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黒曜石主義者?

「タイポラ、ゾテロを引き連れた黒曜石主義者」というと、19世紀末のヨーロッパのおどろおどろしい陰謀家集団のようだが、そうではない。Obsidianは黒曜石で、Obsidianを信奉する人がObsidianistで、黒曜石主義者だ。ただここでいうObsidianは、パソコンとモバイルで使用するソフト(アプリ)である。私は1ヶ月半くらい使っているが、目の前の霧が晴れるというか、頭のさびが取れるというか、これを利用すると首のこりが取れる気がする。といってもちろんマッサージソフトではない。

マークダウンエディターであるというのが、最も簡単な紹介だが、ファイル同士をリンクさせられるというのが最大の売りである。マークダウンというのは、テキストベースだが、見出し、表等を表現できるHTMLなどより簡易な記法である。ファイルがリンクできるということは、そのつながりが見える化できるということだ。Obsidianは、tabや検索機能も充実しているので、リンクさせる様々な手段もある。それとWebや画像の挿入機能も充実している。だから何だといわれそうだが、自分が作成・関与した情報を一箇所に集め、それを見える化、整理して全体を見渡せば、新たな地平に踏み出せるよという紹介がよさそうだ。オリジナルでは、「Second Brain」という売り込みだ。

私は、「AI時代の弁護士業務」において次のように指摘した。「デジタル化して収集した生情報、法情報を、弁護士の頭の替わりに(ないしこれに加えて)パソコンで稼働させるプログラムによって整理、思考、判断し、結論を表現することを可能とするIT技法の開発が急務である。例えば、弁護士が全ての証拠を踏まえて論証する書面(最終準備書面や上訴の理由書、刑事の弁論要旨)を作成するとき、必要な証拠部分を探して引用するのには膨大な時間がかかり、しかもなお不十分だと感じることはよくある。あるいは供述の変遷を辿ったり、証拠相互の矛盾を網羅的に指摘したりしたいこともある。このような作業(の一部)は、デジタルの得意な分野である。また少なくても、当方と相手方の主張、証拠、関連する判例、文献等をデジタル情報として集約し、これらを常時参照し、コピー&ペーストしながら、書面を作成することは有益であるし、快感さえ伴う。目指すIT技法は、当面は進化したワードプロセッサー、データプロセッサーのイメージであるが、データ処理自体に対する考え方の「革命的変化」があることも充分にあり得る。」。

「弁護士の頭の替わりに(ないしこれに加えて)パソコンで稼働させるプログラムによって整理、思考、判断し、結論を表現することを可能とするIT技法」については「そもそも論」の問題があるが、「目指すIT技法は、当面は進化したワードプロセッサー、データプロセッサーのイメージ」ということであれば、Obsidianはかなり近づきつつある。パソコンの出始めの頃、すべての情報をテキストにして集約し、検索して目指す情報にたどり着こうというソフトがあったが、そのレベルでは全く役に立たなかった。しかし、今、Obsidianは、関連する情報を集約し、使いこなすというレベルに達しつつある。ハードウエアやクラウドの劇的進歩が、これに手を貸している。

ただ脳が極めて複雑な仕組みであるように、Obsidianに放り込む情報もあっという間に複雑になるので、自分なりの使用手順を確立した方がよさそうだ。フォルダーなどいらないという考えもあるが、自分が扱う情報分野をある程度フォルダーで仕訳したり、プロジェクト毎にフォルダーを作るというやり方はありそうだ。Webでそこそこ紹介されているし(obsidian.mdで検索するとよい。)、日々新しい発見があるので、私自身の使用法の紹介は、使用手順が大体定まるであろう、年明け(令和4年1月)にしようと思う。ただ最初は、興味を持たれた方は自分で触り始めた方がいい。

なお現時点では無償のアプリだが、v1になると有償になるかも知れない。ユーザーの絶対数が少ないし、今のところお金に結びつくビジネスモデルはなさそうなので、そうなればやむを得ないと覚悟すべきだろう。なお、Notionとか、Roamresearchとか、(多分)類似の機能を有する有償のソフトもあるようだが、自分が巡り合ったソフトで「第2の脳」を作ればいいので、」その優劣を考えても余り意味はない。

タイポラ?ゾテロ?

