IT・AI・DX,日々雑感

このWebについて大分手入れしたのでその報告をし,併せて身の回りの手入れすべき何点かのことを検討しておこう。

このWeb(ワードプレス)の手入れ

Webの作成は,とにかく記事の作成を優先することになるが,なんせ今の私は,「法と弁護士業務」と「問題解決と創造」の両方に足をのせ,万巻の書を読み、万里の道を行って記事を作成しようとしているので,なかなか体裁まで頭が回らない。

そうこうしている間に,体裁問題が山積みしてきたので,この数日で何とか手入れをした。

次のような問題があった。

①見出しの体裁5段階を(文字の大きさ,色,冒頭からの空け幅等)を,追加CSSでカスタマイズする。

②テーマでカスタマイズされていたリンクの下線を復活させる。

③投稿だけにあった次ページで「続きを読むという」機能を,固定ページも含めて「<!–nextpage–>というタグ」を使って,両方で1,2ページの表示とする。これに伴い,「分野別法律問題」の記事(本文と詳細目次)を一つの固定ページとし,詳細目次を2ページ目に掲載する(「契約法務」だけ試行してみた。)。投稿も,詳細目次は,2ページ目に掲載する。

④上部のメニューの「ブログ山ある日々」は固定ページなので,ここでワンクリックで,すべての投稿記事を見られるようにする。

⑤各記事について,ある部分を修正するたびに,不整合な点が生じていた。

これについては,大体手入れができたと思う。

ただもう一つ,いつの間にか,

⑥(多分,ワードプレスの仕様変更で)PDFが読めない

という問題が生じていた。私が資料として引用しているPDFに目を通すことはめったにないので,今まで気が付かなかった。早急に対応しよう。

ワードプレスの手入れについては,次のような記事を作成している。

改めて思うのだが,この類の問題の最大の難点は,手を入れようと思うと,必要な知識は雲散霧消し,いつもほぼスタート時点に立ち返ってしまうということである。今後の,デジタル時代でこれはかなり本質的な問題である。

「エコー」と「Kindle Fire 10」を手入れしよう

大分前に「エコー」を買ったが,孫と一緒に「アレクサ モアナの曲をかけて」と呼びかけるぐらいにしか使っていない。最近,「Kindle Fire 10」のOSがアップデートされて「「Alexa」の呼びかけで使えるハンズフリーモードのほか、Fire HD 10をEcho Showのように使える「Show Mode」にも対応」するようになったとのことなのだが,私の近くにある,「エコー」と「Kindle Fire 10」は,私の「アレクサ」の呼びかけにどちらがどう対応しているのか,と「Kindle Fire 10」にでる表示は何なのか,今は混乱していて見極め難いので,この連休にでも整理しよう。そのほかに,ブルーt-ス利用の,キーボード,イヤホン,超廉価版スマートウオッチ,Kindle Paper Whiteを英語使用にして,何とかモードを使うという課題もある。

R本の手入れ

どこかで書いたように,私は事務所移転の際に,R本の大半は寄付したので,現在自宅にあるのは,千数百冊の積読本だ。これを「私本管理」で整理し,「問題解決と創造」に使えるようにしよう。これも連休だ。

家庭菜園の手入れ

庭の家庭菜園に野菜の種をまいて収穫し,花を植えて愛で,毎日,水を撒くのはとても楽しい。しかし,いつまでも孫と一緒に,はなさかじいさんのように種を撒くのはいかがなものか。もう少し進歩したい。

カラダとアタマの手入れ

絶えず少しでも体を動かし,手入れすることがもっとも重要だ。何とか朝RUNを定着させたいのと,ほんの少しでいいから,折に触れてストレッチ系の動きをすることを定着させることが大切なようだ。

アタマの手入れは,散歩し,山に行き,自然を愛でて,情動を整えることに尽きる。いろいろやることがあってストレスになるのはよくないかなあ。そういえば先週の日曜日(2019/4/14)は,孫を引き連れ,山下公園(チューリップ),大桟橋(大型客船の入港),山下公園(フラワーフェスティバル?),人形の家と回り,リフレッシュした。山男の影いずこ。

