トランス・ジャパン・アルプス・レース

2012-10-15

今日(10月14日)の午後は、雨模様で、いつものように野毛山公園を走るのは無理かなと思っていたが、夕方前に何とか上がったので、1時間ほど走ることができた。といっても、私のは、走るというと「走る」という単語に失礼となるような、ゆっくり、ばたばた、よたよた走りである。でも1週間に1度野毛山公園を走るとずいぶん身体が軽くなるのは間違いない。

走りながら思い出したのだが、昨日の夜、NHKで,「日本アルプス大縦走-トランス・ジャパン・アルプス・レース」をやっていた。途中から見たし、相当お酒も入っていたので、今年のレースの全体像はよく分からなかったが、私は、トランス・ジャパンのことを考えると、何故か「私もいつか。でも、もう遅い」という気持ちがこみ上げてきて胸が熱くなってしまう。

トランス・ジャパンは富山と静岡の海岸の間415キロを、8日間で、北アルプス、中央アルプス、南アルプスの登山道を駆け抜ける。普通に登山として歩けば26日かかるそうだ。多分、世界でももっとも難易度の高いトレランレース、ウルトラマラソンであろう。2年に1回開催され、今年で6回目だ。

コースの概要は、早月川河口~馬場島~北ア(剣岳~槍ヶ岳)~上高地CP 関門◎〔8/14 8:00〕~境峠~木曽駒高原スキー場~中央ア(駒ケ岳~空木岳)~駒ヶ根~市野瀬CP 関門◎〔8/16 17:00〕~南ア(仙丈岳~三伏峠CP ◎関門〔8/18 9:00〕~茶臼岳)~畑薙第一ダムCP ◎関門〔8/19 0:00〕~井川~笠張峠~静岡~太平洋/駿河湾・大浜海岸(ゴール)◎関門〔8/19 24:00〕。北アルプスほぼ全山を1日半、南アルプスもほぼ全山を1日半で通過することになる。

体力・技術的な参加条件は、①長時間行動後、標高2,000m以上の場所において、2回以上の▽ビバーク体験があること。⇒露営技術、②1日に、コースタイム20時間以上の山岳トレイルコースをコースタイムの55%以下のタイムで走りきれる体力と全身持久力を有すること。⇒山岳/走力 例:日本山岳耐久レース(71.5km)レベルの大会において、11時間10分以内で完走できること。③フルマラソンを3時間20分以内あるいは100kmマラソンを10時間30分以内に完走できる体力を有すること。⇒平地/走力、となる。

単純に計算しても、1日に50キロ以上、山を走り、山に泊まる(ビバークする)という普通では考えられないレースだ。しかも、今回は、台風以上の暴風雨だったそうで、山ではすごい風雨にさらされたようだ。生きた心地がしないというのが実際だったろう。とにかく優勝した望月将悟さん、完走した選手、残念ながらできなかった選手、レースを支えた関係者、応援した人すべてに敬意を表したい。

確か過去の大会では、間瀬ちがやさんという子連れの主婦ランナーが優勝したことがあったのではないかな。絶句です。星野緑さんもかっこいい。