスと方法論の習得に重点を置いているのが最大の特徴である。
初版から7年、第2版から3年が経過した新訂第3版では、コロナ禍を経て加速したデジタルトランスフォーメーション(DX)や、ChatGPTに代表される生成AIの登場といった急激な情報環境の変化を背景に、「手早く、広く、きちんと情報を探す」スキルと、得られた情報の正しさを評価する能力の重要性がこれまで以上に高まっていると指摘する。この変化に対応するため、学術文献の引用方法やデジタルアーカイブといった新たなトピックを追加し、読者が変わりゆく情報環境に柔軟に対応できるスキルを身につけることを目指している。
構成は「基本編」「実践編」「応用編(裏ワザ編)」の3部構成で、例題を多用しながら基礎から体系的に学べるよう設計されている。
第Ⅰ部:情報検索の基礎理論
情報検索を効果的に行うための基本的な考え方と技術的背景を解説する。
1. 検索プロセスと戦略
成功する情報検索は、場当たり的な単語入力ではなく、体系的なアプローチ、すなわち検索戦略に基づいている。本書が提示する基本的なプロセスは以下の通りである。
- 目的の明確化: 何をどの程度の深さで知りたいのかを事前にメモし、検索の指針とする。たとえば「ダイオウイカの生態について子ども向けの解説が欲しい」のように、主題・範囲・対象を具体化する。
- 適切な情報源の選定: 検索対象(事実、文献、統計など)に応じて、最適なデータベース(OPAC、記事索引、サーチエンジン等)を選ぶ。各データベースには得意分野があることを認識する。
- 適切な検索語の選定: 助詞を抜いた単語を基本とし、情報の種類に応じて専門用語や一般的な言い回しを使い分ける。類義語や同義語を事前に調べる事前検索が有効である。
- 検索結果の評価: 得られた情報が情報要求に合致しているか(内容、鮮度、難易度)、信頼できる発信源か(信憑性)を評価する。特にWeb情報ではまとめサイトやフェイクニュースに注意が必要である。
- 柔軟なアプローチ: 一つの方法で行き詰まった場合は、検索語や情報源を変える、印刷物に当たる、専門家(図書館員など)に相談するなど、多角的な視点を持つことが重要である。
2. データベースと検索の仕組み
検索システムがどのように情報を整理し、要求に応答するかの技術的基盤を解説する。
- データベースの構造: 多くのデータベースはリレーショナル型で、情報を行(レコード)・列(フィールド)で構成される表(テーブル)に格納する。図書のタイトルや著者、出版年などがフィールドにあたる。
- 論理演算子: 複数の検索語を組み合わせる基本的なツール。
- AND(論理積): 条件をすべて満たすものを検索し、結果を絞り込む。例: 「宮島輝」 AND 「情報検索」
- OR(論理和): いずれかの条件を満たすものを検索し、結果を広げる。例: 「情報 OR 検索」
- NOT(論理差): 特定の条件を含むものを除外し、ノイズ除去に用いる。
- 検索式(クエリ): 検索語と論理演算子を組み合わせたもの。括弧 () で演算の優先順位を指定できる。例: (京都 OR 奈良) AND 名所
- 自由語と統制語:
- 自由語(自然語): 日常的に使う言葉。手軽だが、同義語による検索漏れや多義語によるノイズが発生しやすい。
- 統制語: 概念と用語を対応させた検索用語。図書館の件名標目や専門データベースのシソーラスが該当する。統制語を用いることで、正確かつ網羅的な検索が可能になる(典拠コントロール)。
- フィールド指定検索(詳細検索): <タイトル>や<著者>のようにフィールドを指定して検索すると、簡易検索に比べてノイズを減らし、より的確な検索が可能になる。
3. サーチエンジンの活用
現代の情報検索に不可欠なサーチエンジンについて、その仕組みと効果的な使い方を説明する。
- 仕組み: クローラ(ロボット)がWebページを自動巡回・収集し、索引を作成することで高速な検索を実現する(ロボット型サーチエンジン)。ただし、パスワードで保護されたページや動的に生成されるページ(深層Web)は収集対象外となる。
