知的財産権法務へのアクセス

この分野は,大きく著作権,産業財産権,その他に大別することができる。

大方の人は,知財というと特許権(実用新案権の)イメージが大きいのかも知れないが,これはよく理解,準備して対応する必要はあるが,腹を括ればむしろわかりやすい分野だ。入門として「ストーリー漫画でわかるビジネスツールとしての知的財産」(著者:大樹 七海)を読んでみるのもいい(本の森で紹介済み)。

それ以外の分野は,浅く広く,まず現実の中で問題に向き合った場合に,瞬時に権利の区別,成否を,判断できるようになることが大切だ。そのため「楽しく学べる「知財」入門」,「知的財産法演習ノート-知的財産法を楽しむ23問」等を読み込み,習うより慣れるだろう。全体を概観する教科書も何点かあるが,慣れた後の方が理解が早い。

知財のうち著作権は,表現されたことで権利が発生することから,そもそもとても扱いがむつかしい上,ネットを通じて膨大な量の情報が流通していることから,権利のあり方そのものを考える必要がある。

意匠権,商標権は,著作権と一部重なる分野もあるが,登録を要件とする別の権利であることをわきまえる必要がある。

特許権,実用新案権にお内容はじっくり身につけ,訴訟にも対応する必要がある。

その他(不正競争防止法,回路配置利用権,育成者権,肖像権・パブリシティ権)で重要なのは,不正競争防止法である。

知的財産権法務実務書・体系書

一覧

①「楽しく学べる「知財」入門」(著者:稲穂健市)

②「知的財産法演習ノート-知的財産法を楽しむ23問」(著者:小泉直樹他)

③「サイバースペースの著作権」(著者:名和小太郎)

④「Q&A 引用・転載の実務と著作権法」(著者:北村行夫他)

⑤「知的財産訴訟の実務」(知的財産裁判実務研究会)

⑥「特許権侵害訴訟の実務」(東京弁護士会)

⑦「技術と法律」(著者:伊藤太一他)

⑧「知財戦略のススメ」(著者:鮫島正洋)

⑨ 「著作権法」(著者:中山信弘)

簡単なコメント

①②は知財全体の水練用だ。③④は知財の中でもとりわけ問題の坩堝となる著作権の実践書だ。④は,実務上,一番気になる引用,転載についての実務書だ。著作権についてはレッシグの議論も重要だが,今後にしよう。

⑤⑥は,知財についての訴訟対応の入門書,⑦は弁護士と技術者の共同研究書というところだ。

⑧が知財とビズネスの関係を鋭くえぐる当面のおすすめ書だ。

著作権の体系書について,何とKindle本でも出ている⑨を紹介しておく。その他の体系書,教科書は追って紹介したい。

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知的財産権については,所管する役所が発信する情報も重要だ。

知的財産権の産業活用や不正競争防止法は経済産業省が担当する,

知的財産権

不正競争防止法

著作権は,文化庁が担当する。

特許権等の産業財産権は,特許庁の担当である。