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目次

書誌と一口コメント

書誌_もっと調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス2:小林昌樹

一口コメント

要約と目次

要旨

本ブリーフィング・ドキュメントは、書籍『もっと調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス2』で提示された情報調査に関する核心的なテーマと実践的技法を統合的に分析するものである。本書の根底に流れる最も重要な洞察は、2022年末の国立国会図書館(NDL)デジタルコレクション(デジコレ)の大規模リニューアルが、日本の「調べもの」環境に150年来のパラダイムシフトをもたらしたという認識である。この「調べものルネッサンス」とも称される変化は、膨大な戦前資料への全文検索アクセスを可能にし、調査の質と速度を劇的に向上させた。

本書は個別のツールの解説に留まらず、ネット情報源の絶え間ない興亡(「データは長し、しかしてシステムは短し」)に対応するための普遍的な戦略を提唱する。それは、個々のツールを暗記するのではなく、その「種類」や「系統」で把握し、NDL人文リンク集などを活用して代替ツールを探索する柔軟なアプローチである。

さらに、ファミリーヒストリー、アイドルの「推し活」、小規模店舗の沿革、風俗本といった多様な調査対象に対し、NDLサーチ、古書販売サイト、各種専門データベース(DB)、Ngram Viewerといったツールを駆使した具体的かつ詳細な事例研究を展開している。これにより、理論だけでなく、即座に適用可能な実践知を提供している点が本書の際立った特徴である。結論として、本書は固定化された知識の地図ではなく、紙とデジタルの情報源が混在する現代の「地図なきダンジョン」を自律的に踏破するための思考法と技術体系、すなわち普遍的な「歩き方」を提示している。


1. 調べもの環境のパラダイムシフト:NDLデジタルコレクションの革新

本書が繰り返し強調するのは、2022年12月に行われた国立国会図書館(NDL)デジタルコレクション(デジコレ)の大規模リニューアルが、日本の情報調査環境に歴史的な変革をもたらしたという事実である。この出来事は、1872年の日本初の図書館「書籍館」設置以来、150年ぶりの大きな動きと位置づけられている。

1.1. 「帝国図書館が自宅の隣に建った」インパクト

リニューアルの核心は、全文検索可能なデジタル化資料が旧来の約5万点から247万点へと約50倍に激増したことにある。これにより、利用者は自宅にいながらにして、過去150年間に蓄積された膨大な資料群(特に戦前期の図書・雑誌)の本文を直接検索できるようになった。著者はこの状況を「要するに帝国図書館が自宅の隣に建ったんですよ」と表現し、その革命的な利便性を強調している。

  • 公開範囲の拡大: 著作権法改正を背景に、従来は館内限定だった多くの資料が個人向けに送信可能となり、特に地方在住の研究者や調査者にとっての地理的制約が大幅に緩和された。
  • 学問の再構築: この全文検索機能の充実は、日本の人文社会系学問が「全部書き変わっちゃう」ほどのポテンシャルを持つと指摘されている。従来は見過ごされてきた広告記事や断片的な情報も網羅的に拾い上げることが可能になったためである。
  • 「包括的収集」の価値の具現化: NDLが法定納本制度に基づき収集してきた、良書だけでなく「悪書、トンデモない本、不まじめな本」やハウツー本、雑誌、新聞といった「実用書」群が、全文検索によって新たな資料的価値を発揮する基盤が整った。

1.2. 全文検索機能の実践的活用事例

本書では、リニューアルされたデジコレを最大限に活用するための具体的な手法が、豊富な事例と共に示されている。

  • ファミリーヒストリー: 祖父の名前を検索することで、従来の人名録では判明しなかった『官報』掲載の寄付者名簿や測量士補試験合格者リスト、あるいは商工録の「名刺広告」といった新資料が発見された事例が紹介されている。これにより、個人の詳細な年譜作成が可能となる。
  • 団体・企業調査: 特定性の弱い固有名詞(例:「大正堂」)でも、関連キーワード(「図書」)や資料種別(「官報」)での絞り込みを駆使することで、商業登記情報(設立、改組、解散)といった核心的な情報を効率的に発見できる。
  • 検索のチップス:
    • 固有名詞の活用: 全文検索では、ノイズを避けるためにまず人名、団体名などの固有名詞で検索するのが有効である。
    • 住所・電話番号の活用: 人名や団体名でヒットしない場合でも、住所(旧地番)や電話番号を検索キーとすることで、関連情報が発見できる可能性がある。
    • 再検索の有効性: 一度ヒットした文献内で、キーワードを短くして再検索する「行った先で短め再検索法」により、OCRの誤変換を回避しやすくなる。