- 検索結果の特性: 検索語との関連度が高い順に表示される適合度順出力が特徴だが、この順位はSEOなどの影響も受けるため、上位表示のみを鵜呑みにせず批判的に吟味する必要がある。
- 絞り込み機能:
- 検索対象の限定: 「画像」「ニュース」「地図」など、情報タイプを絞り込める。
- 検索オプション(詳細検索): 言語、地域、最終更新日、サイト・ドメイン(例: site:go.jp)、ファイル形式(例: filetype:pdf)などを指定して結果を精密に絞り込める。
第Ⅱ部:情報タイプ別・実践的検索手法
具体的な情報種別ごとに、最適な情報源と検索方法を解説する。
| 情報タイプ | 主な検索対象と目的 | 主要な情報源・ツール | 検索のポイント |
|---|---|---|---|
| 図書 | 主題検索、特定著者の著作網羅、所蔵館検索、購入 | NDLサーチ, CiNii Books, 各図書館OPAC, オンライン書店, WorldCat | 主題検索には件名標目や分類記号が有効。著者同姓同名の識別には著者名典拠を活用。複数館の所蔵を調べるには総合目録(CiNii Books等)を利用。 |
| 雑誌記事 | 特定分野の論文や記事の発見、本文へのアクセス | CiNii Research, J-STAGE, Google Scholar, 各種専門データベース | 記事検索(記事索引)と掲載誌の所蔵検索の2段階が必要。電子ジャーナルは本文に直接アクセスできる場合が多い。学術論文は査読の有無が信頼性の指標となる。 |
| 新聞記事 | 速報性の高いニュース、過去の事件の報道調査 | 各新聞社の有料データベース(朝日新聞クロスサーチ, ヨミダス等)、無料ニュースサイト、縮刷版 | 有料データベースは過去記事や地方版も網羅し、検索機能が豊富。無料サイトは速報性が高いが収録期間が短い。複数紙の論調を比較して公平な視点を得ることが重要。 |
| 統計情報 | 公的な数値データ、社会・経済動向の把握 | e-Stat(政府統計の総合窓口), 総務省統計局, 各府省・業界団体サイト | まずe-Statのようなポータルで担当機関を特定するのが効率的。統計を利用する際は調査の定義や期間(暦年か年度か)に注意。原データ(一次情報)を確認することが正確性を担保する。 |
| 公的資料 | 法令、判例、政府刊行物、行政情報の調査 | e-Govポータル, 裁判所ウェブサイト, インターネット版官報, 各府省庁サイト | e-Govポータルが法令・行政情報や各府省サイトへの入口となる。判例は事件番号やキーワードで検索可能。政府刊行物にはWebで公開されない灰色文献もあるため、印刷物も視野に入れる。 |
第Ⅲ部:応用概念と現代的トピック
情報検索の背後にある技術や、現代の情報環境における課題とツールについて解説する。
- 検索技術の深層:
- 転置索引ファイル: 大規模データベースで高速検索を可能にする索引ファイル。
- 形態素解析とNグラム: 日本語の文章から検索用の索引語を自動的に切り出す技術。文法や意味を考慮する形態素解析と、文字数で機械的に区切るNグラムがある。
- 現代のデジタル情報資源:
- リンク・リゾルバ: データベースの検索結果から利用可能な電子ジャーナル本文や図書館OPACへ直接誘導するナビゲーション機能。
- ディスカバリーサービス: NDLサーチのように、蔵書、電子リソース、外部データベースなどを一つのインターフェースで横断検索できるサービス。
- デジタルアーカイブ: 博物館や文書館の資料をデジタル化して公開する仕組み。ジャパンサーチやEuropeanaのようなポータルで横断検索が可能。
- 識別子: ISBN(図書)、ISSN(雑誌)、DOI(電子オブジェクト)など、情報資源を一意に特定するコード。検索の確実性を高める。
- 情報の評価と権利:
- 査読論文: 学術雑誌で専門家が投稿論文を審査する制度(ピア・レビュー)。論文の質と信頼性を保証する仕組み。
- 忘れられる権利: Web上の個人情報について、サーチエンジン等に削除を要求する権利。EUでは法制化されているが、日本では議論の段階にある。
