本の森– category –
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読書論
「まとめ読み」を作る
「まとめ読み」を作る 個別の本を取り上げて<「・・・」を読む>という記事を作成するのにはかなりエネルギーが必要なので、特に重要な本や何かの理由で是非とも紹介したい本に限られることになるだろう。そのためこれから「読む」を作成するとか、記憶に止める必要のある本(以下「登録本」という。)について、「本の森」の「カテゴリー」... -
自然・人工物・情報
「山の名作読み歩き」を読む
山の名作読み歩き 山の文章世界の道しるべ YS003 (ヤマケイ新書) posted with amazlet at 15.01.06 大森 久雄 山と渓谷社 売り上げランキング: 221,220 Amazon.co.jpで詳細を見る 一口コメント 帯にあるとおり「豊かな山の世界を綴った紀行、記録、エッセー、詩歌のアンソロジー」である。53編も収録されているそうだから1編当たりは抄... -
方法論
「未来予測を嗤え!」を読む
未来予測を嗤え! (oneテーマ21) posted with amazlet at 15.01.05 神永 正博 小飼 弾 KADOKAWA/角川書店 売り上げランキング: 11,320 Amazon.co.jpで詳細を見る 一口コメント 冒頭部は切れ味鋭く世界の現在を垣間見せてくれる。ただ、その後は、雑多な親父トークも多く、多少迷路のようだ。ともあれ、使えるアイディアに満ちているので一... -
集団・企業・政府
冬休みだから経営書を読もう
弁護士と経営 経営法曹という古い言葉がある。一見、経営問題が分かる法曹という意味のようだが、昔は経営問題が分かる法曹ほとんどいなかったから、単に「経営寄り」の法曹を揶揄していう言葉だったと理解することが正しい。 もちろん、企業は、様々な法律問題を抱えているから、経営に関わる、例えば「商事法務」や「コンプライアンス」と... -
方法論
「逆問題の考え方」を読む
結果から原因を探る数学 一言コメント 充満したおやじギャグと展開された数式の間には深い闇がある。 入口にて とても読んだとはいえないけれども 私はこの本の数式部分は飛ばし読みするしかないけれども(もっとも数学の本だから論述の大部分は数式に支えられているが)、活字部分を追っていくだけでも、新鮮な感動(快感)を覚えた。数式部... -
読書論
読んだ本のまとめ方-技術編-
読んだ本を頭に定着させるために 「読書法と記憶法をめぐって」に書いたように、「本を読むことの目的が(単なる楽しみでなく)もう少し実践的なものであれば、その具体的な目的に資するように、読んだ本の内容のうち、私にとっての必要な部分(重要な部分)を効率的に整理して取り出し、頭に定着させる必要があるだろう。私は、今までこのよ... -
読書論
読書法と記憶法をめぐって
好きにすればいいのだけれど 数年前(がいつ頃かは定かではないが)、私は年末になると「このミス」(このミステリーがすごい)を買って、今年はどのくらい売れ筋のミステリーを読んだか(目の付け所が良かったか)を確認するのが恒例であったが、最近はミステリーを買ったとしても、1年間に2、3冊だと思うので(今年は何を買ったかも思い... -
方法論
「哲学入門」を読む 1
哲学入門 (ちくま新書) posted with amazlet at 15.01.06 戸田山 和久 筑摩書房 売り上げランキング: 62,069 Amazon.co.jpで詳細を見る 最初のひとこと 今、私のいち押しである。諸学と実践の基礎となり得るか、要するに役に立つかどうかは、自分次第だ。熟読されたい。 入口で考える まずは褒め称えよう この本を何回かに分けてざっと目を... -
人1:人類・身心論・行動
人類史という視点
入口 人類史という観点で書かれた様々な本が出されている。 チンパンジーと分岐して二足歩行を始めた初期ヒト属、250万年に分岐したホモ属、20万年前に分岐したホモ・サピエンスという流れは、まだどちたかといえば動物学だろうが、既に石器の使用、肉食、脳の巨大化という問題もあるので、「動物」だといって知らん顔はできない(「ヒ... -
人2:思考・思想・生活・文化
「遊動論 柳田国男と山人」を読む
遊動論 柳田国男と山人 (文春新書) posted with amazlet at 15.01.13 柄谷 行人 文藝春秋 売り上げランキング: 24,579 Amazon.co.jpで詳細を見る 最初のコメント 柄谷行人さんは、実はあまり読んだことがなかった。英語教師をしている「文芸評論家」という存在とはあまり接点がないし、「マルクスその可能性の中心」といわれてもねというこ...