読む・学ぶ・問う_学習論
導入
私は「残された日々」について、家住期(学生期のあと、30歳から50歳から70歳ぐらいまでだろうか)、及びその後の死を迎えるまでの林住期を考えていることは他でも指摘した。
そうすると「学習論」は、主として学生期の問題とされることが普通であるから、「残された日々を生きる」家住期、林住期では、余り問題にならないのではないかと考えるとすると、学習マニアの絶好の「説得」の対象となる。家住期、林住期こそ、読む・学ぶ・問うが重要なのだと。
しかし、家住期は時間のやりくりが大変だという問題があり、林住期は記憶力が…という問題がある(「人生後半の戦略書」は、これを「流動性知能から結晶性知能へシフトチェンジする」と美しく表現しているが。)。重要だと言われてもそれだけでうまく行くわけではない。
しかし読むは措くとして、オンラインでの学びは隆盛を極め、問いについて誰もがググったり、生成AIのプロンプト作りに熱中しているではないか。ただ読むについては、私も含めて本が読めなくなったのではないか(本屋が次々に潰れつつある中では反論は難しいだろう。もっとも昔から本屋で売れるのは雑誌だけだと言われてはいたが。)。
あれこれの状況の中で、学生期で終わりにした人も多いであろう「読む・学ぶ・問う」を、家住期、林住期の中でこそ盛り上げていくのは、結構の極みである。
この領域の素材はたくさんあるが、取り急ぎ、各分野からこれまでの私の投稿から一つずつあげておこう。ただ、それぞれ癖のある投稿になっているので参考までに。
読む 読書メモを作る
問う 今求められる問いと質問
誰もが少なくても学生期には、読み、学び、問うてきたから、それぞれ一家言あるし、軽々に踏み込むと収拾が付かなくなるので、取り上げる本はできるだけ少なくしよう。それに本を書いて「私は、読める、学べる、問える」などと自称することは、結構恥ずかしいのにそれを気にも掛けない、付き合いたくない本も多い。
なお、これらのまとめとも言える「知的生活」についても、最後に取り上げよう。
取り上げる本
読む
- 本を読む本 (講談社学術文庫):J・モーティマー・アドラー, V・チャールズ・ドーレン
- 読書とは何か 知を捕らえる15の技術:三中信宏
- 難解な本を読む技術(光文社新書):高田明典
学ぶ
- Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ :アーリック・ボーザー
- ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング
- 「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性 (ちくまプリマー新書):信原幸弘
問う
- Q思考:ウォーレン・バーガー
- Curious 子どもは40000回質問する~あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力~:イアン・レズリー
- 生成AIスキルとしての言語学 誰もが「AIと話す」時代におけるヒトとテクノロジーをつなぐ言葉の入門書:佐野大樹
知的生活
- 自分の時間―1日24時間でどう生きるか:アーノルド・ベネット
- 自分を鍛える!―「知的トレーニング」生活の方法:ジョン・トッド
- 新版 ハマトンの知的生活:P.G.ハマトン
読む
本を読む本 (講談社学術文庫):J・モーティマー・アドラー, V・チャールズ・ドーレン
- 日本の読者の皆さんへ モーティマー・J・アドラー
- 第一部 読書の意味
- 1 読書技術と積極性
- 積極的読書
- 読書の目的!知識のための読書と理解のための読書
- 「読む」ことは「学ぶ」ことである—「教わること」と「発見すること」との違い
- 教師のいる場合、いない場合
- 2 読書のレベル
- 3 初級読書—読書の第一レベル
- 読みかた学習の諸段階
- 段階とレベル
- 高等教育と読書
- 4 点検読書—読書の第二レベル
- 点検読書1—組織的な拾い読み、または下読み
- 点検読書 2—表面読み 読書の速度 目の動き 「理解すること」
- 5 意欲的な読者になるには
- 積極的読書への四つの質問
- 本を自分のものにするには
- 書きこみの方法 読
- 書習慣を身につける
- 多くの規則から一つの習慣へ
- 1 読書技術と積極性
- 第二部 分析読書|読書の第三レベル
- 6 本を分類する
- 分類の重要性
- 書名から何がわかるか
- 理論的な本と実践的な本
- 理論的な本の種類
- 7 本を透視する
- 構想とプロット—本の統一 アウトラインをつかむ
- 読む技術と書く技術
- 著者の意図を見つける
- 分析読書の第一段階
- 8 著者と折り合いをつける
- 著者の使う言葉に注意する
- キーワードを見つける
- 専門用語と特殊な語彙 単
- 語の意味をつかむ
- 9 著者の伝えたいことは何か
- 文および命題
- キー・センテンスを見つける
- 命題を見つける
- 論証を見つける
- 著者の解検討検討する
- 10 本を正しく批評する
- 学ぶことの効用
- 修辞の役割
- 判断保留の重要性
- けんか腰はよくない
- 反論を解消する
- 11 著者に賛成するか、反論するか
- 思いこみと判断
- 著者の主張は、果たして妥当か
- 論証は、果たして完全と言えるか
- 分析読書の第三段階
- 12 読書の補助手段
- 「経験」の役割
- 他の本から手助けを得る
- 注釈書や抜粋
- 参考図書の使いかた
- 辞書の使いかた
- 百科事典の使いかた
- 6 本を分類する
- 第三部 文学の読みかた
- 13 小説、戯曲、詩の読みかた
- 文学を読むとき、してはならないこと
- 文学を読むための一般法則
- 小説の読みかた 戯曲の読みかた
- 抒情詩の読みかた
- 13 小説、戯曲、詩の読みかた
- 第四部 読書の最終目標
- 14 シントピカル読書—読書の第四レベル
- シントピカル読書における点検の役目
- シントピカル読書の五つの段階
- 客觀性はなぜ必要か
- シントピカル読書の実例—進歩の観念について
- シントピコンとその利用法
- シントピカル読書の原理について
- シントピカル読書のまとめ
- 15 読書と精神の成長
- 良書が与えてくれるもの
- 本のピラミッド
- 生きることと精神の成長
- 14 シントピカル読書—読書の第四レベル
- 日本人の読書
- 訳者あとがきにかえて
読書とは何か 知を捕らえる15の技術:三中信宏
- プロローグ ──世界は本に満ち溢れている
- 第1章 知のノードとネットワーク ──読書は探検だ
- 1・1 手にする動機、読み通す技術
- 1・2 文字空間とその可視化──インフォグラフィックスの視点から
- 1・3 狩猟者としての読者──本を読む冒険の心構えは何か?
- 1・4 読書の往路──読み跡を「ノード」として刻む
- 1・5 読書の復路──ノードをつなぐ「ダイアグラム」
- 1・6 書き手と読み手を隔てるもの──「わからない」は罪深いか?