- 引用文献検索: ある文献がどの文献を引用し、どの文献から引用されているかをたどる検索手法。分野の重要文献を特定するのに役立つ。
- フィルターバブル: SNSやサーチエンジンが利用者の嗜好を学習して見たい情報ばかりを提示し、視野が狭まる現象。多様な情報源に触れる意識が求められる。
第Ⅳ部:検索の裏ワザと実践テクニック
日々の検索作業をより効率的かつ効果的にする、具体的なヒントとアプローチ。
検索の成功基準: 検索評価には適合性(検索質問に合っているか)、新奇性(新しい情報が得られたか)、有用性(役に立ったか)など複数の観点がある。
精度を高めるテクニック:
フィールド別検索: 簡易検索ではなくタイトル・著者・件名などを指定する詳細検索を使い、ノイズを減らす。
検索語の数を控えめに: AND検索で語を増やしすぎると検索漏れの原因になる。最も「効き目のある」キーワードを見極める。
NOT検索の活用: 「ウイルス -コンピュータ」のように不要な概念を除外して精度を高める。ただし必要な情報まで除外しないよう注意する。
網羅性を高めるテクニック:
OR検索の活用: 「PC OR パソコン」「図書 OR 書籍」のように同義語・類義語・表記ゆれをORでつなぎ、検索漏れを防ぐ。
上位・下位概念の活用: 例として「400メートルリレー走」で見つからなければ、上位概念の「リレー走」や「陸上競技」で検索範囲を広げる。
検索者の心構えとアプローチ:
フィードバックの活用: 検索結果から新たなキーワードを見つけ、次の検索に活かす。
原典にあたる: 孫引きやまとめサイトに頼らず、可能な限り一次情報(公式サイト、元の論文、統計データ)を確認する。加工された情報にはタイムラグや編集が介在する可能性がある。
「ない」と決めつけない: 思い込みを捨て、検索結果(特にスニペット)やページ内を注意深く観察する。ページ内検索(Ctrl+F)も有効。
テクノロジーの活用:
Webアーカイブ: リンク切れや削除されたページを閲覧するために、インターネット・アーカイブやWARP(国立国会図書館)を活用する。
機械翻訳の使いこなし: 海外情報の参照に有効。日本語訳が不自然な場合は、一度英語に翻訳してから読解すると精度が上がることがある。
図書の全文検索: Googleブックスや青空文庫を使い、本文中の語句を手がかりに図書を探す。
代行検索と評価:
代行検索: 他者のために検索する際は、プレサーチインタビューで検索目的・範囲・背景・既知情報を正確に把握することが成功の鍵。
- まえがき
- 第Ⅰ章 情報検索 基本編
- 1 情報を検索するとは
- 情報検索とは
- 情報検索は楽しい
- なぜ欲しい情報が見つからないのか
- 何を調べたいのかはっきりさせる
- 適切な検索語を選ぶ
- 適切な情報源を選ぶ
- 選んだ情報が適切か評価する
- 情報の信憑性を確かめる
- 幅広く、柔軟に探す
- 2 データベースと検索の仕組み
- データベースの仕組み
- 論理演算子と検索式
- 自由語と統制語
- 検索語のさまざまな表現方法
- フィールドごとの検索
- 3 データベースには得意分野がある
- 情報検索の種類
- 事実検索
- 文献検索
- 書誌事項検索
- 主題検索
- 所在(所蔵)検索
- 全文検索
- 検索機能別に見た情報検索の種類
- データベースの使用条件に注意する
- 4 サーチエンジンの使い方
- Webの情報を探す
- Webページかホームページか? Webページの呼び方
- サーチエンジンの概要
- 基本的な検索方法
- サーチエンジンの強み
- 検索対象の絞り込み
- Webページを表示する仕組み
- ロボット型サーチエンジン
- ディレクトリ型サーチエンジン
- サーチエンジンの限界
- 適合度順出力
- 検索オプション
- 便利な検索機能
- 情報の信憑性
- 高度な検索方法を知りたい場合の情報源
- 5 検索には戦略がある
- 検索戦略とは
- 検索目的の明確化
- データベースの選定
- 検索語の選定
- 検索式の作成
- 検索の実行
- 検索結果の評価
- 精度と再現率
- 検索条件の調整
- 検索経過の把握
- PC Tip PC作業もスキルアップ!検索時間を短縮しよう!
