IT・AI・DX,日々雑感

しばらくいじらないと分からなくなる

WordPressには、サーバーにインストールして使用する無料のプログラム版(WordPress.org)と、基本的には無料のブログサービス(WordPress.com)がある。後者には、有料のパーソナル、プレミアム、ビジネスの各プランがあり、それぞれのプランによって高校が外れる等の機能が追加される。

ブログサービス(WordPress.com)は、レンタルサーバーを用意する必要がなく、利用法も簡単なので、今私は、そのプレミアムプランを利用している(月1000円弱)。これだと一応、CSSも適用できる。ただブログサービスではできることに制限があることや、今のレイアウト(テーマ)が大分時間が経ったので変えてみたいこと等から、かねがね慣れてきたらプログラム版に移行したらどうかなと思っていた。事務所移転を契機に、レンタルサーバーで前のメールアドレスが使えるのではないかということと、MSオフィスが5セット使えることから、3ヶ月くらい前にレンタルサーバーの契約をした。ただ、まだMSオフィスを使っているだけで、移行の決断はできていない。

プログラム版に移行するために、WordPressの基本的な操作方法や現在のテーマの仕組みを理解・復習した上で(投稿するだけだと、仕組みのことはどんどん忘れていく。)、これを別のテーマに変更し、その上で移行することになるが、やはり億劫だ。特にブログサービスからプログラム版への移行に伴う、ドメイン名とURLの変更は、理屈から勉強しなければならない。

移行するかしないか、移行にどんなメリットがあるのか、問題点を検討していこう。

現在のテーマ(Twenty Eleven)の問題

現在のテーマは、ページが変わる度にヘッダー画像が入れ替わることがとても気に入っている(自分でとった10枚ぐらいの山の写真を当てている)。この仕様のヘッダーを他のテーマで使用できるかどうかは分からないが、できないなら使用停止にすればいいだけのようだ。

あと現在のテーマは「ショーケース」(固定ページテンプレート)が利用できるが、これが何なのか、変更、移行の支障になるのかどうなるのか、よくわかっていない。

最近気がついたのだが、「テーマ」ページの該当テーマ上にポインターを置くと出てくる「テーマの詳細」をクリックすると、その「テーマ」の説明が出てくる。これでその「テーマ」の概要が理解できて、便利だ。

「テーマ」以前に、WordPressの基本的な操作方法を思い出す(習熟する)必要がある。操作の管理画面(ダッシュボード)は、 プラン、投稿、メディア、リンク、固定ページ、コメント、フィードバック、外観(テーマ,カスタマイズ,ウィジット,メニュー,ヘッダー,背景,AMP,テーマオプション),プラグイン,ユーザー, ツール, 設定から構成されているが、これだけで複雑すぎる。いつもいじるのは、投稿、固定ページ、外観であり、特に外観が重要だ。これについては、WordPress.ORG日本語に丁寧な説明がある(昔はなかったような気がする。)。

「テーマ」の変更と移行の関係だが、考えてみれば、「テーマ」の変更は今でもワンクリックかツークリックで可能であること、移行は同じ「テーマ」ですればよいことを考えると、まず基本的な操作方法に習熟して現在の「テーマ」をしかるべきものに変更し、その後、移行した方がよいかどうかを検討すればよいだろう。

なぜ移行したいのか-エディタ問題-

私にとってWordPressの最大の問題は、ビジュアルエディタとテキストエディタ(HTMLモード)を切り替えると、HTMLタグが自動で除去されてしまうということである。普通は、簡単なビジュアルをエディタ使うが、時に少し変わったことをするためには、キストエディタを使わざるを得ない、その切り替えが、思いもよらない結果を生んでしまい、困ってしまう。これを止めさせるには、PS Disable Auto Formatting というプラグインを使えばよいことは知っていたが、プラグインは基本的には、プログラム版でしか使用できない。ビジネスプランでプラグインが使用できるようになったようだが、このプラグインは含まれていない。だからやはり…プログラム版と思っていたのだが、このプラグインを次項の「Instant WordPress」(その説明)で試してみると、テキストエディタからビジュアルエディタに切り替わらない。あれ!と思っていたのだが、どうもあるバージョンアップ以降、そうなってしまうようだ。それなら現時点で苦労してプログラム版に移行する必要はなさそうだ。でも油断していると、いつ何が起きるかわからないから、十分な目配りが必要だ。

