SHARP BRAIN_への道標
書誌

短い紹介と大目次
400字の紹介文
記憶力の低下は加齢の宿命ではない。脳は謎に包まれたブラックボックスではなく、年齢にかかわらず鍛え、より速く、よりシャープにすることができる。本書はそのための希望に満ちたメッセージを提示する。このメッセージは、4秒に1人が認知症と診断される現代社会において、かつてないほど重要性を増している。本書は単なる精神論ではなく、脳神経外科医であり医療ジャーナリストでもある著者の知見に基づき、科学的エビデンスに裏打ちされた実践的なガイドブックである。本書が提唱するのは「運動」「発見」「リラックス」「栄養」「人とのつながり」という脳の健康を保つための5つの柱である。これらは神経可塑性を促し、生涯にわたって脳を成長させるための科学的根拠に基づく生活習慣だ。巻末には具体的な「12週間プログラム」も収載し、読者がすぐに取り組めるよう構成されている。本書は、実践を通じて脳の「認知予備能」を高め、困難な時代を乗り越えるためのレジリエンス(回復力)を自ら構築するための信頼できる指南書である。
大目次
- 何歳になっても、より良い脳を作るために
- はじめに -脳は鍛えられる-
- 脳の衰えに関する自己診断 -あなたの脳は大丈夫?-
- PART 1 脳 あなたのなかのブラックボックスを知ろう
- 第1章 あなたをあなたたらしめているもの
- 第2章 「認知機能低下」の定義を見直す
- 第3章 12 の有害な俗説と、脳を健康に保つための5つの柱
- PART 2 あなたの有能なブレーン 心を失わない方法
- 第4章 運動が起こす奇跡
- 第5章 「目的意識」「学ぶこと」「発見すること」で脳が活性化
- 第6章 睡眠とリラクゼーションの必要性
- 第7章 思考の糧 -脳に良い食事-
- 第8章 社会的つながりが脳を守る
- 第9章 [実践編]天才脳を養う 12 週間プログラム
- PART 3 診断 そのとき、どう対処すべきか
- 第 10 章 病める脳の診断と治療
- 第 11 章 道を切り開く 経済面・精神面での対処法と介護者へのメッセージ
- ● おわりに 明るい未来
一口コメント
「残された日々を生きる」実践論としてこういう本の目を通すのも良い。ただ材料が多いからがんじがらめになってしまうと元も子もない。
SHARP BRAIN_要約と詳細目次(資料)
要旨
本書は、脳を年齢にかかわらずライフスタイルの選択によって強化・改善できる動的な器官と再定義する。認知機能の低下やアルツハイマー病は加齢の必然ではなく、予防と最適化が可能であると主張する。そのための科学的根拠に基づく実践枠組みとして、「脳の健康を保つための5つの柱」—①動く、②発見する、③リラックスする、④栄養をとる、⑤人とつながる—を提唱する。
本書は、脳の可塑性(経験に応じて再配線する能力)と神経新生(新しい神経細胞を生み出す能力)という現代神経科学の知見を基盤とし、遺伝よりもライフスタイルが健康寿命を決定づける(90%以上がライフスタイルに依存)とする。記憶のメカニズムや認知症の多様な原因(アミロイド仮説、タウ、炎症、代謝異常など)を解説し、一般的な俗説を覆すことで、読者が自らの脳の健康を主体的に管理するための知識を提供する。最終的に、これらの原則を日常生活に組み込むための具体的な12週間プログラムを提示し、「認知予備能(脳のレジリエンス)」を構築することで、よりシャープで健康な人生を送るためのロードマップを示す。
1. 序論:脳の再定義
脳は鍛えられるという核心思想
