「未来の法律事務所」は、弁護士である村本道夫が独力で、企画、作成、発信しています(私の自己紹介は「弁護士紹介」を、ご覧ください)。様々な理由からしばらく記事の作成が滞っていましたが、令和6(2024)年5月から、これまでの内容を見直して再開しようと思います(再開と再会_サイトの模様替えをする)。新しい記事を優先しますので、しばらく整合性を欠く構成になっていますが、ご容赦を。
サブタイトルである「弁護士、市民、ヒトとして残された日々を生きる_本の森から山ある日々へ」に添い、皆様方の「残された日々」に焦点を当てた弁護士業務を紹介する他、市民であり、生物としてのヒトである私が、それぞれの立場から「残された日々」をどう生きるのか、考えていきたいと思います。
「未来の法律事務所」というサイト名は私の事務所名ではなく、2052年に法律事務所や弁護士(それに止まらず人類が)存続し活動しているためには、何を準備し、実行していかなければならないかを検討、考察しようという趣旨から名付けました(2052年は、ヨルゲン・ランダースさんの「2052 今後40年のグローバル予測」に因んだ年です(2052年を生きる)。ただ今は少し異なった観点から考えています。
「山ある日々」のもともとの由来は「百名山はどこがよかったですか」をご覧下さい。今は、残された日々の中で、楽しいこと、あるいは辛く困難なことを、実行するという意味合いです。「本の森」の由来ですが、文字どおり私はずっと本の森の中で暮らしてきました。
ようこそ 未来の法律事務所へ
再開と再会_サイトの模様替えをする
サイトへの投稿を再開する
サイトへの投稿が嫌になっていたがこのままでいいのか
何年かあまり投稿していなかった「未来の法律事務所」を再開しようと思う。 投稿しなかったのは、コロナによる「気力減退」も多少はあるが、加齢につれてサイト回りの作業をするのが面倒になってきたことが大きい。簡単に投稿できる「NOTE」や「Blogger」も多少利用してみたが、どうもつまらない。 ただ投稿するのが嫌になってきた最大の原因は、サイト作成の目的が曖昧で、したがって投稿すべき内容が定まらず、原稿が作成できなかったことだろう。 もともと「未来の法律事務所」は、弁護士としての業務案内、大好きな登山の紹介、感想に加えて、読んだ本の紹介と意見を中心にして発信しようと思っていたのだが、その基礎資料となるKindle本の分類や本の目次作成作業が、Kindle本が増えれば増えるほど、どこに行くのが分からないまま泥沼の中を這い回り、全く脱出できない状態となってしまったというのが実態だ。このような状態では、サイトへの投稿に向かう気力は萎える。まあ残された人生もそう長くはないだろうから、サイトには適当に付き合えばいいと思っていたのだが、最近の社会・世界の「情況」は、せっかく確保している発信ツールとしてのサイトがこのままでいいのかという思いを抱かせる。
誰のために何のために発信するかを考える
私はこのサイト「未来の法律事務所」を再開するに際し、そのサブタイトルを「弁護士、市民、ヒトとして残された日々を生きる_本の森から山ある日々へ」とした。 「本の森」は文字どおりの意味(好奇心・知識・問いの基礎資料となる厖大な本の集積)であり、「山ある日々」は、最初は登山ということだったが、百名山を完登した今は、楽しいこと、あるいは辛く、困難なことを、実行するという意味合いだ。その過程を「残された日々を生きる」と捉え返している。 そして、誰でも人市民として、生物としてのヒトとして生きているから、それぞれの人生史に基づく見方、意見があり、それを発信したいと思う。それに加えて自分の仕事から発信したいこともあるだろう。私はこのサイトを弁護士として、そして市民、ヒトとして「残された人生を生きる」という観点から再構成して発信したいと考えている。
なぜ再開できると思うのか、方法は何か