一番大事な手入れ

あれこれ手入れすべきことを思い浮かべたが,一番大事なことが抜けていた。

一番大事なことは,「法を問題解決と創造に活かす」ための,私自身の仕事についての手入れだし,このWebでいえば,「新しい法律問題」と「法を問題解決と創造に活かす」及び「分野別法律問題」の作成・充実である。後者はこのWebの体裁に大分手を入れることができたので,そろそろ真正面から取り組まなくては…。永遠の助走では困るなあ。

人の心と行動

「AIと弁護士業務」の執筆状況報告4

 

AIビジネスに関する和書5冊

はじめに

日本のAIビジネスは今後どうなるのか,日本でAIビジネスを創造しようとする仕事に関わり,その意気込みやアドバイスを述べている和書を5冊紹介する(なお,「デジタル・トランスフォーメーションをめぐって」参照)。これらは,2019年4月15日の段階で私の目に入ったKindle本だけであり,関連する本は,R本も含めるともっと膨大であろう。

  • ①「未来IT図解 これからのITビジネス」(著者:谷田部卓)(未購入)
  • ②「いまこそ知りたいAIビジネス」(著者:石角友愛)(Amazonにリンク
  • ③「AIをビジネスに実装する方法 「ディープラーニング」が利益を創出する」(著者:岡田陽介)(Amazonにリンク
  • ④「問題解決とサービス実践のためのAIプロジェクト実践読本 第4次産業革命時代のビジネスと開発の進め方」(著者:山本大祐)(未購入)
  • ⑤「アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る」(著者:藤井 保文, 尾原 和啓)(Amazonにリンク

ここでは,すでに購入済み②③⑤の3冊について簡単に紹介しよう。いずれもシリコンバレーを経験する若い世代が書いた本であり,おじいさんはもとより,おじさんも置いてきぼりされる寂しさを抱くだろう。でもこの道はいつか来た道…概して人間そのものに関する考察が不十分なので,内容はどうしても微視的で一本調子だ。私たちが物事を俯瞰する知恵を持ち,改めて学ぼうという意識を持てば充分に対応できる。ただし⑤は大分趣きが違う。後述しよう。

「いまこそ知りたいAIビジネス」を読む

「いまこそ知りたいAIビジネス」(著者:石角友愛)Amazonにリンク

出版社等による紹介

本書は,私たちの仕事にAIがどのようにかかわってくるかを知りたい一般ビジネスパーソンや学生の皆さん,そして,実際にAI導入を考えている経営者や事業担当者の方にむけて書かれた,いわばAIビジネスの入門書です。

具体的には,「そもそもAIとは何なのか」から,「世界の最新AIビジネスではどんなことが起きているのか」「実際に自社にAI導入を考える際にはどんなステップを踏めばよいか」「今後のAIビジネスの課題とは何か」,そして,「AI時代に求められる人材とキャリア形成のあり方」といったことまで,文系ビジネスパーソンでもわかる平易な言葉で解説していきます。

平易な入門書といっても,著者はシリコンバレーを拠点に活躍する,AIビジネスデザインカンパニーの経営者。AI技術を使って企業の課題を解決するビジネスを展開しており,紹介される事例はいずれも最新,最先端のもの。実際にAIビジネスにかかわっている方や,エンジニア,データサイエンティストにも一読の価値ありの内容です。

覚書

「ハーバードでMBA取得,米グーグル本社勤務を経て,現在はシリコンバレーを拠点にAIビジネスデザイン企業を経営する著者が教える」 といわれると引いてしまうが,内容は,「AIビジネスの最新事情と「あたらしい働き方」」について,様々な問題に目配りしながら分かりやすく記述する,万人向け,一般企業向け入門書である。

第1章から第6章前半まではそのようなものとして読むとして,私が惹かれたのは,第6章の後半だ。すこし引用してみよう。

①「AI時代に生き残れる人,生き残れない人」から

アメリカで「CBO」という役職が生まれたが,CBOとは,技術コミュニティとビジネスコミュニティの架け橋となり,心理学や行動科学の知見を生かして会社のマーケティング戦略を考える役割の人を指す。2015年創業のスタートアップのニューヨークを拠点に活動しているレモネードという損害保険会社がある。この保険会社になぜ投資が集中しているかというと,人の行動を理解する意思決定論や行動経済学の研究を取り入れ,保険業界に画期的なイノベーションを起こしたからである。AIを徹底的に活用して人的コストを最小限に抑える代わりに,レモネードが投資しているのが,行動経済学に基づいた研究と,それを生かし生かしたモチベーション構築の仕組みである。レモネードは,デューク大学の心理学教授であるダン・アリエリー教授をCBOに迎え,保険会社と顧客の利害対立をなくすビジネスモデルを提唱し,『ソーシャルインシュランス(社会的な保険)』というコンセプトを生み出した。