では、タイポラやゾテロとは何か。
タイポラ(Typora)も文書作成のためのマークダウンエディターである。Obsidianですべての文章を作成してもいいのだが、これは、メモ、ノートによる第2の脳の作成基盤と考え、長めの文章はTyporaで作成するのが良さそうだ。見出し、表、リスト等の作成が簡単になる。もちろん、Obsidianで作成した文書もこれで加工できる。Obsidianの有能な従者としての使用を勧める。ずっと無償だったが、つい何日か前からv1となって有償となった。ただ2000円弱で3台まで使えるので、負担感は少ない。

ゾテロ(Zotero)は、理科系の研究者の間では有名な無償ソフトだ。要は、文献管理ソフトで、ネット上で検索したPDF等を取り込み、管理できる。ObsidianではCitationというプラグインで利用可能となり、私もその環境は整えたのだが、私の利用する資料は今のところ専らKindle本なのでこれの出番は今のところほとんどない。

Kindle本の利用

私の「第2の脳」を支える最大の資源は、Kindle本である。私はR本は、事務所で調べ物をするときくらいしか読まない。活字の大きさの問題もあるし、大体本は寝っ転がって読むものだと思っているから、今は、R本よりKindle本がいい。ただKindle本はどうも頭に残りにくいような気がする。

本を読んで考えを深め定着させるには、ノートをとるのがいいらしい。物書きの人は、ノートを取るのが当たり前のようだ。私はそんなことはしてこなかったなあ、どういうノートがいいのかな、などど考えて、ノートについて論じた本を何冊か物色していたが、ある日、「TAKE NOTES!―メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる:ズンク・アーレンス」を目にした。これは、ニクラス・ルーマンのZettelkastenを説明したものだ。自分で作成する短い手書きメモ群の関連付け、文献管理メモを2本柱として、第2の脳を作成しようとするもので、ObsidianとZoteroはそのデジタル版と考えてよい。

大きくいってふたつの問題があると思う。
ひとつは、ニクラス・ルーマンの時代から数十年しかたっていないが、その間に情報が、大量のデジタル情報と化したことだ。これについて、手書きメモ化する以前にその情報の全体像を整理して把握する必要がある。短いメモ相互の関連付けということは、Obsidianに任せていいのでは?
もうひとつは確かに手書きメモの身体性は重要だが、Kindle本でそれをどう確保すればいいのか。デジタル情報とし集収集できるハイライトを集めただけでは仕方がない。それが今の私の最大の課題である。音声かなあ?

外部脳

本を読むというのは重要な行為だが、かなり浮ついた行為でもある。それを支える基盤となる世界を十分に理解できているのか。勝手に思い込んでいるだけではないのか。確実な理解とするためには定説を弁える必要がある。定説で構成される外部脳を構成する要素は、百科事典、辞書等に書き込まれる教科書的情報である。これには電子辞書がいいのではないか。また私が今入手できている放送大学の講義、放送大学附属図書館の資料、検索システムも重要だ。これはあくまで定説の確認だ。

成果は上がるのか

タイポラ、ゾテロを引き連れた黒曜石主義者である私は、これで仕事がらみとして、会社法内部統制システムの仕組み作り、オンライン登記、電子署名による会社設立登記をしようとしている。いかにObsidianが有用かはその中で説明しよう。

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致命的なエラーからの復旧

長い間、投稿や固定記事の作成を怠っていた。最初の頃の懈怠の原因は、調べはじめた国際法や国際関係は今まで余り考えていなかった分野だったので、できるだけ幅広く今までは避けていた本も読もうとしたのと、そうすると予想されたようにこの分野は事実やデータに基づかない独断的かつ感情的な(要は「政治的」な)記述も多く、頭に渦巻く情動の嵐に飲み込まれないためには読み慣れることが必要だと思っているうちに、時間だけが経っていったことだとしておこう。

