IT・AI法務 旧
IT・AI法務へのアクセス
未だIT・AI法務という固有の分野があるとはいえないだろう。これまでは、IT法務として、主として、個人情報、インターネット上のトラブル、システム開発等が取り上げられ、今AI法務として、「今後、IoTやAIが普及すれば何が問題となるか」を、既存の法的な枠組で検討しようとする試みがなされている。
それはそれでやむを得ないが、私はこれだけでは不満だ。「これからの社会を切り拓くIT・AIを支えるプラットフォームとなるルール」こそ、IT・AI法務であるが、その検討は緒に就いたばかりである。しかし既存の問題をマスターしておかなくてはならないのは、当然であるので、」検討しよう。
IT・AI法務実務書・体系書
一覧
①法律家・法務担当者のためのIT技術用語辞典
②インターネット新時代の法律実務Q&A<第3版>
③IoT・AIの法律と戦略
④インターネットにおける誹謗中傷 法的対策マニュアル
⑤裁判例から考えるシステム開発紛争の法律実務
⑥Iotビジネスを成功させるための法務入門
⑦ビジネスマンと法律実務家のためのIT法入門
簡単なコメント
まずこの分野全体の「言葉」を理解するために、①「法律家・法務担当者のためのIT技術用語辞典」(影島広泰編著)をお勧めする。用語だけでなく、間に挟まれた「法令・判例と実務」が参考になる。
②「インターネット新時代の法律実務Q&A<第3版>」(田島正広編著)、ⅲ「IoT・AIの法律と戦略」(西村あさひ法律事務所)は、問題を網羅的に取り上げている。
インターネットトラブル対応には④「インターネットにおける誹謗中傷 法的対策マニュアル」(中澤佑一著)が、システム開発上のトラブルには⑤「裁判例から考えるシステム開発紛争の法律実務」(桃尾・松尾・難波法律事務所)がよい。IoTは、⑥「IoTビジネスを成功させるための法務入門」(中野友貴著)を紹介しておこう。
IoTやAIが喧伝される前にIT全般について緻密に検討した当事務所の石井邦尚弁護士著の⑦「ビジネスマンと法律実務家のためのIT法入門」も紹介させていただこう。