古い本・新しい本– category –
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社会・世界・地球環境
世界史の中の経済史
歴史と経済 「経済史」(著者:小野塚知二)は,必ずしも経済活動だけに焦点が当てられているわけではないが,文明,文化,思想,宗教等についての扱いが二次的になるのはやむを得ない。 ところで,つい最近まで,私たちの関心や知的エネルギーの多くは,文化とか思想や政治とかに割かれていたと思うのだが,今はそのほとんどが経済に割かれ... -
古い本・新しい本
<行政学講義>を読む
「行政学講義~日本官僚制を解剖する」著者:金井利之 まず悪口をいいたい この本は,本屋で手に取ってみて,内容が整理され,しかも情報量が豊富に見えたので,その場で買ったものだが,読もうとすると,極めて分厚くかつ字も小さかったので,リアル本を読むのは辛かった。調べるとKindle本があったので,早速買った(2冊買ったということ... -
集団・企業・政府
IT活用を妨げるもの-生産性上昇の方法
IT活用を妨げるもの ビジネスあるいは生活の場で,ITはどのように受け止められているのだろうか。パソコンがセットされて「情報」「プログラミング」の授業を受けた世代はともかく,それより上の世代にとっては,「何かすごい能力を持っている」が,自分には「近寄りがたく面倒なもの」ということだろうか。 実際,我が国におけるITの... -
集団・企業・政府
日本経済の問題は生産性が低いことらしい
「新・所得倍増論」を読む ~潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋 著者:デービッド・アトキンソン 著者 WHO? 「新・所得倍増論」(以下「本書」)の著者デービッド・アトキンソンはイギリスで生まれ,オックスフォード大学で日本学を学び,アメリカの金融機関で働いた後,来日,ゴールドマン・サックスでアナリストをし,退... -
集団・企業・政府
「公共政策」という「窓」を通して社会の構造を理解する
「入門 公共政策学」を読む ~社会問題を解決する「新しい知」 著者:秋吉貴雄 「入門 公共政策学」を読む 相当以前から「公共政策学」という,何をしているのか,中味を想定しづらい学問領域があることは知っていたが,中学社会科の「公民」というネーミングと似たようなうさん臭さを感じ,興味を持つことはなかった。しかし「アイデア... -
人1:人類・身心論・行動
痩せるために肥満のメカニズムを知る
痩せるのは簡単だ 痩せるのは簡単だ。食べる量を今までの半分にし,1日2時間早足でウォーキングをすれば,数ヶ月で10キロ以上痩せることは確実だ。でもそんなことはできないし,おそらく心と体はボロボロになるのではないだろうか。できないのは,意思の問題というより,行動が生活として不自然で継続不能なことにある。 問題は,肥満の... -
人1:人類・身心論・行動
高血糖症への途から逃れるために
高血糖症への途 食べ過ぎ,運動不足→肥満により,→高血糖症→糖尿病という引き返し,途中下車のできない新幹線に乗車中だと警告されている人は,私も含め多いであろう。 世の中には,高血糖について,あれがいい,これをしようという情報に満ち溢れているが,食べ過ぎ,運動不足→肥満→高血糖症→糖尿病というメカニズムに関する説明には,とん... -
社会・世界・地球環境
経済指標からマクロ経済学の入口にたどり着く
もう少し整理しよう 経済指標について,先行する記事として「「経済」は分からないー経済指標にアクセスするー」,「経済指標を理解する」を掲載したが,これらはいわば食材の野菜を買ってきて並べたただけで,まだ調理する段階には至っていない(ましてや食事する段階には遠い。)。もう少し整理してみよう。 問題は,国民経済計算(SNA)及... -
人1:人類・身心論・行動
20年後の自分に会う健康法
50数年前の私 私は,広島県大竹市というところで生まれ育った。最近,大竹小学校を卒業した同級生有志の肝いりで,東京で大竹小学校の同窓会が開かれるようになり,各人のその頃の写真を探し出し提供してくれた。もちろんその写真から今の私を想像することはできない(多分!)。 20年後の私 小学生の私が60歳を過ぎた自分を想定しない... -
方法論
ツールとしての統計学
ピーチ(P値) 大分前のことになると思うが,「nature ダイジェスト」に,P値(ピーチ)の使用に気を付けようという趣旨の記事がでていて,「P値」に気を付けるといっても「ピーチ ツリー フィズ」を飲みすぎるなということではないよ,というギャグを書こうと思って,そのままになってしまった。 今確認すると,「nature ダイジェスト」...