IT・AI・DX,日々雑感

ホームページを自作して、2年半がたったが、それから更新はゼロ。ただし、その更新用の記事の素材にしようと思ってTypePadのブログ「山ある日々」も作っていたが、それも1年半ぐらい手が付いていない。

ホームページは、HP作成支援ソフトのDreamWeaverを使い、XHTMLとCSSに苦闘して、自作したものだが、少し離れるとDreamWeaverの操作が面倒すぎて手を付けるのがおっくうになってしまった。そうなるとブログを更新する意味も薄れるし、百名山も完登して登山回数が激減したことから「山ある日々」もまた激減したことに加え、ちょうど私が小澤事件の指定弁護士に選任されたことから、それを言訳にして完全に更新を怠った結果、ついにHPとホームページは死んでしまった。

しかしわずか2年であっても、ことITとWEBの世界の動きは激しく面白そうだ。私が情報発信することはともかく、世の中にあふれかえった知識、情報をしっかり整理し、確実な根拠に基づいて思考することは今後益々重要だろう。私の頭脳はもはやその任に堪えないから、外部脳として、ホームページとブログは重要なので、またぞろ、ホームページの作成、再生に取りかかったのである。

まず、DreamWeaverの操作をもう一度一から覚え直す必要があるだろう。ちょうど、バージョンアップしてCS6になっていたが、Adobeは一年間、月額3000円(1年後からは、月額5000円)で、ホームページの作成に必要な製品をすべて使えるというサービスを始めたので、とにかく一年間は、これを利用してみようと思い、FireworkやPhotoShop、Illustratorもインストールして準備万全。あとは、DreamWeaverと、XHTMLとCSS(HTML5とCSS3も使われ出した。)、Javascriptと、Jqueryと、ついでにPHPにも目を通しておけば完璧だろう・・・。しかし私は、WEBクリエーターではない。そんなことをしていたらいつになってもホームページ再生の日は来ない。

そこで考えたのは、もう一度一からホームページの作成をするのではなく、何かのテンプレートを利用することだ。ブログソフトであるWordPressは、普通のホームページのような固定ページも作成できるということなので、よさそうだ。これにしよう。WordPressは、サーバーにインストールして利用するそうだが、何とかなるだろう。

そこで何冊かWordPressの本を購入して目を通した。WordPressをサーバーにインストールする前に自分のパソコンで動作を確認するために、Xamppというソフトを利用する必要がある。それもOK。

その結果、WordPressを利用して一からホームページの作成をするのでは、DreamWeaver+XHTMLとCSSの比にならないくらい複雑になるので、本末転倒。WordPressが用意しているテンプレートTwelveElevenなら、何とかなりそうだ。本当ならこれに手を加えるのだが、もうとにかく使えればよしとしよう。それには、サーバーにインストールして利用するより、WordPressのブログが無料で利用できるサイトWordpress.comを利用した方が当面良さそうだ。いろいろとカスタマイズできるようになれば、もちろん、サーバーで利用しなければならないが、当面最低減でいいだろう。

ということで、いまは、Wordpress.comのブログサービスで、マトリックス法律事務所のホームページ再生の準備中である。もっとも、Wordpressと、今利用しているブログTypepadの母体であるMovableTypeは,かなりよく似ているようなので、最初からTypepadの有料コースを利用すればほぼ同じことだったかも知れないが、この波瀾万丈の過程に栄光あれ。

ところで、2年半前、私を苦しめたのは、私がいくら厳密に計算してホームページをレイアウトしても、どうしても、形が崩れてしまうことだった。もちろんそのひとつの大きな理由は、私がタグについて不十分な理解しかしていないか、計算を間違えているかであるが、一方、それ以上に、ブラウザーにバグがあって私がXHTMLとCSSを完璧に作成しても崩れてしまうことであった。厳密であると思った世界で、堂々とそのようなことがまかり通っていることを知り、大きく怒り、小さくなるほどねと思ったのであった。そして今回、WordpressないしTwelveElevenのスクリプトレベルでのカスタマイズをあきらめて、当面、Wordpress.comにしたのは、実はTwelveElevenが、HTML5とCSS3を利用していて、ホームページの幅が可変であるということであった。これでは、どこをどういじればよいのか、HTML5とCSS3を理解しないと分からない。そんなことはもう後回しだ。

最後に追加グチ。Wordpress.comで、私は最初、最新のTwelveTwelveを利用しようと思ったのだ。しかし、TwelveTwelveではどうも、ショーケースページが利用できないようだ。それでTwelveElevenに逆戻り。

以上、このようなことをトレースしている人には、初心者である私の愚かな苦悩がよくわかるであろう。興味のない人には、およそ関係のない話だろう。世界はとてつもなく複雑になりつつあると、しみじみと感じる。

山ある日々

北アルプス舞台にした山岳救助の「フィクション」映画である。きれいな、あるいは荒れ狂う山、特に冬山のシーンをたくさん観ることが出来る。穂高だけではなく、八方尾根ははっきりと分かる。ネットで検索してみると、山のロケ地が、西穂高独標手前丸山付近、奥穂高岳山頂、奥穂高岳ザイテングラード上部バットレス、涸沢、本谷橋付近の斜面、河童橋、八方尾根(第二ケルン~八方池)、八ヶ岳(赤岳鉱泉前氷壁他)、立山(室堂、天狗平)とある。なるほど、8割方は、何とかその場面を思い浮かべることが出来る。

 これを演じた小栗クンと長澤サンは本当に冬山に挑んでおり、そこもすばらしい。山岳救助という、あまりにも報われることのない「世界」の屈折もそれなりによくわかる。

ただ、山好きで見に行った人は、絶句するか、苦笑するかのどちらかである。

まず、季節の設定が無茶苦茶である。確かに、秋山のつもりで行ったら、雪に遭遇して大量遭難死した立山の例はある。しかしそれにしてもなぜいきなり氷雪の山になるのか。

そして、これは確信犯であるが、どうして日本の山で「クレパス」に滑落して遭難するのか。しかも何度も、何度も。小栗クンは、なぜいきなり「クレパス」に飛び込むのか。

山をなめてはいけない。山の自然は厳しいし、天候も急変する。しかし、実際とあまりにもかけ離れた場の描き方は鼻白む。とにかくこんな映画を、山好きの人の家族や、これから山に行こうと思っている人が観たら、枯れ尾花に震え上がって、とてもじゃないが山に行かせる(行く)わけにはいかないと思うだろう。

残念ながら、映画を撮った人は、山の魅力についてあまり理解していないのだろう。だから小栗クンの「また山へおいでよ。」という台詞に全く説得力がない。

というわけで、山をある程度知っている人は苦笑しつつもそれなりに「楽しめる」が、山を知らない人に見せるのはやめよう。特にこれから山に行こうと思っている人もこれを山と思ってはいけない。もっとも、これからエベレストに挑もうと思っているひとには問題はないだろう。