そうこうして頭の嵐も収まってきたのでそろそろ再開しなくては、でも資料が膨れ上がってしまった、整理が大変だ、しかも暑いとやる気がなくなるね、などとブラブラしているうちに、天罰が下り、1ヶ月ほど前、いきなり「致命的なエラー」が発生したとして、このWebへのアクセスができなくなってしまった。

これまではそうなっても、見よう見まねで何とか復旧させてきたが、今回は、レンタルサーバー上でのいろいろな問題もありそうで、どうにも私の手に余る、PHPとMySQLから始めるのではそれだけで日が暮れてしまう、どうしよう、とりあえずWordPress.comを復活させよう、エー、これは英語バージョンだと、迷走・煩悶していた。そんなとき仕事で関係がある会社の人と別の話しをしているときに、その会社がWeb開発をしていることに気がつき、WordPressがダウンしているのだけれど相談できますかと聞いてみたところ、得意にしている人がいるという。それで「症状」と伝え、レンタルサーバーへアクセスしてもらったところ、2時間足らずで復旧した。レンタルサーバーにインストールされているWordPressファイルの一部が壊れていて、一部不足していたので、それをインストールし直した、どうしてこうなったかはわからないが、かなり珍しいことだ、という。いやあ助かった。でもこれでは自分で修復するのは無理だ。とにかく、MySQLも含めてデータのバックアップをしておいて、なにかあればそこから修復できるようにしておかなければ、と深く反省したのであった。でもこの記事作成の時点で、バックアップのプラグインは使用開始できていない。なんせ、面倒くさそうなので。トホホ……。

関心が移動する1-歴史と国家へ

懈怠の期間が半年余りあっただろうか。国際法や国際関係はそれでまとめることとしているうちに、関心の焦点が次第に違うことに移っていく。

まずは国際法・国際関係を支える「戦争」を生む歴史、「戦争」をする主体としての政治権力・国家論。

歴史への視角

歴史への関心の持ち方もなかなか難しい。歴史の「残された資料」は(最近の科学的手法はこれを大きく拡大しつつあるとはいえ)圧倒的に限られていて、厖大な全体の流れのごくごく一部しか見えてこないことを重々承知する必要がある。限られた資料で歴史の全体像を捉えるという意欲は大切だが、所詮誤りだらけでわかりっこな。確実な小さな部分的真実を積み重ねて自足する必要がある。

もっともすべての資料が残されていても、今度は厖大な全体像に押し流され、骨格さえ見えてこない。現在進行形の「現代史」を考えればよい。

問題は切り取り方の「筋の良さ」だろうか。

私が基本に据えたいのは、それぞれの時代において、財・サービスがどのようにどのくらい作られ、どのように移動・取得・分配・消費されているか、その仕組みはどうか、それに伴ってどのような人の(政治的・文化的)行動がなされたのかということだろうか。

歴史を広い意味での経済や政治権力・国家、あるいは文化という枠組みを立てできるだけ定量的に理解する必要があるということだ。

国家・戦争論

「国家」は、支配者が権力行使(主として税の収奪)をする地域によって劃された「共同体」で、「国民国家」は、「人の集団」(国民)が地域(国家領域)を形成しているという倒錯に基づく「想像の共同体」といえようか。

 国家はなぜ連綿と戦争をしてきたのか。ひとつは地域を拡大することに基づく経済的な略奪(への期待))目的だろうし、ひとつは隣接する他の「共同体」への「異人恐怖・憎悪」とまとめることができよう。「正義の戦争」など、ある流れの中で、ある部分を、ある角度で切り取ったときに、当事者がそう主張するのも理解できなくはないという程度の問題だ。

