PC・IT・AI技法

2019-02-07

  この記事は,これまでに作成した記事を利用した部分が多く含まれています。「人:健康と行動」,「行動各論」,「仕事」の,<この項目に関連する記事>です。

PC・IT・AI技法をめぐる現状

この項目では,PC・IT・AI技法を,実践的な「仕事に役立つPC・IT・AI技法」と,これを支える「PC・IT・AIの理論と技術」にわけて検討する。

ただこの分野は,10数年前から「サイバー空間」とこれを支えるテクノロジーが加わり,すべてがますます複雑化し,その変化は劇的に加速されつつある。われわれは,この「サイバー空間」とこれを支えるテクノロジーによる「ハリケーン」に見舞われ,この分野は,制御する対象どころか,その現況・将来を把握・予測するのさえ,困難になりつつある。このような現実がどう動くのか,内外の新しい本を「世界と現在の未来を知るために」において検討してみた。

その中で,一方で,再現ない開発と発展の夢物語を語って自分の利益につなげようとする輩,一方で,サイバー空間でこれを悪用しやはり自分の利益につなげようとする輩が多発し,普通の市民としてこれらに立ち向かうのはなかなか骨が折れる。

仕事に役立つPC・IT・AI技法

今の時代は誰でも,自分の生活や仕事に,PC(スマホを含む)・IT・AIの技法を活かすことは大切なことだ。しかし現実は上記したとおりでなかなか大変だ。特にAIは,われわれの仕事を奪うとさえいわれている。以下,私の仕事の限りで,役に立つPC・IT・AI技法を簡単に検討する。

AIする前に

AIが,コンピュータやインターネットの技術的進展とデータ量の増加を背景に,従前の機械学習(プログラミング)にディープラーニングの手法を組み込んだ情報処理技術の最前線だとすれば,AIに心をとらわれる前に,今あるコンピュータ,インターネット,プログラミングに基づくIT技法を使いこなすことが,弁護士がAIにつき進むための前提である。「AIする」(あいする)はギャグです。

重要な法律関連情報の収集

弁護士が業務でする情報処理のうち,当面,もっとも重要なのは,法律関係情報の収集分析である。これについては,何種類かの,判例,法令,法律雑誌の検索システムが提供されている。私は,「判例秘書」を使っている。

通常,判例検索システムには掲載している雑誌に含まれる以外の論文等は掲載されていないので,補足のため「法律判例文献情報」を使っている。ただ,これは単に文献の名称や所在が分かるだけで,文献がオンラインで見れるわけではない。法律のきちんとしたコンメンタールが,ネットで検索等で利用できれば便利だろうが,今のところ限られたものしかないようである。私は,パソコン版の「注釈民法」は利用しているが,民法改正でどうなることやら。

ところでアメリカのレクシスネクシスが開発中の「Legal Advance Reserch」のデモを見たことがあるが,州によって法律が違うこともあって,法令,裁判例,陪審例,論文,関連事実等,膨大になる事実を収集し,一気に検索,分析,可視化できるデータベースとのことである。これまでアメリカの弁護士が膨大な時間を費やしていたリサーチの作業時間が一気に減り,弁護士のタイムチャージの減少(いや,弁護士の仕事の生産性の向上,効率化)とクライアントの経費削減が実現しつつあるようである。ついでにいうと,同じくアメリカの弁護士が膨大な時間を費やしてすることで依頼者の大きな負担になっているe-ディスカバリーも,AI導入で,これもタイムチャージの大幅な減少がはかられつつあるとのことである。我が国において「リーガルテック」とか「レガテック」とかをいう人がいるが,やがて多くの工夫に支えられてその方向に行くとは思うが,現状では単なる「商売」以上とは思えない。

判例,法令,文献検索以外の技法

そこで前項の重要な法律関連情報(判例,法令,文献等)の収集以外で,今行われている弁護士業務を支えるIT技法を集めている本「法律家のためのITマニュアル【新訂版】」,「法律家のためのスマートフォン活用術」を紹介する。いずれも私が昔所属していた「日本弁護士会連合会 弁護士業務改革委員会」の編著だ。

そのほかに,税理士さんがIT技法を駆使している「ひとり税理士のIT仕事術」(著者:税理士 井ノ上 陽一)も役立ちそうなので紹介しておく。

それともともと裁判所がワープロ「一太郎」を使っていたことから,私もワープロというより清書ソフトとして「一太郎」を使っていた。Wordには不慣れなので,いろいろと勝手なことをされて「頭に血が上る」ことが多い。そこで「今すぐ使えるかんたんmini Wordで困ったときの解決&便利技」(Amazonにリンク)と,「Wordのムカムカ!が一瞬でなくなる使い方 ~文章・資料作成のストレスを最小限に!」(著者:四禮静子)(Amazonにリンク)を紹介しておく。「頭に血が上る」のは,私だけではない。

ここで紹介した5冊については「仕事に役立つIT実務書」として「詳細目次」を作成したので,それを見て必要な項目を参照すればいいだろう・

PC・IT・AIの理論と技術を学ぶ

私は学んだことがない

PC・IT・AIについてきちんと理解し,これを当面の事務処理だけでなく,今後の生活や仕事全般に生かしていくためには,その理論と現在の技術をきちんと押さえる必要がある(私で言えば平成30年6月にゲーム制作受託会社の社外監査役に就任したので,ゲーム関係の技法もフォローしたい。)。もちろん,上記のとおり現在のサイバー空間は大変な問題を抱えているが,それに的確に向かい合うためにも,理論と技術をマスターすることは大切だ。そうでないと単なる「怖がり」か「物好き」に終わってしまう。こういう問題は「情報科学」として学ぶのだろうが,これは私の若いころには(多分)なかったか,少なくても一般的ではなかった分野なので,私には,丸々,穴が空いている。普段からそういうプレッシャーがあるからか,折に触れ,この分野の主としてkindle本を購入してきた。今の時点でこれをまとめ,今後必要となる論理と技術を,適宜取り出せるようにしておきたい。

理論と技術への架橋

ただ「理論と技術」へ行く前に「情報総論」と,情報をめぐるルールである「情報法と判例」は別途検討しておいた方がいいし,サイバー空間における「サイバー攻撃とサイバー煽動」も急いで検討すべきであるが,これらは「環境:自然・人工物・情報]の「情報とサイバー空間」に位置付けることとし,ここでは,「コンピュータ」,「論理・アルゴリズム・プログラミング」,「インターネット・Web」,「AI」に分けて紹介するが,暫定的なものである。取り上げた本も積読のものが多いので,その帰属も不適当だったり,重複も多いように思う。

なお「IT・AI本がたまっていく」という記事を作成したことがある。

ただこの項目を設けることによって,「PC・IT・AI」の全体像が浮かび上がってきて,意味あることだと思う。今後,重要な本から,追々,「…を読む」にしていこう。

なお「法と弁護士業務」に関連する項目として「AIと法」「IT.AI法務」が掲載されている。

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