日々雑感

畑仕事

私が子供のころ、そこいら中に畑と肥溜めがあり、子供も普通に畑仕事を手伝っていたと思う(夢なのでよくわからないが、私は今でも時折、肥溜めに落ちる夢を見ているような気がする。)。ただ私は上に兄二人がおり、畑仕事のような手間のかかる仕事は兄がやらされたたので、私は「甘やかされて」見守るだけだったと思う。したがって私は、畑仕事は何も身についていない。

最近は山に行けなくなったので、せめて家庭菜園でも始めて土に親しもうと思い立ったが、実は私は蚊に極めて弱い。刺されやすいし、刺されると大ごとだ。でも蚊が怖くて家庭菜園もできないというのでは、元山男が泣くので、何とかしようと思う。ま、夏さえ外せば大丈夫か。

家庭菜園についてのDVD付きの本を買ってきたが、まず肥料について極めて複雑なことが指示されていて、とてもではないが何をしていいかわからない。そこで、百聞は一見に如かずで、昨日(9月6日)、横浜市の子供植物園でやっていた「楽しい家庭菜園~秋冬野菜」に参加させてもらい、はじめて、マルチシート、不織布、防虫シートに触らせてもらい、畝作りと移植と種蒔きを少しした。しっかり蚊にも刺された。肥料は、テーマではなかったが、どうもそんなに複雑な話ではないようであった。まずは始めるのが大事だよね。

今週の土日は、とにかく秋野菜を植える準備をしよう。

日本のaudible

私は、日本で始まった月額1500円のaudibleのサービスについて、「提供されるコンテンツ数が圧倒的に(現状では、あるいはずっと)少ない」ので無料体験期間を有料に延長しないと思うと書いたが、先週、金曜日に検索してみると、5、169件が提供されているという情報が出てきた。最初に見たときは見かけなかった音声も多く、落語とか語学は相当充実しているといえそうなのでが入っている。)、提供されるコンテンツ数が少ないというコメントは撤回するが(何と経済学書として岩井さんの「貨幣論」。「ヴェニスの商人の資本論」、結局、このサービスが定着するか否かは、どういう場合に、日本人が日本語の本を音声で聞くかという問題に帰着するだろう。

しかも、どうも日本のAmazonは、自立したシステムづくりが下手なようで、上記の検索結果もどういう場合に出てくるのか、極めて分かりにくい。ついにいうと、現在、利用できるデバイスは、Androidだけだ。Kindle Fireで利用できないのは、どう考えたらいいんだろう。

私はと言えば、少しの期間、有料サービスを利用して様子を見るだろう(落語は相当、聞くだろう。)。落語に飽きるとどうするかは、未定だ。

NetFlixとプライム・ビデオ

9月2日からNetFlixというHuluとほぼ似たようなサービスが始まった。1ヶ月無料体験期間があり、こちらは「世界最大規模」ながら月額600円だ。読み込みも軽快で素晴らしいし、アメリカの番組には、ほとんど、音声英語、字幕英語サービスがあるのではないか。

私がHuluで熱愛しているビッグバンセオリーも、5シーズンすべてが提供され、音声の英日、字幕の英日が簡単に切り替えられる。楽しいのはもとより、英語学習にも最適(なはず)だ。しかも孫娘に見せたいマンガ日本昔話も提供されている。

いまでは、Huluは、アンパンマンぐらいしか見ないが、実はアンパンマンは、Dtvの方がはるかに充実している。

しかも、Amazonが、9月下旬から、プライム会員(年額4000円弱で、商品をすぐに送付するサービス)なら、プライム・ビデオを付加(無料)して、提供するサービスを開始するという。

私はこの情勢を踏まえ、NHKのサービスは解約した。多分、Huluも解約するだろう。

それにしても、視聴覚コンテンツをめぐる充実は著しい。先日、TUTAYAの店舗に、DVDから撤退するというアナウンスを見たが当然か。

こうなると視聴覚コンテンツを愛用しつつ、自分で考え、実行することがますます重要になってくるだろう。それにしても面倒な時代になりましたなあ。

本の森

これは?!!

音が出る絵本ではない。これは英語学習書の話だ。

昨日、例によって酔っ払ってKINDLE FIREをいじっていると、「English the American Way: A Fun ESL Guide to Language and Culture in the U.S.」というKINDLE本が目に入った。内容は、それほど珍しくはないだろうが、説明を読んでいると、どうも KINDLE本のある箇所をクリックすると音声が再現されるらしい。アプリであれば当たり前のことだが、これまでそのようなKINDLE本があったのだろうか。少なくても私は知らなかった。そこで早速クリック購入。

なるほど、そこそこ長文の文章、会話の前に、音声再現ボタンがあって、そこをクリックすると、その文章なり、会話なりが音声で再現される。なかなか快適だ。内容も、アメリカでのいろいろな生活に関するもので、中級者向けの教材としてなかなか楽しい。アプリより情報量は豊富だ。

しかも、iPod touchでも同様に機能する。

率直にいって気に入った。

KINDLEとAUDIBLE

考えてみれば、このような機能は、KINDLEとAUDIBLEである触れ込みだった。でも今のところ、KINDLE本の表示とAUDIBLEの音声がシンクロするという機能は利用できないようだ(もっとも、AUDIBLEの音声ではなく、機械音での自動再生は可能だ。)。それに変わるものとしてこれは楽しい。