結果、エディタ問題は何一つ解決せず、先送りだ。と思っていたが、TinyMCE Advancedというよく使われるプラグインである設定をするとこの問題に対応できるという記事を見つけた。しかもビジネス版で使用できるプラグインにも含まれている。でもこれだけのために。使用量が毎月1000円(割引がないと2000円)増額になるのは嫌だ。「Instant WordPress」でうまくいかないか。

試行錯誤しよう

このようなことをしばらく試行錯誤するしかないが、そのためのツールとしてパソコンにプログラム版をインストールしてあれこれ試して見ることができる「Instant WordPress」というソフトを見つけた。以前も似たようなサービスもあったが、これはとても簡単だ。とりあえず、これでこれで検討しよう。TinyMCE Advancedとについては、確認出来次第報告しよう。

WordPressのエディタはどうなの

私は、WordPressのエディタの問題について、いつまでもWordPress側が動かないのが、不思議でたまらない。もう少しプログラムをいじると対応できるとの記事もあるので、そうしている人も多いのかもしれないが、素人がいつも使うエディタなのにそういう問題かなあ。

HTMLのバグに次いで不思議な問題だ。

 

IT・AI・DX

Googleの無償のシステムを利用して仕事をする

文書作成を音声入力に切り替えることを契機に、Googleのシステム(基本的には無償である。)を利用して仕事をすることについて、少し考えてみることにした。なお音声入力といっても録音するのではなく、Googleのシステムを通して、即時に文字化できるということである。スマホの音声検索の文字化の長文をイメージすればよい。なお基本的なGoogleのシステムの利用の仕方についてはどこでも容易に情報収集できるので、ここでは触れていない。

これまでのGoogleとの付き合い

私がGoogleに最初に感心したのは、もちろん検索である(Google日本語版のサービス開始は、2000年とのことである。)。それまでの検索が、人為的に情報を集め並べたものから選択するか、ほぼ無作為の情報の羅列で選択のしようがないものであったのに対し、Googleの検索はより多く利用されたもの(リンクされたサイトが多いもの)が上位に来るという仕組みであり、画期的であった。それで私はいっぺんにGoogleファンになったが、それ以降は広告が煩わしいかなという程度で、Gmailが絶賛され、ブラウザーであるGoogle Chromeも非常に便利な機能を有していると言われていたのでインストールして利用はしてはいたが、とおりいっぺんの使い方でその機能をまともに検討することはしなかった。しかし今回音声入力を始めてみて、改めてGoogleのサービスを中心に据えこれを仕事に生かすことが有益であるということに気がついたので、ここではその概要をまとめておく。

Googleサービスの種類

Googleのサービスは無償で提供されている個人向けのサービスのほか、これを拡張した有償サービスであるGoogle Apps及びGoogle Cloud Platformがある。ちなみに後者は音声認識で検索すると、最上位に広告がでていたので少し覗いてみたが、これは企業で新しくクラウドサービスを作るためのプラットフォームで、個人で利用するものではなさそうだ。

私が当面しなければならないのは、個人で情報を収集・分析し、文書を作成する、スケジュールの管理をするという作業なので、無償で提供されているサービスだけで充分だ。

またハードは、スマホ、及びパソコン、そしてこれを繋ぐタブレットがあるといいであろう。これらで行った作業はすべてクラウドに保管され、そのすべてで利用できることが前提だ。

個人向けのサービス

文書作成を目的としてGoogleのサービスを利用しようとする場合、ブラウザーとしてGoogle Chromeを中心にしてあれこれ利用することになる。Google Chromeの上部のアプリタブをクリックすると、利用できる(インストールしている)サービスがわかる。

文書や写真、画像、音、、動画の保管、管理は、Googleドライブを利用する。15Gまでは無償で利用できるので、これで充分だ。拡張機能を利用する場合は、少し高度な機能を付加しようとすると有料になることも多いが、それにしても何百円レベルである(それも毎月の課金は少なく、スマホのアプリ同様1回限りのものが多い。)。
長文の文書作成は、パソコンが中心になるから、まずこれから検討する。

文書作成

パソコンで音声入力を利用する場合は、GoogleドライブでのGoogle ドキュメントで行う。Google ドキュメントの上部のツールに音声入力があるが、普通は、Ctrl+Shift+Sで切り替える。 文書を作成した後の修正、整形、印刷、保管をどうするかという問題があるが、私は、Googleドキュメントは、音声入力による原稿の作成、修正だけに利用し、整形、印刷等は、いったんワープロに移して行い、最終的な保管はこれまでと同じ(例えば、Dropbox)にすることにした。文書の版がたくさんあることは混乱のもとだ。

