100冊の本– category –
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<動物になって生きてみた>を読む
「動物になって生きてみた」(著者:チャールズ・フォスター)(Amazonにリンク) 熟読するのは辛いがこの本の世界を這い回るのは楽しい 著者がこの本の中で「生きてみた」動物は、アナグマ、カワウソ、キツネ、アカシカ、アマツバメ!! 著者の文章はペダンチックだがウイットに富んでいて、エッセイとして面白いところも多いが、い... -
<経済学のすすめ-人文知と批判精神の復権> を読む
おじいさんのため息 私がまだ大学生だった頃、この本の著者の、当時は最先端だった計量経済学に関する本を購入し、その「数学を利用し科学となった経済学」にため息をついた記憶がある。 時は移り、著者は、「数学の僕」と化した経済学を批判し、内外を問わず経済学者の知のあり方を批判し、経済政策や大学制度に関する、政治家、日銀、役人... -
「法のデザイン」を読む
著者:水野祐 若い世代の意欲的な試み この本は、少し前に、若い弁護士が書いた法のあり方について論じた珍しい本だと思い、紙本を買ったが、なんせ、文字が小さくてとても読む気にならず、放置していた(私の老眼というより「本のデザイン」の問題である?)。 それとは別に、「ネット時代では、商業活動と各種の共有活動が並置・相補関係に... -
私たちの不安
「決断科学のすすめ」 「決断科学のすすめ」(矢原徹一著)は、「持続可能な未来に向けて、どうすれば社会を変えられるか?」という問題意識にたち、そのためのリーダーを養成しようというプロジェクトのためにまとめられたお薦めできる優れた内容の本であり、いずれ全体について紹介したいと思うが、これに欠けている基本的な問題がある それ... -
「哲学入門」を読む 2
著者;戸田山和久 とても気になる本だがいったい何が書いてあるのだろう-全体の流れが見えない 「哲学入門」」を最初に紙本(Real本)で買ってから3年以上が経っていると思う(その後、Kindle本も買った。「「哲学入門」を読む 1」という記事も前に作成した。)。この本は、モノだけのこの世界で、生物に「アフォーダンス(オシツオサレツ... -
日本生産性本部の記念シンポジウム「2025年を見据えた生産性運動の進路」
生産性運動60周年 昨日(2015年3月2日)、日本生産性本部が、「生産性運動60周年」を記念し、標題のシンポを開催した。記録として残されるかどうか知らないが、備忘のために、取り急ぎ印象に残ったことだけを記述しておく(ただ手許にメモ帳もなかったので、本当に印象だけである。)。 私は生産性本部が取り組んでいる「マクロ領... -
<現代哲学>を読む
現代哲学 (哲学教科書シリーズ) posted with amazlet at 15.01.15 門脇 俊介 産業図書 売り上げランキング: 127,927 Amazon.co.jpで詳細を見る 一口コメント 昔読んだとき、よく整理されていて良い本だと思った記憶がある。それで、今、物事を分析するとき、例えば「○○とは何か」について考えるとき、「○○とは××である」と記述することはど... -
「山の名作読み歩き」を読む
山の名作読み歩き 山の文章世界の道しるべ YS003 (ヤマケイ新書) posted with amazlet at 15.01.06 大森 久雄 山と渓谷社 売り上げランキング: 221,220 Amazon.co.jpで詳細を見る 一口コメント 帯にあるとおり「豊かな山の世界を綴った紀行、記録、エッセー、詩歌のアンソロジー」である。53編も収録されているそうだから1編当たりは抄... -
「未来予測を嗤え!」を読む
未来予測を嗤え! (oneテーマ21) posted with amazlet at 15.01.05 神永 正博 小飼 弾 KADOKAWA/角川書店 売り上げランキング: 11,320 Amazon.co.jpで詳細を見る 一口コメント 冒頭部は切れ味鋭く世界の現在を垣間見せてくれる。ただ、その後は、雑多な親父トークも多く、多少迷路のようだ。ともあれ、使えるアイディアに満ちているので一... -
冬休みだから経営書を読もう
弁護士と経営 経営法曹という古い言葉がある。一見、経営問題が分かる法曹という意味のようだが、昔は経営問題が分かる法曹ほとんどいなかったから、単に「経営寄り」の法曹を揶揄していう言葉だったと理解することが正しい。 もちろん、企業は、様々な法律問題を抱えているから、経営に関わる、例えば「商事法務」や「コンプライアンス」と...