忘れていたー:歳時記(ATOC辞書)

2020-11-11

忘れていたーATOC辞書

 俳句歳時記ほど、見ていて楽しく、かつ急激に退屈になっていくものはない。要するに本質的に辞書だからだ。
 それを有効活用するための最適のツールと思われるのが、「角川俳句歳時記第四版 for ATOK」である。日本語入力をしながら、俳句とその背後に控える膨大な世界が楽しめる。

使い方

 例えば、「ぼん」と入力して未確定なままで、Endキーを押すと、盆(盂蘭盆会)の解説と例句が出てくる。ついでに「きご」でEndキーを押すと、階層をおっていくことで、季語の一覧及びその解説と例句を知ることが出来る。例えば、秋-生活-夜学で、「雨のバス夜学終へたる師弟のみ 肥田埜勝美」を得る。新酒であれば、「旅憂しと歯にしみにけり新走 宇田零雨」だ。
 もっとすごいのは、Tabキーを押すと、「ぼん」という用語を含む季語の解説と例句が(おそらく)すべて出てくる。Tabキーを押し続けると移動する。上から順番に、盆用意、盆東風等々。盆踊、盆荒等々。因みに、盆荒とは、盆波のことで、「盆波やいのちをきざむ崕づたひ 飯田蛇笏」という句を見つけることが出来る。
 しかし全体を見渡すためには、やはり本だ。「合本俳句歳時記第四版」((角川学芸出版)は、文庫本のサイズで1100ページあるが、驚くほど軽い。当然内容は、「角川俳句歳時記第四版 for ATOK」と同じだ。しかし前者の「参照」等について、後者はリンクをはってある。慣れれば後者は手放せない。

 もっとも忘れているうちに、「角川俳句歳時記」は第五版になってしまったが、ATOC連携辞書は第四版のままだ。あんまり関係ないか。

年立つやもとの愚がまた愚にかへる 一茶

私は最近ATOCを新しくしたので上記の操作で大辞林4.0も出てくる。辞書分限者だ。