19世紀後半以降、戦争の法である国際法が一般化したことにより確立した「国民国家」の時代にも両者があるのだろうが、一方で「国民国家」の生産性や戦争能力(惨禍)が拡大し、一方で少し考えれば、「国民国家」が他の「国民国家」から収奪する理由がないことは明らかだから、冷戦も含め、最近は後者に収斂しているといえるだろう。つまり、実質的な経済的な利得を目的とする戦争は存在しなくなり、他の「共同体」が隣接(侵略)することによる「異人恐怖・憎悪」という争いだ。しかしこれは本来その「共同体」の現実的な内容を(現に身体的に存在する人との交流を通じて)良く知れば次第に「恐怖・憎悪」は解消され実質的な争いはなくなることが期待される。ただ、歴史的な過程で殺戮が繰り返された場合、政治権力が「国民」を離れ独走する場合、加えて「宗教・思想」という現実の存在を超える観念が政治権力(人)を使嗾するような場合は、なかなか解決困難だ。今法じれれている国際紛争は、「内戦」も含めてほとんどこれに該当しそうだ。しかも現在進行形の、サイバー戦争、AI兵器という、現実に人が接触しない「武器」によって、上記の「恐怖・憎悪」が煽られる「観念的」な形態の戦争を活性化し、今後、ますます勢いを持つように見える。

歴史の中心

現在の科学、学問が、ヨーローパの自然科学、資本主義の隆盛、政治支配と共に、普及したことから、ヨーロッパ中心史観は根強い。

ヨーロッパを含む歴史は、遊牧民が活動するの中央アジアを中心にして、西ユーラシアのメソポタミアと東ユーラシアの中国が草原の道とシルクロードで結ばれ、そこで遊牧民と農耕民の基本的な差異(どのような財・サービスが、どのようにどのくらい作られ、どのように移動・取得・分配・消費され、その仕組みはどうか、それに伴ってどのような人の(政治的・文化的)行動がなされたのか)に基づく、交易と略奪の歴史が繰り広げられてきた。

西ユーラシアについて、ギリシア、ビザンティン帝国(ロシア正教)、更にはイスラームも含め、メソポタミアがずっと中心だ(といっても語族は複雑に入り組むが)。

西の辺境のヨーロッパは、16世紀以後、大航海時代、植民地支配、自然科学の展開、産業革命、資本主義の勃興によって、現代の主流になった新参者だ。ローマ帝国がヨーロッパにつながるようなイメージもあるが、その継承者はビザンティン帝国であって、西ローマ帝国は滅亡し、周辺ヨーロッパの興亡に飲み込まれてしまった。

東ユーラシアの中国は、中国自体が、遊牧民と農耕民を基盤とする政治権力による抗争を重ねる歴史の中にあり、更にその政権がシルクロードを通じて交易により財・文化を得てきた。中国から見た「シルクロード論」はとても楽しい。少し古いが、NHKの特集もとても面白い。

モンゴルによる東ユーラシア、西ユーラシアの侵略・統治はその最大の統一劇場だ。

このように見てくるといろいろなことがわかりやすくなる。取り急ぎ、次の本を紹介しておこう。

  • シルクロード世界史:森安 孝夫
  • 世界史序説 ──アジア史から一望する (ちくま新書):岡本隆司
  • イスラーム世界史 (角川ソフィア文庫) :後藤 明
  • 衝突と共存の地中海世界 古代から近世まで (放送大学叢書) :高山 博 本村 凌二
  • 教養としての「世界史」の読み方:本村 凌二
  • 世界史とつなげて学ぶ 中国全史:岡本 隆司
  • 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫):岡田英弘

更に戦争を支える、馬、鉄器、火器、更に鉄道や原子力に至る様々な現代兵器、サイバー戦争、ロボット・AI兵器の興亡も関心の範囲だ。

これらを支える本は追って紹介しよう。

ところで2日前(8月28日)に、「シルクロードとローマ帝国の興亡 (文春新書):井上 文則」 というKindle本を入手した。この本こそ、この間私が蓄積してきた中央アジア(シルクロード)中心史観を西側からまとめる本かと思ったが、実は、ローマ帝国と海のシルクロードを介したインドとの交易に的を絞り、西ローマ帝国の滅亡と共にこれが滅亡したという観点に立つ西ローマ帝国中心本で、中央アジアは(陸路)ではたいしたことはできないでしょうという言い方でいささかがっかりしたが、一方、海のシルクロードの交易商品の内容、規模、そこから上がる利益を、ローマ帝国の財政規模と対比して論じた定量的な市点のある本であり、その意味ではとても満足だ。

