本の森– category –
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方法論
<問題解決と創造>を見直す
なかなか大変だ 「問題解決と創造」などという大それたコンテンツ(項目)を作り始めて大分時間が経ったが、何を目指し、どういう内容にするのかが、なかなか落ち着かなかった。普段目に入った面白そうで重要なKindle本を批判的に読んで紹介していくこと、「問題解決」に資することを着地点にすること、小項目を、問題解決とその方法を踏まえ... -
社会・世界・地球環境
地域の行方と災害
検討すべき課題 地域の(今後の)行方の「地域」には、大都市、地方都市、農山村を含んでいる。地方消滅という観点から、地域の自立、再生が唱えられているが、頻発する「災害」やパンデミック、食糧自給の困難さ、あるいは「テレワーク」により、大分様変わりしてくるだろう。「地域の行方」と「災害」に分けて検討するのがよいだろう。ここ... -
集団・企業・政府
イノベーションと戦略
坂村健さん 先日(2021年3月16日)、あるオンラインセミナーで坂村健さんの話を聞いた。話したことは「イノベーションはいかに起こすか AI・IoT時代の社会革新 (NHK出版新書) :坂村 健」(Amazonにリンク)のエッセンスだといっていたから、聞く機会のなかった人はこれに目を通せばいいだろう。 まず話の核心部分はとても有... -
まとめ読み・つながり読みの本
隙間を埋める
プラトンとフッサール さて前回の記事が1月25日なので2ヶ月近く間が空いてしまった。 ただこの間、(本人としては)無駄に過ごしていたわけではなく、竹田青嗣さん(「哲学とは何か」(Amazonにリンク))や西研さん(「哲学は対話する」(Amazonにリンク))が注目し新しい目線で切り拓いたプラトン(アリストテレス)、フッサールを見... -
方法論
精神現象学から認知科学へ
ヘーゲルは分からない ヘーゲルの法哲学、歴史哲学、あるいは論理学等は、読んでいて何を論じているのかが全く分からないわけではない。しかし、「精神現象学」、それも前半部分はお手上げだ。読んでいて、論じている対象が分からない、内容も分からない、言葉遣いが不快だ、等々がごく普通の反応だと思う。今後、こういう本を手に取ることも... -
社会・世界・地球環境
資本主義は持続可能な世界を実現出来るか-多角的に読む6冊の最初の2冊
MORE from LESS(モア・フロム・レス) 資本主義は脱物質化する (日本経済新聞出版) :アンドリュー・マカフィー デジタル化する新興国 先進国を超えるか、監視社会の到来か:伊藤亜聖 問題の所在を考える あたりまえのことだが、私たちは子や孫の世代においても「持続可能な世界」を、何とかして、作りあげなければならない。知恵なく気候... -
自然・人工物・情報
植物の写真を撮ると瞬時に判別する「Picture This」にお金を使おう
「Picture This」という、植物の写真をとって判別するとても有用なアプリがある。 自分が名前を知りたい植物にピントを合わせて写真を撮ると、数秒から数十秒でその名前が表示され、併せてその植物の様々な情報が表示される。私は岸根公園にいったとき、そこにある樹木や花の名前が知りたくなり、スマホでざっと検索してこのアプリを知ってイ... -
方法論
「デジタル情報とネット・ITをめぐる諸問題」への導入
デジタル情報とネット・ITをめぐる諸問題で何を検討するのか 情報とは 情報についての定義はいろいろあるが、社会学者の吉田民人は、①物質・エネルギーのパターンを「広義の情報」とし、②パターン同士が生物によって連合されて成立する「有意味な記号集合」を「狭義の情報」としたとされ、西垣通は、これに加えて、③人間社会に関連するもので... -
まとめ読み・つながり読みの本
秋の夜長に読もうこの10冊
夜長に読むこの10+2冊 よそに鳴る夜長の時計数へけり 杉田久女 孫娘の「けろけろ時計」の不規則に叫ぶ「実家にカエラセテいただきます」、「この部屋好きケロ」、「夢は自分で見つケロ?」との声を数えながら、秋の夜長に読むこの10冊を選んでみた。というより、今このWebに手を入れていて大分形ができてきたが、ずらずらと参考本を... -
人1:人類・身心論・行動
「BRAIN DRIVEN」を読む
BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは:青砥瑞人 アクセス(周辺から中心へ) 「モチベーション」「ストレス」「クリエイティビティ」という三つのテーマ(問題解決)を、神経科学の新しい研究に基づいて細かく説明するという「スタンス」は絶賛したい。「報酬系」を論じる本が、ほとんど焦点が「拡散」するなかで、上記の問題...