再開するにあたっての基本資料はあいかわらず「本」である。泥沼の中を這い回り、全く脱出できなくなってしまった状態から如何にして本を読み、投稿の再開に漕ぎつけるのか。
本の種別とアブダクション
さて、「好奇心・知識・問い」の出発点である本をどう読むのかは、難しい問題である。本を読むのは難しい、あるいは多くの本は、読めないという方が正しい。なぜなら、本の多くは、自分にとってアウェイだし、その内容がどこに行くか分からないからだ。
そこでまず、本の種別を、その内容、読者との関係等から、文学書・説明本・論説本に分類し、考えてみよう。
文学書は、読みやすいもの、読みにくいもの、難しいもの、簡単なもの、いろいろあるだろうが。要はその文章世界を経験するための本と考えれば良い。
問題は説明本と論説本である。「説明本」は何か特定の事象や概念を理解し易く説明するための本であり、「論説本」は特定のテーマや問題について深く議論し、考察するための本である。 「説明本」は、作者がその本によって読者に提示しようとしている世界があらかじめ存在し、本の各部の説明を正確に読み解いて積み重ねていけば全体の理解に到達する類の本であり、一方論説本は、読者が今どこに居るのか、最終的にどこに連れて行かれるのかが分からない本と捉えるのがよい。 ある問題を論じたポピュラーサイエンスは、当該分野に精通していれば説明本だろうが、そうでなければ論説本として扱った方がよい。 読書にあたっての読者の思考の基本は、アブダクションである。説明本はアブダクションも比較的容易だが、論説本は困難である。
本を読む方法1
もともと私はパソコン(電脳社会論)や「知の世界論」が好きだったが、最近の生成AIとPythonを巡る動きには強くひかれている。ただ私は世上よくあるようにビジネスとしてこれを持ち上げようとする気はなく、自分で何かを考え解決しようとするとき、その思考の補助としてどこまで生成AIが利用できるかが関心の的だ。そこでPython、ChatGPT、Claude等の勉強を始めたが、これがなかなか面白い。特に細部の細かいことを繊細な注意を払って理解し、全体像を組み立てていく必要があることが分かってきた(多分、多くの自然科学、あるいは「教科書」理解はそういうものだろう。)。 そのためには作成済みの目次の該当箇所に、備忘のためのメモを付していくのが良い。R本ではこれは非常に手間がかかるが、Kindle本では、読み込んでいく中で、メモが必要な該当部分をパソコン画面から切り取って、目次の該当箇所に貼り付けていけば良い(私は「Dynalist」で行っている。)。これは快適な作業だ。そして、これは今までのように本(特に画像本)の細部をザッと眺めていくという時間の過ごし方とは大違いだ。 これをやっていけば色々なことを身に付け運用していくことができそうだ。
本を読む方法2
さて1の本は、説明本(技術本)だが、読めない本の多くは、論説本だ。 本来このような本は、作者が各章の要約を付し、読者が読み進める上での参考にするというのが英米での原則であると聞いたことがあるが、見かける本は多くない。 そこで読者が要約をすることになるが、要約するためには、本を一応であれ通読した上でするしかなく、本を読み進める上で参考にすることはできない。 さて、これまではここで終わりだったが、当該本がPDF(テキスト)になっていれば、生成AIに要約させることができる。その要約が、たとえ言葉足らずであろうと、方向違いであろうと、それぞれの章についてその内容の概要を要約を一応目にした上で当該本をアブダクションで読み進んで行けば、論説文が読みやすくなるのではないかというのが私の仮説である。
方法1,2を実行する
今の時点で私は1は、Windowsに添付されたソフトだあるsnipping tool で、2は、様々な方法で本をPDF(テキスト)化して、WORDで手を加え、有料のClaudeで要約をしている。 まだ多少手間はかかるが、本の理解に進めるという手応えがあってとても楽しい。
