「持続可能な社会」再考

再考

「持続可能な社会」は、おおよその構成はできていると思って見込み発車したのだが、いろいろなことに手が取られて、細部の記述は完成していなかった。そうこうしているうちに、あれこれ新しいことを考え始めたので、その内容、構成は、だんだんと変わっていかざるを得ない状況にある。次の3項目を追加しようと思っている。

個の持続-生老病死を知る

ここのところずっと読んでいたのは健康や老化の本だが、「持続可能な社会」というときは、生老病にある個が前提となるのであり、死に突入した個にとって「持続可能な社会」は容喙しようのない問題だ。
そうだとすれば、「世界の持続可能性」と「個の持続-生老病死を知る」(要は、病気をにならず健康な生活を送るための理論と方法論)は同時併行的に解決されるべき問題である。
 「生老病死」(老病)これについては多くの本をピックアップしているのだが、この分野の人たち(特にお医者さん)は本当に頭を整理できているのだろうか、疑問に思う本も多くある。頭を切り替えるためには、「生命の内と外」(著者:永田和宏)あたりから始めるのがよさそうだ。。

個の自立-分業なき生活

世界と個の持続だけでは、まだ落ち着きの悪さがある。私たちは本当に環境・自然の中を、ヒト・動物として生きているのだろうか。ヒトは、1万年前から農耕、定住を始め、文明を作り上げてきたのであるが、私という個はどれほど文明を使いこなしているのであろうか、私に一からできることがあるのだろうかと言い換えてもいい。ほぼすべてのことは分業によっているのであって、私にはもちろんトースターはできないし、鉛筆もできない(「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた 」(著者:ルイス・ダートネル))。そういえば私は実に乱暴な種蒔きをして、家庭菜園で春菊を作っているが、これだって種を自分でどうこうすることはできない。自分で作れるものがあるだろうか。どうすれば作れるんだろう。私は何を知っているのだろう。それを「個の自立-分業なき生活」で考えてみよう。最も参考になるのが、上記の「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」である。

エネルギー問題

「持続可能な社会」論には、当然、世界経済論、エネルギー問題、地球温暖化(気候変動)問題が含まれているのだが、エネルギー問題には、原子力発電と、我が国の今の太陽光発電問題が含まれており、これは項目を立てて別途考察した方がよいだろう。最初に、「エネルギー問題入門」(著者: リチャード・A・ムラー)に」目を通すのがよさそうだ。

構成の見直し

それでこれまで「国際機関・政府の取り組み」、「企業の取り組み」、「私たちの取り組み」と分けて情報提供しようと思っていた項目は、「持続可能性への様々な取り組み」に「まとめることにする。
その結果、

「地球の現在と未来」
「持続可能性への様々な取り組み」
「エネルギー問題を考える」
「個の自立-分業なき生活」
「個の持続-生老病死を知る」
「2052年を生きる」
「システム思考・制度論・ビッグヒストリー」

のように構成を変えようと思う。