MENU

PC・IT教室

順次、次の教室を開設します。

目次

WordPress教室

仕組み

ブロックエディター

ブロックエディターはこれまで本当に「悩みの種」だったが、ポイントは、①あるブロックの下をクリックすると「+」が出るので段落を選択し(多くの場合、あるブロックの最後でリターンキーを押すと段落になる)、そこにいろいろなブロックを選択して段落の代わりに挿入すること、それと、②ブロックの選択メニューが煩わしく移動するので上部に固定することである。この2点を心掛けるだけでずいぶん楽になった。次に「ブロックエディターで「苦闘」した記事を掲載するが、その主たる目的な拓郎3曲にアクセスしやすくすることである。

過去の苦闘

テーマ:SWELL

総論

SWELLの全体像はわかりにくいのですが、設定マニュアル | WordPressテーマ SWELLがいいのでしょう。

はじめに

このページでは、WordPressテーマ「SWELL」の各種設定方法についての説明記事をまとめています。 SWELLをご利用になられる方は、ぜひ順番にご確認ください。
解説記事一覧ページ も用意していますので、そちらもご覧ください ^^
アップデートにより、解説記事の内容とSWELL最新版の画面の様子が異なる可能性がありますので、ご注意ください。

準備・予備知識

  1. まずはSWELLをインストールしよう
  2. テーマカスタマイザーの使い方を知っておこう
  3. SWELLのバージョンアップデート方法を知っておこう
  4. 【重要】SWELLで非推奨となるプラグインをチェックしておこう

基本設定

  1. サイト全体の基本カラーを設定しよう
  2. ブロックエディターで使うカラーパレットも設定しよう
  3. ヘッダーの設定をしよう
  4. フッターの設定をしよう
  5. サイドバーの設定をしよう
  6. スマホメニューを設定しよう
  7. サイトのベースとなる全体的なデザインを設定しよう
  8. サイト運営者のSNSアカウント情報を設定しよう

高速化に関する設定

  1. キャッシュ機能について
  2. パーツの後読み込み機能について
  3. ページ遷移高速化機能について

トップページの設定

  1. トップページ機能の解説記事一覧

記事一覧リストに関する設定

  1. 記事一覧リストのデザイン・レイアウト設定
  2. 「人気順」や「カテゴリー」などでタブ分けする方法
  3. 「抜粋文」に好きな文章を設定する方法
  4. 記事一覧リストの表示件数を変更する方法

投稿・固定ページの設定

  1. 投稿タイトルに関する設定しよう
  2. 見出しなどの記事内コンテンツのデザインを設定しよう
  3. 目次のデザインを設定しよう
  4. その他のパーツの表示を整えよう
  5. 記事・固定ページごとに表示・非表示を設定できるパーツ一覧

アーカイブページの設定

  1. カスタマイザーから設定できる項目について
  2. カテゴリー・タグページごとに個別カスタマイズ方法

エディター機能の使い方

  1. SWELLテーマで使える専用ブロック機能を知っておこう
  2. テキスト装飾の使い方
  3. 装飾ボックスの使い方
  4. 装飾ボタンの使い方
  5. リスト装飾の使い方
  6. 画像装飾の使い方
  7. キャプション付きブロックの使い方
  8. カラムブロックの使い方
  9. ふきだしブロックの使い方
  10. 細かなレイアウト調整方法
  11. 広告タグブロックの使い方
  12. FAQブロックの使い方
  13. フルワイドコンテンツの使い方
  14. セクション用見出しの使い方

広告関係の設定方法

  1. Googleアドセンスの基本的な貼り方
  2. 目次前に広告を表示させる方法
  3. インフィード広告を表示する方法
  4. アドセンス自動広告コードの設定方法
  5. 広告タグ管理機能の使い方
  6. 記事内用の広告をで簡単に呼び出せるようにする方法
  7. 「ads.txtファイル」を編集する方法

ウィジェット

  1. SWELLで使用できるウィジェットエリアを把握しておこう
  2. サムネイル画像付きの新着記事ウィジェットの使い方
  3. 人気順に記事リストを表示させるウィジェットの使い方
  4. プロフィールをオシャレに表示させる方法

ショートコード

  1. SWELLで使用できるショートコードを把握しておこう
  2. 「ブログパーツ」の使い方
  3. 「ふきだし」の使い方
  4. 関連記事用「ブログカード」の使い方
  5. 「カスタムバナー」作成機能の使い方
  6. ログイン限定コンテンツ用ショートコードの使い方
  7. アイコンを簡単に呼び出せるショートコードの使い方
  8. 広告を簡単に呼び出せる[](https://swell-theme.com/function/3136/)ショートコード
  9. 投稿リストを簡単に呼び出せるショートコードの使い方

