ABACE in 上海

商談

2015年4月14日から16日にかけて、上海の虹橋国際空港で、ABACE(Asian Business Aviation Conference & Exhibition)が開催された。私も会社の一員として14、15日と会場に出かけ、あらかじめ予定を入れていた海外の会社2社と商談をした。自分で話して交渉できればいいのだが、「英語が不自由」なので、通訳の人に同伴してもらった。そこで出てくる考え方の焦点は、MROとFBO。これが何を意味し、会社がどう関係するかについては、もう少し事態が落ち着いてから報告しよう。

ABACEとは

ところでABACEの内容は、簡単にいえば、Business Aviation(BJ機)の展示が行われること、そしてBJ機に関連する様々な会社(製造会社、運航会社、整備会社、備品会社、通信機器会社、チャーター会社、訓練会社、燃料会社等々)がブースを設け、それぞれのサービス、商品を展示、アピールすると共に、必要は商談をすることが主たる目的であり、上級者編としてBJ機に関する発表、ディスカッション等が行われる。われわれは、BJ機とブースを周り、ブースで商談をしたということだ。Conferenceがわれわれにとって意味を持つのはもう少し先になるだろう。

会場のBJ機

展示されているBJ機とヘリコプターは、併せて40機くらいだ。AIRBUSとBOEINGは大きな機体だ。今はやりなのは、GULFSTREAMとBOMBARDIERだ。EMBRAERとFALCONには余りなじみがない、というより、われわれの格納庫で余り見かけない。私は機体を見てそれが何かはまだ全然いえない初心者だが、GULFSTREAMはかっこいいと思っている。見ても分からないというと、昔覚えようとした樹木や高山植物に多少似ている。多分BJ機を見分けるのは、数的に針葉樹くらいだろうから、頭が凍り付いていない限り何とかなるかも知れない。

会場の様子は、下手な写真を載せるより、ABACEはお金をかけてアピールというか宣伝をしているので、そのWEBサイトをご覧頂きたい。

若干の感想

これまでBJ機とは縁がなかったので、こういう世界をどういえばいいか、すぐにはわからないが、世界には間違いなく、BJ機を利用して動きの速いビジネスをしている人も多数いること、残念ながらわが国はその面でも後れをとっていることは間違いない(おそらく、その存在感は、出ていたブースの割合と同じで、0.1%、要するに1000分の1程度である。東アジアの中でである。私はナショナリストではないが、この現実は、世界主義者」として問題でありすぎる。)。

しかし一方で速い動きは通信手段を介してでも可能だ。通信と現物移動は違うんだということは簡単だが、本当にいつまでもそうか、どうか。それは普遍的な真実なのか。何か現代そのものがここに集約されているような気がする。

われわれの提供した記事-WOLの格納庫

会場内では、3日間、ABACEに関する記事が掲載された立派なカラー印刷の雑誌が2種類も発行されている。われわれも羽田空港で格納庫ビジネスがスタートしたというプレスリリースをした。その内容は次のとおりである。記事全体のWEBサイトも載せておこう。

Tokyo’s Airports Gets First Bizav Hangars
by Curt Epstein  - April 15, 2015, 7:25 AM

With the Tokyo area beginning preparations to host the 2020 Olympics, its airports are already seeing improvements to handle the expected influx of private aircraft.

Tokyo Haneda International Airport received its first private aviation hangar last month when Wings of Life began operations in a former 12,067-sq-m (129,850-sq-ft) Japan Airlines facility purchased by the company. The hangar features 5,007 sq m (53,894 sq ft) of aircraft storage, and is large enough to shelter aircraft up to a Boeing 747.

In addition to storage, the hangar will provide shelter for private aircraft maintenance activities at the airport, and the company plans to add full FAA maintenance authorization in the future. At present, its JCAB Class 1 certified aircraft mechanic staff can provide assistance, including troubleshooting, parts procurement and mechanical support, along with a full suite of tools and equipment available for rental. The location features available office space, as well as mechanic and crew lounges for handling and maintenance companies to support their work within the hangar.

At Narita, the airport corporation has leased a former 7,655 sq m (82,400 sq ft) JAL maintenance hangar to AGP Corp., which will provide private aircraft storage and accommodate third-party maintenance activities. Limited operations there began at the beginning of February, as the facility undergoes renovation. Like the Haneda hangar, it will be able to accommodate any class of business aircraft.