これからのAI時代は,先ほどのレモネードの例のように,今あるものを組み合わせて,今までになかったものを生み出す力が求められる。今,アメリカで主流になりつつあるのは,AIバイリンガルを育てる教育だスタンフォード大学と並んで,コンピュータサイエンスの分野で世界1,2位を争う実績を持つカーネギーメロン大学のリベラルアーツ学部ではコンピュータサイエンス学部の学生も,リベラルアーツ学部の学生と同じクラスで哲学などの授業を取り,哲学部の生徒が解析授業を取る。たとえば,文学部では,「人文学解析」というクラスがあり,そのクラスではフランシス・ベーコン(哲学者)を中心とした近世イングランド地方の歴史上の人物がどうつながっていたかを表したデジタルソーシャルグラフを作ったりするという。これは歴史上の文学や調査などに基づいた情報を,ビジュアライゼーション技術を使ってツールにする,真のAIバイリンガルのスキルがないと作れない。

②「私たちはこれから何を学べばよいか」から

ムーク(MOOC=Massive open online course)という,インターネット上で大学の講義が受講できるシステムがある。AI時代になったときに,仕事を見つけることができるかどうかは,今後自分にどれだけ「リスキル」の投資ができるかにかかっている といえるだろう。日本でもリカレント教育の重要性が言われている。日本には終身雇用制度があるので,これまでは逃げ切りできるかもしれないといわれていた 40 代, 50 代の人たちも,これからは何らかの技術を身につけなければ100年時代を生き残れないといわれている。今後,日本でも意欲の高い層は自分で英語のムーク授業を受けどんどんキャリアアップしていくだろう。会社がフォーカスしなければいけないのは,意欲はあるが情報が足りない層,英語で学ぶことに抵抗がある層だ。ペラペラでなくてもいい。英語ができるだけで世界は何十倍,何百倍に広がるし,取得できる情報量が劇的に増える。

目次

第1章 ここがヘンだよ,日本のAIビジネス

第2章 AIビジネスの最先端を見てみよう

第3章 AIを導入したい企業がすべきこと

第4章 AIビジネスの課題とは

第5章 AI人材とこれからの日本

第6章 AI時代における私たちの働き方

詳細目次にリンク

「AIをビジネスに実装する方法」を読む

「AIをビジネスに実装する方法 「ディープラーニング」が利益を創出する」(著者:岡田陽介)Amazonにリンク

出版社等による紹介

もはや「AI(人工知能)を試験的に導入してみよう」という時代は過ぎ,様々な企業が,現実のビジネスにAIやディープラーニング技術を活かした事業展開を行っている。

そうした動きは決して製造業やハイテク企業に限ったことではなく,小売・流通業や物流などなど,業界や業種を問わず急速に広がっている。

本書は,設立わずか6年で,国内企業数社でのAI導入支援の実績をもち,ディープラーニングが成果を出し始めた2012年から,いち早く同技術に注目してきたITベンチャーであるABEJA(アベジャ)の経営トップが自ら語る「AIのビジネスへの実装の具体的方法」。

AI・ディープラーニングをどう現実のビジネスに活かせばいいのか? 基本的なしくみから,実装・運用の成功要件,最新事例までを,文系ビジネスマンでも理解できるように,わかりやすく解説する。

覚書

2018年10月10日発行。この本は,非常に正直な本だと思う。「設立わずか6年で,国内企業数社でのAI導入支援の実績」という件が,そんなもん?という感想を抱かせるし,第5章で紹介されている「AIを導入した企業のビフォー& アフター」(ICI石井スポーツ,パルコ,武蔵精密工業,コマツ」の事例や,「画像,音声,テキストが新しいビジネスを生む」もびっくりしない。