2. 情報調査の普遍的戦略とツールセット

本書は、特定のツールの使い方に終始するのではなく、変化し続ける情報環境に適応するための普遍的な思考法と戦略を提示することに力点を置いている。

2.1. 「ツールは種類で憶える」という基本原則

ネット上の情報源は改廃が激しく、個々のツール名やURLを暗記することは非効率であると指摘されている。重要なのは、ツールをその機能やデータの系統によってグループ化して理解することである。

ツールは個々を憶え込むのでなく、種類やデータのスジで憶えると、その興亡にも対応できるというわけだ。

例えば、「写録宝夢巣」という姓名分布サイトが閉鎖された際も、「姓氏」を扱うデータベースという「種類」で捉え、NDL人文リンク集で同種の「名字マップ」を探し出す、あるいはSNSで「代替」「後継」といったキーワードで検索するといった対応が可能となる。

2.2. ネット情報源の興亡:「データは長し、しかしてシステムは短し」

使い慣れたネット情報源が突然消える事態は頻繁に起こる。しかし、その多くはシステム(容れ物)が変わるだけで、中核となるデータ自体は紙媒体の時代から引き継がれ、「転生」していることが多い。この原則を理解していれば、ツールの消滅に過度に動揺することなく、後継・類似ツールを探すことができる。

  • 例: 新NDLサーチの戦前図書データは、元を辿れば帝国図書館の目録係が手書きしたカード情報に由来する。

2.3. NDL人文リンク集の戦略的価値

国会図書館のレファレンス担当者がメンテナンスする「人文リンク集」は、単なるリンク集以上の戦略的価値を持つ。

  • 信頼性: 常に「使える」ネット情報源のみが掲載されており、リンク切れや閉鎖されたサイトが排除されている。
  • 網羅性と欠落の可視化: 日本十進分類法(NDC)順に整理されているため、特定の知識分野にどのようなツールが「ある」かだけでなく、「ない」かを明確に把握できる。これにより、ネットでの調査を諦め、図書館の紙媒体資料に切り替えるといった迅速な判断が可能になる。

2.4. レファレンスの本質:突き合わせと引き比べ

本書は、レファレンス(参照)という行為の本質を、複数の情報源を同時並行で比較検討することにあると定義する。

レファレンスとは、突き合わせること、引き比べること

これは、ルネサンス期の回転式書見台やPCのマルチウィンドウ機能が目指したものと同じであり、一つの情報源を鵜呑みにせず、多角的な視点から事実を検証する「きちんと」した調査の基礎となる。

3. 主要調査ツールの詳細分析と活用法

本書では、現代の調査活動に不可欠な複数のキー・ツールについて、その特性と効果的な活用法が詳細に解説されている。

3.1. NDLサーチの多角的活用法

2024年1月に統合された新NDLサーチは、その出自と機能を理解することで、3つの異なるツールとして戦略的に使い分けることができる。

  1. 全国図書館の総合目録として: 初期画面のまま検索することで、都道府県立図書館や大学図書館(CiNii連携)など、全国の図書館が所蔵するレア資料の所在を調査できる。
  2. NDLの蔵書目録として: 「全国の図書館」のチェックを外すことで、NDL所蔵資料に限定した検索が可能となり、来館しての閲覧や複写申請の準備に使える。
  3. 全国書誌の主題索引として: これが最も高度な使い方であり、「見たことも聞いたこともない本」(未知文献)を探すための機能である。
    • カスタマイズ: 初期画面にはない「分類」(NDC, NDLC)や「件名」の検索窓を「項目追加」機能で表示させる必要がある。
    • 主題検索: 特定の主題(例:書店)について、統制されたキーワードである「件名」(例:「書籍商」)や、知識体系をコード化した「分類記号」(例:「024.1*」)で検索することで、タイトルにその語を含まない関連文献まで網羅的にリストアップできる。

3.2. 古書販売サイトの戦略的利用

法定納本制度があっても、NDLに所蔵されていない「国会図書館にない本」は多数存在する(納本モレ、日記帳など制度から除外された資料など)。こうした資料を入手する有力な手段が、古書販売サイトである。

  • 指定買い: ネットの普及により、従来は困難だった安価な古書の「指定買い」が可能になった。
  • 主要サイト: 「日本の古本屋」やAmazonマーケットプレイスなどが挙げられる。
  • 類書探索のチップス: ある本を購入する際、その出品店の「書店内検索」機能を使うことで、同じ関心を持つ元の所蔵者が集めたであろう関連書籍を見つけ出すことができる。

