「問題解決と創造」を「<好奇心と教養>を<問題解決の知>へ」に再編する

2022-11-20

名称を変更する

これまでのメニューの「問題解決と創造」という名称を、最終的に「<好奇心と教養>を<問題解決の知>へ」に変更した。以下の投稿はその途中経過である。

<問題解決と創造>を見直す」という記事を作成してから半年以上経過してしまった。この間も、私のKindle本漁りはあちらこちらに迷走したが、「問題解決と創造」というコンテンツ名を「問題解決のための知」と改称した上で、全体を見直すことは決めていた。
もともと「創造」は「問題解決」の一内容と考えていたので、「問題解決と創造」は少し焦点の定まらないコンテンツ名だと思っていた。認知科学では、思考を「推論」、「問題解決」、「意思決定」に分類することがあるが(例えば「教養としての認知科学:鈴木宏昭」の「第5章 思考のベーシックス」。その原典は把握できていない。)、思考のプロセスを、「問題解決」のために「推論」し「意思決定」することだと考えれば、「問題解決」が知の世界の中の一つの大括りであることは間違いない。
そしてこれとは別に人の世では何事に依らずすべて「好奇心」が出発点である。ただ、放っておけば様々な方向に迷走する「好奇心」を、「問題解決」をポイントとして整序するという趣旨で、コンテンツ名を「問題解決のための知」とすることには十分な意味があるだろう。
しかし、一方で「問題解決」論は、往々にしてそれだけでは貧しい一本調子の理屈になりかねない。それを現実的で妥当なものに留めるのは、現実に依拠する良識ある様々な引っかかり=教養(リベラルアーツ)といえるのではないか。好奇心から生まれるのは縦横無尽の新しい事象に対する知、教養は様々な事象についての評価の定まった知といえるだろう。
そこで「問題解決のための知」を更に変えて、「<好奇心と教養>を<問題解決の知>へ」にしようと思う。ただ「教養」という語はその内容如何に関わらず、どうしても嫌らしいニュアンスを帯びるので、できるだけ、好奇心、問題解決という観点から論じることにしよう。
ついでにいうと、「知」という用語も危なっかしいところがあるが、認知(認識)、知識、知性、知能、知的活動等々をひっくるめた表現だと理解することにしよう。

どういう記事にしたいのか

「問題解決と創造」(旧称)などという大それた題名のコンテンツを作り始めて大分時間が経ったが、何を目指し、どういう内容にするのかが、いつまでたってもなかなか落ち着かない。
次々とランダムに目に入ってくる面白そうでかつ重要と思われるKindle本をクリティカルに読んで紹介していくこと、様々な「問題解決」に資することを着地点にすること、検討する対象を、人、企業、政府、環境の4要素及びこれらの相互作用からなる社会・世界の5領域に分類することは、おおよそ決めていた。
ただし手許にあるKindle本とR本を睨みながら買い足し(ついでにいうと、R本は事務所移転時に大半を処分してしまった。)、重要と思う本の詳細目次を作成しつつ、5領域について、更にその細項目、詳細項目を作成・分類し、かつ重要と思われる本をそれに帰属させていくことは、際限のない作業である。しかし、項目立てと帰属する本を整理することは、記事作成、引いては「問題解決」の前提となる必須の作業と思われたので、飽きもせず、暇な時間を見つけては延々と作業を続けてきたが、いつまでたっても完成しない。
しかし考えてみれば、必然性、少なくても一貫性のない分類は完成するはずがないのである。しかも分類すること自体に大した意味はない。この泥沼はそろそろ脱しなければならない。

