企業法務
企業法務へのアクセス
企業法務は、それこそ様々な法分野の寄せ集めである。伝統的には、上場企業の株主総会の乗り切りや、企業会計あたりが、いわゆる「企業法務」、「商事法務」とされてきたのであるが、今はそんなことではとても追いつかない。一時期、コンプライアンス、コーポレートガバナンス、内部統制システムあたりを唱えることで、その範囲を落ち着けようとする勢力もあったが、グローバルなIT・AI時代の中で、それだけで複雑怪奇な企業全体の法務がもつはずがない。要は、総力戦だ。あとはどこに軸足を置くか、どれだけ合理化、省力化、簡易化するかのセンスだと思う。
このような意味での企業法務は、本来は、「株式」という紙切れ(今は、紙でさえもないが)と会計情報で、人からお金を集めるというモデルが妥当する上場企業が対象であるはずだが、会社法制定時に、無思慮な誰かが会社の原型を「有限会社」としてしまったことから、すべての会社が、会社法、そして「企業法務」の荒波を被ることになってしまった。それにネット情報が追い打ちをかける。
今の企業法務は、後出しジャンケンのようなところがあって、第三者はあとではどんなことでもいえるが、会社が複雑怪奇になればなるほど、人智での事前のコントロールはとても難しい。弁護士は、冷静になる必要がある。
企業法務実務書・体系書
一覧
①「企業法務のFirst Aid Kit 問題発生時の初動対応」(田辺総合法律事務所)
②「逆引きビジネス法務ハンドブック」(著者:塩野誠・宮下和昌)
③「スキルアップのための企業法務のセオリー」(著者:瀧川英雄)
④「レベルアップをめざす企業法務のセオリー」(著者:瀧川英雄)
⑤「企業法務ガイド 判例活用編 顧問先へのアドバイスに使える300事案(著者:今川嘉文)
⑥「企業法務バイブル」(著者:畑中鐵丸)
簡単なコメント
企業法務がどんなことに対応しなければならないのか、「企業法務」を冠した実務書を集めてみた(②はビジネス法務だが。)。私がよく目を通すのが、②⑥あたりである。いずれにせよ企業法務のプラットフォームである「会社法務・金融法務」も重要である。追って紹介したい。「企業法務のFirst Aid Kit 問題発生時の初動対応」(田辺総合法律
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