百花繚乱の学習園と本の森
学習園の構成
追って、次のような情報を集め、「百花繚乱の学習園」にします。1~3は、「今から学び始める方法-オンライン講義と読書」で検討しています。4は弁護士以外アクセスできません。
- 放送大学講義で学ぶ
- Great Course Plusで学ぶ
- Udemyで学ぶ
- 日弁連研修(法律学)
- 法とルールの基礎理論
- PCソフト覚書
- スマホアプリ覚書
- AI語学教室
- 高校までに学ぶこと
- 数学教室
- 自然科学教室
- 社会科学教室
「自然と文化を経験する」、「生成AIと共に」とその下位ページも「百花繚乱の学習園」と重なるでしょう。
本の森
「本の森」は、別のブロックです。
学習と読書
学習論
私は「残された日々」として、家住期(学生期のあと、30歳から60歳ないし70歳ぐらいまでだろうか)とその後に死を迎えるまでの林住期を考えていることは、他でも指摘した。
そうすると「学習論」は、主として学生期の問題とされることが普通であるから、「残された日々を生きる」家住期、林住期では、余り問題にならないのではないかと考えたりすると、学習マニアの絶好の「反撃」の対象となる。家住期、林住期こそ、読む・学ぶが重要なのだと。
しかし、家住期は時間のやりくりが大変だという問題があり、林住期は記憶力が…という問題がある(「人生後半の戦略書」は、これを「流動性知能から結晶性知能へシフトチェンジする」と美しく表現しているが。)。重要だと言われてもそれだけでうまく行くわけではない。
読むは措くとして、オンラインでの学びはそれなりに隆盛を極め、「学ぶ・読む」の前提となる「問い」についても誰もがググったり、生成AIのプロンプト作りに熱中しているではないか。
一方、読むについては、私も含めて本が読めなくなったのではないか(本屋が次々に潰れつつある中では反論は難しいだろう。もっとも昔から本屋で売れるのは雑誌だけだと言われてはいたが。)。
あれこれの状況の中で、学生期で終わりにした人も多いであろう「学ぶ・読む」を、家住期、林住期の中でこそ盛り上げていくのは、結構の極みである。
誰もが少なくても学生期には、「学ぶ・読む」を実行してきたから、それぞれ一家言あるし、軽々に踏み込むと収拾が付かなくなるので、取り上げる本はできるだけ少なくしよう。それに本を書いて「私は、読める、学べる」などと自称することは結構恥ずかしいことだ。それを気にも掛けない、付き合いたくない本、独自路線を行くマニアックな本も多い。
なおこの固定ページは少し前に作成し網羅的でもなく、他のコンテンツとダブル本もあるが、「学習総論」であり、各分野の「学習各論」は上記の「百花繚乱の学習園」として作成するので、各論の作成状況を睨みながら本コンテンツに手を入れることとし、以後の記述はそのままにしておく。
学習論の基本書
学習論の基本書として、次の3書を挙げておこう。選択にあまり意味はないが。追って増補する。
- Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ :アーリック・ボーザー
- ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング
- 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性 (ちくまプリマー新書):信原幸弘
Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ :アーリック・ボーザー
- イントロダクション
- ダーツの実験 「究極のサバイバルツール」 体系的アプローチ
 
- Value 第1章   価値を見いだす
- 意味を自ら発見する
- 学びを自ら「作り上げる」
- 探索する
- 「知的努力には伝染性がある」
- 意味とは学ぶこと
- 言語の摩滅
- マインドセットの大切さ
- MET研究
 
- Target 第2章   目標を決める
- 短期記憶の容量の小ささ
- 知識は学習の土台
- 学習にコンフォートゾーンはない
- 思考の質を上げる
- 思考についての思考──そして情動
- 感情管理の必要
- 自己効力感
- 学習は難しくて当たり前
 