3.3. Ngram Viewerによる言語トレンド分析

NDL Ngram Viewerは、デジコレの本文データを利用して、特定の単語やフレーズの出現頻度の経年変化をグラフで可視化する無料ツールである。

  • 活用例:
    • 言葉の流行りすたり: 「書籍館」という言葉がいつ使われなくなったか、「ナウい」がいつ頃まで勢いがあったかを分析する。
    • 作家の人気度比較: 夏目漱石と森鷗外、手塚治虫と水木しげるなど、複数の人物の言及頻度を比較し、時代ごとの人気の変遷を追う。
  • 解釈上の注意点:
    • グラフの急激な変動(「外れ値」や「絶壁」)は、元データの特性(特定の統計書の復刻、未搭載の年代など)に起因する場合が多く、鵜呑みにせず元データを確認する必要がある。
    • 絶対数ではなく、経年の「傾き」や他の言葉との「比較」に注目して利用すべきである。

4. 特定対象別調査アプローチの事例研究

本書の大きな特徴は、多岐にわたる調査対象ごとに、最適化されたツールセットと調査手順を具体的に示している点にある。

調査対象主要な調査アプローチと活用ツール
人物調査(現代人)ビジネスパーソン/役人: EDINET(上場企業役員の生年月日・略歴)、官報検索!(人事異動)、新聞DB(特に日経テレコン)、WhoPlus。
アイドル(推し活): ウィキペディアを起点とし、出演リストを確認。雑誌記事はウェブ大宅、テレビ出演はTVでた蔵、肖像(写真集、グッズ)はオークションサイト(ヤフオク)や専門販売サイト(カルチャーステーション)を駆使する。
組織・店舗調査小さなお店の歴史: 電話帳(タウンページ)や住宅地図で所在地と存在時期を確認。専門雑誌の広告・記事(デジコレ全文検索も活用)、メーカーPR誌、5ちゃんねる過去ログ、ウェブアーカイブ(ウェイバックマシン)などを複合的に利用して沿革を再構築する。
特殊資料調査風俗本(成人向け図書): NDLの「包括的収集」の意義を理解した上で調査。既知文献はNDLサーチで検索。未知文献は、専門の解題書誌(例:『エロスの原風景』、『日本エロ本全史』)を参照。NDL内では請求記号「Y85-*」や注記「成年コミック」を手がかりに探す。
特定文献調査洋書: 大学図書館の所蔵が多いという原則に基づき、まずCiNiiブックス、次に山手線沿線私立大学図書館コンソーシアム横断検索、最後にWorldCatで書誌情報を確認するという手順が推奨される。
戦前の未知文献: 戦前図書に付与されている唯一の主題アクセスキーであるNDC6版の分類記号を特定し、NDLサーチで検索する。
概念・言葉の調査言葉の来歴(語誌): まず『日本国語大辞典』(日国)で語誌の有無を確認。次に、専門書誌(『語彙研究文献語別目録』、『近代漢語研究文献目録』)で先行研究論文を探す。用例自体は、各種全文DB(デジコレ、Googleブックス、青空文庫など)で検索する。

結論

『もっと調べる技術』は、急速に進化する情報環境の中で、信頼性の高い情報を効率的に発見するための実践的な指針を提供する。本書が示すのは、単なるツールの操作マニュアルではない。それは、紙媒体の時代から培われてきたレファレンスの伝統的知恵と、最新のデジタルツールを融合させ、変化し続ける情報空間という「地図なきダンジョン」を自律的に踏破するための普遍的な「歩き方」である。デジコレの革新によって「昭和36年のウィンドウズ」が全家庭に届けられた今、本書が提示する技術と思考法は、あらゆる調査活動の質を根底から向上させる力を持っている。