- 1・7 既知から未知へ──〝アブダクション〟としての読書行為
- 第2章 読書術(基本篇) ──大技と小技のあれこれ
- 2・1 【完読】足元を見よ、メモを取れ、時々休め
- 2・2 【速読】自己加圧ナッジの術
- 2・3 【猛読】アウェイな読書のトラブルシューティング
- 2・4 【拾読】読み尽くさない
- 2・5 【熟読】深読みにハマらない
- 第3章 読書術(応用篇) ──冒険と危険は紙一重
- 3・1 【難読】先入観で分類しない
- 3・2 【精読】読書ノートをつくりこむ
- 3・3 【数読】言葉として数式を読む術
- 3・4 【解読】外国語の壁を越えて
- 3・5 【図読】パラテクストの絵を読む
- 第4章 読書術(発展篇) ──読み終わらない本のためのパヴァーヌ
- 4・1 【復読】読者としてアップグレードする
- 4・2 【休読】途中で撤退する勇気と決断
- 4・3 【歩読】移動読書に終わりなし
- 4・4 【積読】積み上げれば漂う香気
- 4・5 【未読】未来の境界知に触れる
- エピローグ ──一期一会の読書人生
- コラム1 〈探書三昧〉本を狩りに 行く
- コラム2 〈怪書三昧〉本が呼びに来る
- コラム3 〈崩書三昧〉壊れる本、壊す本
- 謝辞 文献リスト
- 参考
難解な本を読む技術(光文社新書):高田明典
- はじめに
- 第1章 基本的な考え方
- この章のはじめに
- 「わかる」ということ
- 翻訳の問題
- 「閉じている本」と「開いている本」
- 「外部参照」が必要な本とそうでない本
- 「登山型」の本と「ハイキング型」の本
- 本のシーケンスパターン
- 「批判読み」と「同化読み」
- この本の基本方針
- 読書にかかる時間
- 第2章 準備
- この章のはじめに
- 本の選択
- 「棚見」の技術
- 興味に従って分野を細分化する
- ネット検索という方法
- 本の「タイプ」を決める
- 購入する本を決める
- 読む「態度」を決める
- 第3章 本読みの方法⑴ 一度目:通読
- この章のはじめに
- いつ読むか・どこから読むか
- とりあえず通読する
- 読書ノートの「外形」を作る
- メモをとりながら通読する
- 読書ノートは「いつ」とるか
- 本のタイプを推測する
- 「通読」だけで十分な本もある
- まったくわからない・つまらないとき
- 第4章 本読みの方法⑵ 二度目:詳細読み
- この章のはじめに
- わからなさを「感じ取る」
- わからなさの理由を考える
- 対処法1 用語の理解が不十分である場合
- 対処法2 論理関係の理解が不十分である場合
- 対処法3 問題の理解が不十分である場合
- 対処法4 著者の主張を図にする必要がある場合
- 開いている本の読み方
- どうしてもわからないとき⑴──いったん諦める
- どうしてもわからないとき⑵──誰かに聞く
- 第5章 さらに高度な本読み
- この章のはじめに
- 得た知識をより大きな知識の構造の中に位置づける
- 「読まない」読書による情報収集
- テーマに関する地図を作る──「包括読み」・「縦断読み」
- テーマに沿って読んでいく──「系統読み」
- 著者の著作全体の地図を作る──「著者読み」
- 著者と同じ頭になる──究極の同化読み
- 批判読み
- 他分野や他の本との関連の地図を作る──「関連読み」・「並行読み」
- おわりに──思想を「生かす」ということ
- 付録1 読書ノートの記入例
- ドゥルーズ『襞』ウィトゲンシュタイン『青色本』ウォーフ『言語・思考・現実』アダン『物語論』
- 付録2 代表的難解本ガイド
- デリダスピノザウィトゲンシュタインソシュールフロイトフーコーラカンドゥルーズナンシージジェク
学ぶ
Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ :アーリック・ボーザー
- イントロダクション
- ダーツの実験 「究極のサバイバルツール」 体系的アプローチ
- Value 第1章 価値を見いだす
- 意味を自ら発見する
- 学びを自ら「作り上げる」
- 探索する
- 「知的努力には伝染性がある」
- 意味とは学ぶこと
- 言語の摩滅
- マインドセットの大切さ
- MET研究
- Target 第2章 目標を決める
- 短期記憶の容量の小ささ
- 知識は学習の土台
- 学習にコンフォートゾーンはない
- 思考の質を上げる
- 思考についての思考──そして情動
- 感情管理の必要
- 自己効力感
- 学習は難しくて当たり前
- Develop 第3章 能力を伸ばす
- モニタリング 外部からのフィードバック 苦労の本質と反復 「検索練習」 脳の可塑性 間違いの心理
- Extend 第4章 発展させる
- マイルス・デイヴィスの傑作 学習の発展としての議論 応用の必要性 「ハイテック・ハイ」 人に教えるという学習方法 不確実性の価値 「多様性は人を賢くする」 疑問の大切さ
- Relate 第5章 関係づける
- システム思考 「最大の認知上の障害」仮定思考 ハッキング 視覚的アプローチ アナロジーの価値 問題解決のスキル
- Rethink 第6章 再考する
- 過信 直感型思考と熟慮型思考 評価する必要性 自分に分かっていないことを知る 分散学習 内省の必要 静かな時間 「こぶし」実験 無限のプロセス
- エピローグ ツールキット 参考文献・原注
ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド:スコット H ヤング
- 第1章 MITに行かずにMITの学生より短期間で学ぶ
- ▼私の最初の挑戦「MITチャレンジ」ーー専門化・高度化する時代のための新しい勉強法
- ▼たった3ヶ月で外国語をマスターするーー次々に語学が習得できる非常識なアプローチ法
- ▼クイズ番組で20万ドルを勝ち取った男の戦略と分析ーー「集中的な学習」が不可能を可能にする
- ▼最低賃金から億万長者にーーウルトラ・ラーニングでヒットゲームをつくったバロンの話
- ▼MITチャレンジとその後ーー私は「スキル習得のための万能薬」を見つけた
- ▼さまざまなウルトラ・ラーナーたちーー個性的な学習者たちから見つけた共通の原則
- 第2章 ウルトラ・ラーニングが「あなたの価値」を高める
- ▼ウルトラ・ラーニングが私たちの人生を豊かにするーー奇抜だが非常に実用的なメソッド
- ▼「中流」というライフスタイルが送れる時代は終わったーー常に学習することが要求される現代社会
- ▼大学に通うコストの高まりーー役に立つかわからない授業を受ける意味はあるのか?
- ▼テクノロジーが拓く学習の新しいフロンティアーー学習の効率を高められるかどうかはあなた次第
- ▼ウルトラ・ラーニングでキャリアアップーーウルトラ・ラーニングが適用できる3つの分野
- ▼ウルトラ・ラーナーたちを駆り立てた原動力ーー「仕事での成功」だけを目指しても続けることはできない
- ▼才能とは何かーテレンス・タオの場合ーー私たちに天才の真似はできるのか?
- ▼戦略や学習法によって凡人でも圧倒的な成果を出せるーーどんなスタート地点に立っているかは関係ない
- ▼ウルトラ・ラーニングのための時間を見つけるーーカスタマイズして自分なりの学習計画を立てる
- ▼ウルトラ・ラーニングの価値についての議論ーー誰でも習得可能な手法なのか?
