SEOを理解する

理解の手掛かり

SEOとは、”Search Engine Optimization” を略したもので、「検索エンジン最適化」と訳される。要するに、Google等の検索エンジンを利用する多くの人に、自分のWebを見つけアクセスしてもらうための方策である。私も最近Web記事作成に少し力を入れようと思っており、そうなるとアクセスを増やしたいと思うのが人情である。そこでSEOについて、本やWeb記事で少し勉強してみた。以下、私が現時点で理解した限りで、SEOについてまとめてみようと思う。
 ただ作業中に分かったことは、この分野の多くの本の叙述はもたもたしていて、内容も恣意的かつ錯綜し、整理されていない。基本的にWeb記事をまとめたからか、あるいはもともとそういう発想をする分野なのだろう。個々のの情報が、全体の構成、論理展開に結びついていない。Googleの動きが速すぎて、対応しきれないということもあるだろう。

SEOに対応するポイント

SEOの全体像は次項で説明することとし、ここでは、Web記事の「WordPressのSEO効果を劇的に高める5つの基本項目の設定方法」https://bazubu.com/wordpress-seo-10752.htmlから、まずその5つを掲記しておこう。5年以上前の記事だが、当初何が問題とされているかを理解するのによい。

1.SEOに効果的なメタタグ(メタタイトル、メタディスクリプション、メタキーワード)の設定
2.パーマリンクの最適化
3.Google XML Sitemapsを構築する
4.WordPressの表示速度を高速化する
5.Googleウェブマスターツールに登録する

これより少し新しいWeb記事「WordPressのSEOを強化したい人が.まず試すべき基本設定10選」https://biz.moneyforward.com/blog/business-hack/wordpress-seo-10/#6では、数は10に増えているが、内容はほぼ重なっている。「i.SNS設定」を除けば、新しいのは「f.構造化マークアップ」のパンくずリストの設定ぐらいだが、それでどうこうというわけではないだろう。

a.タイトルタグの設定
b.メタディスクリプション・キーワード
c.コンテンツ以外での低品質評価を避ける
d.パーマリンク設定
e.Google XML Sitemapsの導入
f.構造化マークアップ
g.アクセス解析
h.Googleサーチコンソールへの登録
i.SNS設定
j.高速化

これらがすらすらと理解できればいいのだが、一体、何のために、何をせよというのか、このように列記されても分かる方がどうかしている。WordpressであればSEOを一括設定できるという触れ込みのプラグインがあって、これでこれらのほとんどが設定できるが、一体、何のために、何をしているのかがわからないと???の連続である。

SEOを4つのレベルに分けてみる

一体、何のために、何をせよというのか、SEOを4つのレベルに分けてみるのが適切だと思う。

① GoogleのSEOのガイドラインを理解し、Googleが提供するツールを利用してWebサイトへのアクセス情報等を収集・分析する

② システム(設定)のレベルで対応する

③ キーワード・タグの作成(記述)のレベルで対応する

④ Webライティングのレベルで対応する

④は.Web上で人に読んでもらうための文章の作成方法ということで.技術的な問題を超えた、Web上では何をどのように表現すべきなのかという本質的な問題があるので.ここでは一応対象外としよう。

①自分のサイトへのアクセス情報等を収集・分析する

GoogleのSEOのガイドラインを理解するということは基本ではあるが、上級者としての対応といえるのでここでは措き、「Googleが提供するツールを利用しWebサイトへのアクセス情報等を収集・分析する」ということを検討する。

これは何のためにするのかといえば、収集した情報を見て、自分のWebを改善する手段にしようということで、基本的に中級者編である。

まず、自分のWebサイトがきちんとGoogle検索に把握されているかどうかを確認するために、Googleで「"サイトのURL"」で検索する(最後に/を入れる。)。ページがどのくらい登録されているかを調べるには、「site:サイトのURL」で検索する(こちらには、/は入らないようだ。)。