「弁護士、市民、ヒトとして残された日々を生きる_本の森から山ある日々へ」を始める
市民・ヒトとして残された日々を生きる
市民・ヒトとして残された日々を生きるについて、私は次のような内容・構成を考えている。具体的な記述は追々準備するが、これまでのコンテンツで利用できるものは生かすことにしよう。
- 残された日々を生きる総論
- 残された日々を生きる視点_人生論
- 残された日々の行動を変革する_行動論
- 日常の創意工夫と遊び
- 残された日々を生きる各論
- 環境と資本主義を考えるー人類の未来のCritical Thinking(環境と資本主義)
- 法とルールを探究する(法とルール)
- 自然を経験する
- 情報とIT_AIに向かう
- 読む_学ぶ_問う
弁護士として残された日々を生きる
弁護士は基本的に依頼者から持ち込まれた案件に対応することが原則ではあるが、弁護士から案件を開拓することもあり得る。 今、依頼者の残された日々に焦点を当てたサービスは何かを考えてみると、ひとつは依頼者が気になっていること(イライラの元)を解決すること、換言すれば残される人々(相続人、会社関係者等)の権利関係をできるだけ明確化する ということだろうか。
それともうひとつ、忘れてはならないのは、行政や上場企業が口にする様々なきれい事を解体し、人々の権利の実質を確保するということも重要であろう。本の森:好奇心・知識・問い
本の森を再編する
本の森は、文字どおり私のKindle本、R本で重要なものを分類し、その概要を捉える試みである。ジャンルは概ね今までのものを踏襲し、次のようにしたい。このうちから取り出した「好奇心・知識・問い」を、「山ある日々」で利用する運びとなる。ただ、この作業が泥沼化し、本の内容に届くのが困難であること、私が対応を考えていることは上記のとおりである。
- 方法論:問いと思考
- 人:身心論(ヒトの進化と身体・脳・心の構造と機能)
- 人:思考·行動·思想
- 社会・世界
- 自然・人工物・情報
- 地球環境と世界の課題
再開だ
このような内容で、これまでの少数のサイト訪問者と再会し、今後訪問してくれる人と新たな出会いを果たしたい。
学びを極めたシニアに学ぶ本2冊
学びを極めたシニアに学ぶ本2冊
学びを極めたと自負していると思われる男女のシニアによる、それぞれ「学び」のエッセンスを主張する2冊の本が目に止まった。これこそが本当の「学び」だと主張している本は世の中に何十冊もあるが、たまたま私とほぼ同年代で、学びの経験を重ねたシニアが、それぞれ目次に学びのエッセンスとなる項目を掲記するという共通性のある本を出していたので取り上げてみた。
1冊目は、「何歳からでも結果が出る 本当の勉強法:望月 俊孝」、2冊目は、「メタ認知で〈学ぶ力〉を高める:認知心理学が解き明かす効果的学習法:三宮真智子」である。
といっても私は無条件でこれらを押す気はない。それぞれ著者が学んだ上で、人に提供している「知的サービス」があまり気に入らない。望月さんの「売り」は、望月俊孝オフィシャルブログ「3つの宇宙法則で魂の次元上昇」Powered by Ameba。三宮さんは「メタ認知」を専門とする認知心理学者であるが、上記の本の「第2部 メタ認知的知識を学習と教育に活かす」の内容、整理の仕方は、「メタ認知」心理学者としての立論としては幼稚に思える。
ただいずれも、How To本として、自分にとっての引っかかりをチェックしてみるという意味はあると思うので、それぞれ目次にある「学び」のチェック項目を掲記しておく。なお望月さんの本の目次の各項目はどちらかが「正しい選択肢」であるとして○と×が付いているのだがそれは省略した。
誰にとっても何個かの項目は参考になるだろう。著者の理由付けを知りたければ、Kindle本に当たられたい。
でもこれを見ているだけでは、「学び」は全然楽しくなさそうだ、
何歳からでも結果が出る 本当の勉強法:望月 俊孝
目次
- はじめに