- 第3章 ウルトラ・ラーナーになる方法
- ▼誰でも「優れた学習者」になれるのか?ーー「普通の人」を「ウルトラ・ラーナー」に変える実験
- ▼ウルトラ・ラーニングの第1ステップーー「どうやって学べばいいのか」を把握する
- ▼準決勝進出、そしてキャリアチェンジへーー継続すれば新しいスキルは必ず身につく
- ▼ウルトラ・ラーナーになるためには?ーー私が見つけた9つの原則
- 第4章 【原則1】メタ学習 最初に地図を描く
- ▼メタ学習とは何か?ーー1つ目の原則「学習について学習すること」
- ▼メタ学習の地図が持つ力ーーウルトラ・ラーニング・プロジェクト成功のカギを手に入れろ
- ▼どうやって地図を描くか?ーー「メタ学習準備」と「メタ学習スキルのストックを増やす」という2つの方法
- ▼「なぜ」「何を」「どうやって」を決めるーー「メタ学習準備」は3つの質問に分解して考える
- ▼「なぜ」に答えるーー実利のために学ぶのか、興味のために学ぶのか
- ▼「何を」に答えるーー「概念」「事実」「行動」に分けて学習対象を把握する
- ▼分析結果から地図を描くーーボトルネックを見つけて学習の効率を上げる
- ▼「どうやって」に答えるーー「ベンチマーク」と「強調/除外法」
- ▼どの程度まで計画すべきか?ーー「良い準備」をするための2つの指針
- ▼メタ学習の長期的なメリットーーウルトラ・ラーニングを繰り返すほどメタ学習の能力が上がる
- 第5章 【原則2】集中 ナイフを研ぎ澄ます
- ▼第1の問題:集中を始められない (先延ばしする)ーー「先延ばしにしようとしている自分」をまず認識する
- ▼第2の問題:集中を維持できない (気が散る)ーー集中力を失ってしまう原因は3つある
- ▼第3の問題:適切な集中ができないーー「興奮レベルの最適化」で理想的な集中状態をつくる
- ▼集中力を改善するーー気を散らしたいという衝動は、それに抵抗するたびに弱まる
- 第6章 【原則3】直接性 一直線に進む
- ▼直接取り組むことの重要性ーー「講義を受ける」よりも「試験問題を解く」ことに時間を割け
- ▼「転移」が起こらないという学校教育の残念な事実ーー教育機関での学習はあまりにも「間接的」だ
- ▼「直接性」で問題を解決するーー自分の学習をデザインする前に絶対に知っておくべきこと
- ▼「転移の問題」を回避する方法ーー「より深い知識」を得ることが転移を促す
- ▼どうやって直接学ぶか?ーーウルトラ・ラーナーたちが採用している4つの戦術
- ▼ウルトラ・ラーナーは直接学ぶーー新しいことを学ぶときは、得た知識を使う状況をイメージする
- 第7章 【原則4】基礎練習 弱点を突く
- ▼学習の化学反応ーー全体のパフォーマンスを左右する要素を特定する
- ▼基礎練習と認知負荷ーー1つのスキルに「一点集中」して能力を伸ばす
- ▼「直接から基礎練習へ」アプローチーー「直接学習」と「基礎練習」の間を行き来するのが有効
- ▼基礎練習を設計する際の戦術ーー基礎を身につけるための5つのワザ
- ▼「創造」と「想像」を引き出すーー「やらされる基礎練習」と「自分からやる基礎練習」は全然違う
- 第8章 【原則5】回想 学ぶためにテストする
- ▼ラマヌジャンの才能ーー「解説のない数学の教科書」が天才を育てた
- ▼「思い出す」が最強の戦略だったーー「回想」は非常に強力な学習ツール
- ▼学習のパラドクスーー「受動的な復習」は長期記憶を形成しない
- ▼「困難な回想」がより学習効果を上げる?ーー学習直後より時間を置いてからテストする方が効果的
- ▼テストは勉強を始める前にやった方がいい?ーー先行テスト効果で「検索」の機能を強化する
- ▼何を思い出すべきか?ーー頭の中に一定量の知識がないと、難しい問題を解決することはできない
- ▼回想を練習する方法ーー学習に「思い出す」を組み込むための5つの戦術
- ▼ラマヌジャン再考ーー「回想」が偉人たちの才能を伸ばした
- 第9章 【原則6】フィードバック パンチから逃げない
- ▼ウルトラ・ラーニングとこれまでの学習法を分けるものーー即時性、正確性、厳しさのあるフィードバックを求めろ
- ▼フィードバックの逆効果ーーマイナスの影響を与えるフィードバックに気をつける
- ▼どんなフィードバックが必要か?ーー「結果フィードバック」「情報フィードバック」「修正フィードバック」
- ▼フィードバックの種類に関する補足ーーウルトラ・ラーナーはフィードバックの取捨選択が上手い
- ▼最適なタイミングはいつなのか?ーーなるべく早くフィードバックを受けて間違いを認識する
- ▼フィードバックを改善するーー学習の質を高めるフィードバックを得るための4つの戦術
- ▼感情的になってはいけないーーネガティブなフィードバックには「慣れ」が大切
- 第10章 【原則7】保持 穴の開いたバケツに水を入れない
- ▼ナイジェル・リチャーズの秘密ーー「隠された記憶術」をわずかな手がかりから探る
- ▼なぜ、覚えるのは難しいのか?ーー私たちが忘れてしまう3つの理由
- ▼どうすれば忘却を防げるか?ーー記憶の4つのメカニズム「間隔反復」「手続き化」「過剰学習」「記憶術」
- ▼忘却との戦いに勝利するーー優れた努力と戦略があれば記憶力は上げられる
- 第11章 【原則8】直感 構築を始める前に深掘りする
- ▼ファインマンの秘密を解き明かすーー数学と物理学に対する驚異的な直感の仕組み
- ▼魔術師の心の中ーー最初から「本質」にフォーカスして「核心」に直接切り込む
- ▼どうやって鋭い直感を手に入れるか?ーー「質の高い直感」のための4つのルール
- ▼ファインマン・テクニックーー「説明深度の錯覚」を回避する
- ▼直感の謎を解くーーファインマンの最も偉大な才能とは「執拗な練習」と「遊び」を結びつける能力
- 第12章 【原則9】実験 安全地帯の外に出て探求する
- ▼ゴッホはどのように絵画を学んだのか?ーー「天才ではなかったゴッホ」の才能の磨き方
- ▼熟練するにつれて「実験の重要度」が増す理由ーー習熟するほど「教えられる人」がいなくなる
- ▼実験の3つのタイプーー学習リソースと方向性とスタイル
- ▼「実験マインドセット」で学習するーー成長できると信じ、すべての可能性を探る
- ▼どのように実験するか?ーー効率的に実験するための5つの戦術
- ▼「自分にとってのベスト」を見つけるーー原則の間にあるトレードオフを超える
- 第13章 最初のウルトラ・ラーニング・プロジェクト
- ▼【ステップ1】リサーチする
- ▼【ステップ2】スケジュールを立てる
- ▼【ステップ3】計画を実行する
- ▼【ステップ4】結果を評価する
- ▼【ステップ5】学んだ知識をどうするか?
- ▼ウルトラ・ラーニングの代替策ーーウルトラ・ラーニング以外の2つの戦略
- ▼生涯を通じての学習ーーウルトラ・ラーニングにチャレンジしよう
「覚える」と「わかる」 ──知の仕組みとその可能性 (ちくまプリマー新書):信原幸弘
- はじめに
- 第一章 覚える
- 1 丸暗記
- 2 身体でも知る
- 3 「まなぶ」と「まねぶ」
- 4 体験して学習する
- 第二章 わかる
- 1 意味を理解する
- 2 知識と真の理解
- 3 視覚的な表現と操作可能な表現
- 4 直観の正体
- 第三章 状況を把握する
- 1 計画とその限界
- 2 状況に応じて行為を決める
- 3 関連性をつかむ
- 4 場の空気を読む
- 第四章 人間特有の知とは何か
- 1 徳
- 2 真理の探究と課題の解決
- 3 批判的思考とは何か
- 第五章 機械がひらく知の可能性
- 1 自己認識と他者理解はどう変わるのか
- 2 架空と現実の違いがなくなるのか
- 3 拡張する心
問う
Q思考:ウォーレン・バーガー
- Introduction 「美しい質問」だけが美しい思考を生む
- アイデアはつねに「疑問」から生まれる
- 「世界の変化」のスピードに対応する
- 質問をし続ける方法を見つけ出せ
- 質問の多さと出世のスピードは比例する
- 質問は脳に負荷がかかる
- 3つのアプローチ「なぜ?」「もし〜だったら?」「どうすれば?」
- グーグルには絶対に予測できない質問
- 第1章 「Q」で思考にブレイクスルーを起こす──次々と問いを重ねる思考法
- 人を月に送れるなら、まともな足ぐらいつくれるのでは?
- 「質問家」が示す明確な兆候
- 疑問を抱かなくなった瞬間に成長は止まる
- 自分で行動しなければ、疑問は「ぼやき」になる
- 質問には「何」ができるのか?
