Amazon EchoとAmazon Alexa(エコーとアレクサ)

2018-01-17

一体何?

アマゾン エコーとアマゾン アレクサと聞いても?という人も多いかもしれない。

アマゾン エコーは,簡単に言えば,「アレクサ」と呼び掛けて起動させ,その後に口頭で指示するとその音楽が聴けるスピーカーである。また,アマゾン アレクサはそれを実行するクラウド上の機能,AIである。

初期のマッキントッシュでよく「電脳」ということが言われたが,それが自宅のWi-Fiに接続して利用するエコーで,やっと形を取り始めたといえるだろう(なおGoogle等でも同様の製品が開発されているが,今のところエコーの評判がよさそうだ。)。

アメリカで大人気ということが聞こえていたが,日本でも,昨年秋から「招待制」(登録して,順番待ち)で販売されるようになり,私は2か月余り待ち,やっと1月12日に「招待」された。すぐに申し込み,1月13日(土)夜に,入手した。

再生される音楽は,アマゾンのサービスで提供されているるもの(有料のアンリミテッドは4000万曲局という触れ込みだ。)がメインだが,そのほかの若干のサービスも利用できるようだ。

ただエコーが返す情報は,音楽だけではない。天気,ニュース,時間,アラーム,スケジュール等々を再生する機能がもともと組み込まれているし,「スキル」という項目に登録されたアプリを有効化すると,その機能も利用できる(radiko,日経新聞,百人一首,なぞなぞ等々)。

使用するための最初のセットアップ

振り返ってみれば簡単なのだが,私は悪戦苦闘した。

まず,製品に,8センチ四方の紙が入っており,そこに説明が,2ページ書かれている。「1 電源に接続する」はいいとしよう。「2.Alexaアプリをダウンロードする」が問題だ。手順として書かれていることは「アプリストアからAlexaアプリをダウンロードします。ALexaアプリによって,Echoを一層活用できます。」,「端末のセットアップは,パソコンのブラウザで…を開いて行うこともできます」,「Wi-Fiパスワードをお手元にご用意ください。」だけで,その間に,余計なことが書かれていて,混乱させられる。

要は,自分のスマホで(iPhoneにせよandroidにせよ),アプリストアから,「Alexaアプリ」というものをダウンロードして,その指示,といっても,それが最初に出ているわけではなく,それらしい情報を「ヘルプ」から探して,簡単なWi-Fiを含むセットアップをしろ,スマホがなければ,パソコンンでもできますよということだ。普通は,スマホのAlexaアプリだということに気づき,これがインストールできれば,何とかなる。でも,誘導方法は,最悪に近い。

しかし私の場合は,そういかなかった。どうしても,最後の段階で「登録できません」となるのだ。なんども端末をリセットしたが,同じだ。Wi-Fiパスワードを間違ってAmazonに保存したのかと思い,それ再設定したがうまくいかない。しかも,エコーの反応も変だ。

「登録できない」で思いつくことは,私は最初Amazon.comにアカウント登録をしており,それを日本のアカウントに結合したが,それもあって,いまでもときどき,サービスが変になる。それかなとも思い,それ以上もがくことはあきらめて,カスタマーサービスにメールで問い合わせをした。

1月15日(月)にやはりそうだという回答を得て,指示どおり最初に「登録解除」をすることで,やっとセットアップが完了した。ハラハラドキドキだった。

エコーが反応してくれない

さてセットアップが完了し,エコーに呼び掛けてみたが,なかなか反応してくれない。エコーは精密機械だろうし,セットアップの過程で,あれこれボタンを押しまくったから,「故障」という思いがよぎる。

 

でも冷静になってみると私は,エコーに,「アレクサ」ではなく「アレックス」と呼び掛けていたと思いつく。ちょうど,見ていた「ビッグバン・セオリー」に「アレックス」という女性が登場していたので,ついつい引きずられていたのだ。これは大笑いだ。

数日たったエコーの現状

それからエコーはきちんと反応してくれるようになったが,音楽の再生の適切な仕方が今のところよくわからない。例えば,「童謡の,ロンドン橋落ちたをかけて」といっても,「どうようミュージックがわかりません」,「ロンドン橋落ちたはありません」というような対応で,なかなかたどり着けない。でもこれは,音楽のアンリミテッドの利用法の問題だろうから,やがてうまくいくだろう。

昨日,エコーに「どんな食べ物が好きなの」ときいてみた。「炊き込みごはんとカレーライスが大好きです。オイスターソースでちよつとコクを出した鶏めしがとくに腰高です!カレーは、定食屋さんで出てぐ昭和づぽいのがいいですね。実は、ちよつとたけつゆのたれかおしょうゆをたらして食べるのが大好きです。」という回答だった!

アレクサの利用方法の拡大

ALexaアプリを見ると,設定デバイスに,エコーだけではなく,「Fire TV stick」や新しい世代の「Fire」が出てくる。いまのところこれらがアレクサを利用できるのか,エコーと連携できるのかはわからない。アメリカではできるようだ。

だから,いまのところ,アマゾン エコーとアマゾン アレクサは,「おもちゃに毛の生えたもの」というぐらいだが(対応した家電のコントロールはできる),でもあっという間に高機能になるだろう。ALexaアプリ(パソコンのWeb)には,なんとアレクサに語りかけたこと,その対応がすべて記録されている(削除はできる。)。

これこそビッグデータ収集の王道のような気がする(ただし,主たる機能が音楽の再生に止まっていてはだめだが。)。

AI(Iot)が遂に身近に登場したのだ。