- a 右クリックは頼りになる
- b ショートカットキーを使いこなそう
- c マウスはやっぱり便利
- d ブックマークをうまく使おう
- 1 情報を検索するとは
- 第Ⅱ章 情報検索 実践編
- 1 図書を探す
- 図書とは
- 図書の分類
- 図書を主題で検索する
- 特定の著者の図書を検索する
- 特定の資料を所蔵している図書館を検索する
- 図書を購入・入手する
- 外国での所蔵を探す
- 2 雑誌記事を探す
- 雑誌記事とは
- 雑誌記事を検索する
- 電子ジャーナルを検索する
- Google Scholarで記事・論文を検索する
- 雑誌論文を入手する
- 雑誌タイトルの変遷を調べる
- 専門データベースを使って検索する
- 3 新聞記事を探す
- 新聞とは
- 代表的な新聞の有料データベースと無料サイト
- 新聞の有料データベースと無料サイトの違い
- 新聞記事の構成要素
- 紙面レイアウトや掲載面の特徴
- 一連の報道を総合的に見たい
- 複数の新聞の記事を参照しよう
- 総合ニュース配信サイトで記事をまとめて読む
- リサーチ・ナビ「新聞」
- 新聞記事の書誌事項の書き方
- 4 統計情報を探す
- 統計情報とは
- 政府統計で消費支出の最近の動向を知りたい
- 政府統計の総合ポータルサイト
- リンク情報を活用する
- 都道府県や国外の公的統計情報を探す
- 民間統計を探す
- 統計関係の図書を探す
- 統計の基本から活用方法について知りたい
- 統計情報利用上の注意点
- 5 公的な資料、法律、判例を探す
- 公的な資料とは
- 行政情報の総合ポータルサイト
- 法令を探す─法令検索
- 判例を探す
- 行政機関等のWebサイトを探す
- 刊行物・公表資料を探す
- 政府刊行物の調べ方
- 1 図書を探す
- 第Ⅲ章 情報検索 応用編
- 1 転置索引ファイル
- 検索語と索引
- ストップワード
- 2 形態素解析とNグラム
- 形態素解析
- Nグラム
- 形態素解析とNグラムの比較
- 3 忘れられる権利
- Web上での個人情報流出の怖さ
- 「忘れられる権利」とは
- 日本と欧州での「忘れられる権利」
- 4 リンク・リゾルバ
- メディアの多様化と検索
- リンク・リゾルバとは
- リンク・リゾルバの使い方
- 5 まとめて探す? 個別に探す?