本書の根底にあるのは、脳は生涯を通じて強化・改善・最適化が可能であるという考え方である。かつて脳細胞は再生不可能で、生まれたときに総数が決まっていると信じられていたが、2000年頃以降、神経新生や脳の体積が増加し得ることを示す多くのエビデンスが示されている。
- 本書の目的: 知能やIQの単純な向上ではなく、神経新生を促し既存の神経回路をより効率的に働かせることに主眼を置く。これにより、人生の困難に対して高いレジリエンスを発揮できる脳を育てることを目指す。
- ライフスタイルの重要性: 2018年の『Genetics』誌の研究では、寿命に対する遺伝の影響は約7%であり、健康と寿命の90%以上はライフスタイルに依存する。適切なライフスタイルは、遺伝的危険因子を持つ人でもアルツハイマー病の発症リスクを下げ得る。
- 予防と最適化: 脳の衰えに対しては「予防」「早期介入」「最適化」という3つの戦略が必要であり、症状が現れる何十年も前から対策を始めることが重要である。
認知機能低下への新たな視点
認知症は加齢の宿命ではなく、予防可能な側面を持つ。多くの人が「心を失うこと」を死よりも恐れるが、恐怖心だけでは長期的な行動変容は生まれない。本書は恐怖から逃れるのではなく、最高の脳状態に向かって進むことを奨励する。
- 認知症の現状: 4秒に1人が新たに認知症と診断され、2050年には世界のアルツハイマー病患者数が1億5200万人に達すると予測されている(2018年比で約200%の増加)。
- 歴史的誤解: 認知症はかつて呪いや感染症と誤認され、記憶障害と加齢が直接結びつけられてきたが、これは誤った恐れである。
- 脳のレジリエンス: 脳を歴史的建造物のように捉え、定期的なメンテナンスと修繕を通じて時の試練に耐える強固な構造(認知予備能)を構築することを目指す。高いレジリエンスを持つ脳は、困難に直面しても機能を維持または向上させ得る。
2. 脳の基礎知識と記憶のメカニズム
脳の構造と機能
脳は約1.5kgで体重の約2.5%を占めるに過ぎないが、全身の血液と酸素の約20%を消費する高エネルギー器官である。約1000億個のニューロンが何兆ものシナプスを介して複雑なネットワークを形成している。
- 神経可塑性: 脳は固定されたものではなく、経験に応じて物理的に変化する。新しい学習は新たな神経接続(樹状突起)を形成し、繰り返しは既存の接続を強化する。このダイナミズムが精神の健康を支える。
- 脳とコンピュータの違い: 脳はコンピュータと異なり、記憶容量が固定されておらず、受動的に情報を保存するのではなく能動的に世界を解釈する。
記憶の構築プロセス
記憶は静的に保存されるファイルではなく、脳全体の活発な共同作業によって再構成される動的プロセスである。複数の神経ネットワークから「記憶のスナップショット」を取り出し再構成することで想起される。
段階 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
1 | 符号化(Encoding) | 五感を通じて体験を認識するプロセス。海馬が中心的役割を担い、情報が記憶に値するかを判断する。注意を向けることが最も重要。 |
2 | 保持(Retention) | 短期記憶と長期記憶に分かれる。短期記憶は海馬、長期記憶は大脳皮質が担う。睡眠中に短期記憶が長期記憶へ移行・統合される。 |
3 | 想起(Recall) | 無意識レベルの情報を探し出して意識へ引き出すプロセス。記憶力の問題は符号化または想起のいずれかを改善することで軽減できる場合がある。 |
- 忘却の価値: 入ってきた情報をすべて保持するとシステムが飽和するため、忘れることは不可欠である。睡眠中に活動する「忘却促進ニューロン」がこの機能に寄与している。
