日々雑感

弁護士 村本 道夫から

皆様におかれては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

今般私は、カクイ法律事務所に参加させて頂くことになりました。同事務所を開設された石井邦尚弁護士(1999年弁護士登録)は、IT法務の最先端に位置する気鋭の弁護士であり、私も学ぶところ大の好青年(壮年?)です。

ところで私はここ6年余り、ビジネスジェット機を利用した国際医療搬送事業の立ち上げに主として法務面から力を尽くしてきましたが、事業をめぐって様々な暴風雨が吹き荒れ、島尾敏雄さんの小説になぞらえれば「出発は遂に訪れず」!

今後はこの経験、蓄積を活かし、通常の民事事件に加え、企業、行政、医療、航空等に関わる法務に「趣味」のAIと生命科学を視野に入れ、皆様のお役に立てる弁護士活動を行っていきたいと考えています。倍旧のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

弁護士 石井 邦尚から

この度、私どもの事務所に、村本道夫弁護士(1985年弁護士登録)に加わっていただくこととなりました。私は、村本弁護士とは、同じ案件を共同で受任したりする他、公職選挙法改正に関する研究提言、さらには家族での登山等々、10年以上前から公私にわたり様々な活動をご一緒させていただいてきました。今後はこれまで以上に協力して、より充実したリーガルサービスをご提供していく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

カクイ法律事務所

〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2丁目4番 ユニオンビル4階

TEL:03-5298-2031  FAX:03-5298-2032

Web http://www.kakuilaw.jp/

日々雑感

何とか元気です

今直近の投稿記事を見てみると、1月20日に「今気になっていること2題」を投稿していて今日が3月2日だから、あっという間に40日がたってしまったことになる。

今回は今までのように投稿に飽きて嫌になったわけではなく、羽田空港で唯一のビジネスジェット機(BJ機)用の大型整備格納庫を所有し、私が今後法務・監査面から支援しようと準備していた会社の前代表者が、1月21日に事情があって辞任し、それからは私が事実上の代表者としてすべての関係者と面談して状況を把握し、事態の収拾と、そしてもっとも大変なのはこの会社はもっとも重要な収入源である格納庫利用料を徴収しておらず(したがって収入はほぼゼロである。)、その中で一から事業計画を立てて計画書に落とし込み、資金繰りをして、事業を開始するという作業に没頭しなければならないことで、とにかくめまぐるしい40日だった。普通弁護士が「会社経営」に関与するのは、既に存在する事業体の不採算部門を整理し負債をカットして「会社再建」をするということだが、今回私に降りかかってきたのは、初期投資(10数億円)はあるものの、実質的にはいまだ事業が開始していない中での羽田空港で唯一のBJ機用の大型整備格納庫事業の「起動」「起業」だ。そのテイクオフの過程はまだ始まったばかりだが、とにかく2月末は乗り切ることができた。

よく考えて方針を決め的確に処理すべきことが本当に多くて、毎日、朝2時、3時に目を覚まして(というより、嫌でも目が覚めて)頭の中で「物事」をぐるぐる回して整理し、5時過ぎには家を出て会社(事務所)に向かうという日々が続いている。その代わり、夜は早い時間に一杯やって寝るという生活だが、ムウウー、1歳8ヶ月の孫娘が、飽きることなく1、2階の昇り降りの繰り返しに同行を求め、更に暗くなった1階の部屋の冒険に私を誘う。もちろん、断れない。かてて加えて、海外交渉に備えて寝ながら英会話の音声も聞いている。だから、……何とか元気です。

今後のこと1

BJ機は、エアラインと新幹線を利用すれば大抵の所に短時間で到着することのできる狭い日本の中では「隙間装置」といってよいだろうし、乗ったことのある人も少ないだろう。

しかし、日本と世界の緊急時の往来に、BJ機は必要不可欠である。

といっても、狭い日本からイメージするBJ機は、どうしても富裕層がさほど必要もないのに世界を飛び回るための贅沢品として利用するのではないかということになってしまう。そういう場合もあるし、それはそれで一つの活用方法だと思うが、BJ機で日本と世界を往来しなければならないのは、富裕層だけではない。

