「読書の技法」を読む
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
posted with amazlet at 15.01.13
佐藤 優
東洋経済新報社
売り上げランキング: 1,367
東洋経済新報社
売り上げランキング: 1,367
Contents
一口コメント
文筆業を生業とし自らを厳しく律する佐藤さんであればこそ可能な!きわめてまっとうな読書論である。いい加減な読書家である私にもとても参考になる。ところで自然科学の本が出てこないが、佐藤さんの自然は神なのだろうか?
詳細目次
- はじめに
-
- 筆者の読書術を初めて体系化
- 正しい読書法を身につけるー時間が人間にとっての最大の制約条件
- なぜ速読が必要なのか?なぜ基礎知識が大切なのか?
- 高校レベルの基礎知識をつけるのが、最も確実で効率的な知の道
- 「何をしないか」「何を読まないか」も大切な知の技法のひとつ
-
- Ⅰ本はどう読むか
- 第1章 多読の技法-筆者はいかにして大量の本を読みこなすようになったか
- 月平均300冊以上には目を通すー多い月は500冊を超える
- 熟読している本は月に平均4~5冊
- 本格的に本を読み始めたのは中学1年生から
- 高校に入って哲学書に目覚める
- 神学部で身につけた熟読の技法
- 「時間が無限にある」と錯覚していた非効率な読み方 読書どころではなかった入省後の2年間
- 民族問題の担当で必要に迫られた速読の技法
- 筆者が接した「知の巨人」たち
- 「知の巨人」から学んだ基礎知識の大切さ
- 第2章 熟読の技法ー基本書をどう読みこなすか01{4り
- 本には3種類あるー「簡単に読むことができる本」「そこそこ時間がかかる本」「ものすごく時間がかかる本」 筆者が過去に読んだ中で、いちばん時間がかかった本は?
- 速読の目的は、読まなくてもよい本をはじき出すことー一生で読める本の数は限られている
- 書店員の知識を活用する
- 基本書は3冊、5冊と奇数にする
- 上級の応用知識をつけようと欲張らない
- 現実の出来事を説明できないなら、本物の知識は身についていない
- [熟読の技法1]―まず本の真ん中くらいのページを読んでみる〈第一読〉
- [熟読の技法2]ーシヤーベン(鉛筆)、消しゴム、ノートを用意する〈第一読〉
- [熟読の技法3]ーシャーペンで印をつけながら読む〈第一読〉
- [熟読の技法4]一本に囲みを作る〈第二読〉
- [熟読の技法5]―囲みの部分をノートに写す〈第二読〉
- [熟読の技法6]-結論部分を3回読み、もつ一度通読する〈第三読〉
- 2冊目以降の基本書の読み方
- 第3章 速読の技法―「超速読」と「普通の速読」
- 一冊を5分で読む「超速読」と、一冊を30分で読む「普通の速読」
- 超速読の技法-5分の制約を設け、最初と最後、目次以外はひたすらページをめくる
- 超速読の目的は2つー本の仕分け作業と、本全体の中で当たりをつける
- 超速読の筆者の実例を紹介すると
- [普通の速読の技法1]-「完璧主義」を捨て、目的意識を明確にする
- [普通の速読の技法2]ー雑誌の場合は、筆者が誰かで判断する
- [普通の速読の技法3]ー定規を当てながら1ページ15秒で読む
- [普通の速読の技法4]-重要箇所はシャーベンで印をつけ、ポストイットを貼る
- 【普通の速読の技法5】ー本の重要部分を1ページ15秒、残りを超速読する
- [普通の速読の技法6]-大雑把に理解・記憶し、「インデックス」をつけて整理する
- 普通の速読は、新聞の読み方の応用
- 第4章 読書ノートの作り方-記憶を定着させる抜き書きとコメント
- 「ノートを作る時間がもつたいない」への反論
- ノートは1冊主義ーぶ厚いノートに「記録」「学習」「仕事」を時系列で集約
- コメントを書くときのポイント
- レーニンの読書ノートに学ぶ
- 筆者の抜き書きとコメントの例
