ご案内
このページは、「知的生産の学習実験室」ブロックのTOPページです。ここでは来訪者の皆様を「知的生産の学習実験室」へ迎い入れ、かつブロック全体の構成とその簡単な内容をご案内します。
「知的生産の学習実験室」は、他のコンテンツブロックの「問題解決と創造」の基盤となる総論・方法論(特に生成AI)を学習実験するブロックです。ここで学習実験することを下記のブロック1、2の各論に活かします。3は「知的生産」の主要な源泉となる本を紹介するコンテンツです。4は「知的生産の学習実験室」に付設する(私の弁護士業務も紹介する)法律事務所コンテンツです。リンクを下記でご案内します。
「知的生産の学習実験室」への導入
導入1ー「知的生産の学習実験室」を開設する
知的生産事始め
「知的生産の学習実験室」というコンテンツを開設する。文字どおり「知的生産」を学習し実験するための材料を集め、実践しようという趣旨である。
知的生産という表現は、一時期広く使われ、その響きが人々を魅了していた。「知的活動を通じて新しい情報を生み出し、それを社会に役立てることを目指すもの」という意味合いと考えればいいだろうか。最初に、梅棹忠夫が「知的生産の技術」として使用したと言われている。ただ梅棹は、当時の知的生産に関する方法の「技術」レベルに焦点を挙げて論じたことが画期的であり、知的生産そのものを主題として論じてはいない。そうではあっても梅棹の知的生産についての考えには、滋味聞くべきものがある。
私流には、「知的生産」とは、「問いが知識・問題解決・創造を生み出すプロセス」及びそれに先立つ「適切な問いが生まれるプロセス」の総称と考えればよいだろう。
知的生産・心の平静・問い
梅棹の考えの中で、私は、梅棹の次の指摘を最も高く評価する。
「このような整理や事務の技法についてかんがえることを、能率の問題だとおもっているひとがある・・・ これはむしろ、精神衛生の問題なのだ。つまり、人間を人間らしい状態につねにおいておくために、なにが必要かということである。かんたんにいうと、==人間から、いかにしていらつきをへらすか==、というような問題なのだ。整理や事務のシステムをととのえるのは、「時間」がほしいからでなく、==生活の「秩序としずけさ」がほしいからである==。」。
生活の「秩序としずけさ」を言い換えれば、「心の平静」ということだろう。
梅棹の時代には、知的生産の「技術」として画期的な、PC、スマホは利用できなかった。最近初めて「心の平静」を保ちつつ、生成AIと共に「知的生産」に取り組むことができる時代となったのである。ただ当たり前だが、「できる時代」となったことと、私やあなたが「できる」かは別問題である。そこに「知的生産の学習実験室」の存在意義がある。
そして私は、「知的生産」のプロセスで最も重要なのは、「問う」ことであると考えている。
問題を小刻みにして解決する
「心の平静」=「いらつきを減らす」ということで是非とも注意を喚起したいのは、デジタルの時代には、とりわけ「問題を小刻みにして解決する」ことが重要だということだ。小さな躓きは往々にして全体の流れを妨げるが、小さな躓きはほとんど小さな努力で解決できる。小さな努力とは、レベルを変え、角度を変えて(矯めつ眇めつ)問いを発するということだ。「問い」について今は、生成AIとChatすることも多いが、生成AIの「ハルシネーション」は別格として、デジタルについての「問い」について、似たような近そうな答えは出るが、まず正解は出ない。これをヒントにどう解決するかが、「問題を小刻みにして解決する」上での重要な手法だ。
「知的生産の学習実験室」を通じて、「問題を小刻みにして解決する」手法を確立し、「問い」の力とセンスがあれば、様々な「問題解決と創造」の核心的な部分に、(生成AIと共に)アクセスし、解明できるのではないかと考えている。
導入2ー「知的生産の学習実験室」の役割
私がこのサイトでしたかったこと
私はずっとこのサイトを、本を読み、考えたことを表現する<知の場>にしたいと考えていた。
WordPress
しかし、サイト作り(特にWordPDFressの扱い)は面倒で、下手に触るとあらぬ動作をしてしまい、すぐに作業を放り出したくなるし、せっかく何かをマスターしても少し離れると忘れてしまう。
Kindle本
Kindle本はすぐに情報が手元に来る画期的なツールだったが、必要な情報をたぐり寄せ「読み込む」のは、なかなかうまくいかない。ここ10年ぐらいは、Kindle本に目を通しつつ、目次作りに(ハイライトを集めたり、画像を文字化したりして)精を出していたが、それだけでは知的生産に結びつかず、このサイトもさっぱり充実しない。Kindle本の泥沼の中でもがいていると表現するのがふさわしい状態だった。
これまでと今後
これまでも時々思いたってはサイトの修正に手を出してみたが、本を主力とする「知的生産」が停滞し表現できない状態では、すぐに嫌になってしまう。
しかし今生成AIを利用することで、少し違った状況を生みだせるのではないかと期待している。このような状況を活かし、「知的生産の学習実験室」は、他のコンテンツブロックの基盤となる総論・方法論を検討する充実したブロックとしたい。
「知的生産の学習実験室」の構成
構成
「知的生産の学習実験室」は、以下のパート(下位ページ)から構成されている。このサイトには、「残された日々を生きる」、「山ある日々の問題解決と創造」、「本の森」、及び「未来の法律事務所」の基盤となる総論・方法論が掲載される。
2で「知的生産」について概観し、3はその中核となる「問い」を、4は問いを起点として対話し「問題を見極め解決する」プロセスを、5は「問い」の源泉となる「観察・学習と読書・データ 」をそれぞれ検討する。6では、以上では整理しづらい「その他の方法やツール」を検討する。
ここまでは、古典的な「知的生産の学習実験室」の内容であるが、今、生成AIが登場して人の思考・行動を拡張する「共同作業者」となりつつある。「問い」への回答を生成AIに求めることで、「問題解決と創造」をめぐる「問い」と「回答」(対話)を、より深く、広く展開し、これまで到達できなかった質の高いアウトプットを生み出せるようになったと言えよう。冒頭に、生成AIを学習し、実験する1の「生成AI学習実験室」を設ける。
作成方針
「残された日々を生きる」、「山ある日々の問題解決と創造」、「本の森」(個別本の紹介)は、私の主張とそれにつながる材料を掲載することを主眼とするが、「知的生産の学習実験室」に掲載する「知的生産」のための総論・方法論は、広く材料を渉猟する中で、当面、私にとって有用な方法とツールを提示すれば足りる、プラクティカルな話である。したがって、材料は特に序列付けはせず、掲載することを原則とする。
生成AIとの関係
誰もが言うことだが、生成AIは人の共同作業者である。人は「生成AIと共に」「問題を見極め解決する」のである。質の高い「問い」を用意するのは人であり、「問題解決と創造」を仕上げるのも人である。ここで人が手を抜けば、早晩、人にとって意味のない「デジタル情報の羅列」を生み出すだけになってしまう。自主出版されるKindle本や、ネットを流れる情報を見ると、はやそのような傾向が表れつつある。