個の持続-生老病死を知る

2020-10-23

  • ガン、動脈硬化、糖尿病、老化の根本原因 「慢性炎症」を抑えなさい(著者:熊沢 義雄)

  1. 第1章 あなたの体をジワジワ蝕む「慢性炎症」の正体
    • 体内では、常に「炎症」が起きている! なぜ炎症は起きるのか 病気の原因となる「慢性炎症」のタイプ 炎症を引き起こす「酸化」とは 炎症を引き起こす「糖化」とは ガンは慢性炎症の最たるものである ほとんどの生活習慣病は、慢性炎症の積み重ね 認知症も、実は脳の慢性炎症だった! 肥満の人は、全身が炎症状態にある!? 体内で炎症が起きているかどうかは、血液検査でわかる 抗酸化や抗糖化よりも「抗炎症」が大事な理由
  2. 第2章 ガンも生活習慣病も「慢性炎症」が原因だった
    • 肥大化した脂肪細胞が、炎症を起こす物質を分泌し続ける 血管の慢性炎症…動脈硬化は脂質異常症が大きな原因 動脈硬化を進行させる「TNF− α」とは何か! 糖尿病も、TNF− α が大きな要因だった 歯周病も慢性炎症…放っておくと糖尿病や動脈硬化に! 脂肪や糖が、肝臓の慢性炎症の引き金になる 増加が懸念される慢性炎症、慢性閉そく性肺疾患と間質性肺炎 腸の慢性炎症〝腸漏れ症候群〟は、全身に影響を及ぼす アルツハイマー病が、〝脳の糖尿病〟と呼ばれるワケ ガン細胞の発生・増殖に、慢性炎症はどうかかわっているのか ガンは生活習慣に大きな影響を受けている 病原体などに感染し、慢性炎症に陥るケースも
  3. 第3 「慢性炎症」が老化を加速する
    • 「老化細胞」の蓄積が、からだをジワジワ蝕んでいく シミやシワは肌の慢性炎症である 糖化による慢性炎症で、骨が弱くなる 膝の関節痛をもたらす、慢性炎症の悪循環 誰もが脳の炎症を繰り返し、確実に老化していっている… 精力減退も、慢性炎症の影響を受けている あちこちで老化が進む!? 更年期以降の女性は要注意 老化を抑える遺伝子を活性化する方法とは 「クロトー遺伝子」が、老化や炎症のカギを握る
  4. 第4章 「慢性炎症」をもたらす生活習慣・抑える習慣
    • 1日 10 ~ 20 分、日焼け止めを塗らずに日光に当たる オーラルケアを怠ると、深刻な慢性炎症をもたらす 無理なダイエットは、肥満より恐ろしい自体に!? 運動もやり過ぎると、慢性炎症の原因になる 抗炎症作用を持つメラトニンの分泌を促す習慣とは 飲み過ぎはやはり慢性炎症のもと プチ断食が、炎症を抑える遺伝子を活性化する! 生きがい型ライフスタイル、山梨県民的生活のすすめ 幼少期は、ある程度炎症を起こしたほうがいい
  5. 第5章 「慢性炎症」をもたらす食事・抑える食事
    • 糖質制限は、慢性炎症を予防する上でも有効だった ひとり暮らしは要注意! 「カフェテリア食」の危険性 渋みや辛みが、慢性炎症を防ぐ 高い抗炎症作用が期待できる意外な食材とは 日本人に身近な食品、みかんとお茶が炎症予防に役に立つ 腸内細菌を整え炎症予防。キーワードは「3PD」 食物繊維が、慢性炎症による生活習慣病を防ぐ 炎症を招く油、炎症を防ぐ油 地中海食と和食、どっちが理想的な食事? 赤身肉が、からだにいいとは限らない… 見逃せない! ぶどうに秘められた抗炎症作用 抗酸化、抗炎症など…味噌に期待される数々の効果

「生命の内と外」(著者:永田和宏)