- 第1章 Start 勉強をはじめるときの「迷い」を断ち切る
- 01
- 人は死ぬ間際に「もっと遊べばよかった」と後悔する
- 人は死ぬ間際に「もっと勉強すればよかった」と後悔する
- 02
- 勉強は、「完璧」を目指すもの
- 勉強は、自分なりの「完成」を目指すもの
- 03
- 最初から「崇高な目的」のために勉強をする
- 勉強は「欲望」ではじめて、「やりがい」で続ける
- 第2章 Plan 学習目標を定め、計画をつくる
- 04
- 学習とは、1つでも多く「間違い」に気づくこと
- 学習とは、1つでも多く「正解」すること
- 05
- 試験勉強とは、内容を「読み直す」作業である
- 試験勉強とは、内容を「思い出す」練習である
- 06
- 試験を突破する人は、「一夜漬け」の達人である
- 試験を突破する人は、「一夜漬け」の真逆である
- 07
- 勉強時間で大切なのは、「長さ」を守ること
- 勉強時間で大切なのは、「開始時刻」を守ること
- 08
- 学習量の目安は、長いスパンでざっくりつくっておく
- 学習量の目安は、毎日しっかりとつくっておく
- 09
- 「熱意」が、あなたの能力を覚醒させてくれる
- 「期限」が、あなたの能力を覚醒させてくれる
- 10
- 勉強は、集中できるまとまった時間でやらないと効果は薄い
- 勉強は、スキマ時間で積み重ねたほうが効果的
- 11
- 正しい勉強をすれば、最初から楽しくて仕方がない
- どんな正しい勉強法も、最初はつらく感じる
- 12
- 問題は、最後に解く
- 問題は、最初の段階で一度解いておく
- 13
- 「合格体験談」の逆転ストーリーを100%信じる
- 「合格体験談」には、2つの限界がある
- 第3章 Do 何歳からでも結果が出る一生モノのインプット術
- 14
- 試験で使える記憶術は、時間をかけて習得するべき
- 試験で使える記憶術は、たった2行で説明できる
- 15
- 覚えにくい暗記事項は、何度も書いて覚える
- 覚えにくい暗記事項は、手書きイラストにして覚える
- 16
- 音で覚えたい場合は、プロが吹き込んだ音声教材を使う
- 音で覚えたい場合は、自分で音読してみる
- 17
- よりくわしい説明をされると、記憶量が増える
- 背景にある物語を知ると、記憶量が増える
- 18
- 記憶量は、かけた時間に応じて増える
- 記憶量は、体感した時間に応じて増える
- 19
- 記憶作業は、一気に集中しておこなう
- 記憶作業は、間に睡眠をはさむ
- 20
- 記憶作業を減らすには、覚える項目を絞る
- 記憶作業を減らすには、記憶のつながりを増やす
- 21
- 人は「整理されているもの」のほうが覚えやすい
- 人は「ごちゃ混ぜのもの」のほうが覚えやすい
- 22
- 年を重ねると、記憶力の低下は避けられない
- 年を重ねても、脳はアップデートできる
- 23
- 記憶力を高める必要があるのは、若者だけである
- 高齢化社会では、記憶力訓練はラジオ体操のように日常になる
- 24
- 講義メモは、スマホやPCでおこなう
- 講義メモは、やはり手書きでおこなう
- 25
- 最初から、大切なところには蛍光ペンを使う
- 全体を2回読み直すまでは、蛍光ペンは我慢する
- 26
- 学習ノートは、覚えたいことを自由にまとめる
- 学習ノートの理想は、「If-thenモデル」のシンプルなもの
- 27
- 論文口頭試験では、多く論拠を述べたほうが勝ち
- 論文口頭試験では、挙げるべき論拠は「3つ」に絞る
- 28
- 究極の読書法は、1分間で本を読み切ること
- 究極の読書法は、「9割捨てる」こと
- 第4章 Check 自分自身で勉強を適切に評価する
- 29
- 本番までに、モチベーションを上げておく
- 本番までに、課題の分析力を上げておく
- 30
- ベストを尽くすとは、ひたすらがんばること
- ベストを尽くすとは、ベストを数値化すること
- 31
