100冊の本– category –
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イソップ寓話(童話)の魅力
イソップ寓話は英語の学習に役立つか 私は,これまでイソップ寓話(童話)に興味を持ったことはなかったが,その英訳(新訳)のKindle本とAudibleが手許にあったので,速読用にどうかなと思って試してみた。単語は基本的に簡単だが(ただし,動植物名は分からないものも多い。),修飾関係,構文はかなり複雑なので,英語の頭の体操(読解)... -
易しい世界史の本を読む
未読・半読・一読の本 1 (180411) いろいろな問題を考えるとき,それを世界史(これは文明発祥以降になるので,できれば「サピエンス史」を踏まえる方が視野が広がる。)の中に位置付けて考えることが重要だ。ただ世界史の迷路に踏み込むと出て来らなくなるので,ここでは,その「案内図」のさらに「概要」を頭に入れておくことを考える。... -
日本生産性本部の「生産性シンポジウム」を聞く
第2回生産性シンポジウム 先週の金曜日(2018年3月30日),日本生産性本部が主催し,経産省が後援する「生産性シンポジウム(第2回)」を聞きに行った。2つのパネルディスカッションから構成されていたが,私は「サービス産業の生産性向上戦略」に興味深かったので,主としてそれを紹介しよう。 「サービス産業の生産性向上戦略」... -
<ポストキャピタリズム>を読む
(著者:ポール・メイソン)( Postcapitalism: A Guide to Our Future) これからの仕事と生活を考える材料に満ちているが… これからの私たちの仕事と生活を考えるために「ポストキャピタリズム」を紹介したい。著者は,イギリスのBBCの元キャスターで,ジャーナリストという人だそうだが,本書を読む限り非常に教養があり,かつ経済学や... -
世界史の中の経済史
歴史と経済 「経済史」(著者:小野塚知二)は,必ずしも経済活動だけに焦点が当てられているわけではないが,文明,文化,思想,宗教等についての扱いが二次的になるのはやむを得ない。 ところで,つい最近まで,私たちの関心や知的エネルギーの多くは,文化とか思想や政治とかに割かれていたと思うのだが,今はそのほとんどが経済に割かれ... -
イノベーションを志す人が社会を理解するための基本書8選-試論
※2018年3月14日に表題を変え,内容を一部修正した。 私たちがいる,今,ここにある世界を理解したい 私は昔から抽象的な思考が好きだったのか,面倒くさがりだったのか,一冊の本で,今,ここにある世界全体を理解したいという強い嗜好を持っていた。「これですべてがわかる」という売り込みに弱かったのだ。ただ読んだ直後は「この一... -
<行政学講義>を読む
「行政学講義~日本官僚制を解剖する」著者:金井利之 まず悪口をいいたい この本は,本屋で手に取ってみて,内容が整理され,しかも情報量が豊富に見えたので,その場で買ったものだが,読もうとすると,極めて分厚くかつ字も小さかったので,リアル本を読むのは辛かった。調べるとKindle本があったので,早速買った(2冊買ったということ... -
IT活用を妨げるもの-生産性上昇の方法
IT活用を妨げるもの ビジネスあるいは生活の場で,ITはどのように受け止められているのだろうか。パソコンがセットされて「情報」「プログラミング」の授業を受けた世代はともかく,それより上の世代にとっては,「何かすごい能力を持っている」が,自分には「近寄りがたく面倒なもの」ということだろうか。 実際,我が国におけるITの... -
日本経済の問題は生産性が低いことらしい
「新・所得倍増論」を読む ~潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋 著者:デービッド・アトキンソン 著者 WHO? 「新・所得倍増論」(以下「本書」)の著者デービッド・アトキンソンはイギリスで生まれ,オックスフォード大学で日本学を学び,アメリカの金融機関で働いた後,来日,ゴールドマン・サックスでアナリストをし,退... -
「公共政策」という「窓」を通して社会の構造を理解する
「入門 公共政策学」を読む ~社会問題を解決する「新しい知」 著者:秋吉貴雄 「入門 公共政策学」を読む 相当以前から「公共政策学」という,何をしているのか,中味を想定しづらい学問領域があることは知っていたが,中学社会科の「公民」というネーミングと似たようなうさん臭さを感じ,興味を持つことはなかった。しかし「アイデア...