  • はじめに
  • 第一部 閉じつつ開いている膜の不思議
  • 第1章 人間の内なる外部
    • 口から肛門まで 内なる外部・消化管 どのようにして内部に外部が形成されるか・消化管の発生 外部から内部へ・栄養の吸収
  • 第2章 生命の基本単位としての細胞
    • 地球 15 周分のあなたの細胞 ヒトの細胞数は 60 兆個ではなかった? 細胞の発見 細胞は細胞から 生命の三要素 原始地球・無機物から有機物が 生命の起源 膜による区画化 コレステロールは悪役か?
  • 第3章 細胞の内と外
    • 膜で囲われてバクテリアが 核膜ができた! 食べたバクテリアは良い奴だった 細胞内共生・持ちつ持たれつ ミトコンドリアの憂き目 細胞膜のジレンマ・閉じつつ開く
  • 第4章 上皮細胞は身体の境界を作っている
    • 肉を食べるのは何のため? コラーゲンを食べて肌は若返るか? テニスコート一面分の小腸 細胞同士を密着させる 多細胞生物の造形美 外から内へ栄養素を取り入れる 糖の取り込み・エネルギーの確保
  • 第5章 タンパク質の合成と輸送
    • アミノ酸の吸収 タンパク質の合成 タンパク質の構造形成と分子シャペロン タンパク質の輸送方式・葉書と小包 輸送インフラ──レールとモーター 針の孔を通る分泌タンパク質・内から外へ 積み荷を次々積み替えて・小胞輸送 外と内を仕切る関所・トランスロコン 内と外はこんなに違う
  • 第6章 外から内へ、内から外へ
    • 膜を通過するもの、しないもの 膜を貫通するタンパク質 チャネルとポンプ──カルシウムイオンの取り込みと放出 カルシウムチャネルと花粉症 賢いポンプ トランスポーターとがんの多剤耐性 膜からコレステロールを引き抜く 膜で取り囲んで吐き出す・開口分泌 情報はどのように細胞に入ってゆくのか
  • 第二部 恒常性の維持は生命活動の最大のミッション
  • 第7章 フィードバック制御と恒常性維持
    • 需給バランスとフィードバック 正のフィードバックとパニック 正のフィードバックとパニック 正のフィードバック・血液凝固系 負のフィードバック・酸素反応  緊急事態に対処するストレス応答 騒動は終息させなければならない
  • 第8章 細胞内の恒常性維持機構
    • 恒常性維持は生体の基本戦略 タンパク質製造工場で不良品が出たら…… 小胞体における品質管理機構 脳は大食漢かつグルメ 体内にある島──ランゲルハンス島 飽食が生んだ糖尿病
  • 第9章 細胞内のリサイクリングシステム
    • 自分を食べる 不要なものだけを狙って分解──選択的分解 巨大な分解機械・プロテアソーム バルクのタンパク質分解・オートファジー リソソームの内部は外部 オートファジーの生理的役割 内部と外部の折り合いのなかに生命はある
  • 第 10 章 侵入してくるものたち
    • 自然免疫における病原体の認識 獲得免疫における病原体の認識 免疫における自己と非自己 賢いバクテリア カニバリズムと狂牛病 プリオンという不可解なタンパク質 プリオン病は感染症の概念を変えた

「カラー図解 分子レベルで見た体のはたらき いのちを支えるタンパク質を視る」(著者:平山令明)

  • はじめに
  • 第1章 体の中で働く分子
    • すべての生命活動は分子から 要の分子はタンパク質 タンパク質は立体構造をとる 分子の形と働きの関係 5立体構造を知る手段
  • 第2章 遺伝や情報を制御する分子
    • 情報を貯える場所DNA 情報の複製 DNA情報からタンパク質へ 遺伝子の情報を制御する 情報を整理する
  • 第3章 食物を消化する
    • タンパク質を消化するタンパク質(タンパク質分解酵素:プロテアーゼ)キモトリプシンの仲間、ペプシンの仲間、ペプヂダーゼ デンプンを消化する 脂肪を消化する 老朽化したタンパク質を壊す
  • 第4章 エネルギーを作るための分子
    • 解糖系 クエン酸回路 電子伝達系 グルコース1分子から得られるATPの数
  • 第5章 体内で分子を変換する
    • 酸化還元反応を行う酵素 アミノ酸や核酸を合成する酵素 分子を修飾する転移酵素 タンパク質分子の形を決める リン酸結合を操作する分子
  • 第6章 物質を運搬する分子
    • 酸素の運搬 金属を運搬する分子 ポーリンK+イオン・チャネル
  • 第7章 外敵から守るための分子防衛群
    • 外敵を破壊する使命を帯びた分子 出血を防ぐ分子たち 解毒する分子
  • 第8章 体の働きを調節する分子
    • サイトカイン ホルモン
  • 付録 分子グラフィックス・ソフトウェアと立体構造データ
    • (1)分子グラフィックス・ソフトウェアCCP4mgの簡単な使い方
    • (2)立体構造データの入手