日々雑感

皆様方にとってこの一年が希望に満ちた年でありますように心よりお祈り申し上げます。

一昨年は波瀾万丈の年でしたが、昨年はそれに輪をかけた大激震の年になってしまい、この正月は少々くたびれています。でも3歳半になり、きらきらドレスを着て、ティアラ、ネックレス、スティックを身につけ、ガラスの靴を履いて、シンデレラ、エルサ、ソフィア、白雪姫と、日々プリンセスを演じ分ける孫娘を見ると、そんなことも吹っ飛んでしまいます。

さて昨年に続き今年も横好きな「読書案内」をします。「人類は絶滅を逃れられるか」(Do Humankind’s Best Days Lie Ahead?)と「真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話」の2冊はどうでしょう。

前者は、カナダで開催されたディベートを記録した本で、「人間の未来は明るい」と肯定するのが、私も知っているスティーブン・ピンカーとマット・リドレー。懐疑的なのが、私は知らなかったマルコム・グラッドウェルとアラン・ド・ボトン。前者は、人間は進化の中で、言語を得て道具を使用し、試行錯誤、創意工夫を繰り返して、現在を築いており、今後もより豊かで安全な方向に進めていく蓋然性が極めて高いと主張し、後者は、豊かで安全って、本当かいという、哲学、文学からの突っ込みです。

我が国には、視点は大分違いますが「真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話」という本があります。超弦物理学の大栗さんと仏教学の佐々木さんの対談で、題名を見ると?ですが、科学対科学を侵犯しない仏教との対話とでもいうべきもので、内容は意外にまっとうで面白い。

私は、いずれも科学派に与しますが、科学の進展によって私の外部には誰かがわかっていても私には中味のわからない「ブラックボックス」がますます増大し、私の内部であるはずの身体、意識も同じです。

その結果荒れ狂う心が前面に出できしまいますが、その舵取りが難しいのは釈迦の時代と同じです。だからこれからも佐々木さんの説く仏教はありかなと思います。

平成29年 元旦

日々雑感

皆様方にとってこの一年が希望に満ちた年でありますように心よりお祈り申し上げます。
さて昨年は、私にとってあらゆる面で波乱万丈の年でしたが、年の功というべきか、年相応に鈍くなったというべきか、何とか新年を迎えることができました。

それより私は今、とてもワクワクしています。それは、ここ最近の文字どおりの科学のビッグバンによって、少しずつ「真実」が明らかになってきていると予感させられるからです。その動きを簡潔に紹介した『「読まなくてもいい本」の読書案内』(橘玲著:筑摩書房)の帯に「『古いパラダイムで書かれた本』は、今すぐ捨てよう!」とあります。もちろん捨てるのは本だけではありません。私も新しい海に漕ぎ出さなくては!!

でもその前に、今ある自分の心身と知識を検証するために、『人体600万年史』(早川書房)と『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(河出書房新社。原題は『The Knowledge』)を読むのをお勧めします。。今年を楽しむための、下手な「読書案内」でした。

平成28年 元旦

法とルール

弁護士とビジネス

「法とビジネスの諸相」で述べたように、もともと弁護士は「ビジネス」と無縁であった。もちろん弁護士がしていることは「民(みん)の仕事」であるからビジネスであることは当然であったが、「事件」が来るのをまってその枠組みで仕事をするという受動的なスタンスに慣れ親しんでいて、なかなか弁護士としての発想やスキルをビジネスそのものに参加して生かそうとはしなかった。国内、国外の様々な公的機関への参加も低調であったし、ボランティアやプロボノへの参加も、災害時の救援活動を別にすれば「政治思想」が後押ししているケースが多かった。

今の時代の中で

今の時代は暗いイメージに彩られているが(でも私は「繁栄」派だ。)自分が何をすべきかは、おおむね自分で決定し実行できる、あるいはしなければ朽ち果ててしまう「時代」であって、これを制約するような要因はほとんど存在しない。私が弁護士としてこれからも「法律事務」を受任し実行していくことは当然であるとしても、そのような予定調和的で、受動的な枠組みからは飛び出さなければ。考えてみれば、若い頃の私はそれをもっとも尊んでいた。

私のチャレンジ

私が弁護士としての発想やスキルを生かしたいビジネスの対象は、国際的な価値創造、交換と、生命の充実・健康システムの開発である。現時点で当面具体的に取り組むべきことは、

  1. 羽田空港におけるビジネスジェットの整備、格納ビジネス
  2. 中型ビジネスジェット機を利用する国際医療搬送(エアアンビュランス)
  3. ダイエットに様々な要素(小食、多動、睡眠、旅行、文化活動等)を盛り込んだ双方向性の健康アプリの開発
  4. 教育支援

である。

今後、それへの道筋を開けるような、読書、研究、実務体験を積み重ねていきたい。