第4章までのAI(機会学習)の基本的な説明と相まって,敷居の低い,手堅く正直な本といえるだろう。

目次

1章 なぜ、いまだにAI導入を躊躇するのか

2章 ネコでもわかるディープラーニングの原理

3章 AIの導入前に知っておきたいこと

4章 データ取得から学習、デプロイ、運用まで ~AI導入のプロセスを知る~

5章 AIを導入した企業のビフォー&アフター

6章 画像、音声、テキストが新しいビジネスを生む

7章 レバレッジ・ポイントにAIの力を注ぎ込む

詳細目次にリンク

「アフターデジタル」を読む

「アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る」(著者:藤井 保文, 尾原 和啓)Amazonにリンク

出版社等による紹介

現在,多くの日本企業は「デジタルテクノロジー」に取り組んでいますが,そのアプローチは「オフラインを軸にしてオンラインを活用する」ではないでしょうか。

世界的なトップランナーは,そのようなアプローチを採っていません。

まず,来るべき未来を考えたとき,「すべてがオンラインになる」と捉えています。考えて見れば,モバイル決済などが主流となれば,すべての購買行動はオンライン化され,個人を特定するIDにひも付きます。IoTやカメラをはじめとする様々なセンサーが実世界に置かれると,人のあらゆる行動がオンラインデータ化します。つまり,オフラインはもう存在しなくなるとさえ言えるのです。

そう考えると,「オフラインを軸にオンラインをアドオンするというアプローチは間違っている」とさえ言えるでしょう。筆者らはオフラインがなくなる世界を「アフターデジタル」と呼んでいます。その世界を理解し,その世界で生き残る術を本書で解説しています。

デジタル担当者はもちろんのこと,未来を拓く,すべてのビジネスパーソンに読んでほしい1冊です。

覚書

この本は,上海で仕事をしている藤井保文さんと,「ITビジネスの原理」や「ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?」の著者がある尾原和啓さんんが,驚異的な進歩を遂げつつある中国のIT・AIの「すべてがオンラインになる」現状を材料として,「アフターデジタル」を論じたものである。

とりあえずの対象は消費行動ではあるのだが,「アフターデジタル」においては,人の行動や社会のあり方が大幅に変わるということも議論しており,「デジタルエコノミーはいかにして道を誤る-労働力余剰と人類の富」(著者:ライアン・エイヴェント)との関係も含めて,少し時間をかけて取り組みたい。

目次

第1章 知らずには生き残れない,デジタル化する世界の本質

第2章 アフターデジタル時代のOMO型ビジネス~必要な視点転換~

第3章 アフターデジタル事例による思考訓練

第4章 アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス変革

詳細目次にリンク

 

詳細目次に続く

 

法とルール

「AIと弁護士業務」の執筆状況報告3

 

この投稿は,固定ページ「世界:世界の複雑な問題群」「世界の続き:AI問題」の記事の前半部分を投稿したものです。固定ページは,その内容を,適宜,改定していますので,この投稿に対応する最新の内容は,固定ページ「AIとは何か」をご覧ください。

 

「世界:世界の複雑な問題群」各論の続き

AI問題

<コメント>

この項目では「AIをめぐる諸問題」(PC・IT技法も含めて「AI」と呼称する)について,「AIとは何か」,「AIにできることとその限界」,「AIがもたらすもの」,「「AIと弁護士業務」の執筆状況報告」,「AI本を読む」に項目立てして考察する。

このうち「AIの限界」については,人の知能との差異(フレーム問題,表象・自然言語)と,帰納推論・指数爆発の観点から考察しよう。

「AIのもたらすもの」は「仕事の変容」「世界(社会・経済)の変容」,「企業・政府,及び個人の生活の変容」に分けて検討してみよう。

「「AIと弁護士業務」の執筆状況報告」には,2020年2月末までに執筆する予定の原稿に併せて(「「AIと弁護士業務」の執筆状況報告1」参照),その準備となる記事を掲載していく。