3. 脳の健康に関する通説の打破と5つの柱
有害な俗説(ダーティ・ダズン)
脳の老化や機能に関する多くの俗説は科学的根拠に乏しく、正しい行動を妨げる可能性がある。
- 物忘れは避けられない: 年齢とともに一部の認知スキルは低下するが、語彙力や社会的スキルなどは向上し得る。
- 高齢者は新しいことを学べない: 年齢を問わず学習は可能であり、神経新生がそれを支持する。
- 脳は10%しか使われていない: 脳画像研究は、単純作業でも脳の広範囲が活性化することを示している。
- 脳細胞は元に戻らない: 神経新生と可塑性により、生涯にわたり新しい細胞や回路の再構築が可能である。
- クロスワードが脳を若返らせる: 特定の言語能力は鍛えられるが、脳全体の機能維持に直結するとは限らない。
- 右脳派・左脳派: 両半球は複雑に連携しており、多くの機能は両側を用いる。
脳の健康を保つための5つの柱
本書は、良好な認知機能を維持するための基本行動として、AARPが提唱する以下の5つの柱を推奨する。
- 動く: 運動は脳の健康を向上させる科学的に支持された行動である。
- 発見する: 新しいことを学び、目的意識(生きがい)を持つことで認知予備能が構築される。
- リラックスする: 質の高い睡眠とストレス管理は記憶の定着と脳の修復に不可欠である。
- 栄養をとる: バランスのとれた食事は認知機能低下を防ぎ、脳を病気から守る。
- 人とつながる: 良好な人間関係と社会的交流は脳を保護し、ストレスを緩和する。
4. 5つの柱に基づく実践的戦略
① 動く:運動がもたらす効用
運動は脳細胞の増加、修復、維持を促し、認知症リスクを低減する強力な手段である。
- 科学的根拠: 運動はBDNF(脳由来神経栄養因子)分泌を促し、血糖値を制御し、炎症を抑える。
- 推奨運動量: 週150分以上の定期的運動(早歩きでも効果あり)が推奨される。ある研究では1日64分の運動が長寿と強く関連していた。
- 座りがちな生活のリスク: 運動不足は死亡リスクを増加させる。1時間に2分歩くだけでも長時間座る悪影響を軽減できる。
② 発見する:目的意識と学習
精神的に活動的でいることは「認知予備能」を築く。
- 認知予備能: 教育、職業、趣味などの豊かな経験を通じて形成され、病理があっても認知機能低下を防ぐ役割を果たす。
- 脳トレゲーム: 多くの脳トレの効果は限定的だが、「スピード・トレーニング」は認知症リスクを約29%低減する可能性を示す研究がある。
- 目的意識(生きがい): 強い目的意識を持つ人は認知症や脳卒中のリスクが低く、身体的健康も良好である傾向がある。
③ リラックスする:睡眠とストレス管理
睡眠と休息は脳の修復、記憶の整理、老廃物除去に不可欠である。
- 睡眠の役割: 睡眠中、記憶は海馬から大脳新皮質へ移行・定着し、グリンパティック系が老廃物(例:アミロイドβ)を洗い流す。
- 睡眠不足のリスク: 慢性的な睡眠不足は認知症、心疾患、糖尿病のリスクを高める。一晩の睡眠不足でも炎症が増加し、アミロイドβ蓄積を招く可能性がある。
- ストレス管理: 瞑想(分析的瞑想を含む)、マインドフルネス、深呼吸、自然との接触(森林浴等)はコルチゾール値を下げ、脳を保護する。
④ 栄養をとる:「SHARP」食の提案
食事は脳の健康に直接影響する。特定のスーパーフードに頼るのではなく、栄養素のバランスが重要である。
- MIND食: 地中海食とDASH食を組み合わせた食事法で、アルツハイマー病リスクを最大53%低減することが示されている。