- 勉強の成果は、反省すれば改善される
- 勉強の成果は、計測するだけで改善される
- 32
- 常に、ゴールと現状のギャップを意識する
- 勉強開始時は、現状の「うまくいった点」だけを見る
- 33
- 「未来の自分はきっと成長している」と考える
- 「未来の自分に警告してくれる協力者」を用意する
- 34
- ひたすら新しい単元に進むことを最優先にする
- 間違えた問題の解き直しを最優先にする
- 35
- 復習は、同じ教材を繰り返しておこなう
- 復習は、同じ教材をほんの少し内容変更しておこなう
- 36
- 練習量と成果は比例する
- 先生からのフィードバック環境と成果は比例する
- 37
- 苦手分野は集団クラス、得意分野は個別学習で学ぶ
- 苦手分野は個別学習、得意分野は集団クラスで学ぶ
- 38
- 「わからない」と言うのは、不勉強の証拠
- 「わからない」と言えるのは、勉強を重ねている証拠
- 第5章 Improve 勉強法をさらに改善する
- 39
- 勉強のやる気は、自ら奮い起こすものだ
- 見るものを変えると、やる気ゼロでも勉強が進む
- 40
- 落ち着いて着席できる状態が、学習力をアップさせる
- 動かない状態は、むしろ人の学習力をダウンさせる
- 41
- 20分休憩があったら、スマホを見る
- 20分休憩があったら、自然のなかを歩く
- 42
- 勉強中は、よそ見禁止
- 勉強中は、「緑の自然」をよそ見する
- 43
- 勉強中は、スマホを時計代わりにする
- 勉強中は、スマホを別の部屋に置く
- 44
- どんな場所でも勉強できるようにする
- 勉強する「ホームグラウンド」を徹底的につくる
- 45
- イメトレでは、「合格した喜びのなかの自分」を想像する
- イメトレでは、「困難を乗り越えている自分」を想像する
- 46
- 勉強からの現実逃避は一刻も早くやめる
- 徹底的に逃避することで、勉強の意味が見つかる
- あとがき 参考文献
メタ認知で〈学ぶ力〉を高める:認知心理学が解き明かす効果的学習法:三宮真智子
- はじめに
- 第1部 メタ認知を理解するための20のトビック
- 認知とは何か,メタとはどういう意味か
- メタ認知とは何か
- メタ認知的知識とは何か
- メタ認知的活動とは何か
- メタ認知という言葉が使われるようになった背景
- 記憶関連のメタ認知(メタ記憶)の発達
- 理解関連のメタ認知(メタ理解)の発達
- 「視点取得」とメタ認知
- 「心の理論」とメタ認知
- 学習に困難を抱える子どもの支援とメタ認知
- 協同学習における他者とのやりとりとメタ認知
- 学習における加齢の影響とメタ認知
- メタ認知が働かなくなる場合
- 「不明確な問題」が要求するメタ認知
- メタ認知を司る脳の部位
- 自己調整学習とメタ認知
- 頭のよさ(知能)とメタ認知
- 意欲(動機づけ)とメタ認知
- 感情とメタ認知
- メタ認知の問題点・留意点
- 第2部 メタ認知的知識を学習と教育に活かす
- Section1 意識・注意・知覚編
- 睡眠をとることが頭の働きをよくする
- 睡眠中にも学習は進む
- 意識せずに学習できることがある
- 学習やテストに適した緊張感(覚醒レベル)がある
- カフェインの覚醒効果を濫用することは危険
- 音楽で覚醒レベルをコントロールできる
- 注意を向けなければ,見れども見えず聞けども聞こえず
- 頭を休めている間に解決策がひらめく
- 努力せすに長時間,没頭できる状態がある
- ノートの情報をグループ化しておくとすばやく関連づけられる
- アンダーラインの活用で重要な点が一目でわかる
- Section2 知識獲得・理解編
- 一度に記憶できる範囲は限られている
- 最初と最後に学習したことは忘れにくい
- 情報を目立たせると記憶に残りやすくなる
- 知識はネットワークの形で蓄えられている
- 覚えたい内容に対して深いレベルの処理をすると忘れにくい
