DSを支える理論と技術

2019-08-21

検討すべき課題

目標

「DSを支える理論と技術」とは、「社会の現在と未来」を創造する「理論と技術」である。主として企業(そして個人)が問題となるが、このうち、企業の変革の対象(業務プロセスの問題点、及び製品・サービスの価値)を考え出す「理論と技術」そのものは別に考えることとし、ここではそれを支えるデジタルに関わる「理論と技術」を考察しよう。といっても、基本的にその内容に踏み込むことはせず、読み込むべき本を紹介しよう。
私はもちろんプログラマーに転向しようという気はなく、「DSを支える理論と技術」の周辺部分を少しいじってみることでその一端が理解できるようになることが目標である。

構成

まずDSを俯瞰する「基本の基本となる本」を概観しよう。

そして「DSを支える理論と技術の展開」として、もう少し掘り下げてその「問題状況」から「学ぶ」ことに展開しよう。

そして「DS技法の参考本の紹介」では、「DSを支える理論と技術」(DS技法)の参考本を「コンピュータ」、「論理・アルゴリズム・プログラミング」、「インターネット・Web」、「AI」、「開発のプロセス」、「その他」に分けて紹介する。将来的には重要な本についてその内容を掘り下げて検討することが目標である。

基本の基本となる本

  1. 「いまさら聞けないITの常識」(著者:岡嶋裕史)
  2. 「独学で身につけるためのプログラミング学習術」(著者:北村拓也)
  3. 「エンジニアのためのAI入門」(Think It編)
  4. 「機械学習エンジニアになりたい人のための本」(著者:石井大輔)
  5. 「エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説」(著者:梅田 弘之 )

ⅰは、「DSを支える理論と技術」の基本中の基本を押さえるのに適した本である(他にも類似の本はあるだろう。)。ⅱは、現役のエンジニアがあれこれITについての勉強法(最初に手に取るべき本)を満遍なく紹介してくれている「受験参考書」レベルの本である。とにかく私のような門外漢には役に立つ。ⅲⅳは、AIエンジニアに足を踏み入れた人が今後仕事をしていくために必要な最新情報を記述した本である。その具体的な理論と技術はⅴを目途にすればいい。これらに書かれてあることが、自分ではできなくてもピンとくるようになるのが私の目標である。
「DSを支える理論と技術」は、当面、ⅱからⅴを目指す内容となる。

DSを支える理論と技術の展開

問題状況

PCとIT・AI(要はDX=DS)を支える「理論と技術」、及びその現実への適用(以下、総称して「DS技法」という。)が、世界、環境、政府、企業、個人により構成されるシステムの理論的な探求やその問題解決と創造のためのもっとも重要な方法であり、今後もますますその重要性を増していくことに異論はないであろう。数十年前に始まったPCという電脳に、10数年前から「サイバー空間」とこれを支えるテクノロジー(IT)が、数年前からハード性能の向上と機械学習(AI)の劇的な進歩が加わって、DS技法はますます複雑化し、変化は急速に加速されつつあるというのが実感である。

一方で、新しいものが生まれるといつもそうだが、人の無知に付け込んで際限ない夢物語を語って自分の利益につなげようとする輩や、サイバー空間でこれを悪用しやはり自分の利益につなげようとする輩が多発し、普通の個人、企業としてこれらを見極め、立ち向かうのはなかなか骨が折れる。

実際、現在のサイバー空間は大きな問題を抱えており(「デジタル情報の氾濫と法とルールの破綻」)、それに的確に向かい合うためにも、DS技法をマスターすることは必須だ。われわれは今、デジタル情報の「ハリケーン」に見舞われ、これを制御・活用するどころか、それに翻弄され、その現状・将来を把握・予測するのさえ、困難になりつつある(このような中で世界がどう動くのかについて論じた、内外の新しい本を「世界の現在と未来を知るために」において検討してみたことがある。論じられている中心はIT、AIである。)。

特に、現在盛んに喧伝されているAIについてその「理論と技術を」押える必要があろう。そうでないと単なる「怖がり」か「物好き」に終わってしまう。

個人の生活や仕事、企業の業務に、DS技法を活用・定着させることができれば、世界、環境、政府、企業、個人等の問題解決と創造への道筋も見えてくるであろう。私事であるが、平成30年6月にゲーム制作受託会社の社外監査役に就任したので、ゲーム関係の技法もフォローしたい。