高度な設定

body閉じタグ直前へのコードの出力方法

headタグ内へのコードの出力方法

プラグイン

Obsidian教室

仕組み

コアプラグイン

コミュニティプラグイン

Window教室

仕組み

様々なソフトウェア

翻訳

校正

Dynalist教室

仕組み

Dynalistのマニュアルは英語表記で困るのだが、生成AI(Gesparkだったか?)に詳細な日本語マニュアルを作成させた。どうだろう。私は、初歩的なレベルでしか使っていないから、おしりをたたかれる気がする。

第1章 はじめに – 単なるToDoリストを超えて

アウトライン思考の哲学

多くの人が情報を記録するためにデジタルツールを使うが、多くは完成した思考を保存するための「ノートアプリ」に留まる。思考が生まれる混沌としたプロセス自体を支援するツールは少ない。ここで「アウトライナー(アウトラインプロセッサ)」というカテゴリが登場する。アウトライナーは単なるリスト作成ツールではなく、思考を整理・構造化するための「思考プロセッサ」である 。

アウトライン思考の核心は階層構造にある。複雑なアイデアや大規模なプロジェクトを、より小さな管理可能な要素(アイテム)に分解し、親子関係で結びつける。これにより全体像を失わずに細部に集中できる。たとえば本の執筆では章・節・項の階層を直感的に構築し、それぞれを肉付けしていける。構造化されたアプローチは思考の混乱を防ぎ、論理的な流れを生む強力な基盤となる 。

このプロセスは情報を静的に保存するのではなく、動的に操作することを前提とする。アイデアの断片を自由に追加し、後からドラッグ&ドロップで順序を入れ替え、階層を深めたり浅くしたりできる。この柔軟性がアウトライナーを創造的プロセスや複雑な問題解決で有効にする。ユーザーの思考を外部化し、操作可能な形で視覚化する「認知の足場(Cognitive Scaffolding)」を提供するため、人間の脳が負う認知負荷を軽減し、より高次の思考(アイデアの創造や洗練)に集中できる環境を作る。

Dynalistとは何か、そして誰のためのツールか

Dynalistは、このアウトライン思考の哲学を体現した強力かつ柔軟なアウトライナーアプリケーションである 。無料で始められ、ウェブブラウザやWindows、macOS、Linux、iOS、Androidといった多様なプラットフォームで利用可能なため、場所を選ばず思考を継続できる 。

Dynalistの価値は多用途性にある。たとえば:

  • ライター、ブロガー、研究者:長文の構成案作成、リサーチ情報の整理、執筆管理に使用。
  • プロジェクトマネージャー、チームリーダー:プロジェクトをタスクに分解し進捗を追跡、共有。
  • 学生、学習者:講義ノートの構造化、研究テーマの整理。
  • 起業家、プランナー:アイデアのブレインストーミング、ビジネスプランの具体化。
  • 個人の生産性を追求する人全般:日々のタスク管理、目標設定、日記、ナレッジベース構築。

1Passwordの創設者やGoogleのプロジェクトリーダーなど、情報集約的な業務を行うプロフェッショナルにも支持されており、Dynalistが単なるメモアプリではなく業務に耐えうるプロフェッショナルグレードのツールであることを示している 。

習熟へのロードマップ

このガイドは、Dynalistの潜在能力を最大限に引き出すためのロードマップを提供する。まずアカウント作成から基本のリスト作成までを解説し、次にアウトライン操作、書式設定、タグやリンクなどの中核機能を掘り下げる。さらに検索演算子やPro機能などの高度なテクニックを紹介し、具体的な活用事例で日々のワークフローに統合する方法を示す。最後に他の生産性ツールとの比較を行い、Dynalistが自身のツールセットでどの位置を占めるかを明らかにする。本ガイドを読み終える頃には、Dynalistを思考のパートナーとして自在に使いこなすための知識とスキルが身についているだろう。