Google の音声入力は(いまのところ)句読点や改行等の指示は利用できないが(英語版ではできるようである。)、パソコンでは音声入力と同時にキーボードも利用できるので、問題はない(少し不便なのは、スマホやタブレットの場合である。)。 修正には、主としてキーボードを利用している。Google ドキュメントの文字が小さい場合は、コントロールキー+マウスの操作(ホイールを回す)で修正する。なおマイクは安価な据え置きマイクの方が利用しやすいようだ。

少し音声入力の本質的な問題にも触れておこう。私はこれまで、よく言えば書きながら考える(悪く言えば書き始める前は大して考えていない)、書き上がって始めて全体が見えてくるということが多かった。ただ音声入力の場合、これではなかなか上手くいかない.最初に頭を練ってある程度の全体の見通しがないと、書く作業が進まないのだ。ただ言葉の基本は音声である。文字が発明され、言葉を文字に記録しそれを思考に利用するという人類の歴史は、ごく短い。音声によって文章を作成することが、文章全体の明晰化につながるような気がする。逆に言えば、文字による思考は、細部に注意が行き過ぎ、論理のねじれに気がつきにくい。音声入力はまだ試行段階だが、早く習熟したいものである。

それとやはり音声入力は場所の確保が難しい。私は昔、事務所で口述筆記も少しやったことがあるが、その場合は、秘書さんも一緒に作業をしているのでいいのだが、音声入力の場合は私だけが声を出すわけで、その状況に慣れてもらわないとなかなかやりにくい。家の中や外では、できるだけ奇異に思われない状況を探すしかない。

情報の収集と分析

情報の収集については、今まで行ってきた古典的な方法に加えて、WEB検索と電子書籍が中心となるであろう。電子書籍については、主としてkindle本として別に考察する。WEB検索はパソコンレベルでいえば特段のことはないが、ブラウジングを快適にする方法が少しあり、これにはGoogle Chromeの拡張機能を利用する。あれこれ飛びつくと、かえって混乱するので、適当なレベルに止めておいた方が良い。ただ現時点では、まだまだ紙に落とされた情報も重要であるので、WEB検索だけでOKというような作業は全く不十分であることだけはいつも頭に入れておいた方がいいだろう。

情報の分析については私が利用しているのは、アウトラインの作成ぐらいである。これについては、WorkFlowyというソフトを利用しているが、Google Chromeの拡張機能でも利用できる。

スマホでの音声入力

スマホでは、Google日本語入力を利用する。これでGoogle ドキュメントに限らずすべてのアプリで音声入力ができる。ただし、(今のところ)句読点が入れられないので、音声入力を終了させ、アプリのキーボードから入れる。しかしそれでは面倒なので(後で入れるにしても、文章が長くなると煩わしい。)、スマホでの音声入力は、簡単なメモや日記に止めることにしている。メモには、Google Keepを、日記にはJourneyを利用している。いずれも同期させて、どのデバイスでも利用できる。

スケジュール管理と移動、日記

スケジュール管理は、Googleカレンダーで行うことにした。これはいつもスマホから確認できること等、確かに便利だが、それとは別に実際には何をしたのか、何を感じ、何を考えたかということも記録したいと思うが、それをGoogleカレンダーで行うのは煩わしい。

実際には何をしたのかということのうち、移動の内容からわかることもある。それはGoogleマップのタイムラインで一目瞭然である。これには本当にびっくりしてしまった。私がスマホを利用し始めたのは2年前だが、その移動記録が時間と共にすべて記録されている(ただし、私有地は入力しないと特定されないようだ。)。これとスケジュールを見比べれば、過去の行動のたいていのことがわかる。これについては怖いという反応を示す人が多いが、自分で確認し、必要があれば削除すればいいのだから、それはたいしたことではない。それよりも自動的に記録していることの方が素晴らしい。

あと日々の思いを書く日記(日録)は、Google Keepに日付で特定されるメモを入するとか、Googleカレンダーの任意のメモ欄に記録するということもやってみたが、やはり本来の使い方ではなく、一手間余計だ。そこで探したのが、Journeyという拡張機能(アプリ)だ。これは、入力する時間が記録され(あとで変更もできる。追加もできる。)、写真添付の日記も作成でき、まとめてGoogle ドキュメントに移せる、検索も早い等々、なかなかの優れもののようで、日記はこれに落ち着いた。当然ほとんどは音声入力をし、長文の場合は、パソコンで修正している。