- まとめて探す
- ディスカバリーサービス
- ディスカバリーサービスの注意点
- 6 引用文献検索
- 引用と引用文献検索
- 引用文献索引データベース
- 7 査読論文
- 査読制度
- 分野による査読制度の状況の違い
- 査読論文の検索
- 8 「調べ方案内」を活用する
- 上手な調べ方をお手本にしよう
- 9 Webの検索に向かない情報
- ググっても見つからない情報がある
- 古い情報は見つけにくい
- 書籍や論文の中身は見つけにくい
- 10 情報収集にSNSを活用しよう
- SNSを活用した情報収集
- ハッシュタグ検索
- フィルターバブルに気をつけよう
- 11 電子書籍の利用
- 電子書籍とは
- 紙の本と電子書籍の違い
- 電子書籍のデータ形式
- 商用と図書館向けの電子書籍サービスの違い
- 無料の電子書籍サービス
- 国立国会図書館デジタルコレクションの例
- 電子書籍の検索
- 12 デジタルアーカイブ
- 日本のデジタルアーカイブ
- デジタルアーカイブをまとめて検索する
- 海外のデジタルアーカイブ
- 13 識別子
- 図書の識別子
- 図書に関するその他の識別子・コード
- 雑誌の識別子
- インターネット上の識別子
- 1 転置索引ファイル
- 第Ⅳ章 検索裏ワザ お役立ち情報編
- 1 フィールド別に検索しよう より的確に調べる
- 詳細検索の存在に気づこう
- 詳細検索はほぼ検索式通りに検索できる
- 簡易検索は論理和になっている
- サーチエンジンでも検索フィールドの指定ができる
- 2 検索語の数はひかえめに 検索漏れを減らす
- 検索語をたくさん使うデメリット
- 効き目のある検索語を見極める
- 3 より広く適したものを探す 論理和や上位概念の活用
- 別の言い方をカバーする
- 同義語・類義語をあらかじめ調べておく
- 表記ゆれへの対応
- 通称・愛称・集団語などの別称を見つける
- 4 ゆるやかに探してキュッと締める 制限検索の有用性
- 見回しながら情報を絞り込んでいく
- 検索結果の絞り込み機能を使う
- 専門性で絞られた中をゆるやかに探す
- 5 ソレじゃないのを探したい 論理差で検索ノイズを減らす
- 検索ノイズを除いて精度を高める
- NOT検索を使う方がいい場合
- NOT検索を使う時の注意点
- 6 ないと思えば見つからない 結果はクールに眺めよう
- 思い込みをなくして、検索結果をよくチェックしよう
- どんな形の情報なのか想像してみる
- 情報を選び取る
- スニペットを活用しよう
- ページ内検索
- 7 フィードバックの活用 検索に使える言葉を見つけよう
- フィードバックの手法を活用する
- 検索したいのに名前がわからない
- 画像の類似検索を使う
- フィードバックでギャップを埋める
- 8 オリジナル情報は早い!正確! Web情報で原典にあたる
- Webで正確な最新情報を探す
- 出典をたよりに最新情報を調べる
- 加工済データにはタイムラグがある
- URLが変更になっていた場合
- 孫引きの不確実性
- 情報のひとり歩き
- まとめサイトやフェイクニュース
- 9 失われたWebページを求めて Webアーカイブを使ってみる
- Webページの儚さ
- サーチエンジンのキャッシュ
- Webアーカイブ
- 個々のページのアーカイブ
- Webアーカイブによるリスク
- 10 日本語だけに頼らない 英語は英語で検索しよう
- 急がば回れ
- 日本語翻訳までのタイムラグに注意
- 日本語では得にくい情報
- 日本語インタフェースの落とし穴に注意
- 11 機械翻訳を使いこなす 日本語を各言語へ翻訳するコツ
- 英語以外の言語で書かれたページを使う
- 機械翻訳機能を利用する
- 機械翻訳を使いこなす
- 翻訳精度が高いDeepL翻訳
- 機械翻訳を使ってよりこなれた外国語文を作る
- 12 あの言葉で見つけたい 図書を全文検索する
- 図書の本文で探したい
- その他の機能
- Googleブックスの注意点
- 13 誰のために調べるのか 代行検索のポイント
- 母と子の会話
- 情報検索のプロのやり方
- 母と子の会話(改良版)
- 14 検索は何をもって成功なのか? 検索評価の観点
- 検索が成功したかを判断する基準
- どれだけ期待通りだったか
- どれだけ目新しかったか
- どれだけ役に立ったか
- 15 文献管理の方法 入手した情報を活用しよう
- 調べた文献を活用しよう
- 生成AI との付き合い方
- 調べた文献の整理方法
- 盗用と引用の違い
- 引用の要件
- 引用文献や参考文献の書き方
- 1 フィールド別に検索しよう より的確に調べる
- 索 引
- 著者プロフィール・執筆分担