まず、世界を駆け回って次々と商談を進め決断をしなければならない企業のトップにとって必要不可欠だ。でもこれも何となくセレブ色が漂い、本当かなという思いもあって、反感を持つ人もいるだろう。

でも、海外で緊急に解決しなければならない問題が生じたり(例えば海外進出企業の現地従業員と日本のトップが緊急に話し合う必要がある場合や、海外で重大な技術的なトラブルが発生して緊急に技術者を派遣しなければならない場合等々)、海外でトラブルに巻き込まれた人を緊急に救出しなければならない事態が生じることは(テロに巻き込まれたり政治情勢が激変したり、重大な病気でBJ機以外では移動できない場合等々)も稀ではない。

このような場合、例え費用がかさんでも直ちに移動ができるBJ機の利用が必要不可欠だ。またそこまで緊急ではなくてもバッファーとして、世界と即時につながことのできるBJ機の存在は重要だ。でも現時点では日本ではそのような態勢は整っていない。私が今まさに「起動」「起業」させようとしている会社は、内外のBJ機に羽田空港で唯一の充分な機能を有する整備格納庫を提供すると共に、そのような役割を持つ会社…世界の命の翼として飛び立たせよう。

今後のこと2

実は私は昨年12月くらいからとても暇で、毎日のようにWEBページをいじってきた。

その中で、例えば1月18日には、「私のチャレンジ」として、「羽田空港におけるビジネスジェットの整備、格納ビジネス、中型ビジネスジェット機を利用する国際医療搬送(エアアンビュランス)、ダイエットに様々な要素(小食、多動、睡眠、旅行、文化活動等)を盛り込んだ双方向性の健康アプリの開発、教育支援」と書いたが、そのときは法務・監査の支援+若干のお手伝いという趣旨で書いたのであって、まさか私が「「羽田空港におけるビジネスジェットの整備、格納ビジネス」を「起動」「起業」させる立場になるとは思いもしなかった。1月19日の「「航空の本」まとめ読み」も本の整理の一環だった。私がWOLの緊急事態に対応することになったのは、1月22日であって、その前にはそのようなことは予想もしなかった。でも今上記の投稿記事を読むと、それが分かっていて作成したように見えるので不思議だ。

これからも当分はなかなか投稿はできないかも知れないが、今後は是非とも、WOLが、世界とつながり価値創造に寄与するW命の翼として飛び立つことが伝わるような記事を作成したいと思っている。

日々雑感

因果関係論

私は今後いろいろな人と協力して健康管理システム(アプリ)を作っていきたいと思っているが、健康とか医学を検討する上で「原因と結果の因果関係論」が今とても気になっているので早急に整理したい。

問題は、例えば「煙草がガンの原因である」というような言説があり、常識的にはそのとおりだろうと思うが、因果関係と相関関係は違う、第3の介入要因の不存在が必要だというこれまたもっともな理由から、直ちに上記言説は間違いだとする<信じてはいけない「統計的に正しい」こと―あやしい健康情報やニセ科学にダマされない方法“>というような本もある。養老孟司さんもこの考えのようだ。

これに対して津田敏秀さんという疫学を擁護する医学者の人が<医学的根拠とは何か (岩波新書)“>や<医学と仮説――原因と結果の科学を考える (岩波科学ライブラリー)“>という本で、統計学を踏まえた疫学は科学的であり、医学者には、直感派、メカニズム派、数量化派(統計学、疫学派)があるが、前2者は全くダメだとする。上記の考えもダメだし、これらに乗っている裁判所の「因果関係」論も厳しく批判する