- 「SHARP」食: 本書の覚えやすい食事指針。
- S: Slash sugar(砂糖を減らす)
- H: Hydrate(水分補給をする)
- A: Add omega-3s(オメガ3脂肪酸を増やす)
- R: Reduce portions(食事量を減らす)
- P: Plan ahead(事前に計画する)
- サプリメントへの注意: 栄養は主に食品から摂るべきであり、サプリメントは規制が緩く有効性が未検証の製品も多い。
⑤ 人とつながる:社会的交流の重要性
良好な人間関係は脳の健康と長寿における重要な要素である。
- 孤独のリスク: 孤独感は心疾患や脳卒中のリスクを高め、早期死亡リスクを約30%増加させる。孤独は身体的痛みと同じ脳領域を活性化する。
- ハーバード成人発達研究: 80年以上の追跡調査で、健康と幸福に最も寄与するのは良好な人間関係であることが示された。
- 社会的交流の効果: 人との交流はストレスを緩和し認知予備能を高める。沖縄の「模合(もあい)」のような生涯続く社会的支援コミュニティがモデルとして紹介される。
5. 12週間実践プログラムの概要
本書は5つの柱を日常に統合するための具体的で実践的な12週間プログラムを提供する。プログラムは個人のニーズや好みに合わせて調整可能で、持続可能な習慣構築の土台となる。
最終目標: 12週間で脳を最高状態に保つための新しい生活リズムを確立し、それを生涯維持するための出発点とすること。重要なのは完璧さではなく、週に1つでも新しい習慣を定着させることである。
プログラムの構造:
第1・2週: 5つの柱(運動、学習、睡眠、食事、交流)の基本習慣を生活に取り入れる。
第3・4週以降: 新しい習慣を段階的に追加する(例:パワーウォーキング、友人を招いた夕食、瞑想導入など)。
第9・10週: 進捗を振り返り、必要に応じて調整する。
- 何歳になっても、より良い脳を作るために
- はじめに -脳は鍛えられる-
- 記憶の障害は加齢の宿命ではない
- 他の器官のように脳も鍛えられる
- より良い脳を作るために
- 死ぬより怖い「心を失うこと」
- 4秒に1人が認知症と診断される時代に
- レジリエンス(回復力)の高い脳を目指す
- 朝のメールチェックをやめよう
- 寿命を決めるのは遺伝子ではなくライフスタイル
- エビデンスに裏打ちされた実践的なレッスン
- 本書の構成について
- 脳の衰えに関する自己診断 -あなたの脳は大丈夫?-
- 認知症を招く 24 の危険因子
- ★ あなたの脳の衰えチェック
- ある老夫婦のケース
- PART 1 脳 あなたのなかのブラックボックスを知ろう
- 第1章 あなたをあなたたらしめているもの
- 頭に鉄の棒が突き刺さった男 -フィネアス・ゲージのケース-
- 脳は体だけでなく私たちの存在そのものの司令塔
- ★ 脳についてわかっていること
- 過去の記憶は無意識のうちに書き換えられている
- 「記憶」は記憶ファイルの書類棚ではない
- ジグソーパズルを組み立てるように記憶を思い起こす
- 記憶構築の3段階
- 記憶の構築①「符号化」…五感による体験認識
- 「新しい経験」と「繰り返し」が重要
- 「忘却促進ニューロン」の発見
- 記憶の構築②「保持」… 短期記憶と長期記憶
- 酔ったときの記憶がなくなるのはなぜか
- 記憶の構築③「想起」… 記憶を呼び起こす
- 第2章 「認知機能低下」の定義を見直す
- 脳の破壊をもたらす主な要因(仮説)
- アミロイドカスケード仮説(ACH)
- タウと神経原線維のもつれ
- 血流 -脳低灌流-
- 代謝異常 -アルツハイマー病は「3型糖尿病」-