なかなか一筋縄ではいかないことが楽しい。

夏の4書

そうこうするうちに夏も終わりつつあるが、以上に関連する4書を挙げておこう。いずれも比較的新しい翻訳書で、いずれも紹介に値する。ただ紹介は追ってだ。

  • 世界の起源 人類を決定づけた地球の歴史:ルイス・ダートネル
  • Humankind 希望の歴史 上・下 人類が善き未来をつくるための18章 (文春e-book) :ルトガー・ブレグマン
  • 反穀物の人類史―国家誕生のディープヒストリー :ジェームズ・C・スコット(Amazonにリンク
  • デタラメ データ社会の嘘を見抜く (日本経済新聞出版):カール・T・バーグストローム, ジェヴィン・D・ウエスト

関心が移動する2-生命・動物・ヒトの行動

ところで、過去の歴史を担う人が、どのように行動したか(財・サービスを扱い、戦争したか)について、現代の枠組みをそのまま当てはまるのは不適切だ、

そこでは、生命・動物・ヒトの進化を踏まえてその行動を理解すべきだ。

もちろん今までも、このような観点を含めて検討を試みていたが、ここで改めて簡潔に検討しようと思った。いずれの放送大学の教材を挙げよう。

  • 生物の進化と多様化(放送大学):二河成男(編著)
  • 比較認知科学(放送大学):藤田 和生(編著)
  • 総合人類学としてのヒト学(放送大学):高倉 浩樹(編著)

これらをみると、スキナーの「行動分析学」をどう位置づけるかが、今でも揺れているように思う。私は心的世界をわからないとして分析することは一つの視角としてアリと思っているが、この派の人が心的世界を「ない」といいたがるのは困ったものだと思っている。

より面白い本として動物と文化人類学の本を挙げておこう、

  • 動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか:フランス・ドゥ・ヴァール
  • 文化人類学の思考法:松村圭一郎, 中川理, 石井美保
  • 人類学とは何か:ティム・インゴルド

関心が移動する3-その他

心的世界論はこれからも中心的な課題で、山鳥重さんはなかなか抜け出せない。ただ原理論をかみしめていても前に行けないので、例えば、知的生産論-ノート論やSFを踏まえた創造論も面白い。目標達成論、依存からの脱出論は今後も追い続けよう。

コロナ禍論も、そろそろ何か発言してもいいだろう。

そういえば、経済原論(それにつられて経済史)も少し読んだ。マルクスの目に入っていたのは、財・サービス論の一部という気がする。はやく「私の趣味はSNAです」と宣言し、歴史を定量的に解析したい。

積み重ねよう

これまで私はこのWebで関心のあるすべての問題を、全部見通して突き通そうと思っていた。でもそんなことはこの情報の氾濫の中で無理・無駄とやっと思えてきた。市井の考察者にふさわしく、小さな考察を重ねていこう。ただ視座はできるだけ広く大きくという志だ。

本の森,日々雑感

清明(2021/4/4~)から穀雨(2021/4/20)へ

前回の投稿は、3月31日で、3月20日からの春分の3月30日からの末候「雷乃発声」であった。
今日はあっという間に4月22日である。
この間、清明(2021/4/4~)の、「玄鳥至」(つばめ いたる)、「鴻雁北」(こうがん かえる)、「虹始見」(にじ はじめてあらわる)が過ぎ、穀雨(4/20~)の初候「葭始生」(あし はじめてしょうず)となった。
この3週間、非常に寒い時期があり、昨日は暑いばかりの日だった。
割と忙しかったということと、「国際法」へ関心があちらこちらに飛び、収拾が付かなくなったということもある。とりあえず私の今の関心は、「戦略論」と「地政学」(この固定的な発想は批判的に捉えるしかないが、おじさんたちは、すきなようだ。)にある。おってまとめていこう。それにしても本の買いすぎだ。この他に若干の法律R本もある。