第2章 スタートガイド – Dynalistでの最初の15分

アカウント作成と第一印象

Dynalistの最初のステップはアカウント作成である。公式サイトでメールアドレスとパスワードを使ってサインアップするか、Googleアカウントでログインできる 。

初回ログイン時はクリーンでミニマルなインターフェースが表示され、画面は主に3つの領域に分かれている 。

  1. ファイルペイン(左側):作成したフォルダとドキュメントがツリー構造で表示される。情報の全体像把握とドキュメントへの素早いアクセスのためのナビゲーション領域。
  2. メインドキュメントビュー(中央):現在開いているドキュメントの内容を編集する主要作業領域。
  3. コントロールエリア(右上):検索や表示オプション、設定メニューなどの機能が集約される。

メニュー表記は英語だがUIは直感的で、基本操作はシンプルなため初心者でも比較的スムーズに使い始められる。多機能ゆえに全体像を把握するのに時間がかかると感じるユーザーもいるが、洗練されたインターフェースは余計なことに気を取られず思考に集中できるよう設計されている。

構成要素:フォルダとドキュメント

Dynalistの基本単位は「ドキュメント」と、それを整理する「フォルダ」である 。PCのファイルシステムに慣れたユーザーには直感的である。

  • フォルダの作成:ファイルペイン上部の「+」ボタンか、ファイルペインの空白を右クリックして「New folder」を選択。フォルダは入れ子可能で、プロジェクトやカテゴリごとに階層を作れる。
  • ドキュメントの作成:特定フォルダを右クリックして「New document」を選ぶか、ファイルペイン上部の「+」ボタンから作成。各ドキュメントは独立したアウトラインキャンバスとして機能する。

このフォルダ/ドキュメント構造はDynalistの特徴の一つで、WorkFlowyのようにすべてを一つの巨大リストで管理するアプローチと対照的に、情報を明確に区切られた単位で管理できる 。従来のノートやファイル管理に慣れたユーザーにとって、アウトライナーへの移行をスムーズにする橋渡しの役割を果たす。

最初のリスト:アイテム、インデント、階層構造

ドキュメントを作成したらアウトラインを作成する。Dynalistのアウトラインは「アイテム」と呼ばれる箇条書きの集まりで構成される。

  1. アイテムの追加:テキストを入力してEnterを押すと新しいアイテムが作成される。思考の断片を次々と書き出せる 。
  2. インデント(字下げ):アイテム先頭でTabを押すとそのアイテムが一つ上のアイテムの子になり、階層が下がる。親子関係が生まれアウトラインに構造ができる 。
  3. アンインデント(字上げ):Shift + Tabでインデントを戻し、階層を一つ上げる 。

例えば「ブログ記事の構成」ドキュメントは以下のように階層化できる。

  • ブログ記事のタイトル
  • 導入部
  • 読者の課題提起
  • 記事の結論の提示
  • 本論1:最初のポイント
  • 具体的な事例
  • データに基づく裏付け
  • 本論2:二番目のポイント
  • まとめ

EnterとTabだけのシンプルな操作で複雑な思考を瞬時に構造化できることが、Dynalistの核心的価値である。

第3章 コアメカニズム – エッセンシャル機能の習得

Dynalistの真価は、アウトラインを静的な記録ではなく動的な思考のキャンバスとして自在に操れる点にある。この章では基本操作と情報を豊かにする書式設定を説明する。

アウトラインの操作

思考は直線的に進まない。アイデアを並べ替え、特定部分に集中し、全体を俯瞰する能力が重要だ。Dynalistはそのための機能を提供する。

  • アイテムの移動:バレットをドラッグ&ドロップして任意の位置に移動できる 。キーボードショートカット (Ctrl/Cmd + ↑/↓)でマウスを使わずに上下移動できる。特定アイテムをファイルペインにドラッグすると、そのアイテムをタイトルとする新しいドキュメントとして独立させることも可能で、サブプロジェクト化に便利。
  • 折りたたみと展開:長いアウトラインでは、バレットに表示される「-」/「+」で子アイテムを折りたたんだり展開したりでき、特定部分に集中しつつ文脈を保てる。
  • ズームイン(フォーカスモード):虫眼鏡アイコンをクリックするかショートカット で、そのアイテムを画面全体の最上位として表示できる 。ほかの情報を隠してそのアイテムに集中でき、元の階層へはパンくずリストで戻る 。