- 有害物質 -アルミニウムは悪者か-
- 感染症と認知症
- タンジ博士による「皿の上のアルツハイマー病モデル」
- 頭部の外傷と損傷 -脳震とうで脳に有害なタウが蓄積-
- 免疫システムの関与と慢性的な炎症
- 認知障害の種類
- 正常な加齢による変化 -40 歳を過ぎると海馬は1年に約0・5%ずつ縮小-
- 軽度認知障害(MCI)
- 認知症のタイプ(血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭葉変性症・アルツハイマー病)
- 「正常」と「異常」の違い
- 心配する必要のない6つの記憶障害(①注意散漫/②記憶の妨害による度忘れ/③記憶の混乱/④記憶の消失/⑤記憶想起の障害/⑥マルチタスクによる混乱) 認知機能低下の捉え方を見直す
- 脳が健康になれば、すべてがうまくいく
- 脳の破壊をもたらす主な要因(仮説)
- 第3章 12 の有害な俗説と、脳を健康に保つための5つの柱
- ダーティ・ダズン -脳の老化にまつわる 12 の俗説-
- 俗説1:脳は完全に謎のままである
- 俗説2:年をとるにつれ、物忘れがひどくなるのは避けられない
- 俗説3:高齢になれば認知症になるのは当然だ
- 俗説4:高齢者は新しいことを学ぶことはできない
- 俗説5:1つの言語を習得してからでなければ、新しい言語を学ぶことはできない
- 俗説6:記憶力トレーニングをした人は、覚えたことを忘れることはない
- 俗説7:私たちは脳の 10%しか使っていない
- 俗説8:男性と女性の脳は、学習や知能の点で得意分野が異なる
- 俗説9:毎日クロスワードパズルをすると「(脳の)医者いらず」になる
- 俗説 10:人は右脳か左脳のいずれかに支配されている
- 俗説 11:人の感覚は5つしかない
- 俗説 12:脳細胞の数とその配線は生まれつき決まっていて一度壊れると元には戻らない
- ★ スーパー・エイジャーの秘密 -高齢なのに 20 歳以上若い記憶力を保つ脳のエリート集団-
- シャープな精神を保つ方法
- 脳の健康を保つための5つの柱
- ① 動く
- ② 発見する
- ③ リラックスする
- ④ 栄養をとる
- ⑤ 人とつながる
- ダーティ・ダズン -脳の老化にまつわる 12 の俗説-
- 第1章 あなたをあなたたらしめているもの
- PART 2 あなたの有能なブレーン 心を失わない方法
- 第4章 運動が起こす奇跡
- 早歩きでも効果がある
- 短時間の運動で、より優れた大きい脳を作る
- 人類の進化と運動
- ★ 運動の効果
- 体を鍛えることで脳を鍛える
- 歯磨きのように習慣化しよう
- 長寿への鍵は1日 64 分の運動
- ★ 筋トレだけでは不十分
- 第5章 「目的意識」「学ぶこと」「発見すること」で脳が活性化
- 脳を正しく使い、脳の可塑性を促す
- 認知予備能の高い人ほど脳の変性を回避できる
- 使わなければ、失われる
- 脳トレは本当に効果があるか
- 認知症予防に驚くほど効果があるゲーム「スピード・トレーニング」
- やればやるほど効果が上がる
- ビデオゲームが医療機器になる日
- 週3回のゲームで高齢者の作業能力が若者を上回る
- 強い目的意識をもつ人は認知症になりにくい
- 沖縄でよく耳にした「Ikigai(生きがい)」という言葉
- 「没頭できるもの」を見つけよう
- 第6章 睡眠とリラクゼーションの必要性
- (導入)
- 睡眠が6時間以下だと日中の覚醒レベルは約3分の1低下
- 十分に休息した脳は健康な脳である
- 睡眠によって記憶が定着する
- 睡眠不足は認知機能低下につながる?
