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ここでは持続可能性から見た「地球の現在と未来」をできるだけ分かりやすく情報提供したい。「2052」(著者:ヨルゲン・ランダース)という本と,「エコロジカル・フットプリント」の理解(言い出したのは,マティース・ワケナゲルさんであるが,新しい分析もある。)を中心とする。これとは別に最近「地球をめぐる不都合な物質」(ブルーバックス)を入手したが,この問題も深刻である。
その他,「国際機関・政府の取り組み」も,様々であり,文字情報のかぎりではどこも熱心であるが,その関係はどうなのか,実効性はどうなのか等,じっくりと読み込んでいきたい。ヨルゲン・ランダースさんが「2052」を書いた2012年から状況が劇的に変わったとは思えないし,特にアメリカの対応は悪化の一途をたどっている(「気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解」(著者:ウィリアム・ノードハウス),「ルポ 人は科学が苦手~アメリカ「科学不信」の現場から~ 」(著者:三井 誠))。
奇しくも,2019年9月23日,スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)が,ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに出席し,「地球温暖化に本気で取り組んでいない大人たちを叱責した。トゥーンベリさんは世界のリーダーを前に,時に涙を浮かべながら約5分間スピーチ。温暖化解決のための具体的な行動を取らないのであれば,「結果とともに生きなければいけない若い世代」はあなたたちを許さないと強く訴えた」ことが報じられている(全文は後掲)。

「2052」を読む

「2052」(著者:ヨルゲン・ランダース)(Amazonにリンク)(本の森にリンク)

この本にあるデータや補完的情報は,<http://www.2052.info/>で入手することができる。

「エコロジカル・フットプリント」をめぐって

本の紹介

「エコロジカル・フットプリント」は,1990年ころ,ブリティッシュコロンビア大学の,リース教授,及び院生であったマティース・ワケナゲルが開発した,環境評価の手法である。
両名の共著「エコロジカル・フットプリント 地球環境維持のための実践ぷらニング・ツール」,別の著者にワケナゲルさんが加わった「エコロジカル・フットプリント 地球1コ分の暮らしへ」等が翻訳されていいるが,少し古い。雑誌の特集ではあるがWWF監修の「地球にちょうどいい生きかたの指標 エコロジカル・フットプリント入門」(BIOCITY 2013 No.56)が様々な寄稿者によって多面的に論じられており,分かりやすい。
ワケナゲルさんは,2019年9月に「Ecological Footprint 」(by Wackernagel, Mathis)を出しており,これに最新の情報が記載されている。

「エコロジカル・フットプリント 地球環境維持のための実践プランニング・ツール」(Amazonにリンク)(本の森にリンク)

「エコロジカル・フットプリント 地球1コ分の暮らしへ」(Amazonにリンク)(本の森にリンク)

「地球にちょうどいい生きかたの指標 エコロジカル・フットプリント入門」(BIOCITY 2013 No.56)(Amazonにリンク)(本の森にリンク)

「Ecological Footprint 」(by Wackernagel, Mathis)(Amazonにリンク)(本の森にリンク)

「エコロジカル・フットプリント」の簡単な紹介

「地球をめぐる不都合な物質」を読む

「地球をめぐる不都合な物質」(共著:ブルーバックス)(Amazonにリンク)(本の森にリンク)

その他の情報

(トゥーンベリさん)のスピーチ全文

私から皆さんへのメッセージ,それは「私たちはあなたたちを見ている」,ということです。私は今,この壇上にいるべきではありません。私は海の向こうで学校に行っているべきです。それなのに,あなたたちは私に希望を求めてここにきたのですか?よくそんなことができますね!
あなたたちは空っぽの言葉で,私の夢そして子供時代を奪いました。それでも私はまだ恵まれている方です。
多くの人たちが苦しんでいます。多くの人たちが死んでいます。全ての生態系が破壊されています。私たちは大量絶滅の始まりにいます。
それなのにあなたたちが話しているのは,お金のことと,経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!
30年以上にわたって,科学ははっきりと示してきました。それに目をそむけて,ここにやって来て,自分たちはやるべきことをやっていると,どうして言えるのでしょうか。必要とされている政治や解決策はどこにも見当たりません。
あなたたちは私たちに“耳を傾けている”,そして緊急性を理解していると言います。しかしどれだけ私が怒り悲しんでいようとも,私はそれを信じたくありません。
なぜなら,もしあなたたちが状況を理解していながら行動を起こしていないのであれば,それはあなたたちが邪悪な人間ということになるからです。私はそれを信じたくありません。
二酸化炭素排出量を10年で半分に減らしたとしても,地球の平均気温を1.5℃以下に抑えるという目標を達成する可能性は50%しかありません。そしてそれによる取り戻しのつかない連鎖反応を埋め合わせることは,制御不能になります。
あなた方は50%でいいと思っているのかも知れません。しかしその数字には,ティッピング・ポイント(小さな変化が集まって,大きな変化を起こす分岐点)やフィードバックループ(フィードバックを繰り返して改善していくこと),空気汚染に隠されたさらなる温暖化,そして環境正義や平等性などの要素は含まれていません。
そして,私たちや私たちの子供の世代に任せっきりで,何千億トンもの二酸化炭素を吸っている。私たちは50%のリスクを受け入れられません。私たちは,結果とともに生きなければいけないのです。
「気候変動に関する政府間パネル」が発表した,地球の温度上昇を1.5℃以下に抑える可能性を67%にするために残っている二酸化炭素の量は,2018年1月の時点で420ギガトンでした。今日,その数字はすでに350ギガトンにまで減っている。
なぜこれまでと同じやり方で,そしていくつかの技術的な解決策があれば,この問題が解決できるかのように振舞っていられるのでしょうか。現在の排出量レベルを続ければ,残っているカーボンバジェット(温室効果ガス累積排出量の上限)は,8年半以内に使い切ってしまいます。
しかしこの現状に沿った解決策や計画は作られないでしょう。なぜならこの数字は,とても居心地が悪いから。そしてあなたたちは,それを私たちにはっきりと言えるほど十分に成熟していない。
あなたたちは,私たちを失望させている。しかし,若い世代はあなたたちの裏切りに気づき始めています。未来の世代の目は,あなたたちに向けられている。
もしあなたたちが裏切ることを選ぶのであれば,私たちは決して許しません。
私たちはこのまま,あなたたちを見逃すわけにはいかない。
今この場所,この時点で一線を引きます。世界は目覚め始めています。変化が訪れようとしています。あなたたちが望もうが望むまいが。