  • 本書の使い方
  • イントロダクション
  • 第1講  NDLデジタルコレクションは国会図書館のDXである
    • 150年前に日本に出現したライブラリー
    • みんなの家の隣に帝国図書館が建った
    • 150年分の本が貯まっているNDL
    • NDLデジタルコレクションの実用化
    • 順次、撮影が進み公開範囲も広くなる(はず)
    • 質の問題――駄本、悪書、ハウツー本、雑誌、新聞
    • 国会図書館のデジタル・トランスフォーメーション
  • 第2講  国会図書館にない本を探す法 古書販売サイトを使う
    • 全部あるはずなのに全部はないNDL
    • 「これは本じゃない」――納本制度からの排除
    • 納本モレ――ただのウッカリさん?
    • 「総合目録」というものがあるけれど
    • 例えば、あるリャク屋の伝記
    • 我々には古本があるじゃないか
    • 古本の指定買い
    • 古本販売サイト
    • 「日本の古本屋」のチップス――類書を探す
    • (おまけ)古い新聞・雑誌は古本でも難しい
    • ツールの使い方
  • 第3講 リニューアルされたNDLサーチを使ってみる 蔵書目録と総合目録をプラス
    • 要するに国会と全国の蔵書データを合わせたシステム
    • a.総合目録として(使う)
    • ログインするとさらにおまけ所蔵情報が出る
    • b. 国会図書館の蔵書目録として(使う)
    • c. 全国書誌データを主題(分類、件名)で検索する
    • 「見たことも聞いたこともない本を探す」ために検索する
    • 書店についての本を件名で検索してみる(事例)
    • 分類から日本の書店について単行書一覧を作ってみる
    • NDL以外の「全国の図書館」に未知文献を求める
    • まとめ
  • 第4講 デジコレの2022年末リニューアルをチェック! ファミリーヒストリー編
    • 2022年は「調べ物ルネッサンス」?!
    • デジコレが良くなる方向性いくつか
    • 要するに、デジコレに「次ぎデジ」の拡張版が付いた
    • 日本の学問が全部書き変わる
    • 戦前のことなら永田町へ行かなくても?!
    • とりあえず、オススメは何
    • ファミリーヒストリーに使える
    • さっそく祖父を検索してみると
    • リニューアルならではの新発見資料①→官報
    • 新発見の資料②→広告記事
    • 使って気づいたこと
    • 新字⇔旧字
    • 記事⇔広告
    • 民間人⇔役人
    • 男性⇔女性
    • 団体の情報を探す:例えばある特価本問屋
    • (ヒント)特定性の弱い固有名詞はキーワードや資料種別で絞り込む
    • 本文データの応用:コピペして補正して再利用
    • 再検索が意外と有効
    • 固有名検索のキーとしてのアドレス
    • (おまけ)言い回し、語誌を探る――「全米が泣いた」の初出は?
    • デジコレだとどう出るか
    • 〈答えから引く法〉で確認
    • 出典のテレビ番組を検索する
  • 第5講 デジコレの2022年末リニューアルをチェック! 官報編
    • デジコレ官報を一般事項で探ってみたが……
    • 発禁本は明治43年まで告示された
    • 「記事種別」と「機関」を掛け合わせてみたが……
    • 官報の欄名、項目名
    • 本の問題に固有のフレーズで検索
    • まとめ
    • (おまけ)「官報種別」附録など——職員録は別扱い
    • 人の調べ方
  • 第6講 ネット上で確からしい人物情報を探すワザ 現代人編
    • はじめに
    • 参考になるOSINTの本
    • 書物がらみの4 人を調べてみると、使えるDBは……
    • 表の読み方
    • (まとめ)現代人の情報を調べるには
    • (おまけ)ビジネス系・役人系以外の別の柱、例えばアイドルなど
  • 第7講 推し活!――アイドルを調べる
    • 『推しの子』
    • アイドル文献の特性――山のようにあるのに結構引けない
    • アイドル調査のニーズは強い
    • DB実績調査――木村佳乃さんの場合
    • アイドル研究に使えるDBいろいろ
    • 百科辞典系(人名辞典系でもある)
    • 総合目録系
    • 雑誌記事索引系
    • 物品販売系(本、古本)
    • オークション系
    • 番組クリッピング系
    • 新聞DB系
    • (まとめ)アイドル研究はウィキペディアを起点に
    • (補足)アイドル情報出現件数表の見方、あるいはアイドル資料論
    • 基本的なことがら
    • アイドル・メディアのタイプ別詳説
    • お店の歴史の調べ方
  • 第8講 小さなお店の歴史を調べる ある模型店を事例とした生活史
    • 模型店ピンバイス(1977〜2023)を事例として
    • 市井の人を調べるのに近い──ファミリーヒストリー
    • どんな資料に情報が載るか─出そうにない事柄を調べる場合の心がまえ
    • 専門雑誌で広告や記事を見つける
    • NDLデジタルコレクションで雑誌広告・記事を引く
    • 2ちゃんねる改め5ちゃんねるをさらう  ――2000年代以降の日本サブカル偶然記録集