これらの操作性は「プログレッシブ・ディスクロージャー(段階的開示)」の設計原則に基づく。初期画面はシンプルだが 、カーソルを合わせるとズームやメニューなど追加の選択肢が現れる 。キーボードショートカットを習得すれば、より深い機能にも素早くアクセスできる 。この階層化された複雑さにより、初心者はシンプルなリストツールとして使い始め、熟練するにつれて高度な機能を自然に発見・活用していける。

書式設定とリッチコンテンツ

テキストに意味や強調を与える書式設定は重要だ。DynalistはMarkdownベースの多彩な書式をサポートする。

  • 基本書式
  • 太字:** 太字**
  • 斜体:斜体
  • インラインコード:code
  • リンク:表示テキスト
  • 数式:$$f(x) = x^2$$(LaTeX形式)
  • ノートの追加:Shift + Enterでアイテム下にノート領域を表示し、補足情報を記録できる 。
  • チェックリストと番号付きリスト:Ctrl/Cmd + Shift + Cでチェックボックス追加。Ctrl/Cmd + Enterで打ち消し線(完了)を付けられる 。Ctrl/Cmd + Shift + Xで番号付きリストに切り替え可能。
  • 視覚的整理
  • 見出し:Ctrl/Cmd + Shift + Hで見出し(H1,H2,H3)に変換。
  • カラーラベル:Ctrl/Cmd + Shift + Lでアイテムに背景色を付け、カテゴリや優先度を視覚区別。
  • 画像とファイルの埋め込み:画像をアウトラインに直接埋め込める 。Proプランでは最大50MBまで任意ファイルのアップロードが可能。

必須キーボードショートカット(要点)

日常操作の効率化にはショートカット習得が不可欠だ。主なものを習得するとマウスとの往復による思考の中断を防げる。

(注:ここに示したショートカットの一覧は、ドキュメント内や設定画面で最終確認することを推奨する。)

第4章 ナレッジの整理術 – タグ、リンク、日付の活用

階層構造は強力だが、それだけでは情報がサイロ化する危険がある。Dynalistは階層を横断して情報を結びつけ、多次元的なナレッジベースを構築する機能を提供する。これらは互いに連携して「直交的組織化(Orthogonal Organization)」を実現する。つまり階層という垂直軸に、テーマ、時間、関連性といった水平軸を追加して情報を多角的に整理できる。

タグの力(# と @)

タグは階層とは独立した横断的カテゴリ付けを可能にする。#@に続けてキーワードを入力するだけでタグ付けできる 。

  • 使用法:例)プロジェクト関連に#project、アイデアに#idea、人物には@JohnDoe
  • フィルタリング:タグをクリックすると全ドキュメントから同タグのアイテムが抽出・表示される 。階層を無視した絞り込みが可能。
  • タグペイン(Pro):Proプランではタグ一覧を管理できる専用ペインが利用できる 。

タグにより一つのアイテムが複数の文脈に属せる。たとえば「プロジェクトX > マーケティング戦略」にあるアイテムに#アイデアを付ければ、プロジェクト構造に属しつつテーマ別のコレクションにもなる。

内部リンクでナレッジの網を紡ぐ

内部リンク機能により、Dynalistは単なるアウトライナーから個人的なWikiへ進化する 。会議の議事録から関連する「プロジェクト概要」へ直接リンクを張れば、情報の断片化を防ぎ関連情報へのアクセスを高速化できる。これはRoam ResearchやObsidianに見られるネットワーク思考の考え方と通じるもので、Dynalistが階層整理にとどまらないことを示す。

時間軸による管理:日付の追加と検索(!)

情報は時間と結びつくことが多い。Dynalistでは!で日付を簡単に追加でき、テキスト末尾に半角スペースを入れてから!を入力するとカレンダーが表示される 。

  • 用途:タスクの締切、日記やジャーナル、プロジェクトのマイルストーン記録。
  • 詳細設定:特定時刻や開始日・終了日を持つ期間設定も可能。
  • Pro機能:繰り返し日付(毎週・毎月)や 表示フォーマットのカスタマイズが可能。