- 自分に関連づけると覚えやすい(精緻化1)
- 自分で考えたことや自分で選んだことは覚えやすい(精緻化2)
- テキストの内容をイラストで表すと覚えやすい(精緻化3)
- 語呂合わせをすると数字を覚えやすい(精緻化4)
- バラバラの記号や単語などはストーリーにすると覚えやすい(精緻化5)
- 環境手がかりを利用すると覚えたことを思い出しやすい
- 視覚情報を言語化すると記憶が歪む場合がある
- コンセプトマップを描くことが理解・記情を促す
- これから学ぶ内容のテーマや要約を先に見ておくと理解しやすくなる
- テキスト学習には,「SQ3R法」を取り入れると理解・記憶を促す
- テキストを読みながら聞かされると理解・記情が妨げられる場合がある
- 習熟度が低い場合には,パフォーマンスの自己評価はあてにならない
- テストは記憶の定着を促す
- Section3 思考・判断・問題解決編
- 思い込みが創造的問題解決を妨げる川
- 習熟による「慣れ」がよりよい問題解決を妨げることがある
- 命題論理では「真か偽か」の判断をまちがえやすい
- 三段論法では結論のもっともらしさに惑わされる
- 事例の思い出しやすさに惑わされる
- 最初に目に飛び込んだ数字に惑わされる
- 「偶然」には気づきにくい
- 仮説は修正されにくい
- ストーリーに惑わされると問題の本質が見えなくなる
- 質問の仕方が答を誘導する
- 代表値の用い方で判断が変わってくる
- 因果推理は短絡的になりやすい
- ・アイデアの量と質とは比例する
- 「創造性は特殊な才能」という考えが創造的思考を邪魔する
- 粘り強く考えると,よいアイデアが出るに
- アイデアをどんどん外化することが発想を促す
- Section4 意欲・感情編
- 「この学習は自分に役立つ」ととらえることが意欲を高める
- 「自分にはできる」と考えると,やる気が出るに
- ・難しすぎず易しすぎない課題には最もやる気が出る
- 外発から内発へと,意欲(動機づけ)には段階がある
- がんばってもうまくいかないことを何度も経験するとやる気を失う
- 好きで学習していることにご褒美を出されると,逆にやる気がなくなる
- 学習の成果は自分次第であると考えると学習意欲が高まるい
- 自分で選べるという感覚がやる気を高める
- 評価ばかりを気にすると学習における新たな挑戦意欲が低下する
- 過度にがんばりすぎると,その後しばらく自制心が働かなくなる
- 自分が学習の主体だと感じれば学習者は能動的になる
- 多少苦手な科目も頻繁に接していると親しみが湧く
- 気分がよいと発想が豊かになるい6
- テスト不安はテスト成績を低下させる
- 楽観的な気持ちで臨むと学習もうまくいく
- ネガテイプな感情は書き出すことで和らぐ
- Section5 他者との協働・コミュニケーション編
- 他者に教える(説明する)ことは理解を促進する
- 他者との自由なやりとりは創造的思考を促す
- あいづちとうなずきがアイテアを引き出す
- 他者の考えに触れることが発想力を高める
- 頻繁な発話交替が問題解決のアイデアを出しやすくする凵6
- 個人思考と協同思考をうまく使い分けることが大切
- 討論は複眼的なものの見方を助ける
- 討論でものごとを決める場合,思慮が浅くなることがある
- 討論では同調圧力が生じることがあるい
- グループワークで社会的手抜きが生じることがある
- Section6 行動・環境・時間管理編
- 自分で自分を条件づけて学習行動を引き出すことができる
- 他の人が学ぶ様子を見ることは学習行動を促す
- 大変そうな学習も少しずつに分ければ楽にできる
- とりあえず学習を始めれば,そのまま続けられる
- 机が散らかっていると作業効率が落ちる
- 物理的な学習環境が学習効率を左右するい
- 学習計画がうまくいくためには,すべきことと所要時間の可視化が必要
- 環境を変えれば学習行動が変わる
- 引用文献
- 索引