- 「何を知らないか」に気づく
- 正しい問いは「洗練された思考」になる
- 「どんな質問をするか」で、住む世界は決まる
- 自分がいる業界はどんな業界か? そこにはまだ私の仕事はあるか?
- 自分を状況に「適応」させていく
- 「知っていること」を次々と更新していく
- 質問は答えより価値が高くなっているのか?
- 情報の真偽を知るために問う
- コンピューターが人の質問力を磨く
- 「知る行為」は時代遅れか?
- 質問で無限のリソースにアクセスする
- 何もかもが「なぜ?」から始まるのはなぜか?
- ほかの人よりも「早く」問題を発見する
- 「Q+A」が結果を生む
- 問題解決の合理的なプロセスとは?
- どうすれば、問いを「行動」に移せるか?
- 「組み合わせ」が新たな発想を生む
- 「試して検証」を繰り返し続ける
- 人を月に送れるなら、まともな足ぐらいつくれるのでは?
- 第2章 子どものように「なぜ」と問い続ける──質問し続けるアタマをつくる
- なぜ、子どもはあんなに質問するのか?
- 「複数の答え」への想像力が問いを生む
- 一度「分類」すると、問題が見えなくなる
- リラックスした環境でこそ、創造性は開花する
- なぜ、質問の回数が突然減るのか?
- お手本があると「問い」を拒絶してしまう
- だれもが「疑問」を抱かないように教えられてきた
- 生産性を高めて成功するには何が必要か?
- 「質問に立脚した学校」は成立し得るだろうか?
- 5つの「思考の習慣」で問いを深める
- 「地図の真ん中」に何を置くべきか?
- 知識は押しつけても身にならない
- ベゾス、ブリン、ペイジの共通のルーツ
- クラスの中で質問できるのはだれか?
- 「恐れの感情」が好奇心を邪魔する
- 質問がいくら得意でも、まったく質問できなくなる環境
- 生まれながらの「質問魔」に、なぜ質問を教える必要があるのだろう?
- 正しく質問できないと「損」をする
- 「何を尋ねていいかわからない」から抜け出す
- 「正しい問い」にたどりつく6つのステップ
- 良い質問は「自然」には生まれない
- 質問の仕方は自分に教えられるか?
- 「匿名性」が質問を後押しする
- 「変化をつくりだす方法」を観察する
- なぜ、子どもはあんなに質問するのか?
- 第3章 「美しい質問」を自分のものにする──Q思考の「3ステップ」をマスターする
- なぜ、写真ができるのを待たなければいけないのか?
- 最初の「なぜ?」からフル回転で大量の疑問を考える
- 最初の「20段階」を進むと?
- 鋭い「なぜ?」を生み出す条件
- なぜ、一歩下がると前に進めるのか?
- 「前進」を強いるプレッシャーに打ち克つ
- 「知っている」というのは、ただの感覚にすぎない
- 「もう一度説明してほしい」と繰り返す
- 初心者の心は「空」である
- ジョブズの奇妙な禅解釈
- 「休みの日の7歳の子ども」になりきる
- なぜ、ジョージ・カーリンには他の人が見逃したものが見えるのか?
- だれも持っていない視点をつかむ「ヴジャデ発想法」
- 時間をかけて「目の前にあるもの」を発見する
- 私には余分なマットレスがあるのに、なぜ彼はベッドがなくて困らなければならないのか?
- なぜ、この問題を「追求すべき」と思えたのか?
- 「挑戦的質問」という方法
- 「では、どうすべきか」は言えなくていい
- なぜ、私たちは「質問について質問」しなければならないのか?
- 「5なぜの法則」で心理の限界を超える
- 「開いたり閉じたり」して質問のレベルを上げる
- 「正しい問い」をつかむには、問題との距離を縮める
- 「観察」と「実体験」が答えを生む
- 疑問を抱くだけでなく「執着」する
- もし、音楽のDNAをマッピングできたら?
- 「音楽の遺伝子」を発見する
- 「実現可能性」を考えずに空想しつくす
- 既存のアイデアから「スマートな再結合」をする
- 「AとB」ではなく「Aと26」を組み合わせる
- もし、脳が木の生い茂った森だったら?
- もし、疑問を抱いて寝たら? (答えと一緒に目を覚ますだろうか?)
- 情報を集めて、寝転がる
- 「散歩」や「ドライブ」で考えずに考える
- もし、アイデアがでたらめで靴下が左右違っていたら?
- 辞書を使って「でたらめ」に考える
- 「仮定」で現実をひっくり返す
- どうすれば、質問をかたちにできるのか?
- 具体化の課題が背中を押す
- 「一つのアイデア」に絞り込み、他人に話す
- 紙でもデジタルでもいいので「描いてみる」
- 考え込む前に「人に見せる」
- どうすれば、倒れない「マシュマロ・タワー」を建てられるか?
- 検討するより「試す」ほうが早い
- 「試して学ぶ」と大きな変化をつくりだせる
- どうすれば、折れた足を愛せるようになるのだろう?
- 「否定的意見」を最大限に利用する
- ダメージを受けながら「少しずつ」進む
- どうすれば、シンフォニーを一緒につくれるだろう?
- 「世界中の頭脳」を使う
- いまや「不可能」はなくなっている
- 「人と動く」段階が必ずくる
- 「問い」を抱え込んでいても意味がない
- 「最終的な答え」は存在しない
- なぜ、写真ができるのを待たなければいけないのか?
- 第4章 ビジネスに「より美しい質問」を与えよ──あなたの仕事を劇的に変える「Q」
- なぜ、賢いビジネスパーソンが大失敗をしでかすのか?
- 優秀なのに「まっとうな選択」ができない
- 「存在理由」を問うことから始める
- 「早い結果」を求めると、疑問が抜け落ちる
- なぜ、私たちはビジネスをしているのか? (そもそも何のビジネスをしているのか?)
- 定期的に「過去の理想」を振り返る
- だれがどのように使い、何を求めているのか?
- いま残っている「不都合」を解決する
- 「自分たちは何をしているのか?」を掘り下げる
- もし、この会社がなかったら?
- 「やめるべきこと」を決める
- 「もし〜だったら?」で想像力が爆発する
- もし、たんなる金儲けをやめて理念を貫いたとしたら?
- 「お金がなくても食事できる店」は可能か?
- 「私たちから買わないでください」という広告
- どうすれば、もっと良い実験をできるだろう?
- 「やってはいけないこと」ができる場所をつくる
- 質問についてブレイン・ストーミングをしたら、ひらめきが下りてくるだろうか?
- 「Qストーミング」で質問を改善する
- この「3語」が思考のスイッチを入れる
- 野心的な「HMW的質問」を考える
- 「HMWアプローチ」は伝染する
- 曖昧なリーダーに人はついていくだろうか?
- 「いま起きていること」の本質をつかむ能力
- 賢人はあえて「無知」な質問をする
- いつ質問をやめればいいのか?
- ミッション・ステートメントはミッション・クエスチョンになるべきか?
- 「ミッション」を全員のものにする
- 数万人単位でも議論できる
- どうすれば、探求の文化をつくれるだろう?
- 「最も厳しい質問」が「最も素晴らしい質問」になる
- 質問すると「得をする」仕組みをつくる
- 「一歩下がる」時間がなければ成功しない
- 上司を置かず、「ネットワーク」で仕事を回す
- 仕組みで、会社を「学び」の場に変える
- 「くだらない質問」ばかりになるという問題
- 自由に「外に出られる」ようにする
- 質問を使って「質問家」を見つけだす
- なぜ、賢いビジネスパーソンが大失敗をしでかすのか?
- 第5章 「無知」を耕せ──問いであらゆる可能性を掘り起こす
- なぜ、私たちは「問いと生きる」べきなのか?
- 自分の人生で「最も重要なこと」は何か?