- Develop 第3章   能力を伸ばす
- モニタリング 外部からのフィードバック 苦労の本質と反復 「検索練習」 脳の可塑性 間違いの心理
 
- Extend 第4章   発展させる
- マイルス・デイヴィスの傑作 学習の発展としての議論 応用の必要性 「ハイテック・ハイ」 人に教えるという学習方法 不確実性の価値 「多様性は人を賢くする」 疑問の大切さ
 
- Relate 第5章   関係づける
- システム思考 「最大の認知上の障害」仮定思考 ハッキング 視覚的アプローチ アナロジーの価値 問題解決のスキル
 
- Rethink 第6章   再考する
- 過信 直感型思考と熟慮型思考 評価する必要性 自分に分かっていないことを知る 分散学習 内省の必要 静かな時間 「こぶし」実験 無限のプロセス
 
- エピローグ ツールキット 参考文献・原注
ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング
- 第1章  MITに行かずにMITの学生より短期間で学ぶ
- ▼私の最初の挑戦「MITチャレンジ」ーー専門化・高度化する時代のための新しい勉強法
- ▼たった3ヶ月で外国語をマスターするーー次々に語学が習得できる非常識なアプローチ法
- ▼クイズ番組で20万ドルを勝ち取った男の戦略と分析ーー「集中的な学習」が不可能を可能にする
- ▼最低賃金から億万長者にーーウルトラ・ラーニングでヒットゲームをつくったバロンの話
- ▼MITチャレンジとその後ーー私は「スキル習得のための万能薬」を見つけた
- ▼さまざまなウルトラ・ラーナーたちーー個性的な学習者たちから見つけた共通の原則
 
- 第2章  ウルトラ・ラーニングが「あなたの価値」を高める
- ▼ウルトラ・ラーニングが私たちの人生を豊かにするーー奇抜だが非常に実用的なメソッド
- ▼「中流」というライフスタイルが送れる時代は終わったーー常に学習することが要求される現代社会
- ▼大学に通うコストの高まりーー役に立つかわからない授業を受ける意味はあるのか?
- ▼テクノロジーが拓く学習の新しいフロンティアーー学習の効率を高められるかどうかはあなた次第
- ▼ウルトラ・ラーニングでキャリアアップーーウルトラ・ラーニングが適用できる3つの分野
- ▼ウルトラ・ラーナーたちを駆り立てた原動力ーー「仕事での成功」だけを目指しても続けることはできない
- ▼才能とは何かーテレンス・タオの場合ーー私たちに天才の真似はできるのか?
- ▼戦略や学習法によって凡人でも圧倒的な成果を出せるーーどんなスタート地点に立っているかは関係ない
- ▼ウルトラ・ラーニングのための時間を見つけるーーカスタマイズして自分なりの学習計画を立てる
- ▼ウルトラ・ラーニングの価値についての議論ーー誰でも習得可能な手法なのか?
 
- 第3章  ウルトラ・ラーナーになる方法
- ▼誰でも「優れた学習者」になれるのか?ーー「普通の人」を「ウルトラ・ラーナー」に変える実験
- ▼ウルトラ・ラーニングの第1ステップーー「どうやって学べばいいのか」を把握する
- ▼準決勝進出、そしてキャリアチェンジへーー継続すれば新しいスキルは必ず身につく
- ▼ウルトラ・ラーナーになるためには?ーー私が見つけた9つの原則
 
- 第4章 【原則1】メタ学習 最初に地図を描く
- ▼メタ学習とは何か?ーー1つ目の原則「学習について学習すること」
- ▼メタ学習の地図が持つ力ーーウルトラ・ラーニング・プロジェクト成功のカギを手に入れろ
- ▼どうやって地図を描くか?ーー「メタ学習準備」と「メタ学習スキルのストックを増やす」という2つの方法
- ▼「なぜ」「何を」「どうやって」を決めるーー「メタ学習準備」は3つの質問に分解して考える
- ▼「なぜ」に答えるーー実利のために学ぶのか、興味のために学ぶのか
- ▼「何を」に答えるーー「概念」「事実」「行動」に分けて学習対象を把握する
- ▼分析結果から地図を描くーーボトルネックを見つけて学習の効率を上げる
- ▼「どうやって」に答えるーー「ベンチマーク」と「強調/除外法」
- ▼どの程度まで計画すべきか?ーー「良い準備」をするための2つの指針
- ▼メタ学習の長期的なメリットーーウルトラ・ラーニングを繰り返すほどメタ学習の能力が上がる
 
