石・土・木/山・川・海

2017-11-16

自然に近づく…石・土・木

身近な自然」を求めて箱根に行き、孫娘の勧めに従い、小田原の早川の河原のケーキこと石を持って帰ったが、うちに帰って孫娘は情熱を込めて絵の具でこれに彩色したから、どこから見ても「ケーキ」だ。

私は昔から、道ばたの石を見て蘊蓄を傾けることのできる人間になりたいと思っていたが(雑草、樹木、昆虫、鳥、雲等々も)、石の違いといってもなかなか頭に入るものではない。そんなとき、「三つの石で地球がわかる 岩石がひもとくこの星のなりたち」(藤岡換太郎著)を見つけKindle本で一読したが、地球を形作る中で、重要な三つの石(+α)と、それを形成する少数の鉱物を取り上げて、何とか分かってねと情熱をもって語り続ける若い著者の姿勢に頭が下がった(生命の星・地球博物館の館長さんにもこの本の原稿を一読してもらったそうだ。)。

考えてみれば地球を構成する大きな要素である石(マントルも含む。)を理解するためには、原子、分子の構造、化学反応、物理現象万般を理解できなければならない。その意味で、この本は、動かない石の話ではなく、躍動する地球の歴史の話である。機会があれば詳しい紹介をしよう。

さて石の次はなんでしょう。そう土です。土についての本もいろいろあるだろうが(農業、園芸には欠かせない)、私のKindle本で出番を待つのは、「大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち」(藤井 一至著)。そうか、土は昔からあるわけではなく、せいぜい、5億年か!

土の次は、木だ。出番を待つKindle本は「木を知る・木に学ぶ 」(石井誠治著)。著者は「樹木医」として知られている。

そこから先は、森、山だろう。

山・川・海

ところで「三つの石で地球がわかる」の著者の、藤岡換太郎さんには、「どうしてできるのか」シリーズの、(ただし海は、「海はどうしてできたのか」である。)がある。私は山だけは持っているが、石・土・木の次は、山・川・海の3冊を通読してみるのがが面白そうだ。

こういう本は、私たちが、ビジネスだ、競争だ(ついでにITだ、AIだ)と、毎日あくせしてと力み、縮こまった視野を大きく広げてくれる。それはそうだ。相手は、数百万年から数億年のレンジだから。そういう中で今の瞬間を見た方が、はるかに生産的だ(と私は思う。)。

土に寝る

ところで、皆さんは(テントを通してでも)、土の上で寝たことがあるだろうか。私は数は多くないが、テント山行もしたことがあるので経験がある。テント場があるところは山小屋に毛の生えたような経験だが、一度私は、伊豆で、本当に適当な場所を選んでテント泊をしたことがある。そのときは、(山)犬の遠吠えに震え上がった記憶がある。しかし、そのときの土の感触は忘れられない。野宿がつらいこともよくわかる。

さて、石に彩色した孫娘は、「はじめてのキャンプ」という本がいたくお気に入りで、庭にテントを張ってキャンプをしたいと熱望している。もう待ったなしなので、近いうちに実行したいと思っている。「はじめてのキャンプ」のなほちゃんは、ひとりで(外で)おしっこをすることができたのだが、孫娘はこの対策を熟考し、可愛いザックの中に、「おしめ」を詰めたとさ。