その他、Google Keepに音声入力して、備忘録として、利用している。これはなかなか高機能のアプリだ。

タブレットの利用

机の前のパソコン、移動中のスマホの他に、わざわざパソコンまで移動せず、長文の文書の音声入力、キーボードによる修正を行いたいという場合がある。これについては当初Windows10タブレット(一太郎タブレット)でするということを予定し、音声入力もできていたが、充電の方法がまずくて壊れてしまった。その外にはタブレットはKindle Fireしかないが、Kindle FireではGoogleのplayストアが利用できないので、Googleやandroidのアプリの利用が制限される(少なくても現時点ではGoogle日本語入力は使えないと思う。)。ただKindle FireでGoogleのplayストアが利用できるという第5世代のKindle Fire向けの方法(root化ではなく、4つのapkをインストールするだけ)が前から紹介されており、これをやったところうまくいったし、同様の方法で第6世代のKindle Fireもできるという紹介もあったので、急遽、第6世代のKindle Fireを購入し(Kindle Fireは安価だし、プレミア会員向けの割引もある)、Googleのplayストアをインストールして、音声入力が利用できるようにした。ついでにBluetoothを利用する本当に小さなキーボード(10㎝?)を購入して利用している。ただこうなると遊びに近い。kindle本を利用しないなら、パソコンとスマホで充分だろう。

まとめ

要するに、パソコンのGoogle Chromeを拠点にしてGoogle ドキュメントに音声入力して長文を作成する、WorkFlowyでアウトラインを作成する。Googleカレンダーでスケジュールを管理し、Googleマップ、Journey、Google Keepをスマホで活用する。

ただこれを読んで面白そうだとか自分もやってみようと思う人は余り多くないだろう。でも音声入力は実際にやってみれば間違いなく面白い。今AIということに焦点が当たっているが、その中でもっとも身近で実用化の域に達しつつある技術である。Googleのみならず、Apple、Amazon、IBM、Facebook等々が、しゃかりきになってやっている。

AIが面白いのは、これによって人間が何かということが少しずつわかってきたことだ。人間=知能+生命ということをいう研究者がいるが、私はこれをAIと進化という方向から考えてみようと思っている。

IT・AI・DX

Kindle 本を読む

私が、最初に kindleと kindle 本を買ったのは amazon com で、2009年10月であった。何年かして日本のAmazon .co.jp のサービスも始まり今では kindle 本は、合計で2000冊を超えている。私は気に入った本が kindle 本であれば原則として実物本よりも kindle 本を選ぶ。

ただし kindle 本には何点かの不満もある。

Kindle 本への不満

kindle 本になっていない本があるのはやむを得ないとしても、 最近はkindle 本にする時に活字ではなく固定レイアウトと称して画像を そのままkindle 本にしてる本も多い。 読みにくいし検索もできない。そして重要点をハイライトすることもできない。図表や数式が多い本はやむを得ないが、そうでない本まで画像にしているのは、要するに手抜きであろう。これはブルーバックスに結構ある。

ハイライトによる要旨

ハイライトというのは、 kindle fire やkindle paperwhite、 あるいは kindle pc (パソコンで使えるアプリ)で、任意の場所を選択して適宜の色にクリックすると、その部分が保存されるという仕組みである。簡単に言えばこまめに重要部分をクリックし、コメントをつけたい部分にメモを記入すれば、その本の批判的要旨ができるということになる。ただその内容は 、kindle fire やkindle paperwhite内で確認できても、外で加工することができないという限界があった。 sns で発信したり、コピーできるとも言われているが、コピーは字数制限があって実用に耐えない。 実はこれが非常なストレスになって、なかなか kindle 本を使いこなせない原因になっていた。

ただ一部の記事に、 kindle . amazon . co jp にアクセスすると、自分のしたハイライトが全て保存されているという記載をみかけることがあった。しかし実際にアクセスしてみると、所有している kindle本が 80数冊で、ハイライトも2、3個あるだけで、意味不明であった。

ところが今日になって、私のように元々 amazon com から始め、これを amazon .co.jp に統合したユーザーは 、kindle . amazon . com でサービスが行われているという記事を見かけた。早速やってみたが最初はやはり不十分な冊数とハイライト数であったが、少し経ってもう一度アクセスしてみると冊数は2000冊以上、ハイライトも全部がどうかは分からないが、かなり多くのハイライトが保存されていることがわかった。ここに保存されているハイライトとメモは、コピーして加工が可能である。長年のストレスが一気に解消された思いである。

本を読み解く

これでこれからは実物本については要点をチェックしこれを音読して文字化すること、 kindle 本については上記の方法で文字化することで、その有効活用が可能となる。画像となっている kindle 本について要旨集を作ることが必要な場合は、実物本を買えばいいということになる。ずいぶんスッキリした。あとは実践あるのみ。