これからこれが主流になるのかも知れない。英語の勉強のツールは本当に楽しい?でもこれは本末転倒だよね。

組織の問題解決

「世界一わかりやすいプロジェクト・マネジメント第3版」を紹介する

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はじめに

ある仕事をする中で、プロジェクト・マネジメントについて報告したことがあるので転載しておく。作成は2014年4月頃である。「続きを読む」以降の後半は、目次に若干のコメントを付けただけだが、レジュメとして利用していただきたい。

 

原題は「The Complete Idiot’s Guide To Project Management」で?と思うかも知れないが、非常に評価の高い本である。なお「ゴール」の著者ゴールドラットが「制約条件」の理論をプロジェクト・マネジメントに適用したのが「クリティカル・チェーン」という本であり、本書の中でもプロジェクトの継続的な改善手法として評価介されている(P187、188。それを日本人著者が紹介した「最短で達成する全体最適のプロジェクトマネジメント」がある。)。

また最近入手したものだで、新たなビジネスを立ち上げるという観点からその方法を検討したものに、「リーンスタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす」(「The Lean Startup」by Eric Rise)、「 スタートアップマニュアル ベンチャー創業から大企業の新事業立ち上げまで」(「The Startuo ownaer’s Manyal」 by Steve Blank and Bob Dorf)があり、これらも我々にとって非常に参考になると思われるので、今後引き続き紹介したい。

また創造的な発想を取り上げた書籍はたくさんあるだろうが、スタフォード大学集中講座1「20歳のときに知っておきたかったこと」、同2「未来を発明するためにいまできること」(ティナ・シーリグ)が斬新である。

プロジェクトマネジメントについては、アメリカのプロジェクトマネジメント協会が「プロジェクト・マネジメント知識体系ガイド」(PMBOK)を刊行している。なお本書とPMBOK(日本語版)以外は、すべてKindle本で入手できる。

読解の前提となる必須語句の説明

・スコープ

プロジェクト完成に要する作業量の規模。

・マイルストーン
「里程標」。プロジェクト実施上の重要な節目、通過点。重要な作業の完了時点に置くことが多い。

・クリティカル・パス
プロジェクトの作業をつなぐ複数の経路の中で、最長の所要時間の経路。クリティカル・パス上にある作業のどれかひとつが遅れると、プロジェクト全体の遅れに直結する。
・SOW(作業範囲記述書) Statement Of Work
プロジェクトのマスタープラン策定の中から明らかになった、プロジェクト目標や作業記述書、リスク、前提条件などをひとまとめに統合した書類。

・WBS(作業分解図) Work Breakdown Structure
プロジェクトをまず大きな単位(マイルストーンということもある。)に分解し、それを更に小さく分解して、最下位の単位であるワーク・パッケージを洗い出す。プロジェクト完成に必要な作業を組織化し、要約した文書。ただし依存関係は、表示できない。

・ネットワーク図  Network Diagram
プロジェクト作業を実施順序に従って論理的に並べた図。左から右に時間の流れをとり、各作業の依存関係を線で結ぶ。大規模プロジェクトでは、ネットワークを階層化し、第1階層にマイルストーンをすべて盛り込み、第2階層で各マイルストーンの完了に至るサブプロジェクトを示す・・などとすることもある。

・プロジェクト計画書 Project Plan

全体の流れ

・作業の過程(フェーズ)は、定義、計画、実行、コントロール、終結に分けることができるが、当面、定義、計画フェーズが重要であり、何が何でも計画フェーズの最終目標であるしっかりした「プロジェクト計画書」を作成しなければならない。それができれば、実行、コントロールフェーズも乗り切ることができ、終結(完成)を迎えることができる。

定義フェーズ

・定義フェーズにおいては、利害関係者(ステークホルダー)を明確にし(プロジェクトメンバー、取締役会、法務監査部、プロジェクトに参加する消防、医師、ジェット機関係者、役所、業者等等)、プロジェクトの目標、成果物の外、事業の範囲(スコープ)、コストとスケジュールの見込み、指揮命令系統、各人の役割とリスクと制約条件等を検討して、SOW(作業範囲記述書)を作成する。

・目標には、SMART(Specific=具体的,Measurable=測定可能,Agreed-upon=合意されている,Realistic=現実的,Time-limited=期限が明確)+C(clear responsibility=責任が明確)の基準がある。

計画フェーズ

・計画フェーズにおいては、作業を分解して本当ににやるべきことをWBS(作業分解図)にし、これを実施順序に従って論理的に並べたネットワーク図を作成する。更に所要期間を見積もり、予算を作り、強力なチームを作り、資源を確保し、そのすべてをまとめて、プロジェクト計画書を作り、取締役会(運営委員会)の承認を得る。
・ネットワーク図(P153)が参考になる。

その後のフェーズ

・ 実行フェーズにおいて重要なのは、プロジェクトを正しく起動させ、プロジェクト・マネジャーがリーダーシップを発揮してチームを活性化し、コミュニケーションをとること等である。

・ コントロールフェーズにおいて重要なのは、スケジュールとコストを監視・コントロールし、計画の変更管理プロセスを確立し、プロジェクト成果物を通常業務に移管すること等である。

・ 終結フェーズにおいては、プロジェクトを振り返り、最終報告書を作成する。