穀雨のアイキャッチ画像は一太郎付属の物だ。これでは面白くないのでいろいろと変えていこう。

  • シンプルな英語で話す世界史:ジェームス・M・バーダマン, 松園伸
  • The Penguin History of the World: 6th edition (English Edition):J M Roberts, Odd Arne Westad
  • 図解でわかる 14歳から考える資本主義 図解でわかるシリーズ:インフォビジュアル研究所
  • パヴァーヌ (ちくま文庫):キース ロバーツ
  • ハリネズミと狐――『戦争と平和』の歴史哲学 (岩波文庫):バーリン
  • 図解でわかる 14歳から知る影響と連鎖の全世界史:大角修, インフォビジュアル研究所
  • 図解でわかる ホモ・サピエンスの秘密:インフォビジュアル研究所
  • 図解でわかる 14歳からの地政学 図解でわかるシリーズ:インフォビジュアル研究所, 鍛冶俊樹
  • 全世界史 下巻(新潮文庫):出口治明
  • 全世界史 上巻(新潮文庫):出口治明
  • 大戦略論 (早川書房):ジョン ルイス ギャディス
  • 新版 図説歴史散歩事典 新版 図説歴史散歩事典:佐藤信
  • 国際社会学入門:石井香世子
  • 世界文学名作大全集(注釈付): コナン・ドイル/スティーヴンソン/ディケンズ/モーパッサン/トルストイ/ドストエフスキー他
  • On War (Annotated) (English Edition):Carl von Clausewitz, Marie Clausewitz, J. Graham
  • The Art of War. A New Edition, with Appendices and Maps (English Edition):Antoine Henri Jomini, George H. Mendell, Wm. P. Craighill
  • The political and military history of the campaign of Waterloo (English Edition):Antoine Henri Jomini, Stephen Vincent Benet
  • 人工知能に哲学を教えたら (SB新書):岡本 裕一朗
  • 【新版】 家族・私的所有・国家の社会哲学 -マルクス理論の臨界点-:青木孝平
  • 経済と法の原理論 -宇野弘蔵の法律学:青木 孝平
  • 【新版】 家族・私的所有・国家の社会哲学 -マルクス理論の臨界点-:青木 孝平
  • 経済と法の原理論 -宇野弘蔵の法律学:青木 孝平
  • 家族・私有財産及び国家の起源: リュウィス・エッチ・モルガンの研究に因みて:フリードリッヒ・エンゲルス
  • マス・イメージ論 (講談社文芸文庫):吉本隆明
  • NHK 100分 de 名著 吉本隆明『共同幻想論』 2020年 7月 [雑誌] (NHKテキスト)
  • 定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 :ベネディクト・アンダーソン
  • 連句2017 歌仙: シナリオ 連句入門:出原樹音
  • 世界地図を読み直す―協力と均衡の地政学―(新潮選書):北岡伸一
  • 問いの立て方 (ちくま新書):宮野公樹
  • Adaptive Markets 適応的市場仮説―危機の時代の金融常識:アンドリュー・W・ロー, 望月 衛, 千葉 敏生
  • 社会倫理学講義 (有斐閣アルマ):稲葉振一郎
  • アテンション!:トーマス・H・ダベンポート
  • 政府は必ず嘘をつく 増補版 (角川新書):堤 未果
  • デジタルエコノミーの罠:マシュー・ハインドマン
  • 紛争解決ってなんだろう (ちくまプリマー新書):篠田英朗
  • 内戦と和平 現代戦争をどう終わらせるか (中公新書):東大作
  • 戦争と法 (文春e-book):長谷部 恭男
  • 地図で読む「国際関係」入門 (ちくまプリマー新書):眞淳平
  • 「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム (TAC出版):茂木 誠
  • 国際公法 (伊藤真実務法律基礎講座 7):伊藤塾
  • いつでもどこでも百人一首/早引き事典(有帆堂古典ライブラリー):天瀬 豊人
  • 戦争とは何か 国際政治学の挑戦 (中公新書):多湖淳
  • 国際政治史 有斐閣ストゥディア:小川浩之, 板橋拓己, 青野利彦