- 第5章 【原則2】集中 ナイフを研ぎ澄ます
- ▼第1の問題:集中を始められない (先延ばしする)ーー「先延ばしにしようとしている自分」をまず認識する
- ▼第2の問題:集中を維持できない (気が散る)ーー集中力を失ってしまう原因は3つある
- ▼第3の問題:適切な集中ができないーー「興奮レベルの最適化」で理想的な集中状態をつくる
- ▼集中力を改善するーー気を散らしたいという衝動は、それに抵抗するたびに弱まる
 
- 第6章 【原則3】直接性 一直線に進む
- ▼直接取り組むことの重要性ーー「講義を受ける」よりも「試験問題を解く」ことに時間を割け
- ▼「転移」が起こらないという学校教育の残念な事実ーー教育機関での学習はあまりにも「間接的」だ
- ▼「直接性」で問題を解決するーー自分の学習をデザインする前に絶対に知っておくべきこと
- ▼「転移の問題」を回避する方法ーー「より深い知識」を得ることが転移を促す
- ▼どうやって直接学ぶか?ーーウルトラ・ラーナーたちが採用している4つの戦術
- ▼ウルトラ・ラーナーは直接学ぶーー新しいことを学ぶときは、得た知識を使う状況をイメージする
 
- 第7章 【原則4】基礎練習 弱点を突く
- ▼学習の化学反応ーー全体のパフォーマンスを左右する要素を特定する
- ▼基礎練習と認知負荷ーー1つのスキルに「一点集中」して能力を伸ばす
- ▼「直接から基礎練習へ」アプローチーー「直接学習」と「基礎練習」の間を行き来するのが有効
- ▼基礎練習を設計する際の戦術ーー基礎を身につけるための5つのワザ
- ▼「創造」と「想像」を引き出すーー「やらされる基礎練習」と「自分からやる基礎練習」は全然違う
 
- 第8章 【原則5】回想 学ぶためにテストする
- ▼ラマヌジャンの才能ーー「解説のない数学の教科書」が天才を育てた
- ▼「思い出す」が最強の戦略だったーー「回想」は非常に強力な学習ツール
- ▼学習のパラドクスーー「受動的な復習」は長期記憶を形成しない
- ▼「困難な回想」がより学習効果を上げる?ーー学習直後より時間を置いてからテストする方が効果的
- ▼テストは勉強を始める前にやった方がいい?ーー先行テスト効果で「検索」の機能を強化する
- ▼何を思い出すべきか?ーー頭の中に一定量の知識がないと、難しい問題を解決することはできない
- ▼回想を練習する方法ーー学習に「思い出す」を組み込むための5つの戦術
- ▼ラマヌジャン再考ーー「回想」が偉人たちの才能を伸ばした
 
- 第9章 【原則6】フィードバック パンチから逃げない
- ▼ウルトラ・ラーニングとこれまでの学習法を分けるものーー即時性、正確性、厳しさのあるフィードバックを求めろ
- ▼フィードバックの逆効果ーーマイナスの影響を与えるフィードバックに気をつける
- ▼どんなフィードバックが必要か?ーー「結果フィードバック」「情報フィードバック」「修正フィードバック」
- ▼フィードバックの種類に関する補足ーーウルトラ・ラーナーはフィードバックの取捨選択が上手い
- ▼最適なタイミングはいつなのか?ーーなるべく早くフィードバックを受けて間違いを認識する
- ▼フィードバックを改善するーー学習の質を高めるフィードバックを得るための4つの戦術
- ▼感情的になってはいけないーーネガティブなフィードバックには「慣れ」が大切
 