    • 過去のURLを知る方法①――NDL旧Dnaviを使う
    • 過去のURLを知る方法②――Yahoo! Japanの旧カテゴリを使う
    • (まとめ)ちいさいお店の調べ方
    • (さいごに)ネコ
    • 本の探し方
  • 第9講 分類記号(NDC)を使って戦前の未知文献を見つける
    • 前に件名でやりました
    • 前提 分類に何種類かあるけれど、とりあえずNDCで
    • NDCの版違い――1980年の前と後
    • 十進分類法の基本① 記号の構成と読み方
    • 十進分類法の基本② 「*」で前方一致するとよい
    • 事例 たとえば伝書鳩
    • NDC検索のおおまかな流れ
    • NDC分類表をネットで拾う方法
    • 伝書鳩についての本
    • NDC6版でNDLサーチを検索
    • NDLサーチを全国書誌の索引として使う
  • 第10講 予算無限大の理想のコレクションから、現役のレファ本を見つけるワザ
    • 大検索時代にはこれ! レファ本フェアのリスト
    • 現役のレファ本リストの作り方
    • 予算無限大のレファレンス・コレクション
    • 知識ジャンルとレファレンス室の対応表
    • 事例1 テレビ番組の一覧表はないか?
    • 事例2 科学史のレファ本
    • 玄人向けメモを三つ
    • メモ1 NDLのモデル効果
    • メモ2 参考図書解題、というもの
    • メモ3 三次資料の一覧
  • 第11講 洋書はCiNiiサイニー。それって常識? 出たはずの本を見つける
    • 洋書はCiNii。それって常識?
    • お手軽作業表(資料形態別)
    • 「館種」から解きほぐす
    • さらに制度から漏れる理由を個別に考えてフォロー
    • 主要な蔵書目録の解説
    • 検索事例
    • 追加説明
  • 第12講 風俗本(成人向け図書)を調べるには 国会図書館の蔵書を中心に
    • はじめに
    • ココロに残るレファレンス――『さぶ』や『アドン』の欠号は?
    • 用法上の注意――この講18禁
    • 国立図書館には風俗本も集まる――法定納本の意義
    • 国家百年の計――価値が判らないものをとっておく知恵
    • 風俗本が既知文献の場合――タイトルなどが判っていれば
    • 国内の風俗本コレクションの概況
    • 見たことも聞いたこともない風俗本を探す
    • 風俗本の解題書誌
      •   〈全般を知る〉
      •   〈前近代のものを調べる〉
      •   〈戦前のものを調べる〉
      •   〈戦後のものを調べる〉
    • 風俗雑誌の解題書誌
    • 成人向けマンガの解題書誌
    • 風俗本を使った研究
    • NDLの風俗本を探す
    • NDL以外で風俗本を探す
    • 職業倫理のはなしあれこれ
    • 言葉の調べ方
  • 第13講 「ナウい」言葉が死語になる時 言葉の流行りすたりや作家の人気度を測る
    • はじめに
    • ある言葉の使われ始めを調べる――「日国」など紙時代の定番
    • いつ「使われなくなったのか」を調べる:例えば「書籍館」
    • 日本語のNgram Viewer(Nグラムビューア)が出来た
    • 試しに「書籍館」で引いてみる
    • Ngram Viewerの読み取りで注意すること
    • 「レファレンス」か「リファレンス」か
    • 作家の人気調べにも使えそう
    • 漫画家の人気調べにも
    • 「ナウい」言葉が死語になる時
    • (まとめ)ことばの長期トレンドを調べる方法
    • 参考文献
  • 第14講 言葉の来歴(語誌)を調べる方法 附・用例検索の方法、長期トレンド検索法
    • たとえば「図書」
    • 「語誌」とは語源や言葉の意味の変化
    • 語誌のみつけかた① 『日本国語大辞典』を引く
    • 語誌のみつけかた② 先行研究を専門書誌(専門DB)で探す
    • 実際に専門書誌を見てみよう①――「読む」の語誌
    • 汎用の記事索引でフォローする
    • NDLサーチで新しめの語誌文献が出た
    • 兵藤裕己の「読む」語誌
    • 兵藤説は「合理的な検索」ができるか
    • 実際に専門書誌を見てみよう②――「図書」の語誌
    • (おまけ)用例検索の方法
    • 主要な全文DB
    • 今回判ったこと――専門書誌の重要性
    • 地図なきダンジョンの歩き方 あとがきに代えて
    • 前著出版後の新しいネット情報源――デジコレやらChatGPTやら
    • レファレンスとは、突き合わせること、引き比べること
    • マルチウィンドウが達成するもの
    • 永遠の過渡期には適当に付き合う――2週間で陳腐化するとも
    • 「いつまでも あると思うな データベース」
    • 地図なきダンジョンにも歩き方はある
    • 紙版ドキュバースの歩き方をネットに融合
    • 「昭和36年のウィンドウズ」がおととしから各家庭に
    • サービスしておいたのであとはご自身で
  • 索引
  • コラム
目次
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