- 壁にぶつかったら「なぜ?」で乗り越える
- 人が「本当にほしいもの」を中から考える
- 「不安」を飲み込み、好奇心に従う
- なぜ、あなたは山を登っているのか?
- 「じっくり考えること」から逃げ続けている
- なぜ、あなたは探求を避けているのか?
- 選択はすべて「質問」のかたちをしている
- 「いつか人生に向き合える」と誤解している
- 「もやもや」を抱えながら前進する
- 「リーン・イン」の前に、一歩下がったらどうなるだろう?
- 「ハイテク安息日」をつくる
- 考えるとは「一つのことに集中する」こと
- すでに持っているもので始めたらどうだろう?
- なぜ、「彼ら」のほうが幸せそうなのか?
- 幸せにつながらないことに時間を使っている
- 自分を「美しく」感じられるのは、どんなときか?
- なぜ、そのとき「輝いている」と感じるのか?
- ほんの少し変えてみたらどうなる?
- 「聖書男」が発見した人生の秘密
- 変化を生むコツは「ふりをする」こと
- 「経験のバリエーション」を持てるように工夫する
- 失敗しないとわかっていたらどうする?
- 「失敗への恐怖」が行動を妨げている
- 何もしなかったらどうなるのか?
- どうすれば、蓋をこじあけてペンキをかきまわせるだろう?
- 「自分で考える」ように仕向ける
- 質問で「共通項」を見つける
- 「考えの違う人」の視点で考える
- 疑問を「疑問視」する
- どうすれば、「美しい質問」を見つけられるだろう?
- 「外」と「内」に答えを探す
- 「力強い疑問」は眠らない
- 「美しい質問」の見つけ方
- 群衆の狂気に敏感になる
- 自分は「何」を言いたいのだろう?
- 「知らないこと」を質問で耕していく
- なぜ、私たちは「問いと生きる」べきなのか?
- 訳者あとがき
Curious 子どもは40000回質問する~あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力~:イアン・レズリー
- はじめに 「知りたい」という欲求が人生と社会を変える
- 言葉を操る天才子ザルが「質問しない」こと
- 売れっ子プロデューサーの苦悩
- 人の好奇心をかきたてる番組をつくる
- 現代は人類発展の停滞期――もはや賢いだけでは生き残れない
- 知りたいと思う気持ち――認知欲求
- 好奇心を育てるには「労力」が必要だ
- 「拡散的好奇心」――知りたいという心のうずき
- 「知的好奇心」――知識と理解を求める意欲
- 「共感的好奇心」――他人の考えや感情を知りたい
- 危険な「好奇心格差」が生まれつつある
- 好奇心は加齢による認知機能低下に抵抗する
- 第1部 好奇心のはたらき
- 第1章 ヒトは好奇心のおかげで人間になった
- 子どもは銃を触らずにはいられない――ブライアンの例
- 拡散的好奇心の功罪
- 言語習得への飽くなき欲求――アーゲイエスの例
- 拡散的好奇心が知的好奇心に変わるとき
- 人間が拡散的好奇心を持っているわけ
- 知識欲は脳内で喜びの物質へと変わる
- 人は文化を蓄積し、それを探究することで環境に順応する
- ダ・ヴィンチのToDoリスト
- 第2章 子どもの好奇心はいかに育まれるか
- 知的好奇心の起源――ロンドンのベビーラボ
- ヒトの長い子ども時代の秘密
- 乳幼児の学習は大人や環境との合弁事業
- 好奇心旺盛な子とそうでない子の違い
- 指さしと 喃語 は学習の心構えができている合図
- 子どもは四万回質問する
- 質問の技術とパワー
- 第3章 パズルとミステリー
- 知識の「探索」と「活用」
- 好奇心は「理解」と「理解の欠如」の双方によって刺激される
- 少しだけ知っていることが好奇心に火をつける
- 何でも知っていると思い込むと無関心になりがち――過信効果
- 自信不足もまた好奇心をしぼませる
- 魅惑的ストーリーの構造――情報の空白を利用する
- 「パズル」と「ミステリー」
- 「パズル」を重視する文化
- インターネットが奪う「生産的フラストレーションの体験」とは
- 苦労して学ぶほうが習熟度は高い
- 情報技術は人間の好奇心にとってプラスか
- 第1章 ヒトは好奇心のおかげで人間になった
- 第2部 好奇心格差の危険
- 第4章 好奇心の三つの時代
- 威信失墜の時代
- 古代――好奇心は「実利のためではない」
- 中世――好奇心は「罪深いもの」である
- ルネサンス――好奇心の威信回復
- 問いかけの時代 啓蒙時代――知識の普及
- 共感的好奇心の高まり――文学はなぜ人の心を動かしたか
- 都市が生み出すセレンディピティ
- 解答の時代
- 情報の蓄積とリンク――メメックスとインターネット
- 好奇心がなければセレンディピティは訪れない
- 自分が何を求めているかわからなかったら?
- グーグルは「何を尋ねるべきか」を教えてはくれない
- セレンディピティの欠如はイノベーションを阻害する
- 第5章 好奇心格差が社会格差を生む
- 大学教育を受けない代償は大きい
- 学業の成績には知的好奇心も大きく影響する
- 好奇心格差が経済格差を悪化させる
- 好奇心を維持できる人が成果を手にする時代
- 第6章 問いかける力
- 貧しい家庭の心の問題 高
- 所得層の家庭の子は、低所得層の子より多く質問する
- 多くの質問をする子は、親から多くの質問をされている
- 経済的余裕のある家庭とそうでない家庭では何が違うのか
- 大人はなぜ質問をやめてしまうのか
- 大企業病――意図的な無知 質問すべきときに質問しない理由
- 第7章 知識なくして創造性も思考力もない
- スラム街にコンピューターを置いてみる
- 繰り返される「好奇心駆動型」教育
- 「好奇心駆動型」教育が機能しないわけ
- 人間の長期記憶が果たす役割
- 知識こそが、好奇心を持続させる力
- 知識は知識に引き寄せられる――マタイ効果
- 教育上の進歩主義と社会的な進歩主義はまったく別のもの
- 「好奇心」や「やり抜く力」だけでは足りない ――一流高校に入れなかったチェスマスター
- 知識こそが、創造性と好奇心の源泉
- 第4章 好奇心の三つの時代
- 第3部 好奇心を持ち続けるには
- 第8章 好奇心を持ち続ける7つの方法
- 成功にあぐらをかかない
- ウォルト・ディズニーとスティーブ・ジョブズ
- 中国の帝国はなぜ没落したか
- 自分の領域の外に目を向ける
- 自分のなかに知識のデータベースを構築する
- 広告業界のバイブルに学ぶ
- アイディアを得るための5つのステップ
- ひらめきは偶然ではない
- キツネハリネズミのように探し回る
- スペシャリストかジェネラリストか
- 多才なキツネと堅実なハリネズミの雑種
- 大学教育の問題
- なぜかと深く問う
- アイルランド和平の立役者
- 交渉の達人――「なぜ」を問う
- 共感的好奇心が物を言う
- 人はなぜ「なぜ」を避けるのか
- 手を動かして考える
- 油は波を静めるか――フランクリンの実験
- ミクロとマクロ、具体性と抽象性を統合する
- 知識と技術、思索と行動は依存しあっている
- ティースプーンに問いかける
- 退屈会議
- 何も起きないときに何が起きるか
- 「つまらない」を「面白い」に変える技術
- 夫婦生活の退屈は痴話喧嘩よりも有害
- パズルをミステリーに変える
- 暗号のエキスパート
- パズルの裏にミステリーを探す
- おわりに さあ、知識の世界を探究しよう
- アメリカの土地を踏まなかった男の判断
- 自己中心の考えから逃れる
- 絶望の淵から――好奇心の喪失
- 好奇心とは生きる力
- 謝辞 補足 訳者あとがき 参考文献
- 第8章 好奇心を持ち続ける7つの方法
生成AIスキルとしての言語学 誰もが「AIと話す」時代におけるヒトとテクノロジーをつなぐ言葉の入門書:佐野大樹
- はじめに
- 第 1 章 生成AIとの対話における新しい言葉の役割
- ▼ 人工知能の進化:生成AIの誕生と普及
- 生成AIとは?