でも、統計学によって処理された結果について上記の考えはそれ自体はまともと思われるし、<未来予測を嗤え! (oneテーマ21)“>の中で神永正博さんは「統計学の回帰分析も、本当の説明変数は複雑な関係になっているかもしれないが、それを単純な式(多くは一次式)で表してみたというだけで、これで本質的に何が分かるかはかなり難しい問題で実際にはおまじないが進化したようなものかも知れない」 と述べる。疫学の科学性について、統計学それ自体の問題点や限界を踏まえた議論も必要だと思われる。特に私のような素人は、「でも絶対ではないでしょ!」と、どうしてもいいたくなる。

さらに、「メカニズム派」の遺伝情報を踏まえて原因を解明しようとするのがどうしてダメなのかもよくわからない。

今のところ、津田説は良さそうなのだけれども、その意味合いが私には十分からないし、言葉は威勢がよいが余り説得的ではないという感想さえ抱いた。

そこで客観的に検討するためには科学哲学の本を覗くのがよかろうと思って、森田邦久さんの「科学哲学講義 (ちくま新書) 」を覗いてみたが、そこでの推論や因果関係の議論は、言葉の水準が何となく空転し、どうも頭に入らない。

以上の次第で、とにかく現状では科学的な「原因と結果の因果関係論」は全く手探り状態なので、早急に整理したい。なお、法学での因果関係論は全く非科学的で児戯に等しいと思うが、常識的なだけに、残念ながら現状の津田説の構えだけでは今のところ突破出来ないような気がしている。

このWEBサイトの作成目的について

このWEBサイトの記事の作成にもだいぶ慣れてきた。特に本の整理が容易になってきたことで、私の頭の整理も進みそうだ。でもそれはあくまで私の個人的なレベルの問題に過ぎない。「マトリックス法律事務所」(当時)というWEBサイトを作り、「ブログ山ある日々」の記事を投稿するのは、私を理解していただいて、弁護士としての仕事を活性化するためだ。これまでは、WEBサイトを作成すること自体に振り回されていたが、これからは、このWEBサイトをその目的に適合させていこうと思う。

振り返ってみると、最初にWEBサイトを作ろうと思ったのは10年くらい前だし、そのときは弁護士としてサービサーの代表取締役という固定的な仕事をしていたので、どちらかというと「ホームページ」を作るのは趣味という乗りだった。その後は、小沢事件を経て、今取り組んでいる「国際医療帰省搬送事業」(エアーアンビュランス)で手一杯になるであろうと思っていたので、弁護士としての仕事についてそれ以上のことは考えなかった。だから、「ホームページ」のセンスも昔のままだ。

でも今は、「国際医療帰省搬送事業」がなかなか開始出来ないこと、また開始してもその事業の進展と共に多くの海外(日本)進出企業(及び個人)の法務や医療関係のトラブルに「予防的」「臨床的」に取り組むべきであるので、それをこなせる東京国際空港に所在するのにふさわしい「法律事務所」(弁護士法人)を作る必要があると思っている。

このWEBサイトも、それにつながる「マトリックス法律事務所」と私を理解してもらう「ブログ山ある日々」にしよう。そのためには、「ブログ山ある日々」は徐々に投稿記事を蓄積、整理していくしかないが、固定記事の「マトリックス法律事務所」については、その構成及び内容を速やかに考え直してみよう。

「マトリックス法律事務所」のキャッチフレーズは、次のようになるだろう。

「マトリックス法律事務所」は、東京国際空港から飛び立って世界を目指し、またここに降り立つ、世界で活躍する「企業と人」の法務支援をするための法律事務所です。また「国際医療帰省搬送事業」(エアアンビュランス事業)の法務支援も行います(これを書いたときは考えもしませんでしたが、「基本的人権を擁護し、社会正義を実現する」ことを使命とする弁護士が羽田空港の中に常駐して仕事をすると、それは「法律津事務所」の「営業」なので、「営業」についての承認、届出を定めた「空港管理規則」で規制できると考えている国交省の人がいました。弁護士の仕事は商法が定めている「営業」ではありませんし、弁護士法も別途「営業」をするときは弁護士会に届け出することになっています。そんな考え方は、私はおかしいと思っています。ただ議論して間違いであることが分かれば、いつでも改めます。)。

また英語か!