- 第1章 多読の技法-筆者はいかにして大量の本を読みこなすようになったか
- Ⅱ何を読めばいいか
- 第5章 教科書と学習参考書を使いこなすー知識の欠損部分をどう見つけ、補うか
- 知識の欠損部分を把握する
- 大学入試問題を活用する
- 「正しい知識」を身につけるー歴史小説で歴史を勉強してはいけない
- 教科書と学習参考書で基礎知識をつける
- 教科書と学習参考書を併用する理由とは
- 【世界史】
- 高校世界史教科書で国際政治を理解する
- アフガニスタンヘの深入りは無謀な企て
- 原爆投下1964年?ソ連崩壊2006年?-早慶生の驚くべき歴史知識
- 国際政治の原点、ウェストファリア条約を知る
- ウェストファリア条約が作った近代の主権国家
- 半年で世界史の知識が飛躍的に身についた実例
- 【日本史】
- 日本史Aの教科書を活用する 141
- 近過去の歴史から「官僚による世直し」の危うさを学ぶ
- 第一次世界大戦後の不景気で格差が拡大
- 関東大震災以降、銀行の経営破綻が続出
- 世界恐慌を過小評価し、金解禁を実施した日本
- 改革運動は不遇の知的エリートが起こす
- 五・一五事件と二・二六事件の違いと共通点
- 【政治】
- 日本の政治構造を高校教科書で理解する
- 自社の対峙の裏側で行われた「国対政治」
- 政党助成金は政党の国家への依存を強める
- 【経済】
- 再評価されるマルクスと社会主義を検証する
- 青写真がなかったソ連型社会主義
- ビジネスパーソンにも役立つ高校政治・経済教科書の「勉強法」とは
- プレゼンやディベートで、より真理が見えてくる
- 【国語】
- 知識や情報の活用に大切な論理的思考能力
- 論理を無視した知識はすぐに記憶から消える
- 文書の読解力を飛躍的に向上させる手法
- 仕事で読むテキストも、著者の意図どおり読む
- 「この」が指す事柄を正確に理解する
- 論理と文脈を押さえて文章を読み解くコツ ー
- 【数学】
- 数学や外国語は頭でなく体で覚える
- 体に覚えこませる技術「テクネー」とは?
- 偏微分で鳩山元首相の行動様式も理解可能
- 従来の政治家と決断の発想が異なる
- かつて書いた論文をロシア語に翻訳するべき
- 高校教科書レベルの内容を教える社会人向け講座を
- 第6章 小説や漫画の読み方
- リラックスするための読書は無駄ではない
- 漫画は「動機付け」に使えるが、知識を身につけるものではない
- 筆者の漫画の読み方-「社会の縮」「人間と人間の関係の縮図」として読む
- 小説は「代理経験」としても読める
- 娯楽書から実用的な内容をくみ取るには
- 村上春樹『IQ84』をどう読むか
- 抑止力論という「月」、沖縄差別という「月」 229
- ビジネスの人脈構築に『存在の耐えられない軽さ』の方法を応用する
- ビジネスにも有効な恋愛「3の規則」
- 大国に囲まれているからチェコ人は墓にこだわる
- 第5章 教科書と学習参考書を使いこなすー知識の欠損部分をどう見つけ、補うか
- Ⅲ本はいつ、どこで読むか
- 第7章 時間を圧縮する技法ー時問帯と場所を使い分ける
- 筆者自身の平均的な一日ー執筆は昼までの7時間半に圧縮
- 能率が落ちてきたら仮眠をとるか、外国語か数学の練習問題を解く
- 読書時間は平均6時間。どんなに忙しくても最低4時間は読書する
- 頭の中で浮かんでいるテーマは100近く
- 筆者の深夜の読書法と読んでいる本とは?
- 短時間睡眠のコツは二度寝をしないこと
- 細切れの時間をどう活用するか?-向く本と向かない本がある
- 場所を変えると効率も変わるー理想の読書環境は人によって異なる
- 「小さな場所の変化」と「大きな場所の変化」
- テーマを決め、週に1回書評の会合を行う
- 第7章 時間を圧縮する技法ー時問帯と場所を使い分ける
- おわりに
- [特別付録]本書に登場する書籍リスト
要約・抜粋と考察
作成中
→