古い本・新しい本– category –
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精神現象学から認知科学へ
ヘーゲルは分からない ヘーゲルの法哲学、歴史哲学、あるいは論理学等は、読んでいて何を論じているのかが全く分からないわけではない。しかし、「精神現象学」、それも前半部分はお手上げだ。読んでいて、論じている対象が分からない、内容も分からない、言葉遣いが不快だ、等々がごく普通の反応だと思う。今後、こういう本を手に取ることも... -
地域の行方と災害
検討すべき課題 地域の(今後の)行方の「地域」には、大都市、地方都市、農山村を含んでいる。地方消滅という観点から、地域の自立、再生が唱えられているが、頻発する「災害」やパンデミック、食糧自給の困難さ、あるいは「テレワーク」により、大分様変わりしてくるだろう。「地域の行方」と「災害」に分けて検討するのがよいだろう。ここ... -
資本主義は持続可能な世界を実現出来るか-多角的に読む6冊の最初の2冊
MORE from LESS(モア・フロム・レス) 資本主義は脱物質化する (日本経済新聞出版) :アンドリュー・マカフィー デジタル化する新興国 先進国を超えるか、監視社会の到来か:伊藤亜聖 問題の所在を考える あたりまえのことだが、私たちは子や孫の世代においても「持続可能な世界」を、何とかして、作りあげなければならない。知恵なく気候... -
植物の写真を撮ると瞬時に判別する「Picture This」にお金を使おう
「Picture This」という、植物の写真をとって判別するとても有用なアプリがある。 自分が名前を知りたい植物にピントを合わせて写真を撮ると、数秒から数十秒でその名前が表示され、併せてその植物の様々な情報が表示される。私は岸根公園にいったとき、そこにある樹木や花の名前が知りたくなり、スマホでざっと検索してこのアプリを知ってイ... -
「デジタル情報とネット・ITをめぐる諸問題」への導入
デジタル情報とネット・ITをめぐる諸問題で何を検討するのか 情報とは 情報についての定義はいろいろあるが、社会学者の吉田民人は、①物質・エネルギーのパターンを「広義の情報」とし、②パターン同士が生物によって連合されて成立する「有意味な記号集合」を「狭義の情報」としたとされ、西垣通は、これに加えて、③人間社会に関連するもので... -
「BRAIN DRIVEN」を読む
BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは:青砥瑞人 アクセス(周辺から中心へ) 「モチベーション」「ストレス」「クリエイティビティ」という三つのテーマ(問題解決)を、神経科学の新しい研究に基づいて細かく説明するという「スタンス」は絶賛したい。「報酬系」を論じる本が、ほとんど焦点が「拡散」するなかで、上記の問題... -
個と集団-「集団と集合知の心理学」を読む
「企業」「政府」はヒトの集団である 「ヒトの生活と行動」では、もっぱら個人としてのヒトから見た「問題解決と創造」を取り上げたが、「企業」、「政府」はヒトの集団であり、集団の行動には、<個×人数>とは違う固有の問題(マイナス面もあればプラス面もある)があるだろう。 そこで「企業」「政府」を検討する(項目の内容を修正するのに... -
情報について
この投稿記事は、固定頁のコンテンツ「問題解決と創造」、「環境:自然・人工物・情報」のうちの「情報」を、見やすく整理するために「環境」の下位項目に移転するに際し、投稿記事にしたものです。今後、固定記事の方が、修正されます。 情報 この項目は、「環境:自然・人工物・情報」の一分野として、「情報」の基礎的な問題についての考... -
個の持続-生老病死を知る
「病気」かなあ ここ2週間ほど、熱の出ない風邪?にかかって体調がよくなく、休みは(平日も少し休みを取って)家にいて横になっていることが多かったが(やっと朝ジョグができるようになり、ほぼ完治したと思う)、妻には「子供は熱が出ない風邪は学校に行かされる」と叱咤され、さりとて病院に行く「理由」もなく、例によってKindle本を読... -
<操られる民主主義>を読む
「操られる民主主義 デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか」(著者:ジェイミー・バートレット)(Amazonにリンク) 著者サイドによる紹介と目次 いつのまにか「私の考え」が誘導されていた?トランプを大統領にしたのは「データ」の力だった?民主主義社会の基盤がいま崩れはじめている!デジタル・テクノロジーが、国境や民族...