アイデアのつくり方_を読む
Contents
書誌
アイデアのつくり方:ジェームス W.ヤング(TBSブリタニカ)
A Technique for Producing Ideas:James Webb Young
これは電子書籍がない。英書電子書籍は入手容易で安価。
備忘録
前を向いたコメント
アイデアを作り、実現するための基本中の基本となる本。古い時代の「広告屋」さんだが、叙述を支える教養がすばらしい。
アイデアの作られる全過程ないし方法を次の5段階に分ける。
第一 資料集め-諸君の当面の課題のための資料と一般的知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料。
第二 諸君の心の中でこれらの資料に手を加えること。
第三 孵化段階。そこでは諸君は意識の外で何かが自分で組み合わせの仕事をやるのにまかせる。
第四 アイデアの実際上の誕生。<ユーレカ!分かった!みつけた!>という段階。
第五 現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階。
解説者(竹内均)はこれを、①データ(集め)、②データの咀嚼、③データの組み合わせ、④ユーレカ(発見した!)の瞬間、⑤アイデアのチェックの5段階と表現する。ポアンカレの「科学の方法」は、③④を無意識的活動、①②⑤を意識的活動の時期と呼んだとする。
雑言
第五の段階がいかにも手薄。「広告屋」さん故か。とりあえず、「創造はシステムである~「失敗学」から「創造学」へ:中尾政之」で補いたい。
目次
-
- この考察をはじめたいきさつ
- 経験による公式
- パレートの学説
- 心を訓練すること
- 既存の要素を組み合わせること
- アイデアは新しい組み合わせである
- 心の消化過程
- つねにそれを考えていること
- 最後の段階
- 2、3の追記
目次(英語版)
-
A Technique for Producing Ideas:James Webb Young 1084
- Contents
- Contents Foreword by Keith Reinhard
- Foreword by William
- Bernbach
- Prefatory Note
- How It Started
- The Formula of Experience
- The Pareto Theory
- Training the Mind
- Combining Old Elements
- Ideas Are New Combinations
- The Mental Digestive
- Process
- “Constantly Thinking About It"
- The Final Stage
- Some After-Thoughts
- Contents