日付機能と検索を組み合わせれば「今週締切のタスク」や「先月の日記」といった時間ベースのクエリが実行できる。

クイックアクセスとナビゲーション:ブックマーク

頻繁にアクセスするドキュメント、特定アイテム、または検索結果をブックマークしておけばワンクリックでジャンプできる 。

  • ブックマーク対象:ドキュメント全体、アウトライン内の特定アイテム、または検索クエリ結果(例:#重要 and is:not(completed))など。
  • 制限:無料プランはブックマークが5つまで、Proは無制限。

ブックマークは自分専用のダッシュボードやショートカット集を作り、重要情報へのアクセスを素早くするための機能である。

第5章 パワーユーザーのための高度なテクニック

基本をマスターしたら、検索演算子、Pro機能、共同編集など高度な機能でDynalistの可能性をさらに引き出せる。

精密な情報検索:検索演算子のマスター

情報量が増えると必要な情報を素早く見つける能力が重要になる。Dynalistの検索はキーワードだけでなく複雑な条件を組み合わせられる。

  • 基本検索:ドキュメント右上の虫眼鏡アイコン、または Ctrl/Cmd + Fで検索。Search everywhereで全ドキュメント検索に切り替え可能。
  • 主要演算子:例)
  • is:completed / -is:completed(完了/未完了)
  • has:note(ノート付き)
  • has:date(日付付き)
  • color:red(カラーラベル)
  • parent:キーワード(直上の親にキーワードを含む)
  • ancestor:キーワード(上位の祖先にキーワードを含む)
  • “完全一致フレーズ”(フレーズ検索)
  • 日付ベース:
  • within:7d(今から7日以内の項目)
  • since:-3w(過去3週間以内に編集された項目)
  • until:1m(今から1ヶ月以内の項目)

これらを組み合わせることで、例)#projectA -is:completed until:7d(プロジェクトAで未完了かつ締切が1週間以内のタスク)のような具体的クエリが作れる。検索演算子習得は長期的なナレッジベース運用の必須スキルだ。

Pro機能の詳細

Proサブスクリプションによりさらに高度な機能が利用できる。

  • Googleカレンダー連携:Dynalistで設定した日付を指定のGoogleカレンダーに同期する機能 。設定はDynalistの設定画面でGoogleアカウントを連携し、同期先カレンダーを選び、同期したいドキュメントで有効化するだけ。Dynalist→Googleカレンダーへの一方向同期で、カレンダー上で締切や予定を視覚管理したいユーザーに有用。
  • カスタムショートカットとツールバー:ほぼすべてのショートカットをカスタマイズできる 。モバイルのツールバーに表示する機能を並べ替えることも可能。
  • バージョン履歴と自動バックアップ:各ドキュメントの変更履歴を閲覧・復元できる。誤削除時のセーフティネットとして有用。さらに毎日自動でDropboxやGoogle Driveへバックアップする機能もある。

これらのPro機能は、Dynalistを長期的な個人の知識アーカイブやチームプロジェクト管理の中核に据えるユーザーに特に価値をもたらす。

アイデアの視覚化:マインドマップとアーティクルビュー

別の表現形式は新たな洞察をもたらす。

  • マインドマップビュー:アウトラインを中心トピックから枝が伸びるマップ形式で視覚化する 。ブレインストーミング段階で有効。機能は発展途上との意見もあるが、思考の切り替えに有用。
  • アーティクルビュー:階層を取り払いアウトラインを連続した文章として表示するモード 。ブログやレポートの推敲で全体の流れや論理構成を確認するのに役立つ。

これらの代替ビューは、情報を多角的に見る手段を提供する。

共同編集と共有

Dynalistはチームでの共同作業にも対応する。

  • 共有単位と権限設定:ドキュメント単位またはフォルダ単位で共有でき、閲覧のみ/編集可能の権限を付与して招待する 。招待されたユーザーはリアルタイムで共同編集できる。
  • 視覚的識別:共有されたドキュメントやフォルダはファイルペインでアイコン色が変わるなど区別しやすい。
  • 無料での共同編集:WorkFlowyでは共有が有料機能であるのに対し、Dynalistは無料プランでもプライベート共有が可能で、小規模チームにとって利点となる 。

第6章 実践的活用法 – ワークフローの変革

Dynalistの機能を日々のワークフローに落とし込み、生産性を変える方法を示す。共通する核心ワークフローは「まず捕捉し、次に構造化する(Capture, then Structure)」である。多くのツールが初期から構造を要求するのに対し、Dynalistはまず断片を迅速に書き出すことを奨励し、その後で編集機能で整理・構造化する。