- ▼ 今までの人工知能とどう違う?
- 言葉で指示や質問をするだけで生成できる!?
- 生成AIは、どう生成する?
- 生成AIは、なぜ生成する?
- ▼ 人のパートナーとしての生成AI
- 生成AIと共同作業をする
- 生成AIとの創造における人の役割と責任
- ▼ 生成AIと人はどう話す?:言葉の新領域
- 形式言語から自然言語へ
- 一方通行のコミュニケーションから対話へ
- 生成AIとのコミュニケーションの基本
- ▼ 生成AIとのコミュニケーションと、人とのコミュニケーションってどう違う?
- 人同士のコミュニケーションの基本とは
- ペルソナ変身:生成AIは誰にでも何にでも!?
- 24 時間いつでもどこでも
- 生成AIがまだ理解できない領域
- 目的にもとづく選択とパターンにもとづく選択
- ▼ 人の対話力に左右される!? 生成AIの能力と可能性
- 生成AIの能力と可能性
- 言葉の選択が及ぼす生成AIの能力への影響
- ▼ 生成AIと対話する責任って?
- 生成AIの対話者として知っておきたいこと
- 入力前に確認!:データプライバシーとセキュリティ
- 機械でも間違う!?:ハルシネーションって何?
- 偏見の拡散防止!
- 話して知ろう生成AI
- ▼ 人工知能の進化:生成AIの誕生と普及
- 第 2 章 言語学がなぜ必要?
- ▼ 生成AI時代になぜ言語学?
- 生成AIと言語学の交点
- 「ライト」としての言語学
- 生成AIとの対話スキルとしての言語学
- ▼ 言語学ってそもそも何?
- 言語学って?
- 言語学の対象って?
- 言語学における言葉の見方:構造主義と機能主義
- ▼ 選択肢として言語を考える
- 生成AIとの相性がいい言語理論なんてあるの?
- 言語を選択肢の体系と考えると何が見えてくる?
- 生成AIとの対話における言葉の選択
- ▼ 言語の3つの機能とは
- 人と人との対話における言葉の役割って?
- 経験を解釈する機能
- 対人関係を築く機能
- 情報・考えを整理して会話やテキストとして形成する機能
- 生成AIとの対話における言葉の機能
- ▼ 言語学の新しいフロンティア:生成AIコミュニケーション
- 生成AIとの対話の言語学的分析
- 生成AIが挑む言語学的な問題と限界
- ▼ 生成AI時代になぜ言語学?
- 第 3 章 生成AIと話す目的は? 生成AIとの対話はどんな構造?
- ▼ 生成AIと対話する目的は?
- どんな種類の目的があるか?
- 情報やアイディアを理解する
- 情報やアイディアを表現する
- 考えを分析・整理する
- ▼ 生成AI対話の構造ってどんなもの?
- プロンプトの構造
- 指示/質問を説明する
- 状況を設定する
- 回答の様式を選択する
- 例を提示する
- 入力値(インプット) を与える
- ▼ 生成AIと対話する目的は?
- 第 4 章 状況設定を伝えて生成AIをカスタマイズしよう
- ▼ コンテクストとはそもそも何?
- コンテクストとは
- 背景としてのコンテクストと文脈としてのコンテクスト
- コンテクストによる対話の変容
- ▼ 言葉に影響を及ぼすコンテクストの選択肢
- コンテクストの種類と要素
- フィールドの選択が言葉に与える影響
- テナーの選択が言葉に与える影響
- モードの選択が言葉に与える影響
- ▼ コンテクストを生成AIに伝える効果とは
- 生成AIにコンテクストを説明する方法
- フィールドの説明
- テナーの説明
- モードの説明
- ▼ 生成AIに状況設定を伝えるテクニック
- 状況設定による生成AIの知識・スキルのカスタマイズ
- 状況設定の伝え方
- ▼ コンテクストとはそもそも何?
- 第 5 章 指示/質問の説明で生成AIを誘導する
- ▼ 指示や質問とは言語学的にどういうこと?
- 発話機能の選択肢としての指示/質問 指示/質問の説明で変わる生成AIの生成プロセス
- ▼ 指示/質問の仕方と補足の選択肢
- 指示や質問の仕方とは?
- 指示や質問を補足する選択肢
- ▼ 指示や質問の補足を生成AIに伝える効果
- 論理–意味関係を使った回答作成プロセスの誘導
- 詳細化による補足で、指示や質問を具体化
- 増補による補足で、指示や質問の条件を設定
- 拡張による補足で、複数の手順がある複雑な作業もOK
- ▼ 指示や質問とは言語学的にどういうこと?
- 第 6 章 様式や具体例を伝えて、生成AIの底力をさらに引き出す!
- ▼ 生成AIの能力をさらに引き出そう
- 生成AIとさらに上手に話すためのテクニックとは?
- ▼ 様式の選択で生成AIの表現力・構成力を引き出す
- 言葉の様式の選択肢
- 文体・スタイルの選択肢
- 形式の選択肢
- 媒体の選択肢
- ジャンルの選択肢
- 様式の選択で引き出す表現力
- ▼ 例ってすごい:生成AIとの対話における例の力
- 例とは何?
- 生成AIに例で回答の仕方を教えよう
- ▼ さらに発展!:対話を続けて引き出す生成AIの知識とスキル
- マルチターン(複数回のやりとり) での対話
- マルチターンでの対話の方向性
- 対話を発展させる
- 対話をやり直す
- 対話の前提準備
- ▼ 生成AIの能力をさらに引き出そう
- 第 7 章 生成AIと評価や批判を見つめ直す
- ▼ 新しい用途の探求:広げよう活用スペクトラム
- 生成AIとの対話の発展的な活用例
- ▼ 生成AIとの対話で評価の表し方を見直す
- 評価の表し方
- 言語学における評価の分析
- ▼ 生成AIとの対話で批判を建設的なフィードバックに言い換える
- 言い換えの力
- 言語学における言い換え
- ネガティブ批判を建設的思考に再構築する
- ▼ 新しい用途の探求:広げよう活用スペクトラム
- 第 8 章 生成AIによってさまざまな「壁」が溶けていく
- ▼ 総括:生成AIスキルとしての言語学
- 10 分でまとめ:生成AIとの対話テクニック
- ▼ 対話の深層へ
- 生成AIは、専門家ツールではなく、身近な話し相手
- 気をつけること、お勧めの使い方、学習の場の必要性
- 対話相手としての生成AI
- 質問をする、指示をするということ
- 100のあたりまえから、1つのダイヤモンドを作る
- 生成AIは「上位層」用のツールではありません
- 新しい選択肢:個、生成AI、社会、シェアードディスコースという考え
- ▼ 総括:生成AIスキルとしての言語学
- ▼ 参考文献
知的生活
自分の時間―1日24時間でどう生きるか:アーノルド・ベネット
- まえがき 大切な「あなただけの時間」をどうやってつくりだすか?
- 時間は無限の富を生む、実に不思議な宝物!
- 決まった仕事以外に何かやりたくてうずうずしている人へ
- 朝の1時間は夜の2時間以上の価値がある
- 第1章 この考え方が1日1日に奇跡をもたらす
- 時間があれば金かねは稼げるが、金があっても時間は買えない
- あなたにはたくさんの「空白の時間」が与えられている
- 人生のすべては、時間の利用の仕方次第で決まる
- 第2章 もっと知的好奇心に満ちた生活をつくろう!