- 脳の洗浄サイクル -睡眠による記憶の「選別」と「ゴミ出し」-
- 睡眠と認知機能低下リスクは双方向性の関係
- ★ 快眠のための 10 の秘訣
- ダライ・ラマから教わった分析的瞑想
- マインドフルネスでストレスを軽減
- ★ 心が健康になる 13 の方法
- 人生の後半にうつ病を経験した人は認知症発症リスクが増加する
- 第7章 思考の糧 -脳に良い食事-
- アルツハイマー病の発症リスクが 53%低下した「MIND食」
- 心臓に良い食事は脳にも良い
- 私がおすすめする脳に良い食事法─「SHARP」食
- S[Slash sugar(砂糖の摂取量を減らす)]:砂糖を減らして、「ABCリスト」に従おう
- H[Hydrate(水分補給をする)]:賢く水分補給をしよう
- A[Add(増やす)]:オメガ3脂肪酸の摂取を増やそう
- R[Reduce(減らす)]:食事の量を減らそう
- P[Plan(計画する)]:事前に計画を立てよう
- 追加のアドバイス(オーガニック食品とグラスフェッド牛について/スパイスを加える/グルテンに関する議論)
- ★ 脳に良い食事のコツ 10
- 第8章 社会的つながりが脳を守る
- 離婚した人の認知症リスクは2倍
- ★ あなたの「 模 合」を見つけよう!
- 長くシャープな人生を送るための秘訣
- ★ 社会的なつながりを維持するためのヒント 11
- 第9章 [実践編]天才脳を養う 12 週間プログラム
- 第1週と第2週:5つの領域に飛び込もう
- 1 運動を増やす
- 2 積極的に学ぶ
- 3 健康的な睡眠をとる
- 4 食事スタイルを見直す/(朝食・昼食・夕食)
- 5 人とつながる
- 第3週と第4週:まず2つ以上の新習慣を作ろう
- 第5週と第6週:3つ以上の新習慣を加えよう
- 第7週と第8週:さらに新習慣を加えよう
- 第9週と第 10 週:振り返りチェック
- 第 11 週:認知症になったときのことを考えてみよう
- 第 12 週:将来の計画を立てよう
- 第1週と第2週:5つの領域に飛び込もう
- 第4章 運動が起こす奇跡
- PART 3 診断 そのとき、どう対処すべきか
- 第 10 章 病める脳の診断と治療
- ビル・ゲイツ氏との議論
- 希望をもつ
- 認知症予防のために
- ★ アルツハイマー病の遺伝子検査を受けるべきか?
- アルツハイマー病の3つのステージ
- 初期:軽度のアルツハイマー病(★アルツハイマー病によく見られる 10 の初期症状)
- 中期:中等度のアルツハイマー病
- 後期:重度のアルツハイマー病
- 認知症に間違われやすい病気・病態
- 正常圧水頭症(NPH)
- 薬剤による影響(★認知症のリスクを高める可能性のある薬剤)
- うつ病
- 尿路感染症(UTI)
- 血管性認知症
- 栄養欠乏
- 感染症の基礎疾患
- 脳腫瘍
- 頭部外傷による硬膜下血腫
- アルコールの過剰摂取
- 認知症の主な医学的精密検査
- 「ADAS-cog」 「MMSE」 「Mini-cog」 「SAGE」
- 将来の展望
- 治療:薬物治療と人による治療
- 第 11 章 道を切り開く 経済面・精神面での対処法と介護者へのメッセージ
- 村ぐるみのケア -オランダ・ホグウェイのケース-
- 愛する人が認知症と診断されたら
- 話し合いを続けよう
- 目に見えない第二の患者 -介護する配偶者が認知症になるリスクはなんと6倍-
- 介護者へのメッセージ:自分のことを忘れないで
- 第 10 章 病める脳の診断と治療
- ● おわりに 明るい未来
- 謝辞 著者について 訳者あとがき
Mのコメント(内容・方法及び意味・価値の批判的検討)
ここでは、対象となる本の言語空間がどのようなものか(記述の内容と方法は何か)、それは総体的な世界(言語世界)の中にどのように位置付けられるのか(意味・価値を持つのか)を、批判的思考をツールにして検討していきたいと思います。ただサイト全体の多くの本の紹介の整理でアタフタしているので、個々の本のMのコメントは「追って」にします。