ライターのための活用法

長文執筆でDynalistの能力が発揮される。

  1. 捕捉フェーズ(ブレインストーミング):新ドキュメントを作り、記事や書籍に関連するアイデア、キーワード、引用、リサーチ断片を順序や構造を気にせず書き出す。Enterで次々とアイテムを追加することに集中。
  2. 構造化フェーズ(アウトライン作成):書き出した断片をCtrl/Cmd + ↑/↓やドラッグ&ドロップで並べ替え、Tabでインデントして章・節・項の階層を作る。各アイテムにShift + Enterで詳細メモやリサーチを追記する。
  3. 執筆と推敲:ズームで各セクションに集中して肉付けし、進んだらアーティクルビューで全体の流れを確認・推敲する。

プロジェクトマネージャーのための活用法

プロジェクトを管理可能な単位に分解し進捗を可視化する。

  1. 捕捉フェーズ(WBS作成):最上位にプロジェクト目標を置き、達成に必要な大きなタスクを子アイテムとして列挙。さらにTabで実行可能レベルまで細分化(Work Breakdown Structure)。
  2. 構造化フェーズ(タスク管理):
  • 各タスクをCtrl/Cmd + Shift + Cでチェックリスト化。
  • !で担当者(例:@Alice)と締切日を設定。
  • タスクステータスをタグ(#未着手、#進行中、#完了)で管理。
  • 関連ドキュメントや資料へのリンクを追加。
  1. 実行と追跡:チームとドキュメントを共有し進捗を共同更新。検索演算子(例:@Alice -is:completed until:7d)で個人のタスクリストや期限迫るタスクを抽出。

学生のための活用法

講義内容を体系的に理解し効率的に学習する。

  1. 捕捉フェーズ(ノートテイキング):講義中は要点を時系列で書き留める。完全な文章は不要で、キーワードや短いフレーズで十分。
  2. 構造化フェーズ(情報整理):講義後にノートを見直しTabでインデントし、トピック間の論理関係を明確にする。重要用語は太字、補足はノート機能で管理。関連講義や参考資料へ内部リンクを張る。
  3. 日次ログやテンプレート:日記や学習ログ用のフォルダを作り、毎日新しい日付ドキュメントを作成。タスクはチェックボックス、イベントは通常アイテム、メモはインデントして記録。Proのテンプレート機能やコピペで日次フォーマットを容易に用意できる 。

ブレインストーマーのための活用法

創造的アイデアを発散させるデジタルキャンバスとして活用する 。

  1. 発散(量を重視):判断をせずに思いつく限りのアイデアをEnterでリストアップする 。質より量を重視。
  2. 収束(構造化とグルーピング):出尽くしたら全体を俯瞰し、類似アイデアをドラッグ&ドロップで集め、Tabでテーマ別にグルーピングする。
  3. 深化:グループにズームインして各テーマを掘り下げる。マインドマップビューで予期せぬつながりを発見するのも有効。

この「捕捉し、構造化する」ワークフローを習得すれば、Dynalistを知的生産活動の中心的ハブとして活用できる。

第7章 Dynalistエコシステム – プラットフォーム、価格、競合分析

Dynalistを最大限に活用するにはエコシステム全体を理解することが重要だ。対応デバイス、価格体系、競合ツールとの比較から、自分に最適な使い方を見出せる。

どこでも作業:デスクトップ&モバイルアプリ

Dynalistはシームレスなクロスプラットフォーム体験を提供する。

  • ウェブアプリ:ブラウザからアクセス可能でインストール不要。
  • デスクトップアプリ:Windows、macOS、Linux向けネイティブアプリがあり、オフライン作業をサポートする。
  • モバイルアプリ:iOSとAndroidに対応し、外出先での捕捉やタスク確認が容易。モバイル版の機能性は高くデスクトップ版と遜色ないと評価されることがある 。

Free vs. Pro:比較と推奨

Dynalistは寛大な無料プランとパワーユーザー向けのProプランを持つ。

  • Freeプラン:アイテム数とドキュメント数が無制限。基本的なアウトライン機能、Markdown、プライベート共有など多くのユーザーに十分な機能を提供。ただしブックマークは5つまで、ファイルアップロード不可などの制限がある 。
  • Proプラン:月額料金(割引の年払いあり)でGoogleカレンダー連携、バージョン履歴、自動バックアップ、無制限ブックマーク、カスタムショートカットなどが利用可能。サインアップ後にトライアル期間がある 。