- 1日が24時間であることを、あなたは本当に理解しているか
- 仕事だけでは満たされない「知的好奇心」をどう満たすか
- 第3章 1日24時間の枠を最大限に生かすには?
- 「もっと時間があれば――」は言い訳にすぎない
- スケジュール表で時間はつくれない!
- はじめから「大きな変化」を求めてはいけない
- 第4章 自分の精神・肉体を養うための「内なる1日」
- 無意識が生み出す膨大な〝もったいない〟時間
- 頭の中に「内なる1日」をつくる
- 自分の1日をじっくり検討し、新たな時間を開拓する
- 第5章 週3回の夜90分が、あなたの心を豊かにする
- 通勤時間という「誰にも邪魔されない時間」
- 通勤時間をどう生産的に生かすか
- この「週3回の夜90分」が人生の明暗を分ける
- 第6章 「情熱と活気に満ちた1週間」をつくる秘訣
- 「1週間」を6日として計画する
- 毎朝の30分が自分の中に奇跡を起こす
- 小さな一歩からでないと「習慣」は変わらない
- 第7章 思考を集中するひとときをもつ
- 「充実人生」を送るための第一条件
- 電車の中にいても頭の働きに磨きはかけられる
- 手軽にできる「思考を支配する」訓練法
- 第8章 「内省的な気分」を大切にする
- 能力をフル回転させる「基礎教程」とは?
- 思いと行動との「落差」に気づいているか?
- 1日の終わりに自分を振り返る心のゆとりをもつ
- 第9章 「知的エネルギー」はどうやって生まれてくるのか
- 毎日をただ「何となく」過ごしている人の悲劇
- 充実した一瞬を生きるということ
- 第10章 「原因と結果の法則」を頭に入れる
- あらゆることの「原因と結果」を頭の中に入れておく
- 人生の限りない豊かさを汲みとる力
- この世に退屈なものなどない
- 第11章 読書好きなあなたへ――人生に大きな「利息」を生むアドバイス
- もっとも効果的な読書法
- 「優れた詩を読む」ことで得られるもの
- 「努力して読む」から、それはあなたの糧となる
- 第12章 財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている
- 時間の価値を知ったあなたにも、待ち受けている危険
- ユーモアのセンスに欠けた「物知り顔」の人間にならない
- 「計画の奴隷」になってはいけない
- 自分の心の中に「牢獄」をつくらない
- かけがえのない「向上の芽」を大切に育てる
- 訳者解説 渡部昇一
- 知的生活技術の秘密を明かす
- 人間形成のきっかけをつかむ
- ベネットの生き方・私の考え方
- とどまるところを知らない創造エネルギー
- 自分の生き方を刺激する貴重なヒント
自分を鍛える!―「知的トレーニング」生活の方法:ジョン・トッド
- 訳者序文
- 先人の“いいところ”を学ぶ──それが一番簡単な自己実現法
- プロローグ ものを「考える頭」には限界がない!
- 自分という大理石に、どう“のみ”を入れるか
- “ささやかな努力”のとてつもない力
- 使えば使うほど回転がよくなる――それが頭脳というものだ
- 第1章 “いい習慣”をつくれば疲れないで生きられる!
- これが「第二の天性」になればしめたもの
- まずは「同じ仕事」を「同じ時間」にひたすら繰り返してみよ
- よく練った計画であれば大騒ぎせずとも肅しゆく々しゆくとはかどる
- 「勤勉」こそが立派な仕事を成し遂げる
- 「勤勉な人」ほど疲れない、あせらない!
- 「明日でいいだろう」――この積み重ねほど恐ろしいものはない
- 「時間厳守」には2倍の“得と満足”がついてまわる
- 朝の遅い人間で志を叶えた者は一人もいない!
- 「何かを学びとってやろう」という意気込みで人と接する
- 「一いち期ご一いち会え」の精神で事にあたる
- その他もろもろの“実生活に役立つ”こと
- 「速く行なう」より「入念に行なう」クセをつけよ
- 「心の猛獣」を自由に扱える人こそ本物の英雄なのだ
- なぜ自分のこととなると「バランス」が働かなくなるのか
- ものごとはその“裏側”をこそじっくりと検討せよ
- こんな“友人”なら、つきあって失敗はない
- 相手の欠点を注意するのが友情と思ったら大間違い
- 少しでも誠意を疑いたくなる人は、最初から相手にしない
- 第2章 集中力・記憶力が格段にアップする「短期決戦」法!
- 毎日の小さな「スランプ」を打ち破る法
- 10冊をななめ読みするより、1冊の本を徹底的にマスターする
- やり遂げた人だけが手にできる本物の「知的興奮」
- 一日15分あれば進歩は保てる
- とにかく根気よく反復すること
- 頭の“鮮度”を抜群に高める気分転換の技術
- 「多才人間」の秘密をさぐる
- 第3章 緻密な頭をつくるための読書法!
- 知識の「消化不良」ほど、たちの悪いものはない
- 貴重な「知識源」を最大限に利用し、自分の血肉とすること
- どうやって「読むべき本」を見分ければよいのか
- 1冊の本を120パーセント活用し吸収する方法
- 読みながら考え、読み終えてからも考えること
- 「人に語る」ことで、その本のエッセンスは確実にものにできる
- 読書にかけた時間の4分の1を考察に充てる
- 索引をつくり分類する「読書術」
- 頭に浮かんだ考えは、書き留めなければすぐ消えてしまう
- 読書はその人の文体をつくる
- 心を海のように知恵でいっぱいに満たす法
- 頭の働きを刺激し活発化する喜びに優るものはない
- 第4章 こうすれば自分の「持ち時間」が最大限に生きてくる!
- 時間に強欲になることは一番の美徳
- 充分すぎる睡眠は頭と体の機能を低下させる
- 魂のサビとも言うべき「ものぐさ病」について
- 当面の目標と直接関係があることにエネルギーを絞り込む
- スケジュールの立て方は“箱に物を詰め込む要領”で
- 「器用貧乏」が結局なにも手にできない、これだけの理由
- こんな意味のないところに時間をかけていないか?
- 第5章 一目置かれる人の「話し方・交際術」
- どこへ行っても“歓待される人”の共通点
- 「生きた教養」とはこのことをいう
- よい本・よい友人にめぐり会えるような努力をしているか
- つまらぬ雑談で自分や相手の時間を無駄にしないこと
- 「中傷」は必ず自分のもとへ返ってくる
- 悪口を言う人間を他人はどう見ているか
- “心にもないこと”を言うことは自分自身を駄目にする
- “知性のごちそう”で人をもてなすコツ
- “自画自讃”は聞いている人の心を逆さか撫なでする
- いかにも“とってつけたような”言葉を使っていないか
- 言葉使いが巧みな人は、ここに一番こだわっている!
- 「メイソン11の法則」――人間関係を好転させるルール
- 刃は冷たいほどよく切れる
- 第6章 頭・体・気力を鍛える一番の方法
- 未来を棒に振りたくなければ運動をせよ
- 運動に費やす時間は“能率”で十二分にカバーできる
- 肉体の機能すべてを満たし、頭脳の働きを活発にする最高の方法
- たとえ少しでも“くり返し”に優る自己鍛錬法はない
- こんな「毎日のルール」で、不幸は駆け足で逃げていく
- エピローグ
- 自分の「生き方のルール」にもっとこだわりを持て!
- 常に満ち足りて大きな“ゆとり”がある人生を!
