「ダニエル・カーネマン心理と経済を語る」を読む

2012-10-15

ダニエル カーネマン
楽工社
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一口コメント

“THINKING,FAST and SLOW"への橋渡し。カーネマンは、今後の社会や人間の理解に不可欠となるだろう。ただ、「前提」の検討が十分かという問題がある。

詳細目次

  1. 第1章 ノーベル賞記念講演限定合理性の地図
    1. 本講演の三つのテーマ
    2. 知覚が、直接利用できる特徴と、直接利用できない特徴がある
    3. 直感は高度なことをするが、系統だったバイアスやエラーも犯す
    4. 知覚の特性①ー「変化」に集中し「状態」を無視する
    5. 単なる賭けと、富(財産)を考えに入れた場合の賭けでは、好まれ方に違いが生じる
    6. ベルヌーイの偉大なアイデアー賭けは期待される貨幣の価値(金額)ではなく、期待される心理的価値(効用=満足度)で評価される
    7. ベルヌーイの誤りー賭けをする者は現在の富と未来の富の状態を「比較」して効用(満足度)を測る
    8. プロスペクト理論-効用(満足度)を決めるのは「変化」であって、「状態」(富の絶対量)ではない
    9. 心理学的な誤りが経済学で使われてきたのは、経済主体は合理的とする説に合致するから
    10. 無差別曲線の欠点-富の最終的な量は示されるが現在の状況は示されない
    11. 知覚の特性②ー足し算をすべきときに平均値を求めてしまう
      1. a一つのグループになった物を評価する場合
      2. b一連の観察結果の証拠を評価する場合
      3. cーある人が、あるグループもしくはカテゴリーに属すかどうかを判断する場合
      4. dーあるエピソードを評価する場合
    12. まとめ
  2. 第2章自伝
    1. ダニエル・カーネマン 年譜/li>
    2. 幼少期
    3. 青春時代
    4. 大学院時代
    5. プロになるためのトレーニング
    6. エイモス・トヴェルスキーとの共同研究
    7. 一九七四年「サイエンス」誌の論文と合理性論争
    8. プロスベクト理論
    9. フレーミングと心の会計行動経済学
    10. その後
    11. エイモス・トヴェルスキー追悼(一九九六年六月五日)
  3. 第3章 効用最大化と経験効用序
    1. 現在の感情状態の影響
    2. 選択状況の影響過去に学ぶ
    3. 適応の予測の誤り
    4. コメント
  4. 第4章 主観的な満足の測定に関する進展
    1. 主観的経験と測定原理と、実験室での測定
    2. 生活上の満足と幸せについての調査
    3. 生活上の満足に関するデータが有効な証拠
    4. 時間の使い方の評価適応の謎社会的な満足の測定-U指数まとめ
  5. 参考文献
  6. 原注

要約・抜粋と考察

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