これからは<好奇心と教養>発の記事を作成しよう

ところでこれまでのように「問題解決と創造」を念頭に置いての記事は、どうしても大上段に構えてしまい敷居が高くなるし、しかも一冊の本を5領域の中に位置付けて紹介しようとすると、紹介(端的にいえば要約)に重きがかかり、紹介(要約)作業が億劫になる上、問題を切り裂く魅力にも乏しくなってしまうようだ。
これからは「<好奇心と教養>を<問題解決の知>へ」の下に、<好奇心>から出発し、5領域を跨いで大小さまざまな<問題>を切り裂いて<解決>にたどり着くような記事を作成しよう。
ただし大事なことは気負わないことだと思う。グランドセオリー追いは止め、何であれ、ほんの少しでもいいので、人の役に立つ記事を書こう。ともかく とにかく一歩を踏み出そう。

例えば

分類とは何だろう

「考えてみれば、必然性、少なくても一貫性のない分類は完成するはずがない」ことから「分類」を考えるとすると、「分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか(講談社現代新書):三中信宏」や「生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷 (ブルーバックス):岡西政典」を思いつく。しかし少し突っ込みが足りないので、現代形而上学(存在論)を参考にしたくなる。さらに9ここから元祖形而上学のアリストテレス、ここから西洋哲学まで見まわしたくなる。

ご近所のムシと変わり者

最近、毎晩孫娘のために「ご近所のムシがおもしろい! (岩波ジュニア新書):谷本 雄治」を音読している。ムシは昆虫というよりもう少し範囲を拡げて使っている。例えば、アメザリ、タニシ等々。作者は菜園家で、ムシ好きだ。その行動、考え方はとても面白い。孫娘もお気に入りだが、ストーリーではないので、すぐに安眠してくれる。要は変わり者だ。変わり者といえば、「 教授とミミズのエコ生活:三浦俊彦」、「頭が良くなる文化人類学~「人・社会・自分」―人類最大の謎を探検する~ (光文社新書):斗鬼 正一」の教授たちも面白い。

山と高山植物

ある飲み会の席で久しぶりに、山とお花の畑の話をしていて、高山植物のことを思い出した。登山に熱中しているときは、高山植物は背景に退くが、さて思い出してみると、高山植物が頭の中で輝く。高山植物については「 日本の高山植物~どうやって生きているの?~ (光文社新書):工藤 岳」が面白い。
高山の紅葉を見に行きたかったが、うまくいかなかった、これからは低山の紅葉だ。

「<好奇心と教養>を<問題解決の知>へ」の構成

「<好奇心と教養>を<問題解決の知>へ」の大きく変えた最初の部分を紹介しよう。「ヒト」以降の構成はあまり変わっていないので、徐々に変えていこう。

<好奇心と教養の知>を<問題解決>へ 紹介

構成と内容

本を楽しく読み解こう

<好奇心と教養の知>を<問題解決>へ・序説  

  • <好奇心と教養の知>
    • 知的好奇心:波多野誼余夫/稲垣佳世子
    • Curious 子どもは40000回質問する~あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力~ (光文社未来ライブラリー):イアン・レズリー   
    • 教養の書 :戸田山和久
    • センスメイキング-本当に重要なものを見極める力:クリスチャン・マスビアウ
    • リベラル・アーツとは何か その歴史的系譜 (ディスカヴァーebook選書):大口邦雄  
    • 初歩の教養目録4冊
    • ニュースを知る   
    • 歴史を知る
  • <問題解決>
  • 知の方法論
    • 生物としてのヒトの基本
    • 思考ツール・略論
      • 思考総論
      • 学習
      • 読書
      • ノート
      • 記憶
      • 外国語
      • IT
    • 人の科学と論理
      • ヒトの進化的適応    
      • 人体と脳の科学  
      • 医学・看護学   
      • 心理学
      • 言語
      • 論理
      • 哲学
      • 創造とアイデア 論 
      • 数学
      • 統計学・データ分析
      • 問題解決・OR・数理モデル
    • 社会と世界の科学
      • 集団と進化的適応
      • データ・資料から見る社会・世界  
      • 社会科学方法論
      • ミクロ経済学
      • ゲーム理論
      • 社会学・社会心理学
      • 人類学
      • 行動経済学-行動科学
      • 複雑系とシステム論
      • ネットワーク論
      • コロナ論