<この項目に関連する記事>

このWebでAIに関連する記事を掲載する(作成中)。

AIとは何か 作成中

AIにできることとその限界

<コメント>

PCにできることは,データを入力し,計算。推論し,出力することである。PCを人間の知能に近づけようというのがもともとものAIという試みだが,人間の知能のメカニズムはほとんど解明(再現)されておらず,PCによる計算・推論では当面近似すらできそうもない問題(フレーム問題,表象・自然言語の意味等)がある(限界1)。

一方,計算・推論のある領域では,PCは最初から人間の知能をはるかに凌駕している。特に,最近のPCは,扱えるデータの量や質,計算の能力や方法に大きな進歩があり,従前,人間の知能の領域と理解されていた領域でもPCによる計算・推論が優越する場面が多く登場している。それをAIと呼称することも多い。ただし,この場面ではその方法の多くが帰納推論であること,指数爆発を招く方法が多いこと等からの限界もある(限界2)。

<検討すべき何冊かの本>

作成中

<この項目に関連する記事>

作成中

AIがもたらすもの

<コメント>

「AIがもたらすもの」を,①「仕事の変容」,②「世界(社会・経済)の変容」,③「企業・政府,及び個人の生活の変容」に分けて検討してみよう。ただし,これはその主張が,「AIにできることとその限界」を踏まえての議論か,少なくてもそれを乗り越えようとしているか否かで,私の評価は大きく異なる。

・①「仕事の変容」について

①「仕事の変容」の問題は,ある意味で簡単なことである。現在,あるいは近未来に,PC(AI)ができるような仕事は,採算ベースに乗る限り,人からAIに置き換わるということである。

現在,私たちがしている仕事を,固定頭脳型(デスクワーク,対応等),移動頭脳身体型(多くの現場の仕事)に大別すると,前者のうちの計算や単純に自然言語を使用する仕事(単純型)は,早晩,AIに置き換わるであろう。複雑に自然言語を使用する仕事(複雑型)も,AIに追いかけられるだろう。ただフレームの選択,決断はAIには難しい。弁護士の仕事は,両者を含むが,日本の弁護士の仕事は複雑型も多いし,フレームの選択,決断に関わる部分も多いので,すぐにはなくならない(だろう)。

生命に基づく人間の身体機能をAIが代替するのは困難であるから,移動頭脳身体型は,当面なくなる見通しはないであろう。

・②「世界(社会・経済)の変容」,③「企業・政府,及び個人の生活の変容」について

②はマクロ問題,③はミクロ問題といえるが,一見,③の議論が多そうだが,②の方がまともな議論が熱心に行われている。ただしこれは極めて「複雑な問題」であるから,真偽の見極めは困難である。③は,その性質上,偶然が支配する部分が多く,「結果的」以上のことがいえるかどうか。じっくり考えていこう。

<検討すべき何冊かの本>

検討中

<この項目に関連する記事>

検討中

「「AIと弁護士業務」の執筆状況報告」

先日,ある法律雑誌から,「AIが進展する中で弁護士業務はどうなるのか」というテーマについて原稿の執筆依頼を受けた。私は「AIと弁護士業務」について昔から興味は持ち,このWebで目についた本や催しを取り上げ,その時々,感想を述べている。ただ,網羅的,かつ学問的な内容の原稿はどうもねとも思ったのだが,「それならちょうどよい,締め切りは2020年の2月末なので充分に時間はある」といわれ,その気になってしまった。

ただし酔生夢死のまま,2020年の2月を迎える危険性も大いにあるので。折に触れて原稿の構想,調査,執筆等々の進捗状況を記事にしていけば,何がしかの役に立つだろうと思い立ち,随時「執筆状況報告」を書き,ここにリンクさせることにする。

<執筆状況報告>

いてみたすることにした。まず「AIが進展する中で弁護士業務はどうなるのか」というテーマについての分析視角をこわごわと言葉にしてみよう。

AI本を読む

まずホットなテーマである「AIがもたらすもの」に関係する本を紹介し,その上で,AIの基礎となる「基礎」と「技法」,更に「法律家のAI論」を紹介しよう。「技法」に掲載した本と「PC・IT・AI技法」に掲載した本,「法律家のAI論」と「IT・AI法務」に掲載した本はほとんど重なっていると思うが,その関係は追って調整する。

以下,私の手元にある本の紹介だが,省略する。