なお、PCやIT・AIはいろいろな場面で問題となる。そのうち現在のサイバー空間が抱えている問題については「環境:自然・人工物・情報」の「情報」、「IT・AI・DX」の「デジタル情報とネット・ITをめぐる諸問題」、「世界の複雑な問題群」の「デジタル情報の氾濫と法とルールの破綻」で検討し、AIをめぐる諸問題は、「IT・AI・DX」の「AIとは何か」で検討している。

学ぶ

こういう問題は「情報科学」として学ぶのだろうが、これは私の若いころには(多分)なかったか、少なくても一般的ではなかった分野なので、私には、丸々、穴が空いている。普段からそういうプレッシャーがあるからか、折に触れ、この分野の主としてkindle本を購入してきた。

次項にこれをまとめて掲記しておき、今後必要となるDS技法を、適宜取り出せるようにしておきたい。なお最近放送大学の「情報コース」に30科目近くの「情報科学」の講義。印刷教材があることが分かった。この分野に疎い私は、本を読んでもなかなか頭に入らないので、時間はかかっても、これを地道に視聴、読解していくのが「正解」だろう。「情報コース」の講義科目の一覧はここにある

DS技法の参考本の構成

とりあえこの項目では、個人の生活と仕事及び企業の業務の立ち位置から、DS技法を学ぶための基本的な参考本を紹介する。「コンピュータ」、「論理・アルゴリズム・プログラミング」、「インターネット・Web」、「AI」、「開発のプロセス」、「その他」に分けて紹介するが、分類は暫定的なものである。取り上げた本も積読のものが多いので、その帰属も不適当だったり、重複も多かったりするように思う。ただこの項目を設けることによってデジタル技法の全体像が浮かび上がってくれば、意味あることだと思う。今後、重要な本から、追々、「本の森」で紹介していこう。なお最新情報までフォローしていないので(特にAI)、追って追記しよう。

コンピュータ

  • 「情報はなぜビットなのか 知っておきたいコンピュータと情報処理の基礎知識」(著者:矢沢 久雄)
  • 「プログラミングはなぜ動くのか 知っておきたいプログラムの基礎知識」(著者:矢沢 久雄)
  • 「コンピュータの構成と設計」(著者:パターソン&ヘネシー)
  • 「入門 コンピュータ科学 ITを支える技術と理論の基礎知識」(著者:J. Glenn Brookshear)(Amazonにリンク

論理・アルゴリズム・プログラミング

  • プログラミングをはじめよう:立山英利
  • アルゴリズムをはじめよう:伊藤静香(Amazonにリンク
  • 世界でもっとも強力な9のアルゴリズム:ジョン マコーミック

インターネット・Web

 AI

  • 「最短コースでわかる ディープラーニングの数学」(著者:赤石雅典)
  • エンジニアなら知っておきたいAIのキホン 機械学習・統計学・アルゴリズムをやさしく解説:梅田 弘之
  • 予測マシンの世紀 AIが駆動する新たな経済:アジェイ アグラワル, ジョシュア ガンズ, アヴィ ゴールドファーブ
  • AI時代の勝者と敗者:トーマス・H・ダベンポート, ジュリア・カービー
  • コンピュータが仕事を奪う:新井紀子(Amazonにリンク
  • やさしく学ぶ 機械学習を理解するための数学のきほん(Amazonにリンク
  • ディープラーニングがわかる数学入門(Amazonにリンク
  • 自然言語処理の基本と技術(Amazonにリンク
  • はじめての人工知能(Amazonにリンク
  • あたらしい人工知能の教科書(Amazonにリンク
  • 進化計算と深層学習(Amazonにリンク
  • 人工知能と人工生命の基礎(Amazonにリンク

開発のプロセス

  • 「失敗しないITマネジャーが語る プロフェッショナルPMの神髄」(著者:室脇 慶彦)
  • 「IT負債 基幹系システム「2025年の崖」を飛び越えろ」(著者:室脇 慶彦)
  • 「オブジェクト指向でなぜつくるのか」(著者:矢沢 久雄)

その他

 なお「IT・AI本がたまっていく」という記事を作成したことがある。

 

 

 

Posted by murachan54