これを確認した後、利用を勧められているツールは二つある。ひとつは、「Google Search Console」(これの旧名称が、5のGoogleウェブマスターツールである。)、もうひとつは「Google Analytics」である。

「Google Search Console」 は、「Google検索結果でのサイトのパフォーマンスを監視、管理できる Google の無料サービスです。自分のサイトが Google 検索結果に表示されるようにするために Search Console に登録する必要はありませんが、登録していただくとサイトが Google にどのように認識されるかを確認し、検索結果でのサイトのパフォーマンスを最適化できるようになります。」とのことである。

「Google Analytics」は、「Googleが提供するアクセス解析ツールで、登録したサイトのユーザーの行動に関するデータがわかる」ものである。

両者の「連携設定」もあるようだ。設定そのものは、あれこれググれば、難しくない。どちらも無料である。私は今回、両方とも設定した。

使い込んでいくとだんだんいろいろなことが分かりそうだし、見ていて面白いものだから、利用すべきであろう。ただツールの指摘に対応することはすぐにはできないが。

②システム(設定)のレベルで対応する

これについてはあれこれいう前に、WordpressのSEOのプラグインを利用して「えいやあ」と設定するしかない(Wordpress以外でも、それぞれいろいろな方法があるだろう。)。2、3、4及びc、d、e、f、i、jである。ただし、2、dの「パーマリンク設定」は、サイトを開設して時間がたっており途中からやるべきかどうかためらっていて、保留中だ。

とにかく指示されたとおりに設定して安心したい。ここに出ている以外のものは手を出さない方がいいと思う。cは、これ以外の「訳知り」の情報に振り回されるなということである。それに、Googleの検索のアルゴリズムは急速に進歩しつつあり、小手先の対応は評価しないだけでなく、逆にペナルティの対象にもなるそうだから、わからないまま変なことに手を出さないことが重要だ。

③キーワード・タグの作成(記述)のレベルで対応する

今の私にとって一番むつかしいのがこれだ。

まず、前提として、有名人のように、すぐに名前で検索してもらえるのならいいが、そうでない限り、ネット利用者に、なんとか、検索するキーワードで自分のサイトトにたどり着いてほしいわけだから、記事に適切なキーワードを組み込み、あるいは個別にこれを選択することに工夫を要するのはよくわかる。

ただキーワードに従って記事の内容を組み立てるというのでは、本末転倒である。せいぜいキーワードを意識して記事内容に工夫を凝らすというのが「正解」だろう。Googleは内容のある記事を重視することを重視しつつあることも事実のようだ(機械でするには難しいアルゴリズムであろうが。)。

このようにどういうキーワードでどのくらいの数の検索がされているかを知ることが実質的なSEOに最重要だとして、ここでもGoogle等のツールが紹介されている。

一番名前が出てくるのが、「Google キーワード プランナー」である。ただこれは現在、「AdWards」という有料の広告を利用する場合の、ツールとして提供されている。直ちに広告を利用しなくても使う方法はあるようだが、利用するかどうかは、考え方次第だ。

そのほかに、「グーグルサジェストキーワード一括DLツール」「グーグルサジェスト」「goodkeyword」というようなサービスが提供されている。私レベルだと、これで十分な気がする。ただこれらのサービスの提供主体はよくわからない。

これで準備はOKだが、その上でWordpressについて、SEOのプラグインを使って具体的に何をすればいいのかが、まだよくわかっていない。私が利用しているのは、「Yoast SEO」というプラグインだが、これについて有料版は無料版と違ってキーワードが5つまで云々という記述を見てこれに飛びついたが、無料版は広く日本語化されているが有料版はほとんど英語ではないか。望みもしないのに、艱難汝を玉にす…もう少し試行錯誤が必要だ。

というわけで、全体は見えてきたが、個々の実践は、もう少し頑張ろうというのが、今日現在の私のSEOである。