- 訳者解説
- そのまま知的活力となる「生き方」実践の書
- 不幸な生い立ち・環境で鍛えられた不屈の精神
- 「人生論」を書くに最もふさわしい、著者の経歴と体験
- 著者紹介
自分を鍛える!―「知的トレーニング」生活の方法:ジョン・トッド
- 訳者まえがき 私の「知的成長」の基礎をつくってくれた名著中の名著 渡部昇一
- はじめに 知的生活を送る秘訣――知性を豊かに、精神を強靱にする工夫
- 1Chapter 知的生活における「肉体の基礎」をどうつくるか
- 1 自分の能力を存分に発揮し続けるための健康習慣
- 最高の知的生産を可能にしたカントの独特な健康法
- 大知性人たちが実行した食事法
- ビールとワイン、知的生活者の飲み方
- 才能を喚起するための飲み物考
- 2 よく働き、よく楽しんだ先人に学ぶ
- みずみずしい想像力はどこから湧くか
- 3 「知的生活」と「動物的生活」の調和
- 頭も身体も規則正しく訓練しなければ効果はない
- 4 人生の「密度」の高め方
- 命ぎりぎりのところで燃えあがる「偉大なる精神」
- 5 自分を限りなく向上させる原則
- 人間の「五感」はどう働いているか
- スタール夫人を「天才」たらしめた最大の理由
- 繊細な感受性と強い神経こそ知的創造の原点
- 2Chapter 知的生活における「精神の基礎」をどうつくるか
- 1 自分をどこまで鍛えられるか
- 自分に必要な「知的鍛錬」を発見する
- 「日々の努力」と「インスピレーション」は姉妹の間柄
- 「好き嫌い」を軽視しない
- 自己修練で群を抜いていたフンボルト
- 2 「もう一人の自分」の目で物を見る
- 自分のことになると目が見えなくなる
- 正直よりは「公平無私」のほうが勝る理由
- 3 〝誘惑〟からどう自分を守るか
- あまりに知的であるがゆえの〝脆(もろ)さ〟
- 趣味が必要以上に洗練されることの危険
- 知性の勝利を分ける「気高い思考」
- 3Chapter 教養と知的エネルギーについて
- 1 人生の質を決定する教育
- どうすれば「真の専門家」になれるか
- どうでもよい知識に汚染されないために
- 天才ウェプケの並はずれた知識量の秘密
- 2 本当の教養、学問とは何か
- 〝控えの間〟をもたない人の強み
- 知識は使わないと劣化する
- 古代ギリシアの教育法
- ひとつのことを学び続けよ
- 3 知的エネルギーを最大限生かす勉強のやり方
- 〝身体〟で学ぶことがいかに重要であるか
- あるユートピア的〝夢物語〟
- 4 一見〝無用の学問〟こそ頭の栄養になる
- 独創性の炎を燃えあがらせる源流とは
- 5 外国語を〝実学〟として習得するために
- いいかげんな動機では外国語は絶対〝もの〟にならない
- 6 記憶のもつ〝拒否力、拒絶力〟を尊重すること
- ここいちばんでものを言う「選別記憶力」
- 骸骨(がいこつ)の形をした時計の文字盤
- 7 修練によって鍛えあげられた人間の能力
- 現代の〝レオナルド・ダ・ヴィンチ〟に何ができるか
- 完璧な教育とは何か
- 4Chapter 時間のつくり方、使い方
- 1 「時間」を一分も無駄なく活かす法
- 時間節約には、いさぎよい断念も必要
- 完全性を求めるあまり〝本(もと)〟を失ってはならない
- 自分の〝限界〟をはっきりさせる
- 仕事を複合的に効率よくこなす法
- 2 限られた時間で何ができるか、どう生きるか
- 天才ナポレオンの〝行動原則〟
- 仕事は「ある時間内」に成し遂げなければ意味がなくなる
- 「節約型人間」の仕事の流儀
- 「序曲は初日の前夜まで書くな」の真理
- 長期計画を完全にこなす時間術
- 「のらくら時間」の有効性について
- 3 ビジネスパーソンにこそ不可欠なこの「読書法」
- 毎日2時間〝最良の書〟を読む習慣をつくる
- 〝この喜び〟こそ知的努力の最高の報酬
- 4 人生で重要なのは〝選択〟すること
- 緊急事態に対し「能力」は二様(によう)に反応する
- 差はスピードではなく〝選択能力〟でつく
- 5 〝束(つか)の間(ま)〟の時間も充実させる
- 「あれかこれかであって、あれもこれもではない」
- モンテーニュのいかにも充実した「知的生活」
- 5Chapter 知的独立のための「金銭」について
- 1 自分という「資本」を手堅く着実に大きくする秘訣
- 「金の心配なく好きな道に没頭する」ためにこそ働く
- 「自分の才能」をびた一文無駄づかいしなかったゲーテ
- 物質的にも精神的にも豊かに生きるために
- お金は「知性」と「意志」を守るボディ・ガードになる
- 2 本当の「贅沢」とは何か
- 「量」よりは「質」を問うことで本物の知力をつける
- 時間と健康さえあればチャンスはいつでも訪れる
- 6Chapter 人生を豊かにする交際術と孤独について
- 1 〝知的な友情〟は賢明な契約のようなもの!?
- 一生付き合える友、その場限りの友
- あらゆる知的な友情の中でいちばんは?
- 2 人は孤独によって鍛えられ成長する
- 〝孤独〟になってはじめて見えてくるもの
- 「孤独なる者は、あらゆる時代を生きる」
- やむを得ざる事情によって孤独に逃げ込む時
- 偉大な〝知的業績〟はすべて孤独が創り出した
- 崇高な霊感が生まれる場所
- 7Chapter 創造的な知的活動の秘訣
- 1 結果にこだわらず進捗(しんちよく)を大事にする生き方を
- お手本は〝はしけの船頭の妻〟
- 意志の力だけではどうにもならないことが仕事にはある
- 〝限界〟がわかればこそ先が正確に読めてくる
- 自分の仕事を〝開墾〟するということ
- 2 意欲をいつも新鮮に保つために
- 仕事が思うようにいかず物憂さに襲われた時
- すぐれた想像力、知性をもつがゆえに取りつかれる〝メランコリー〟
- まさに超人であったゲーテの努力ぶりと知的生活
- 猛勉強のあとの何物にも代え難い爽快さ
- 3 地味な努力の〝天才〟になること
- 〝ナポレオンの閃(ひらめ)き〟の秘密
- 最高のインスピレーションが生まれる条件
- 独創性を生み育てるための基本的な「教養」とは
- 4 知的再生産にそなえての休息
- 星のごとく、急がず、しかし休まず
- 知力を回復させるために欠かせない〝休息〟
- 疲れた人の心を潤す、身に沁みる言葉
- 5 無用の〝用〟、浪費の〝生産〟を知る
- 一見〝浪費〟の中に知的生産の大事な芽がある
- 野生の蜜蜂(みつばち)の〝奔放(ほんぽう)さ〟に学ぶ
- 6 つまらない「私的規則」にしばられない
- 仕事をする上で最も効率のよい時間帯
- 環境と時間帯との相互関係
- 仕事に脂(あぶら)が乗った時のアドバイス
- 思考を中断させないための秘訣
- 「こま切れの時間」には「こま切れの仕事」を用意する
- 8Chapter ものを考える環境と創造する環境
- 1 「知的生活」を支えるための環境について
- 住む場所・環境が頭脳と精神に与える影響
- 〝目〟から気分転換を図る
- 理想的環境の中での天文学者ブラーエの「知的生活」
- 2 「集中力」を最高度に発揮できる条件
- 最悪の環境にあって最高の知的エネルギーを燃焼させる
- ゲーテにあれほどの偉業を成さしめた生活環境
- 知性の電流を増幅すること
- 3 創造力を生み育てる条件
- きわめて質素な調度と「知的生産」
- 「居心地のよさ」よりは「解放感」を大事にする
- 訳者あとがき 『知的生活』の実践者・ハマトンの生涯とその著作について 渡部昇一
- 新版訳者あとがき 恩師渡部昇一先生とハマトンの『知的生活』 下谷和幸