<問題解決と創造>を見直す

2022-04-06

なかなか大変だ

「問題解決と創造」などという大それたコンテンツ(項目)を作り始めて大分時間が経ったが、何を目指し、どういう内容にするのかが、なかなか落ち着かなかった。普段目に入った面白そうで重要なKindle本を批判的に読んで紹介していくこと、「問題解決」に資することを着地点にすること、小項目を、問題解決とその方法を踏まえ、個人、企業、政府、環境及びこれらの相互作用からなる社会・世界の5領域にすることは、おおよそ決まっていたが、手許にあるKindle本とR本を睨みつつ、項目立てを整理し、重要と思われる本の分類をしていくことは、際限のない大変な作業であった。しかし、項目立てとその関係を整理することは、必須の作業と思われたので、飽きもせず、暇な時間を見つけては延々と作業を続けてきたが、際限がなく完成などしないが、地政学にはまり込んで以来記事を作れなかったが、項目立てとその関係についてはおおよそ目途がついたので、いったんここで項目の改定を終え、各項目について概観し、本を紹介する作業を再開したいと思う。

再開に当たって2点を確認したい。

解決できる問題は限られている

「問題解決と創造」とはいうものの、本を読む主たる目的は、曖昧な知識を整理したいとか、新しいことを知りたいという好奇心を満たすことが大きく、個人として問題解決に結びつくことは限られている。個人レベルの問題でいえば、仕事回りのことを除けば、健康、習慣の改善、目標達成くらいであろうか。社会・世界論でも、仕事回りのことを除けば、政府の行為の理解・対応、持続可能性への小さな参加、デジタル論への対応ぐらいであろうか。「問題」とされることの多くは、専門家の業界内議論の整序の追跡(これはこれで面白いこともあるが)や、居酒屋論議というレベルである。これは批判ではなくて仕訳の観点である。

ただ私は、社会・世界論に、「法とルールの基礎理論」、「デジタル論」を結び付けたいという思いがあるので、業界内議論や居酒屋論議で終わらせる気はない。もう少し先に行きたい。

Kindle本をどう読むか

ただ昔は余り感じなかったのだが、最近Kindle本(電子書籍)がなかなか頭に入らないと感じることがある。特に画像本は、本当に読みにくい(拡大して読んではいるが。)。ではR本(紙本)にすればいいかというと、字の大きさの問題、持ち運び・保存の問題で、どうしてもKindle本にしたくなる(R本があってもKindle本を買うことがある。一番最近の例でいえば、「啓蒙思想2.0 政治・経済・生活を正気に戻すために (ハヤカワ文庫NF) :ジョセフ ヒース」がそうだ。)。

これはノート論も絡むのでどうすれば事態を打開できるか、もう少し、考え、調査してみよう。

このような問題を抱えつつ、今日現在で整理した「問題解決と創造」の目次は、Ⅰ問題解決と方法/環境/個人/ Ⅱ企業/政府/社会/世界、及び実践論としての、Ⅲ社会・世界の複雑な問題群/デジタル論/法とルールの基礎理論である。しかし、これに各項目数冊から10冊程度の本を貼り付け、理解するのはそれだけで大変だ。

このように目次を整理するために、ここ数週間で重要と思われる数十冊のKindle本を買ってしまった。自分を励ますために、紹介予定として掲載しておこう。しばらく買うのはやめよう。