- 第10章 【原則7】保持 穴の開いたバケツに水を入れない
- ▼ナイジェル・リチャーズの秘密ーー「隠された記憶術」をわずかな手がかりから探る
- ▼なぜ、覚えるのは難しいのか?ーー私たちが忘れてしまう3つの理由
- ▼どうすれば忘却を防げるか?ーー記憶の4つのメカニズム「間隔反復」「手続き化」「過剰学習」「記憶術」
- ▼忘却との戦いに勝利するーー優れた努力と戦略があれば記憶力は上げられる
 
- 第11章 【原則8】直感 構築を始める前に深掘りする
- ▼ファインマンの秘密を解き明かすーー数学と物理学に対する驚異的な直感の仕組み
- ▼魔術師の心の中ーー最初から「本質」にフォーカスして「核心」に直接切り込む
- ▼どうやって鋭い直感を手に入れるか?ーー「質の高い直感」のための4つのルール
- ▼ファインマン・テクニックーー「説明深度の錯覚」を回避する
- ▼直感の謎を解くーーファインマンの最も偉大な才能とは「執拗な練習」と「遊び」を結びつける能力
 
- 第12章 【原則9】実験 安全地帯の外に出て探求する
- ▼ゴッホはどのように絵画を学んだのか?ーー「天才ではなかったゴッホ」の才能の磨き方
- ▼熟練するにつれて「実験の重要度」が増す理由ーー習熟するほど「教えられる人」がいなくなる
- ▼実験の3つのタイプーー学習リソースと方向性とスタイル
- ▼「実験マインドセット」で学習するーー成長できると信じ、すべての可能性を探る
- ▼どのように実験するか?ーー効率的に実験するための5つの戦術
- ▼「自分にとってのベスト」を見つけるーー原則の間にあるトレードオフを超える
 
- 第13章  最初のウルトラ・ラーニング・プロジェクト
- ▼【ステップ1】リサーチする
- ▼【ステップ2】スケジュールを立てる
- ▼【ステップ3】計画を実行する
- ▼【ステップ4】結果を評価する
- ▼【ステップ5】学んだ知識をどうするか?
- ▼ウルトラ・ラーニングの代替策ーーウルトラ・ラーニング以外の2つの戦略
- ▼生涯を通じての学習ーーウルトラ・ラーニングにチャレンジしよう
 
「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性 (ちくまプリマー新書):信原幸弘
- はじめに
- 第一章   覚える
- 1 丸暗記
- 2 身体でも知る
- 3 「まなぶ」と「まねぶ」
- 4 体験して学習する
 
- 第二章   わかる
- 1 意味を理解する
- 2 知識と真の理解
- 3 視覚的な表現と操作可能な表現
- 4 直観の正体
 
- 第三章   状況を把握する
- 1 計画とその限界
- 2 状況に応じて行為を決める
- 3 関連性をつかむ
- 4 場の空気を読む
 
- 第四章   人間特有の知とは何か
- 1 徳
- 2 真理の探究と課題の解決
- 3 批判的思考とは何か
 
- 第五章   機械がひらく知の可能性
- 1 自己認識と他者理解はどう変わるのか
- 2 架空と現実の違いがなくなるのか
- 3 拡張する心
 
投稿の紹介
この領域の素材はたくさんあるが、取り急ぎ、各分野からこれまでの私の投稿から一つずつあげておこう。ただ、それぞれ癖のある投稿になっているので参考までに。
- 読む 読書メモを作る
- 学ぶ 学びを極めたシニアに学ぶ本2冊
- 問う 今求められる問いと質問
読書論
読書論は、次の投稿を挙げておこう。基本3書をまとめた「読書入門:本の世界を旅するためのガイド」も掲載している。

