Kindle本の世界

2019-10-31

Kindle本の出現

私が1ヶ月ほど沈黙している間(といえば格好がいいが更新をサボっている間)に、Kindle Paperwhiteの出荷が始まった。それに先立ち日本のAmazon(co.jp)でもKindle本の販売が始まった。私が注文したKindle Fire HDは、まだ出荷が始まっていない。Kindle本の世界は、まだその入口が少し姿を見せたに過ぎない状況である。

現状では日本のAmazonの日本語の本は圧倒的に少ない。青空文庫の無料本や漫画を含んで数万冊であろう。一方、洋書はアメリカのAmazon(com)に匹敵する百数十万冊が用意されている。この現状を見て決まり切った論評、即ち、日本語の本が少ないので云々ということはできる。しかし最初は、本の分野でもよちよち歩きで始まったAmazon商法は、今やとんどの商品分野で圧倒的な力を発揮しつつある。洋書の分野と同様、4、5年立てば、少なくても数十万冊を擁し、日本で先行した電子ブックを蹴落とすのではないかと思う。いや、共存、共栄というべきか。

Kindle本体がなくても、日本のAmazonで買ったKindle本は、IpadやAnoroidでも読めることが分かったので、私はKindle Fireを入手するまでの繋ぎとして、少し古いAnoroidでKindle本読んでいる。これはそれまでアメリカのAmazonで買った本を読むのに使っていたが、設定を変えると日本のAmazonの本を読むことができるようになった(恐らく、同時に両方は読めないのではないか。)。

ただ、Anoroidでは、解像度も、本を読む上でのいろいろな処理も今一である(といっても、無料で英和辞典も、国語辞典も使える。)。

Kindle本が開く地平

しかしそれにしても、Amazon(co.jp)で検索したKindle本が、日本語の本であれ、洋書であれ、すぐに読めるという体験は圧倒的な快感である。青空文庫もパソコンでは読む気がしないが、Anoroidでは十分に読める。当然、Kindle Fireでは、普通の読書体験になるだろう。河口慧海の「チベット旅行記」の何と面白いことか。多くはない日本語の本も、今まで読まなかった類の本に目を向けてみようと思えば、新鮮な本もある。

今の時点で何を読んでどんな歓びがあるか、Kindle本での読書は、読書の有り様をどう変えるのかは、稿を改めることにしよう。

なお、Amazon(com)で買った本も、Amazon(co.jp)で買った本も、アカウントを統一すれば、日本で買ったKindle Fireで読めるようだ。そして設定を変えれば、どちらのAmazonでも洋書を買えるようである(当然安い方で)。

一言でいえば、お酒を飲むのよりずっと楽しい世界が広がりつつある。