  • 協力の条件:盛山和夫
  • コンサルタントの秘密 技術アドバイスの人間学:G.M.ワインバーグ
  • リスクの立憲主義:エイドリアン・ヴァーミュール
  • 教養としてのデジタル講義 今こそ知っておくべき「デジタル社会」の基礎知識:ハル・アベルソン, ケン・リーディン, ハリー・ルイス, ウェンディ・セルツァー
  • 時間術大全―人生が本当に変わる「87の時間ワザ」:ジェイク・ナップ, ジョン・ゼラツキー
  • Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!:リチャード・ブロディ
  • 1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣:ケビン・クルーズ
  • 世界標準の経営理論:入山 章栄
  • 習得への情熱  チェスから武術へ―上達するための、僕の意識的学習法 :ジョッシュ・ウェイツキン
  • 啓蒙思想2.0〔新版〕 政治・経済・生活を正気に戻すために (ハヤカワ文庫NF) :ジョセフ ヒース
  • FOOTPRINTS(フットプリント) 未来から見た私たちの痕跡:デイビッド・ファリアー:デイビッド・ファリアー
  • 生活者モード戦略 変貌する生活者の欲求を捕え、DX時代の事業を設計する :佐藤 智施 and 大倉 幸祐
  • シンプリスト生活:Tommy
  • 人生はゲームなのだろうか? ―〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学 (ちくまプリマー新書) :平尾昌宏
  • 人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか(新潮新書):森 博嗣
  • 社会科学の哲学入門:吉田敬
  • 社会問題とは何か-なぜ、どのように生じ、なくなるのか?:ジョエル・ベスト R
  • 高校生からわかる社会科学の基礎知識:酒井峻一
  • デジタル読書のすすめ: クリエーターのための「知識からアウトプットまでの一貫したプロセス」が手に入る! :大山 賢太郎
  • これで読書ノートが続く!本を探す・読む・活かすを効率的にする「Kindle×Evernote読書術」:小田やかた
  • 数字でみる日本の100年 日本国勢図絵長期統計版(2020年2月)
  • データが読めると世界はこんなにおもしろい データブック オブ・ザ・ワールド入門:データブック 入門編集委員会
  • 動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか:フランス・ドゥ・ヴァール
  • サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠 (文春文庫) ジリアン・テット
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界 :ジリアン・テット
  • 経営リーダーのための社会システム論~構造的問題と僕らの未来~ :宮台 真司 and 野田 智義
  • Think critically クリティカル・シンキングで真実を見極める:ジョエル・ベスト
  • NOISE 上・下 組織はなぜ判断を誤るのか?:ダニエル カーネマン, オリヴィエ シボニー, キャス R サンスティーン
  • 入門・行動科学と公共政策 ナッジからはじまる自由論と幸福論 :キャス・サンスティーン and 吉良貴之
  • 世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史:スティーブン・ジョンソン
  • 世界を変えた6つの「気晴らし」の物語 新・人類進化史II:スティーブン・ジョンソン
  • 世界が動いた「決断」の物語 新・人類進化史Ⅲ:スティーブン・ジョンソン 
  • ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか:クロード・スティール
  • ブリタニカ草稿 ──現象学の核心(ちくま学芸文庫):エトムント・フッサール
  • ひとのことばの起源と進化:池内 正幸
  • 意識の進化的起源 ──カンブリア爆発で心は生まれた:トッド・E・ファインバーグ, ジョン・M・マラット
  • 動物意識の誕生(上)(下):シモーナ・ギンズバーグ, エヴァ・ヤブロンカ
  • 進化の意外な順序-感情、意識、創造性と文化の起源:アントニオ・ダマシオ
  • ヒトの社会の起源は動物たちが知っている:エドワード・O・ウィルソン
  • 道徳の自然誌 :マイケル・トマセロ
  • 思考の自然誌 :マイケル・トマセロ R本
  • 文化的進化論 人びとの価値観と行動が世界をつくりかえる:ロナルド・イングルハート
  • 社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学: ジョナサン・ハイト
  • 社会問題とは何か-なぜ、どのように生じ、なくなるのか?:ジョエル・ベスト

<問題解決と創造>の目次1 問題解決と方法/環境/個人

  • 問題解決と創造
    • 問題解決と創造
      • 問題解決総論-好奇心から問題解決へ
      • 問題解決を妨げる思考
    • 問題解決の方法・スタートⅠ:学習・読書・ノート
      • 学習する
      • 読書する
      • ノート論
    • 問題解決の方法・スタートⅡ:行動・思考とデータ
      • 行動と思考の起点
      • データ・資料で見る社会・世界
    • 問題解決の方法Ⅰ:基本と個人
      • ヒトの進化的適応
      • 言語
      • 論理
      • 数学
      • 統計学・データ分析
      • 問題解決・OR・数理モデル
      • 心理学
      • 哲学
      • 創造とアイデア
    • 問題解決の方法Ⅱ:社会・世界
      • 社会への多様なアクセス
      • 集団の進化的適応
      • 社会科学方法論
      • ミクロ経済学
      • ゲーム理論
      • 社会学
      • 社会心理学
      • 人類学
      • 行動経済学-行動科学
      • 複雑系とシステム論
      • ネットワーク 論
      • コロナ論
  • 環境:自然・人類・情報・人工物
    • 自然
      • 科学の初歩
      • 科学史・科学哲学
      • 物理学
      • 化学
      • 宇宙・地球
      • 生物
    • 人類
    • 情報
    • 人工物・テクノロジー
    • 危機にある地球・環境・生態系
  • 個人:行動と生活
    • 身心と行動・思考
      • 身心論
        • 身心論の基礎
          • 春木身体心理学
          • 山鳥神経心理学
          • 西垣基礎情報学
        • 心的世界を解明する
          • 認知科学
          • 脳神経科学
          • 医学・看護学
        • 外部世界-共同主観的世界
      • 行動・思考論
        • 行動論とその応用
          • 動物行動学
          • 行動分析学
          • オートポイエーシス
          • アフォーダンス
          • 行動論の応用
          • 仏教論
        • 思考類型
        • 行動・思考の諸相
    • 生活と文化
      • 生活総論・人生論
      • 家族とコミュニティー
      • 健康・運動・瞑想
      • 仕事
      • 知的生産・教養・芸術
      • 日常・自然とつながる俳句の世界
      • 思想
    • 行動を変える
      • 習慣を変える
      • 依存を脱却する
      • 思考を改善する(クリティカル・シンキング)
      • 上達する
      • 目標を達成する
      • 自然を経験する
      • 歩く・走る・登山する

<問題解決と創造>の目次2 企業/政府/社会・世界

  • 企業:経営と統治
    • 企業とは
    • 経営
    • 会計
    • 統治と内部統制
  • 政府:支配と政策
    • 情況論
    • 権力・国家・政府・行政
    • 政治と政策
    • 地方自治
    • 財政
    • 教育・医療機関等
  • 社会・世界
    • 情況論
    • 地理と歴史
    • 経済論
    • 国際関係

<問題解決と創造>の目次3 実践論

  • 社会・世界の複雑な問題群
  • デジタル論
  • 法とルールの基礎理論