どちらを選ぶかは用途次第。基本的な思考整理や個人的メモ、小規模プロジェクトならFreeで十分。長期的なナレッジベース化やチームでの高度な管理、カレンダー連携が必要ならProが有益。

Dynalist の位置づけ:競合ツールとの比較

主要競合との比較でDynalistの強みが明確になる。

  • vs. WorkFlowy:Dynalistは多機能版WorkFlowyと評される 。WorkFlowyは極小さなシンプルさを追求する一方、Dynalistはフォルダ構造や豊富な書式、無料プランでの無制限アイテムなどを提供。ミニマリズムを好むならWorkFlowy、ファイル管理感覚と多機能性を求めるならDynalistが適する 。
  • vs. Notion:Notionはオールインワンのワークスペースで柔軟だが重く学習曲線が急。Dynalistはアウトライン作成に特化しており、思考を素早く構造化する点でNotionより高速・直感的。
  • vs. Obsidian:ObsidianはローカルMarkdownベースのネットワーク型ノートでリンク重視。Dynalistはクラウドで階層構築に最適化されている。網の目のように知識を広げたいならObsidian、トップダウンで論理的に分解したいならDynalistが向く。

一部のユーザーは開発チームがObsidianへ注力しているためDynalistの開発が鈍化しているのではないかと懸念している 点は留意すべきだ。現状、Dynalistは成熟し安定したアウトライナーだが、将来的な新機能の追加ペースについては期待値を判断する必要がある。

第8章 結論 – 戦略の統合と価値の最大化

主要な要点とベストプラクティス

このガイドを通じて、Dynalistが単なるリスト作成ツールではなく、思考を整理し生産性を高める強力なプラットフォームであることが示された。価値を最大化する核心戦略は次の3点である。

  1. 「認知の足場」として活用する:Dynalistを完成した思考の保管庫ではなく、思考プロセスを支える外部的構造と捉える。要素を分解して階層化することで認知負荷を軽減し創造的思考に集中する。
  2. 「まず捕捉し、次に構造化する」ワークフローを実践する:思いついたら完璧を目指さずまず書き出し(捕捉)、後でドラッグ&ドロップやインデント、タグ付けで秩序化する(構造化)。二段階プロセスが創造性を阻害せず整理された成果を生む。
  3. 「直交的組織化」システムを構築する:階層(垂直軸)に加え、タグ(テーマ)、内部リンク(関連性)、日付(時間)といった水平軸を活用し情報を多次元的に整理する。これにより予期せぬ洞察や効率的な情報アクセスが可能になる。

Post-Obsidian時代におけるDynalistの未来

開発チームの一部リソースがObsidianへ移行したことで開発ペースが鈍化しているとの懸念はある が、これはDynalistの価値喪失を意味しない。階層構造に基づく明確で論理的な思考整理のニーズは依然として存在する。書籍の執筆、プロジェクト計画、法的議論の組み立てなど、トップダウンの構造化が必須なタスクは多い。Dynalistはこの領域で洗練された機能とスピードを提供する。Obsidianがボトムアップで知識を育てるツールだとすれば、Dynalistはトップダウンで思考の大聖堂を建てるツールと言える。両者は競合するだけでなく補完し合う関係にもなりうる。

最終的な判断:Dynalistはあなたにとって最適なツールか?

最終的にはユーザーのニーズとワークフロー次第である。以下のようなユーザーにはDynalistが理想的だ。

オールインワンよりも一つのことに特化した高速で信頼性ある専用ツールを好む人。 興味があればまず無料プランを試すことを強く推奨する 。アカウントを作成し雑多な思考を書き出し、TabとEnterで整理し始めるだけで、思考がクリアになりタスクへの道筋が見えてくる感覚を体験できるだろう。それがDynalistの最も根源的な価値である。

思考を素早く階層的に構造化することを重視する人。

キーボード中心の高速ワークフローを好み、思考の流れを中断されたくない人。

ライティング、計画、学習など明確な構造を必要とする複雑なタスクに取り組む人。

その他の生成AIを学ぶ

Genspark教室

Gamma教室

Canva教室

その他教室

目次
Translate »